こんにちは! 日本一「チャーハン」を愛していると自負する女、佐藤樹里です。
チャーハン。
それは一見シンプルな料理。
しかし、お米の一粒一粒が鉄鍋の中でパラパラっと踊るように炒められるその様子は、まさに芸術。
私、佐藤樹里は、そんなシンプルが故に奥深いチャーハンの魅力に取り付かれた一人であります。
そんなチャーハンを愛しまくっている私が今注目しているのが、「冷凍チャーハン」!
「冷凍チャーハンっておいしいの?」という声も聞こえてきそうですが、実は最近の冷凍チャーハンはかなりレベルが高い!
私も子供の頃から大好きですが、最近ではスーパーやコンビニでよく見かける定番品に加え、ネットでしか買えないプレミアム感のある商品など、冷凍とは思えないほどの激ウマなチャーハンが各社からたーくさん出ているのです!
そこで今回は定番からプレミアム感満載のものまで、今私が気になっている冷凍チャーハン10選を食べ比べてレビューしてみました! こんなワクワクする比較ってあるのだろうか……! あわせて、冷凍チャーハンをさらにおいしくするコツもご紹介しますよ。
冷凍チャーハンといっても特徴はそれぞれ。ただひとつ、確実に言えるのは「どれもこれもとってもおいしかった!」ということです。
私のチャーハン遍歴
まずは私がどのくらいチャーハンにハマっているか、これまでのチャーハン遍歴を振り返ってみると、
小学3年生くらいから、何かの行事ごとにチャーハンを食べる。
中学校の部活用のお弁当もチャーハン。
高校からはラーメン巡りならぬ「チャーハン巡り」を始める。
大学ではチャーハンブログを書きつづる。
という感じで、これまでに累計約5,000食は食べているであろうという好き加減です。
さらにはチャーハンが好き過ぎて、ただ食べるだけでは物足りなくなりました。
鉄鍋の中で舞い踊るチャーハン……私もあんなふうに鉄鍋で華麗にチャーハンを作れるようになりたい! と、2017年にはとある中華料理屋さんで約1年弱のチャーハン修行に励みました。本格的な火力と鉄鍋を用いて、四川料理のプロである料理長のもとでチャーハンの作り方を学ぶ日々……。
しかし自分で作ってみると、あんなにシンプルに見えていたチャーハン作りがいかに難しいかを痛感しました。そもそも鉄鍋が重くて振れない。トロトロしているとすぐに焦げる。卵やご飯を入れるタイミングの難しさ、など……。
おいしいチャーハンを作るには膨大な努力が必要なのだと、その奥深さを肌で感じ、とても良い経験になりました。
チャーハン作りの大変さを修行で実感した私にとって、レンジでチンするだけで、火も使わず簡単にチャーハンが堪能できる冷凍チャーハンはまさに感動もの! 開発してくださった方に感謝です。
お取り寄せできる冷凍チャーハン10商品を食べ比べ
今回は、私がチャーハンで重要な要素と考えている下記4つの項目で、それぞれの商品の特徴を表してみました。全て私の個人的な主観なのであしからず。
2つめはふわふわ感。適度な油感のある米粒が、口の中でふわっと広がるかどうかです。
3つは味の濃さ。★が多ければ味が濃いということです。
4つめは個人的なハマり度。毎日でも食べたいくらいハマったおいしさかどうかを示したものです。
というわけで、チャーハン好きの私が今回レビューした冷凍チャーハンは、こちらの10商品です!
▼目次
電子レンジでチンするだけですぐに食べられるのが冷凍チャーハンの魅力ですが、よりおいしく食べるにはフライパンで炒めるのがおすすめです!
絶対に外さない! シンプルな定番チャーハン
まずは、定番の冷凍チャーハンの中でも特に私が気に入っているこちらの2つから。
定番中の定番「本格炒め炒飯」
ニチレイフーズの「本格炒め炒飯」は、香ばしい香りとゴロゴロとしたこだわりの自社製焼豚がたまりません!
パラパラ感 ★★★★★
ふわふわ感 ★★★★
味の濃さ ★★★★
ハマり度 ★★★★
レンジを開けたときに広がる香ばしさあふれる匂いから、もうすでにおいしい。
一口食べると鍋肌しょうゆ(香ばしさを出すため、鍋肌から回し入れるしょうゆ)の香りが広がり、その中に自社製の「焦がしネギ油」の風味も隠れ出てきます。米粒はぷりっとしていて、しっかりとした噛みごたえとパラパラ感を味わえます。焼豚の旨みと甘みが同時に楽しめ、その中にねぎのシャキシャキ感も現れます。
さすが18年連続売上No.1(※2001年3月〜2019年2月の冷凍調理・炒飯カテゴリー累計販売金額)。私も小さいころから食べている、とてもなじみのある定番商品でした!
