こんにちは。ヨッピーです。
「それ どこで買ったの?」のお時間ですが、キレ気味で失礼します。
今回は「楽天のふるさと納税特別サイトのプロモーションでなんかしてほしい」という依頼を受けたので「お金くれるならいいよ」と即答したのはいいものの、よくよく考えてみたら「ふるさと納税」ってよく名前は聞くわりに、僕自身「ふるさと納税」がなんのことなのかサッパリわかっておりません。
なに? なんなの。
産まれ故郷に納税しろってこと?
僕は大阪のスラム街みたいなところで育ったので、
あそこに納税しろっていうこと? えー、嫌だな。
仕方なしにネットで「ふるさと納税」について調べてみても控除がどうとか還付がどうとかで完全に意味不明。
難しい単語をーーー! 使うなーーーーーー!
そこで今日は「ふるさと納税」について教えてくれる、
強力な助っ人をお呼びしました!
じゃん!
税理士の山口翔先生です!
- 「いつも確定申告ではお世話になっております。そんなわけで今日はふるさと納税について教えてもらいに来たんですけど、なんなんですかアレ」
- 「なるほど。『ふるさと納税』という名前がついてるからややこしいんですが、要は寄附金なんですよ。自分が好きな自治体にお金を寄附することで、翌年の税金が控除されるっていう仕組みです」
- 「先生」
- 「なんでしょう」
- 「その『控除』とかっていう難しい単語を使わないでください。こっちはIQ低いんだから僕にレベルをあわせていただかないと困りますよ」
- 「失礼しました。
例えば、ヨッピーさんがふるさと納税の仕組みを使って、どこかの自治体に10万円寄附したとしますよね? そうすると翌年のヨッピーさんの税金が、9万8000円安くなります」 - 「えっ。何それ。ほぼ同額じゃんそれ! 差額の2000円はなんなんですか?」
- 「いくら寄附したとしても、差額の2000円分は国庫に収まるんですね。さっきも言ったように10万円寄附すると、税金が9万8000円安くなります。5万円なら4万8000円、3万円なら2万8000円安くなるんです。
で、これだけならただの『寄附』なんですけど、自治体によっては寄附してくれた人に『お礼品』をくれるところもあるんですね。お肉とかその地域の特産品が多いんですけど」 - 「おー、なるほど。じゃあ実質2000円でそのお礼品がもらえるからお得、っていうことですね。
じゃあ、自分が払ってる税金を計算して限界まで寄附しちゃった方が、お礼品がいっぱいもらえて丸々お得ってこと?」 - 「いえ、税金が安くなる寄附金については、年間の上限が決まってるんですよ。これは所得や扶養によって変わるので、一律で『いくらまで!』というのではないんですが」
- 「すいません。所得とか扶養とか言わないでください。IQ低いんで」
- 「失礼しました。収入が少ない人や、家族を養っている人はそもそも払っている税金が少ないので、寄附金の上限も低いんですね。逆に言えば、高いお給料をもらっていて独身世帯の方なんかだと、税金をたくさん払っているので上限が高いです」
- 「ほほー! それってサラリーマンでも大丈夫なんですか?」
- 「はい。大丈夫ですよ。勤め人でも制度を利用することは可能です。
それぞれの上限がいくらなのかは、いろんなところでシミュレーターが公開されてるので、それを利用して計算した上で寄附するとよいと思います」 - 「あ、本当だ。楽天にもあるわ」
【楽天市場】ふるさと納税|ふるさと納税はじめてガイド - 寄附金控除シミュレーション
- 「これに自分の情報を入れると、『いくらまで寄附していいよ』っていう金額が出るんですね。年収500万円で独身だと、年間ざっくり6万円!」
- 「そうです」
- 「ちなみに先生はふるさと納税したことあります?」
- 「ないです」
- 「ないのかよ。先生は稼いでそうだし、独身だし、ふるさと納税やった方が絶対お得じゃないですか」
