こんにちは! それどこ編集部です。長らくお待たせしました……
寄せられたエントリー総数は615件。たくさんのご応募ありがとうございました。
この中から審査員による厳正な審査を経て、最優秀賞(1名)ならびに優秀賞(2名)に輝いた受賞エントリーとは……? 早速、審査員の皆さんの評と共に発表してまいりましょう。
審査してくださったのはこの皆さん!
左から、ヨッピーさん、林雄司さん、内沼晋太郎さん、速水健朗さん
最優秀賞 aonbo・id:aonbo さん
『45で買ったストラトキャスター【それどこ大賞 買い物】』
栄えある最優秀賞に輝いたのは aonbo・id:aonbo さんのエントリーです。臨時ボーナス8万円で購入したストラトキャスターが、人生のターニングポイントともいえる思い出深い買い物になったそうです。映画のようなストーリー展開に引き込まれます。
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- なんとなく「年を取るということは、自分の楽しみを失うこと」みたいなイメージが僕の中にはあったような気がします。若い頃のように無茶も出来ないし、友人の集まりもきっと悪くなる。「でも結局、自分次第だな」と思わせてくれる良い作品でした。Mr.Childrenの「くるみ」という名曲に名PVがあるのですが、「まさにあれだ」と思ったのでURLを貼っておきます。
- 一文が短くソリッドで、文章がかっこいいですね。感情を主観で書くのではなく、楽器店を歩いたことや、指の痛みなど行動で描くことで、心情をリアルに感じました。作者は自分の人生を俯瞰しているような視点がありますね。ブログって個人の思いがこってりの盛った濃い文章が多いなか、このドライさが際立っていました。買い物大賞にふさわしいブログだと思います。僕もギター買いたくなりましたもん。
- ひとつの小さな人生賛歌。心から「ああ、買い物で人生は変わるのだなあ」という感慨をもたらしてくれる記事でした。「人生」ではなく一貫して「生活」と書かれているところにも、ご本人のパーソナリティーが感じられました。ぜひ賞金の30万円で、また次の10年の「生活の楽しみ」になるような買い物をしてください。おめでとうございます。
- 秋葉原の隣の駅に降り立ったことで生じた買い物欲求によって、人生ががらっと変わってしまったこの話は、中年版「電車男」だと思いました。最後の動画、海をバックにめちゃめちゃ上手く歌うのはかっこ良すぎてダメだと思うので、ここはあらためて秋葉原の町で撮り直してほしいです。
優秀賞 赤祖父(赤ソファ)・id:akasofa さん
『2歳の息子に初カメラを買ってあげてからの上達っぷりを見て欲しい』
優秀賞一人目は赤祖父(赤ソファ)・id:akasofa さん 。お子さんが撮影した子ども目線の風景を、実際の写真と共に紹介されています。なかには美大生顔負けの写真も!? プレゼントしたカメラを介してお子さんと交流しているような気分になります。
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- 子どもの成長を残すために「子どもの写真」を撮る親は多いんだろうと思うのですが、逆に「子どもが撮った写真」でも子どもの成長の痕跡が見えるのが面白い。その内だんだん視点が上の方に来て「大きくなったなぁ」っていう。「買ったもの」という視点ではなく「買ってあげたもの」という視点も良いですね。
- 親バカブログではあるのですが、それを自分でわかったうえで書いているのでするっと読めました(自分の子どもを登場させる作品にはこの視点の有無が結構大きいと思います)。写真を見ていると、子どものころに感じた世界の濃さを思い出しますね。立ちはだかるエレベーター、視界いっぱいに眺めるおもちゃ、味方である母親の大きさ、確かに子どもから見た世界はこれぐらい魑魅魍魎(ちみもうりょう)でした。
- あくまで「買い物」 はスタート地点。使いこなせるようになっていく歓びこそが醍醐味なんだなと感じさせてくれる記事で、それを見つめる「親バカ」目線もほほえましかったです。親が「美大生」とか「サブカル」とか評するにつれて、「美大生も最初は子どものような純粋な好奇心でシャッターを切るんだな」と気づかされたりしました。
- まだカメラって、2歳児の作品がちゃんと「下手」に伝えてくれる生の機械であることが見えてきて楽しいエントリー。技術の進化ではまだカバーできてない領域、例えば、シャッターボタンのある右側が下がった構図の写真が多い、子どもがべたべたレンズに触るからぼけている。子どもの写真を通して見えるのが、親の子への愛情だというのがほほえましい。また、同じくらいお父さんのカメラ愛も透けて見えて好ましいです。
優秀賞 Taki・id:s06216to さん
『「買い物」をすることの楽しさを教えてくれたものを探しに故郷へ』
二人目はTaki・id:s06216to さんの「買い物の楽しさ」に触れたエントリーです。幼少期に心ときめかせた“ある物”を求めて向かった先は地元。キラキラ、わくわく、心躍る様子が伝わってきます。買い物との向き合い方が変わりそうな内容です。
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- こういうノスタルジーものに弱いんですよ……! 実際、僕も実家に帰ると、用も無いのに昔遊んだ公園、かくれんぼした路地、良く買い物をした商店なんかにブラブラ遊びに行ったりします。あの遊び、マジでこう、胸の奥が熱くなるんですよね……。
- カードダスは世代的に違うし団地もまったく知らない場所ですが、妙に共感できるブログでした。ものを買うときの期待感と郊外の団地という普遍的なものを描いているからでしょうか。それだけに、ややもするとオーソドックスなものになる可能性もあるのですが、文章との相性ぴったりの写真がついて完成度が高くなっていたので悪いオーソドックスさは感じませんでした。
- 迷いながらも風景をたよりに進んでいく感じ、「久しぶりすぎてどっちに行けばいいかすら怪しいけれどぼんやりとした記憶を頼りに歩き始めた」という感じが、写真もとてもきれいで、あざやかに伝わってきました。自分も久々に通っていた駄菓子屋に行ってみたくなりました。くるりの名曲「屏風浦」を聴きながら読んでほしい記事です。
- 子どもの頃に住んでいた町に出かけていくのは、それだけで楽しそう。でも懐古モードで終わらないのがよかった。そこで出会うのが、大人だから見えてくる現実とそこから結びつく「買い物の楽しさ」の本質。そこにたどり着いたのは、このエントリーだけだったように思います。
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受賞者の皆さま、おめでとうございます! 最優秀賞には「現金30万円」を、優秀賞には「現金5万円」を、さらに副賞として、最優秀賞・優秀賞ともに楽天市場で購入できるご希望の商品(税抜き2万円まで)を一つプレゼントします。
※受賞者の皆さまには、それどこの制作協力を行っている株式会社はてなより、別途メールをお送りします。はてなの登録メールアドレスのご確認をお願いします
最後に
それどこで初となるキャンペーン企画、皆さまからのたくさんのご応募ありがとうございました。暮らしに役立つアイテムの紹介や、写真やイラストを駆使した使用レポートなど、他では読めないオリジナルティーあふれるエントリーばかりでした。
それどこでは、これからも「それ、どこで見付けたの?」「それ、どこがスゴイの!?」と思わず言いたくなるような、買い物を通じて得た知識や体験や感動、揺さぶられた物欲を共有するお買い物情報メディアとして、バラエティー豊かなコンテンツを発信しています。
ぜひ、いろんな人の買い物をのぞきに訪れていただけるとうれしいです。今後のそれどこも、どうぞお楽しみに!