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応援うちわ作りが爆速に! カッティングマシンを使って「あの人」のうちわを作ってみた #オタ活捗りガジェット

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推し活をしている人が「これ良い!」と思ったものを紹介しています

コンサートやライブに持っていく応援うちわ。公式グッズでも販売されていることがありますが、推しへの愛を表現するために手作りする人も多いのでは。ファンサ(ファンサービス)のもらいやすさを考えて作ることもありますよね。そんなうちわ作りですが、面倒なのが文字のカット! 爆速、かつきれいに文字をカットしてくれるカッティングマシンを紹介します。

#オタ活捗りガジェット

誰か・何かを応援していると、あれもこれも観たい・聴きたい・やりたいことがたくさん!! という状態に陥りませんか?

忙しいけどこだわりたい。そんなときは便利なガジェットに頼ると、あなたの推し活がますます捗(はかど)るかもしれません。

この連載では、ジャニヲタ見聞録管理人さんが便利なガジェットを紹介。気になったものを実際に使ってみてレビューします。

大谷翔平さん応援うちわ

著者:ジャニヲタ見聞録管理人

ジャニヲタのためのライフハック(笑)ブログを不定期更新で運営しています。右手にうちわ! 左手に防振! 持ったら叫ぼうHey! Say!

Twitter:@j_kbr
ブログ:ジャニヲタ見聞録

春だな〜〜〜〜、うちわ、作りたいな〜〜〜〜

そう春は手作りうちわの季節! 「何かうちわ作りたい」という気持ちが高まっていたところに、ソレドコさんから「オタク活動が捗るガジェット」についての連載依頼をいただきました。

うちわ作りが捗るといえば、そうカッティングマシン。簡単に言うと「紙やカッティングシートを切るマシン」です。

ペーパークラフトやスクラップブッキング、手芸をやっている人対象のマシンらしいのですが、私は専らうちわ用に使っています。データさえ作れば、どんな複雑な文字でも、3重縁(ふち)でも、数分できれいに切り抜いてくれるという大変お役立ちな機械です。

私ももう10年以上カッティングマシンのお世話になっているので、手で切り抜いていた時、どうやって作っていたか正直もうあまりよく覚えていないんですが、以下のような手順で作業していたと思います。

  1. 文字を出力して印刷
  2. 印刷した文字をカッティングシートに仮止めしてカッターで切っていく
  3. 2のカッティングシートを貼り重ねてうちわ本体に貼り付ける

正直②が本当に本当にめんどくさくて、うちわを作る作業自体は当時から好きだったんですが、細かい字を切り抜くときに頭がパンクしそうになったこともマジで何回もあります。

遠征前日に作りたいうちわを思いついて、カッティングシートにまみれ、切り抜きを失敗し、「もうやめたい……でもドームのスタンドなら視認性も重視したいから蛍光使いたい、とするとコンビニプリントでは戦えないし……」と睡眠時間を削って格闘したこともあります。

もちろん今は便利な世の中なのでかわいいうちわ作ってくれる業者さんもいっぱいいますが、さすがに公演前日夜から文字を作ってくれるところはなかなかない上に、うちわのネタってそういうタイミングで思いついたりするじゃん……?

👉2015年に視認性を追求したうちわを作った記録はこちら
ドームコンサートの天井席でも負けない!「視認性」をとにかく追求した応援うちわを作ってみる

今回使ってみるのは、ブラザーのカッティングマシン「スキャンカット CM300」というもの。実は「シルエットカメオ」というシリーズのものを持っているのですが、スキャンカットは私も初めて使います。

購入すると結構なお値段がするので、気軽に購入をすすめることはできないんですが(うちわを大量に作る人は今すぐ買った方がいいです)、公演直前に突然うちわを作りたくなった時・気合いを入れたうちわを作りたいときに、あるのとないのとでは大違いです。まずはレンタルや作業スペースの貸し出しを利用して便利さを実感してみるのもいいかも……?