- 「うーん、チラッと見たことはあるんですが、そんなにお肉をたくさんもらってもしょうがないよな、っていう。ご家族ならいいんでしょうけど……」
- 「さっきから先生は『肉』にとらわれすぎ。お肉以外にも、宿泊券だの、地ビールだのっていっぱいあるのに」
- 「え? そうなんですか?」
- 「ほら。めっちゃいっぱいありますよ」
- 「おお……! 本当だ……! ビールは大好きなんでいいですねこれ……。知らなかった……」
- 「でしょ。やるべきですよ」
- 「いや、実は私、税に携わるものとして、この制度にはちょっと懐疑的な目で見ていると言いますか……」
- 「と言いますと?」
- 「寄附した分だけ税金が安くなるのであれば、結局のところ、払うべきお金は変わってないわけじゃないですか。でもお礼品をつけるとなると、その代金を各自治体が業者に支払うわけですよね? 当然、その代金分だけ入るべき税金が入ってこなくなるわけです」
- 「おー、なるほど」
- 「とはいえ、制度の理念自体はすごく良いと思うんです。そもそも、儲かってる自治体って東京都しかないんですよ。だから地方の自治体は、どうしても国からの交付金に依存せざるを得ない現状がある。
そんな中、この制度によって寄附金がたくさん集まったら、そのお金は自治体の自主財源になる。地方の自治体にとってはすごくありがたいものなんですね。寄附を集めるのには苦労するだろうし、苦労して集めたお金なら無駄なことに使うこともなくなるんじゃないかと思うんですよ」 - 「あー、国からの交付金でわけわかんないオブジェとか作るやつですね」
- 「そうです。自分たちで苦労して集めたお金なら、絶対あんなことに使わないと思うんですよ。実際、寄附金はこれに使います、って宣言してる自治体も多いです。
それから、それぞれの地方の特産品をPRする機会にもなりますよね。『ふるさと納税で届いたお肉がめちゃくちゃ美味しかったからまた買おう』とかね。それこそ、お礼品で宿泊券を発行したら、もらった人が現地に来て、その地方のことがさらに好きになるかもしれない。
そういう理念はすごくよいと思うんですけど、自治体間で『どれだけ高級なお礼品をつけるか』みたいな過当競争が発生してどんどん高額化すると、その分だけ財源が目減りするので、本末転倒ですよね。我々寄附する側にとってはありがたいことではあるかもしれませんが……」 - 「先生」
- 「真面目ですね」
- 「ありがとうございます」
- 「僕なんかは『国全体のことなんか知ったこっちゃないからとにかく良いものをくれぇ~!』って思っちゃいますね」
- 「まあそうですね。寄附する側からすればお得な制度であることは間違いないですね」
- 「よっしゃー! 税理士先生のお墨付きをゲットー!」
ちなみに山口先生が言うには、個人事業主や自営業の方などは、多くの場合、お礼品に同封される「寄附金の受領証明」を、確定申告するときに添えて提出すればそれでオッケーなんだそうだ。住民税がバッチリ安くなるらしい。
サラリーマンの方の場合は同じように確定申告をするか、もしくは「寄附金税額控除に係る申告特例申請書(ワンストップ特例制度用紙)」を寄附した自治体に提出すると、その分だけ税金が安くなるとのこと。ワンストップ特例制度用紙は、お礼品を購入する際に一緒に送ってもらえたりすることも多いらしいので、個別に確認するといいかも。
しかし、このややこしい名前はなんとかならんのか。
【実際にふるさと納税してみよう】
さあそんなわけで今度は実際に「ふるさと納税」してみようと思います。
今回チョイスしたのは鹿児島県の志布志市(しぶしし)!
なぜ志布志市にしたかというと名前が面白かったからです。
【楽天市場】【ふるさと納税】最上級黒毛和牛ステーキ、黒豚ロースステーキ・しゃぶしゃぶセット E-010:鹿児島県志布志市
そして実際に届いたのがこれ!
どーん!
黒牛と黒豚の詰め合わせ3kgじゃい!
ヒュー! 壮観!
