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築地市場で旬の食材を買ってきて、余すところなく料理してみた

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こんにちは。ぶち猫と申します。料理と写真を趣味に、猫二匹と暮らしています。

「経費を出すので好きな食材を買ってきて、好きなように料理していいよ。」という太っ腹なお話を頂いたので、はりきって買い物をしたいと思います。

食材の買い物と言えば、市場!


普段は近所のスーパーを利用していますが、食材の買出しはやっぱり市場が楽しい。今回は、ちょっと早起きして、東京の台所といわれる築地市場でお買い物三昧してきました。

市場で買ったのは、こんなもの


市場の面白さは、自分の予想以上の品に出会えること。今回は、あらかじめ買う物を決めず店頭を実際に見て回り、(1)お店の人に聞いた今日のおすすめ(2)旬のおいしいもの(3)ちょっと面白そうなものという視点で、食材をピックアップしました。

瞬発力だけで選びましたが、アドレナリンが出まくりでとても楽しかったです。

まずは、魚介類

● シマアジと秋刀魚(さんま)


大きいほうは、高級魚と名高いシマアジ。今回はお店の人のおすすめで、600gほどの小ぶりなものをセレクト。ずっしりと身の詰まった感触があり、持っただけでおいしそう。もう片方は、これから旬を迎える秋刀魚。スーパーで買うとまだ高価ですが、市場では立派なサイズのものがお手頃価格になっていました。

● あおさといくら


新物のシールに目を奪われ、思わず買ってしまったのはあおさ。全く調理したことありませんが、たぶん大丈夫…じゃないかな? いくらは、そう言えば秋以降が旬。先取りしておきましょう(魚卵好きなので)。

● 金目鯛のあらとばふん雲丹(うに)


鮮やかな色合いに惹かれたのは金目鯛のあら。高級魚ですが、あらなら比較的気軽に買えちゃいます。そろそろ旬の終わるばふん雲丹も、せっかくなので大箱で。

● しめ鯖(さば)用の鯖と牡丹(ぼたん)海老


しめ鯖にできる鮮度の鯖を見つけたので、三枚に下ろしてもらいました。鯖は足が早いので、鮮度の良いものが手に入るのは市場ならでは。キラキラ光る殻に誘われるように牡丹海老もお買い上げ。きれいな上にすごく大きくて、もう買わざるをえなかったのです!

お野菜あれこれ


右上の大きいのは、やきなすという名前の茄子。その名の通り焼くと美味しいのだそうです。アイコトマトは、彩りを考えて赤と黄色を。市場では色んな種類のトマトが売っていて楽しい。左側の長細いのは、宮古島産の島オクラ。実物は本当に長いです。今が旬のいちじくとお魚には欠かせない生わさびも購入しました。

さて、家に帰って調理しましょう。

お昼ごはんはパスタにしました

一食目はお昼ご飯。市場からの帰りの電車の中で、買ったものリストをにらみながらメニュー決め。朝と夜は和食にしたいので、消去法でお昼は洋風の献立、それもパスタを作ることにしました。

手打ちパスタを作る


折角の贅沢食材なので、パスタも手打ちに挑戦しようとひらめきました。写真は、小麦粉と塩が入ったボウルに卵とオリーブオイルを注いだところ。これをぐるぐると混ぜ、よくこねれば生地は完成です。意外と簡単にできました。


不要になったルンバの代わりに、友だちからもらったパスタマシンです。初めて使いましたが、生地がどんどん平たくなってすごく楽しい。たくさんやりたくなってしまう。


ただやってみたかっただけですが、パスタは二種類作りました。スパゲッティーニ(写真奥)とフェットチーネ(写真手前)。いちおうソースに合わせて使い分けます。

● 一皿目:雲丹のクリームパスタ


一皿目は、フェットチーネを使った雲丹のクリームパスタ。にんにくを炒めたオイルを生クリームと合わせて煮詰めたソースに、ばふん雲丹を惜しみなく投入しました。これがおいしくないわけがない。

● 二皿目:秋刀魚のペペロンチーノ


もう一皿は、秋刀魚のペペロンチーノ。三枚に下ろした秋刀魚に小麦粉をつけてソテーし、ペペロンチーノに添えたもの。薬味は青じそです。こっちもすごくおいしかった。旬の秋刀魚は何にしてもおいしいと実感。

