著者:柿次郎とナカノヒトミ
パシャッ!
「それどこ」をご覧のみなさま、はじめまして。
ライターのナカノと申します!
最近「写ルンです」にドハマりしています。
ザラッとした質感と柔らかい色合い。雰囲気があって、とてもいい感じじゃないですか?
https://twitter.com/uea_aua/status/870609153575632896
去年の夏に、ひるまと遊んだときの写ルンですをやっと現像した! pic.twitter.com/35WVxaSgBL
— みしゃむーそ (@mshamuso) 2017年6月1日
この手軽ながら雰囲気のある写真が撮影できる「写ルンです」が今、20代を中心に流行っているのです!
Instagramではハッシュタグ「#写ルンです」で19万件を超える投稿があり(2017年6月時点)、その人気がうかがえます。
【楽天市場】 写ルンですの検索結果
「写ルンです」について、特徴をまとめてみると……
・価格は1台700円〜1600円程
・27枚撮り/39枚撮り
・撮影した写真をすぐに見られず撮り直しができないドキドキ感がある
・ズームができない
・現像の必要がある
・本体が超軽い
つまり「気軽に持ち運びでき、エモい写真が撮れる上にドキドキ感も味わえるカメラ」なんですよね。
撮影枚数が決まっている、ズームができない……なんて点もありますが、その不便さがデジタルネイティブの20代にとっては目新しい部分です。
しかし、撮影した写真をデジタル確認できないこともあって、現像してみたら「真っ黒」「全然ピントが合っていない」とフィルムが無駄になってしまうことも珍しくありません。スマホ感覚で撮影すると失敗します。
フラッシュのたき忘れは「写ルンです」失敗あるある。
室内では必ずフラッシュを!
そこで、本記事では「写ルンです」での写真撮影で陥りがちな失敗を減らし、雰囲気のある写真を撮る方法をご紹介!
実践を通して気づいた「エモい写ルンですショット」の撮り方をお伝えできればと思います。
※あくまでもアマチュアの見解です
「写ルンです」デートでいざ実践!
さっそく実践に入っていきましょう!
せっかくなので、ひとりで淡々とシャッターを切るのではなく、わいわい楽しみながら撮影したいところ。
そこで今回は……
高橋忠弘さん(75歳)にご協力いただき、ふたりで撮影を行っていきたいと思います!
いわゆるデートです。
※大のおじいちゃん好きの私。「おじいちゃんとデートがしたい!」とSNSで呼びかけたものの、該当者がなかなか現れず。そこで父親にデート相手を相談したところ、高橋さんを紹介してもらいました
今回は「ふたりで一台ずつ『写ルンです』を持ち、お互いを撮り合う」という最近の20代カップルのトレンドを取り入れたデートをしていきます!
企画の趣旨を説明しながら、高橋さんのカメラとの関わりをお聞きしました。
高橋さん「『写ルンです』、なんとなく記憶にありますね。レンズ付きフィルム、でしたっけ」
ナカノ「はい、最近若者の間で再ブームが来ているみたいなんです! 高橋さんは、普段は写真撮りますか?」
高橋さん「いやぁ、それがもともと全然写真を撮らないんですよ。携帯電話(ドコモのらくらくホン)でもカメラが付いてるけど撮らないんですよね。ほら、思い出は目に焼き付けていますから」
日常生活でまあまあ写真撮影を行う私。一方ほとんどカメラに触れない高橋さん。
試行錯誤しながら雰囲気のいい写真を撮っていきますよ〜!
デートのテーマは「地元の商店街を一周するお散歩デート」です!
デートで撮影した写真から見つけた「雰囲気のあるエモい写真の撮影ポイント3つ」をご紹介します。
味のある撮り方(1) 被写体は「中心・正面」が映える
まず、お伝えするポイントは写真撮影のときに「被写体を中心・正面に置くこと」です。
例えば、記事の冒頭で出てきた上の写真。
写真の中心にドーンと被写体が写っていますよね。
こちらも中心かつ正面から撮った1枚。
ブレていても味のある写真に……!
「写ルンです」で私を撮影している高橋さん。
その様子をさらに撮影するシーンで、より味わい深くなる気がしています。
被写体を強調させるために、なるべくシンプルな背景を選ぶこともポイントの一つです。
特に屋内で撮影するときは、背景がごちゃごちゃとしてしまうことも……。
結果、被写体に目が行きづらい、ぼやっとした印象の写真になってしまいます。
解消するためには、
被写体が写真の約1/3を占めるように撮影すると、
ごちゃごちゃ感を解消できて臨場感のある写真になります。
「ナカノさん、撮りますよ!」とカメラを構える高橋さん。
全身が写真に写るよう、下がっての撮影が多い模様。デートだからもっと近づいて!!