- 「やばい。この肉圧※は完全にヤバい」
※肉圧……「良い肉」だけが持つとされる圧力のこと。ヨッピーが勝手に作った言葉。
※「肉圧」に負けそうなので少し離れて観察しています。
- 「ヤバい。5メートル離れても良い肉だっていうことがわかる。全部ひとり占めすればよかった。余計なの2人呼んじゃったんだよな……」
ちなみに、この日の撮影は以前の「それ どこで買ったの?」にも登場していただいた終わってるボンボンこと「終わボン(写真左)」の家で行われております。
写真の真ん中にいる仮面をかぶった変なのは、終わボンの家で居候中の漫画家「カメントツ」くん。
- 「めちゃくちゃ美味そう」
- 「お前らは食うなよ」
- 「じゃあなんで呼んだんですか」
- 「良い肉を自慢しようかと思って」
- 「僕の家の庭なのに……」
まずはステーキを炭火で焼いてみよう!
この焼き色!
!
そしてこの断面!
ヒューーー! 完全に美味そう!
- 「ハッハッハ! なにこれ! 美味すぎて笑う!」
- 「何ビール飲んでんだよ。殺すぞ」
- 「殺すは言い過ぎですよ。いやー、美味いですね!」
ちなみにカメントツくんは貧乏なので普段から牛丼とかばっかり食べてるらしいのですが、
襲いかかってくる旨味に精神をやられてこのまま3分くらい固まってました。
こちらはしゃぶしゃぶ用のお肉を焼きしゃぶで!
- 「…………!」
- 「何か言ってくださいよ」
- 「この美味さは言葉で表現できないわ」
- 「そんな人がライターやらないでくださいよ」
- 「何してるの?」
- 「太陽光に熱されたコンクリートで腹部を温めてます。普段ロクなものを食べてないし、急に良いもの食べると胃がびっくりしてお腹壊しそうなので」
- 「へぇ。変わった趣味してるね……」
どんどん焼きます!
- 「このお肉がふるさと納税で届いたんですか?」
- 「そうそう。これだけのお肉が3kg入って実質2000円!」
- 「やっす! ステーキ肉とか、デパートで買ったら1枚3000円はしそうなのに3枚も入ってるし、豚肉もマジで美味い」
- 「せやろ! 去年もやればよかったわマジで……!」
- 「でも3人で食べるのに3キロは明らかに多いですよ」
- 「それな。1人1キロくらいペロッといけるかと思ったけど完全に無理やね」
ちなみに今回のようなお肉以外にも、
【楽天市場】【ふるさと納税】迫力満点 うなぎ蒲焼(長焼特大サイズ5尾入):宮崎県都農町
こちらは宮崎県都農町のお礼品!
2万円の寄付でうなぎの蒲焼が5尾!
【楽天市場】【ふるさと納税】参協味蕾豚満喫セット28年9月発送分:宮崎県川南町
こちらも宮崎県で川南町のお礼品!
1万円の寄付で「味蕾豚(みらいとん)」の詰め合わせがもらえる!
【楽天市場】【ふるさと納税】吉野山でご宿泊(1泊2食付き 2名様):奈良県吉野町
こちらは僕のおばあちゃんの家がある奈良県吉野町のお礼品。
10万円の寄付、実質2000円で、こんなに最高な眺めのお宿に泊まれるそうだ! すげぇ!
自分の思い入れのある町を選んで寄付するのも良いかもしれない。
そんなわけで、ふるさと納税は完全にお得ということが判明!
いや~、肉も美味いし言うことないわ……!
ちなみにこの日はおっさん3人でお肉をガツガツ食べても半分くらい残ったので、
残ったお肉を後日牛丼にしたりすき焼きにしたり豚バラ丼にしたりして1週間かけて食べつくしたのですが、
ダイエット中だったのに気付いたら2キロくらい太ってたっていうね。
くれぐれも、寄付金の上限と食べ過ぎにはご注意ください。
著者:ヨッピー (id:yoppymodel)
大阪出身。「オモコロ」「トゥギャッチ」「ぐるなび みんなのごはん」「Yahoo!スマホガイド」など、さまざまなWebメディアで活躍中の無職。「Webでウケること」の第一人者として、たまに偉そうなことを言ったりもする。なぜかテレビ朝日と組んでCDを出したりもした。
公式サイト:ヨッピーのブログ(仮) / Twitter:@yoppymodel
ブログ:ヨッピーがブチ切れまくるブログ