次は、夜ご飯です。

日本酒に合う夜ご飯を作りたい


夜ご飯は、日本酒に合うおかずを作ると心に決めていました。全体像はこんな感じ。

● 旬のお刺身三種


右側はシマアジ。身が引き締まってぷりぷりしていました。上品な味わいですが、淡白な中にも脂がのっていて美味。奥の自家製のしめ鯖は酢の塩梅がちょうどよく、いくらでも食べられそう。牡丹海老のお刺身は、味噌が濃厚で、身の部分は舌の上でとろっと蕩ける。お酒が進んで困りました。

● 秋刀魚の塩焼き


残っていたもう一尾の秋刀魚は、塩焼きにしました。皮はパリパリで、身は肉厚。大根おろしと一緒に口に含むと脂がじゅわーっとあふれて、ご飯が進みます。お昼のパスタも美味しかったですが、やはり秋刀魚の王道は塩焼きだと思い知りました

● 焼き牡丹海老


牡丹海老があまりにも立派なので、もう一尾は塩焼きにしました。これが大正解。殻はカリカリで身は半生に仕上げたのですが、もともとの身の柔らかさに弾力と焼けた殻の香ばしさが加わって、全く別物のおいしさ

● やきなすと島オクラの焼きびたし


焼いたやきなすとさっと塩ゆでした島オクラは、厚めの油揚げと合わせてお浸しにしました。焼きなすが香ばしくて、ほっとする箸休め

● いくらおろし


箸休めの二つ目は、いくらおろし。大根おろしには合わせ酢で味付けをして、魚介の合間に口をさっぱりさせる役割です。ちょっと贅沢にいくらを添えて。

● いちじくの胡麻和え


箸休めの三つ目兼おさけのつまみに、いちじくの胡麻和え。いちじくは甘辛い胡麻だれをかけるとお酒のつまみにとても合います

● あおさご飯とシマアジのあら汁


締めは、あおさご飯とシマアジのあら汁で。あおさご飯は、昆布出汁に塩(一合につき小さじ2分の1)を加えてご飯を炊き、蒸らすタイミングであおさをのせて、出来上がってからかき混ぜたもの。潮の香りが食欲をそそり、色合いも美しくできました


日本酒で乾杯!旬の食材を堪能して、大満足の夜ご飯になりました。

最後に翌日の朝ごはんです。

自分史上最高に贅沢な朝ごはん


翌朝は、残りの食材を総動員して、自分史上最高に贅沢な朝ごはんを目指しました。

● 雲丹いくら丼


そこに雲丹といくらがあったから。説明はいりませんね。すごく贅沢でとにかくおいしかったです。

● ミニトマトのマリネ


湯剥きしたミニトマトを、紫玉ねぎと一緒にポン酢とごま油を1:1で合わせたマリネ液に漬けたもの。トマトが甘くてデザートのようでした。

● シマアジのお刺身


シマアジが大きすぎて一食では食べきれなかったので、朝ごはんに持ち越し。二日目も変わらぬ美味しさ。

● シマアジの頭焼き


シマアジの立派な頭は、塩焼きにしました。お刺身で食べておいしいものは、焼いて食べても当然おいしいです。おいしかった。

● やきなすと島オクラのみぞれ和え


やきなすと島オクラは、大根おろしでみぞれ和えに。口の中がさっぱりして、箸休めに最適です。

● 金目鯛のあらの煮付け


甘めのタレでさっと煮付けました。煮てもあせない色鮮やかさ!身は濃厚なのに臭みはなし。あらなので少量ですが、十分に金目鯛を堪能できました。

● 牡丹海老頭とあおさのおすまし


雲丹いくら丼に添えたのは、牡丹海老頭とあおさのおすまし。昨夜の牡丹海老の頭を取り置いて、香ばしく焼いて汁に入れました。牡丹海老の出汁が濃厚であおさとの相性もばっちり。贅沢な組み合わせでした。


全体像はこんな感じ。


「いただきまーす。」


「う、うますぎる。」

終わりに

市場には出会いがあると思います。珍しい食材との出会い、新しい季節に旬を迎える食材との出会い、何度も通ううちにお店の人と世間話をするようになったりもする。
今回はちょっと贅沢バージョンでしたが、週末を楽しくアップグレードしてくれる食材は、ほんの少しの早起きで手に入ります。

この週末、お近くの市場に出掛けてみてはいかがでしょうか。


著者:ぶち猫 (id:buchineko_okawari)

buchineko_okawari

ぶち猫二匹と暮らしています。趣味は料理、お菓子作りと写真。主に食べ物にまつわるあれこれをブログに綴ったりもしています。

ブログ:ぶち猫おかわり