+αでおいしく食べるコツ
ニチレイの本格炒めチャーハンはネギが小さめ。私がネギ好きというのもありますが、大きめにカットしたネギを追加して一緒に炒めるとネギ欲が満たされます(笑)。
どこか懐かしい、昔ながらの「炒飯」
業務用食材ブランド・ロイヤルシェフの「炒飯」は、野菜の甘みと理想的なパラパラ感で、飽きのこない一品です。
パラパラ感 ★★★★★
ふわふわ感 ★★★
味の濃さ ★★★★
ハマり度 ★★★
にんじんやねぎなど、野菜の甘みあふれる味わいが特徴です。一口食べるとまずにんじんをメインとした甘みが広がり、続いて焼豚に絡んでいる特製甘辛タレの旨みが際立ってきます。以前、とあるテレビ番組でも絶賛され話題になりました。
昔行った中華料理屋さんで食べたような、どことなく懐かしく感じられるパラパラ感は文句なしです!
+αでおいしく食べるコツ
甘みが多いチャーハンなので、炒める際にニンニクやラー油などをパンチのある調味料を追加してみると、より一層おいしくなります。
名店の本格的な味も! プレミアム&レアな冷凍チャーハン
プレミアムな具材を使った贅沢なチャーハンも、冷凍で手軽に味わえます。
スパイシーで爽やか「ねぎ塩炒飯」
大阪王将の「ねぎ塩炒飯」は、濃いめの味付けにレモンの爽やかな風味が加わって、やみつきになる味です!
パラパラ感 ★★★★
ふわふわ感 ★★★
味の濃さ ★★★★★
ハマり度 ★★★★★
一口食べるとまずねぎの風味が広がり、すぐにレモンのさっぱりとした味わいも広がります。2種類のこしょうを効かせた塩ダレは、スパイシーな仕上がり。ガツンと食べたいときにおすすめのチャーハンです。
+αでおいしく食べるコツ
炒める油をオリーブオイルにしてみてください! レモンの風味と合わさって、より爽やかな風味に仕上がります。味が濃いと感じた人は卵を追加してみても◎。
身たっぷりで贅沢な「蟹あんかけチャーハン」
同じく大阪王将の「蟹あんかけチャーハン」。あんとチャーハンは見事にバランスが取れていて、絶妙な食感と味わいです。
パラパラ感 ★
ふわふわ感 ★★★★
味の濃さ ★★★
ハマり度 ★★★★★
とろりとしたあんがチャーハンを包み込んでいます。一口食べると、あんは魚介のエキスたっぷりな味わい。かにからは、磯の風味とほのかな塩味が広がります。
チャーハン自体はあんに包まれているのでパラパラではありませんが、一粒一粒のご飯は固めで、あんに包まれていてもしっかりと食感があります。かに身もたっぷり入っているのでとっても贅沢です! おいしい……!
ちなみにこちら、トレーにチャーハンとあんが入っているタイプ。そのままレンジでチンしてあんとチャーハンの間のフィルムを取れば、トレーのままでも食べられます。簡単ですぐできておいしい! 最高ですね。
+αでおいしく食べるコツ
ネギの量がちょっと少なめ。冷凍小口ネギなどがあればパラリとかけてレンジでチンしてみてください。ネギのシャキシャキ食感がとろ~りあんの中から感じられて、さらにおいしくなります。
ラーメン店ならではの深み「京都 たかばし 新福菜館 特製炒飯」
京都の老舗ラーメン店・新福菜館の「特製炒飯」!! 自分では作れないような深い味わいは、さすがラーメン屋さんのチャーハンだと思わざるを得ません。
パラパラ感 ★★★★★
ふわふわ感 ★★★
味の濃さ ★★★★
ハマり度 ★★★★
同店の名物である黒いラーメンと同じタレで仕上げているので、見た目はまさに“黒チャーハン”。黒い冷凍チャーハンは珍しいですね。
ラードの味はコク深く、一口食べると焼きおにぎりのような焦がししょうゆの風味が広がります。パラパラとしたお米の中で、大きめにカットされた焼き豚の食感や歯ごたえが最高に引き立ちます。
一度食べたらあの味をもう一度……! と思ってしまう、旨みあふれるチャーハンでした。
+αでおいしく食べるコツ
炒める油をラードにしてみるとさらにガッツリ感が加わって、より力強い味わいのチャーハンになります。ただ、入れ過ぎると油っぽくなるので注意。小さじ1くらいにしましょう!
