最近、めっきり寒くなりましたね。
あ、こんにちは。株式会社ツドイの今井雄紀と申します。編集とイベントの仕事をしています。
ぼくはオフィスはもちろん、自宅で仕事をすることも多いのですが、毎年この時期に困ることがあります。暖房としてのエアコンが苦手なんです。
エアコン暖房の弱点
エアコンって、大体マンションやオフィスビルの天井に付いていると思います。この位置、冷房には最高なんです。冷たい空気は上から下に流れるので理にかなっています。
ただ、暖房にはちょっと向いてないと思うんです。温かい空気は上へ上へと行こうとするので、首から上は温まるんですけど、肩とか腰とか、何より足先なんか全然温まらない。それになんだか、頭がボーッとしてくるんですよね。温かい空気が頭付近に溜まるからだと思うのですが……。女性からは「暖房は肌が乾燥するから苦手」という話もよく聞きます。
足元を温めてくれる暖房器具といえば石油ファンヒーターやガスファンヒーターがありますが、オフィスや一人暮らしの部屋だとなかなかハードルが高い。こたつは……オフィスでは論外ですね。
首に腰、手首・足首。そういう血流のハブになっている場所だけを温めることができたら、頭がボーッとすることもなくぽかぽかできそうなものなのですが、ドライヤーを当て続けるわけにもいきません。
「温めたい場所だけ、ずっと温気をまとえたらいいのに……」
そんな『HUNTER×HUNTER』の堅(ケン)(※分からないひとは単行本を買いましょう。名作です!)みたいなこと、できるわけないと思いますよね? 思いますよね? でも、できちゃうんです!
今日は、そんなぼくのわがままを叶える、大好きな“あったかグッズ”を紹介させてください。
一度知ったら離れられない! 冬場のデスクワークの最強お供
それがこちら! ヘルメット潜水株式会社が手掛ける、「やわらか湯たんぽ」シリーズです!
4年ほど前、たまたまネットで目にして買ってから、ずっと愛用しています。一度壊れてしまったのですが、そのときもむちゃくちゃ丁寧な対応で修繕してくださって、ますます好きになってしまいました。
ヘルメット潜水さんはもともと、ウェットスーツの老舗メーカー。2007年に発売した「やわらか湯たんぽ」は、断熱性や保温性に優れるウェットスーツ用の素材を使っているため、低温やけどになりにくいのが特徴です。それもすばらしいのですが、特筆すべきはそのやわらかさ!
「 『柔ラカイ』トイウ事ハ『ダイヤモンド』ヨリモ壊レナイ!」 とは『ジョジョの奇妙な冒険』第5部の名言ですが(※分からない人は以下略)、この性質のおかげで、クッション型、ざぶとん型、ネックピロー型など、さまざまな用途に対応したいろんな形の湯たんぽが作れるのです!
また、通常の湯たんぽはゴツゴツと固く、同じところを温めていると低温やけどの心配もありますが、やわらか湯たんぽは優しく体にフィットして肌触りもいいですし、低温やけどもしづらい。
個人的に推したいのが、首や腰などに身に着けられるウェアラブルシリーズ! (勝手にこう呼んでます)
ぼくもこんな感じで、首と腰に着けて仕事をしています。
これとすぐお湯が湧く電気ケトルさえあれば、自宅だろうとオフィスだろうと、好きなときに、好きな場所で、好きな箇所に温気をまとうことができます。頭もボーッとしないしほんと最高なんですよね……。
老舗が永年培ってきた技術を使って新商品開発をするさまは、足袋屋がマラソンシューズをつくる『陸王』(池井戸潤著)さながらです。もはや「温王(ぬくおう)」と呼びたい。
まるで「ウェアラブル足湯」な、足用湯たんぽ
「やわらか湯たんぽ」は上記以外にもいろんな種類があります。公式サイトによるといちばん人気なのがこちらの「足用タイプ」。
フローリングにしろ畳にしろ、冬場の足元、特につま先ってめちゃくちゃ冷えますよね。冬用のスリッパを使ったり、靴下を重ねて履いて誤魔化したり。
でも、この「足用タイプ」があれば、家中、オフィス中どこにいようと足に温気をまとうことができるはず。冷えとりどころの騒ぎではありません。まさに「ウェアラブル足湯」!