高橋さん「あら、指がかかってたかもしれませんね……」
うん。バッチリ指が写ってます、高橋さん。
味のある撮り方(2) カラフルな被写体は派手レトロになる
次は、柔らかい風合いでざらつきのある写真が撮影できる「写ルンです」の特性を活かして、派手な色合いの被写体を選んでみましょう。
鮮やかさがありつつも、レトロさがグッと増します。
例えば「鮮やかな花」+「女性」の組み合わせがおすすめ!
緑もとても奇麗に映えますね。
高橋さん「カチッ……。あららシャッターを押してしまいましたね」
味のある撮り方(3) 懐かしフォント・看板は雰囲気120%
ふと目に入った懐かしい看板やフォントは、「写ルンです」との相性がいいです。
「あ、なんだか懐かしい……」と思ったら迷わずシャッターを切りましょう。
少し距離があっても、目立つ看板ならしっかり写ります!
雰囲気のある店構えも一緒に写すとさらに雰囲気アップ。
ガラス越しの被写体も奇麗に映えますね!
さて、ここまで3つのポイントを紹介してきましたが、合わせ技を使うとさらに雰囲気をアップさせることができます!
「被写体を中心・正面に入れる」「カラフルさ」「懐かしフォント・看板」の3つのポイントを押さえて撮影した写真がこちら。
ハイ!
以上、3点のポイントを押さえると初めての「写ルンです」でも味のある写真が撮影できるはずです。
ぜひぜひ、お試しください。
「はいチー……あ、巻いてなかった」とフィルムを巻き忘れる高橋さん。
何度もやっちゃう巻き忘れに注意しましょう!
<おまけ>「写ルンです」を現像してみよう!
撮り終えた「写ルンです」は最寄りのカメラ屋さんへ持っていきましょう!
私は「カメラのキタムラ」へ持っていくことが多いです。
撮り終えた「写ルンです」をそのまま店員さんに渡します。
「カメラのキタムラ」の場合、現像には主に5つ選択肢があります。
(27枚撮りを現像する場合、所要時間は最短30分~)
27枚撮りフィルムの場合 | 値段(税別) | こんな人にオススメ |
---|---|---|
現像のみ | 600円 | 必要な写真だけをプリントアウトしたい人。あとでデータ化も可。 |
現像+データ(CD-R) | 1100円 | 写真をPCで加工したい人。あとでプリントアウトも可。 |
現像+データ(CD-R+スマホ転送) | 1900円 | SNSに投稿したい人。あとでプリントアウトも可。 |
現像+プリント | 1599円~ | 写真は絶対紙で残したいアナログ命! な人。気が向いたらデータ化も可。 |
現像+プリント+データ(CD-R) | 2099円~ | 全てとても大切な写真! 全方位的に確実に残したい人。 |
個人的なオススメは「現像+データ(CD-R)」です!
(店舗によってはUSBメモリにデータを入れてくれる場合もあるみたいです)
【楽天市場】 CD-Rの検索結果
お店に置いてある機械にCD-Rを挿入し、画面からプリントアウトしたい写真を選択する。
または、ネガを店頭に持っていくと必要な写真のみをプリントアウトできます!
(いずれの場合も店頭で受取り。所要時間は最短10分~)
店員さんに聞いてみると、やはり「写ルンです」を使っている人が増えている実感があるそう。スマホにデータを送るサービスの登場からも「写ルンです」需要が若者中心に高まっていることがわかりますよね……!
誰でも簡単な操作で、味のある写真が撮れる「写ルンです」。
まだまだ楽しく使える可能性がありそうです。
旅行のお供やデートのスパイスに、
レトロな味わいのある「写ルンです」がある生活を送ってみてはいかがでしょうか?
※本記事に使用している写真は全て「写ルンです」で撮影しました
hb.afl.rakuten.co.jp
(おわり)
※記事内に記載の金額は2017年6月時点のものです
思い出作りにはこんなカメラもピッタリです
著者:柿次郎とナカノヒトミ
株式会社Huuuuのライター編集者ユニット。大阪出身の編集者・徳谷柿次郎(@kakijiro)、長野出身のライター・ナカノヒトミ(@jimonakano)。二人で全国47都道府県を取材している。