アレンジしても絶品「石焼風ビビンバ炒飯」
マルハニチロの「石焼風ビビンバ炒飯」。口に運ぶと旨みの後にピリッとした辛さが広がり、クセになる旨辛なお味です。
パラパラ感 ★★
ふわふわ感 ★★★★
味の濃さ ★★★★★
ハマり度 ★★★★
レンジから出した瞬間から、ごま油とコチュジャンの香ばしい匂いが部屋に充満して食欲をかき立てます。にんじん、ほうれん草、牛肉、卵の色合いが豊かで、見た目からもおいしそう……!
特製焼肉ダレに漬け込んだという牛カルビが口の中で味変パンチをしてきて、ただただおいしい! お米は固めではなく、ふわっと感がありやわらかめです。
+αでおいしく食べるコツ
味を変えたい方は、チーズをのせてチーズカルビ風に!!! 旨みとコクがよりアップして、また違ったビビンバ風チャーハンに進化します。これはおいし過ぎました……!
さらに炒め油はゴマ油がおすすめ。香ばしさが段違いです。強火で炒めて、ヘラで軽く押さえつけながらおこげを作って石焼風にすると、より本格的に。
ビールと合う「いきなり!ステーキ監修 ビーフガーリックピラフ」
ニッスイの「いきなり!ステーキ監修 ビーフガーリックピラフ」は、濃いめの味やガーリックが好きな方向けの一品です。
パラパラ感 ★
ふわふわ感 ★★
味の濃さ ★★★★★
ハマり度 ★★★★
厳密にはチャーハンではないですが、キャッチーさにつられて思わず紹介したくなりました。匂いからとにかくガーリック! 一口食べると、匂いのまんまですが強いガーリックの風味と、後からぴりっとブラックペッパーの辛さが鼻を突き抜けます。そこにたびたびコーンの甘みが現れて、味の高低差がもう一口と食欲を引き立てます。コーンと太めにカットされたねぎのコントラストもきれいです。
とにかくかなりガーリックなので、お昼ではなく後の予定を気にしない夜に、ビールと一緒に食べたいピラフです。
+αでおいしく食べるコツ
炒める油はバター(10g前後)が絶対におすすめ! 風味が豊かに、かつガーリックの旨味をさらに引き出してくれてヤミツキの組み合わせです。
専門店の上品な味「フカヒレ入りあんかけチャーハン」
「フカヒレ入りあんかけチャーハン」は、京都の中華専門店が手がける一品。味の濃すぎない上品なあんが、とにかくおいしいです!
パラパラ感 ★
ふわふわ感 ★★
味の濃さ ★★★
ハマり度 ★★★★★
チャーハンと、フカヒレ入りのあんがそれぞれ真空冷凍された状態で届くので、沸騰したお湯に入れて10〜15分温めれば完成です。
フカヒレ自体は正直そこまで主張していないのですが、ねぎ、たけのこ、白菜のシャキシャキ感がたまらなく、立ち上る匂いにまでも具材の旨みが染み渡っているかのよう。
真空パックに米粒がぎゅっと詰めこまれていたので本当にパラパラになるかな? と心配していたのですが、杞憂に終わりました。温めてお皿にあけてみたら米粒たちがふわ~っ……とほどけていきました。
味つけは強すぎないけど旨味のしっかりとした塩味。チャーハンとフカヒレ入りのあんが見事なハーモニーを奏でています。
冷凍チャーハンの中ではかなりプレミアム感があり、おいしい気分にさせてくれました。通販で買う価値アリのチャーハンです。
+αでおいしく食べるコツ
フライパンで香ばしく焼き目がつくまでしっかりとチャーハンを炒めておこげを作ります。そこへフカヒレあんをかけると、「フカヒレ入りあんかけおこげチャーハン」の完成! パリっとしたおこげの香ばしさにあんが絡んでさらにおいしく仕上がります。
大きなえびと本格派な味付け「炒飯の極み えび五目XO醤」
マルハニチロの「炒飯の極み えび五目XO醤」は、家でチャーハンを作る際にはあまり使わないであろう、XO醬の本格的な味付けが特徴です。
パラパラ感 ★★★★★
ふわふわ感 ★★★★★
味の濃さ ★★★★
ハマり度 ★★★
「えび五目XO醤の風味香る、パラッと香ばしい究極のあおり炒め炒飯」という謳(うた)い文句の、プレミアム感あるチャーハンです。広東料理の名店「赤坂離宮」の譚彦彬(たん ひこあき)オーナーシェフが監修。XO醤が高級感を出しつつ、コクや香りを引き出してくれます。
具材は大きなえびを中心に、卵、あさり、たけのこ、小松菜、ねぎ、豚ひき肉などがふんだんに使われています。特にえびは大きさもさることながら、ぷりぷりっとしていて食感も抜群!