足用はまだ試したことがないし、この機会に買ってみるか! と思ったところ……
「L」がない……。
ぼく、身長180cm、体重83kgとそこそこの巨体で、足のサイズも28.5cmでして、「〜27cm」だとどう考えても入らないんです。
「やわらか湯たんぽ」シリーズの魅力を紹介する以上、最大のヒット商品である「足用タイプ」を試したいのに、物理的に履けないなんて……。このままではせっかくもらった憧れの「それどこ」の仕事もポシャってしまう……! いっそ自分じゃなくてもいいから、この素晴らしさを体感して言葉にして欲しい! 冷えとりどころではないぬくもりを感じて欲しい……!
そう思ってTwitterで「冷え性」と検索し、「フォローしている人」フィルターをかけて自分がフォローしている人だけが表示されるようにしたら……。
末端冷え性だから足がすごく冷たいので、「ウェアラブル足湯」が出てほしい。どこでもチャポンチャポンして温かいぼくに突き刺さる、周囲からの冷たい視線。
— カツセマサヒコ (@katsuse_m) 2014年12月14日
いたああああああああ!!!
しかも3年前に「ウェアラブル足湯」とまでつぶやいてるううううう!!!
フォロワーもめちゃ多いいいいいいいい!!!!(拡散してくれそう)
カツセマサヒコさんにプレゼントしてみました
さっそく「経費で買って差し上げるので、使ってみませんか?」とDMしてみたら「そんなツイートしてましたっけ? あ、してた!」と言いつつ快くOKしてくださったので、カツセさんのもとへ! ちなみに、足のサイズはジャスト27cmとのこと。ヨッシャー!
出会うやいなや贈呈!
カツセ「すごく軽いんですねー! そしてめっちゃやわらかい!」
ぼく「簡単に使い方を説明しますね」
ぼく「まず、側面にあるふたを開けます」
ぼく「付属のろうとを使ってお湯を入れます」
ぼく「再度ふたを締めたら、完成です!」
カツセ「あ、はい。さすがにそれぐらいはわかりますよ」
ぼく「(ヤバイ目が笑ってない)」
ぼく「で、ですよね! では念のため、一度履いてみてもらってもいいですか?」
カツセ「いいですよ!」
なにこの人めちゃくちゃ似合う……。スラっとした身体に「やわらか湯たんぽ 足用タイプ」のおもちゃ感がめっちゃ映える。このままCM決まってしまうんじゃなかろうか。
ぼく「では、1週間ぐらい使ってみてもらってもいいですか?」
カツセ「了解です!」
ぼく「(やっと目が笑った)」
無限に入れる「ウェアラブル足湯」はやはり超有用だった
10月14日(土)、最高気温15度、最低気温14度と一日中肌寒かったこの日、満を持してカツセさんに連絡をしてみました。
タイミングばっちり! ドキドキしながら使い心地を聞いてみます。
やったああ! 最初のLINEから返信までの間に履いて写真撮ってくれたんじゃないかと疑ったけど、これは履いてる人にしかできないコメント! 疑ってごめんなさい!
ほんとそうなんです。何度も言いますが、ポイントは頭を無駄に温めないことなんです。ウォームボディだけどクールヘッドでいられるのがこの商品のすごいところ。
〜さらに1ヶ月後〜
11月中旬、使用開始から1ヶ月経っての感想を恐る恐る聞いてみました。もう使ってなかったらどうし……
めっちゃ愛用してくれてた〜〜〜!!!!
そうなんです! 不可逆! 一度使うと、やわらか湯たんぽ前提で生活を組み立てるようになります。ヘッドフォンのようなものですね。出張先・旅行先に忘れるとテンションダダ下がりです。
プレゼントにも最高だと思う
とにもかくにも、カツセさんに気に入ってもらえて、また、「足用タイプ」の有能さをみなさんに知っていただけてよかったです。
「足用タイプ」以外も本当にすばらしい出来で、日本の冬を変えるポテンシャルを秘めたすごい商品だと思っています。ちょっと値ははりますが、みなさん、冬支度としてぜひ購入を検討してみてください! 恋人やご両親へのプレゼントとしても最高ですね!
ちなみにこのセットを親にプレゼントするのは、ぼくの人生の目標の一つです。
最後にヘルメット潜水さん! どうか「L」サイズ発売のご検討、なにとぞよろしくお願い致します!!
著者:今井雄紀
株式会社ツドイ代表。1986年滋賀うまれ。編集とイベントをワンパックにして提供しています。バラ売りもします。食べること、本や映画、音楽、テレビが好きです。
@imai_tsudoi
※記事公開時、一部に誤字がありました。11月20日12:00ごろ修正しました。ご指摘ありがとうございました。