単調な味ではなく食べれば食べるほど深みが増していくような、「あれ? お店に来たんだっけ?」と思うような本格的な味わいです。全体的に色合いがピンク、緑、黄ととても鮮やかで、見た目でもおいしさを味わえるチャーハンです。
+αでおいしく食べるコツ
XO醤の海鮮の旨味とピリッとした辛みがきいていて、このままでもとってもおいしいです。炒め油を変えるといろいろなアレンジが楽しめます。こってり感が欲しければラード、香ばしさを追加したければごま油を使ってみてくださいね。
匠の技に驚く「鉄人 陳建一 レタス入り蟹炒飯」
中華料理の鉄人・陳建一さん監修の「レタス入り蟹炒飯」。私も今回初めて食べましたが、絶妙な塩加減と旨みのバランス、お米のパラパラ具合、油の量など全てが最高のチャーハンでした!!
パラパラ感 ★★★★★
ふわふわ感 ★★★★★
味の濃さ ★★
ハマり度 ★★★★★
レンゲですくうと、かにから爽やかな潮の風味が漂います。油っぽさがなく、お米が口の中で一粒一粒、ふわっと広がる。美味!!! 味付けも濃すぎず薄すぎず、私には超絶マッチしていました。
かにの食感も最高においしい。最後まで飽きずに食べ続けられるので、ペロっと完食してしまいました……。もっと、もっとと思ってしまう匠の技が冷凍チャーハンでも出せてしまうことに、驚きを隠せません。今回紹介した冷凍チャーハンの中で、個人的には一番のお気に入りです!
+αでおいしく食べるコツ
これもこのままですでにかなりおいしい……のですが、レタスを追加して炒めると、もはや「レタス入り蟹炒飯」として完成されてしまいます。本当にこれが家で食べられていいのか? と思います。濃厚まったりな味が好きな人は、炒めるときにラードを使うと、さらに幸せになれるかもしれません。
以上、10種類を紹介しましたが、どれも特徴のあるチャーハンばかりでしたね!! あくまで私目線の評価なので、ぜひご自身でも味わって、好みの冷凍チャーハンを探してみてください!
さらにおいしく冷凍チャーハンを食べるための簡単なコツ
電子レンジで手軽に作れるのが魅力の冷凍チャーハンですが、もし時間に余裕があるのならフライパンで炒めるとさらにおいしくなるのでおすすめです!
フライパンで炒めることで水分が飛んでよりぱらぱらに仕上がり、全体が香ばしい風味に変わります。とてもおいしいので、ぜひ試してみてください。
もう一つおすすめなのは、フライパンで炒める際に卵1個をプラスすること。卵の旨みが加わった具沢山のチャーハンとして、また違った味わいが楽しめます。ぜひあわせて試してみてください!!
今回たくさんの個性的な冷凍チャーハンを食べ比べて、チャーハンはやはり奥深いと再確認。それぞれのチャーハンが、こんなにも味や特徴が違うなんてビックリです。
自分で作るチャーハンももちろんいいですが、手軽なのに極上の味わいが堪能できる冷凍チャーハン。ぜひ今晩のご飯にいかがでしょうか?
著者:佐藤樹里
日本一チャーハンをこよなく愛すると自負する管理栄養士。チャーハンマニアとしてもメディア出演など活動中。小3からチャーハンにはまり現在まで累計5,000食のチャーハンを食べる。管理栄養士の強みを生かし健康的なチャーハンレシピを開発したり、食べても太らない方法を伝授したりしている。夢はチャーハンフェスを開催すること。
明日とDREAM(夢)を叶える!アスドリファクトリー代表。
Twitter:@jurijapan1 ブログ:https://asudorifactory.com
ソレドコでTwitterやってます!
今回紹介した商品
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【楽天市場】 フカヒレ入りあんかけチャーハン
【楽天市場】 陳建一 レタス入り蟹炒飯