最初は自分が普通にコンサートで使ううちわを作ろうとしてたんですが、よく考えてみたら現場で使ううちわを晒すのは普通に恥ずかしいな……ということに気づいたため、今回は旬の「あの人」のうちわを作ってみることにしました。

カッティングマシンでうちわを作ってみよう

おおまかな流れはこんな感じ。

  • パソコンでうちわデータを作る
  • 文字の配置やデザインを調整する
  • CM300にカッターをセットする
  • CM300にうちわデータを送る
  • カットする
  • うちわに貼る


公式の動画でも基本的な使い方が説明されています

必要な材料

カッティングマシン以外に必要なのはこれらです。

  • うちわ
  • カッティングシート
  • グリッターシート

パソコンでうちわデータを作る

とりあえず、まずデータを作る必要があります。ブラザーのカッティングマシン用フリーソフト「CanvasWorkSpace」を使ってパソコンでうちわデータを作っていきます。ソフト自体は無料で、マシンがなくてもダウンロード可能でした。

「CanvasWorkSpace」の初期表示

「CanvasWorkSpace」の初期表示

まず、以前自分で作成したうちわの型紙画像を読み込んでトレースします。これは確かコンビニで黒うちわをスキャンした画像を元に作ったものです。

うちわの型紙画像を読み込み、「外側の輪郭をトレース」を選択します

うちわの型紙画像を読み込み、「外側の輪郭をトレース」を選択します

うちわ型の枠を実物大(横295mm)に拡大して配置します。

うちわの実物大(横295mm)に拡大して配置。

うちわの実物大(横295mm)に拡大して配置

文字の配置やデザインを調整する

枠内に収まるように文字を配置していきます。今回はフリーフォントでうちわに使いやすくてかわいい「M PLUS Rounded 1c」を使用しました。

枠内に収まるように文字を配置

文字を打った後、「オフセットラインの生成」というメニューから、0.1mm単位で縁(ふち)の太さを指定できます。バランスを見ながら調整していきます。

「オフセットラインの生成」から文字のふちを指定

二重縁、三重縁も作成可能です。手で文字を切っているとためらってしまいますが、カッティングマシンならラクなので遠慮なくふち取れます。

ふちを10mmで指定した場合はこんな感じ

縁を10mmで指定した場合はこんな感じ

文字じゃないパーツも使いたい……というわけで、シルエットACからダウンロードした画像をトレースしてみました。

シルエットのように白黒の画像だときれいにトレースできます

シルエットのように白黒の画像だときれいにトレースできます

最近のうちわの流行りっぽいデザインにしてみたよ! カットデータのためには色は付けなくてもいいんだけど、イメージするために付けてみています。

最近のはやりっぽいデザインで作ってみました

「あの人」

せっかくなので? ファンサうちわっぽいのも作ってみることにしました。作成手順はほぼ一緒なので割愛します。

ファンサうちわ

すごい要求

カットのために同じ色のパーツでファイルを分けます。

これは一番下のベースになる黒のパーツ。この上に白のパーツ、赤など色付きのパーツを重ねて貼っていく

これは一番下のベースになる黒のパーツ。この上に白のパーツ、赤など色付きのパーツを重ねて貼っていく

CM300にカッターをセットする

ではここからいよいよカットしていきます! これがうちわの文字をきれいにカットしてくれるマシン「CM300」。

マシン本体のほかに、「カッティングマット」という専用の台紙などがセットになっています。カットしたいもの(=カッティングシートなど、うちわに貼りたいもの)をこの台紙にセットして機械に送り込むとズレずにきれいにカットできるというわけです。

カッティングマシン「CM300」

カットする前に、ホルダーという専用のカッター(刃)をマシンにセットする必要があります。

カットする素材によって刃の出し量を調節する必要があるのですが、この目盛りをどこに合わせるかで、どこまで深く切れるのかが変わるので、慎重にやる必要があります。不安であれば材料を余分に買っておいて、試し切りできるようにするのが安心。

▶目盛りは早見表が付属しますが、メーカー公式でも案内されています
【カッティングマシン】素材・マット・ブレードの組み合わせ|ブラザー

なぜか最初は全然切れなかったのでめちゃくちゃ試行錯誤したんですが、今回買ったカッティングシートだと目盛り2くらいがちょうどいいのかなという感じでした。

カッティングマシンのカッター刃をセット
カッティングマシンのカッター刃をセット
目盛りを合わせてカッターをセット

ちなみに、うちわの材料ですが、今回はわりとタイトなスケジュールで作成したので、ほぼほぼ100円ショップで調達しています。グリッターシートだけ通販で買いました。

耐久性とかカラーバリエーションを考えると、少し100円ショップだと物足りないところもあるのですが、最近はうちわ用のサイズで売ってくれている通販もいっぱいあります。本当に便利な世の中になったね……。

カッティングシート
グリッターシート
今回は100円ショップでも材料を購入

カットする

PCで作ったデータをマシンに送る方法としては、

  • USBケーブルで直接つなぐ
  • USBメモリから読み込む

という2通りで、今回はUSBメモリを使用しました(上位機種では無線接続も可能なようです)。

マシンでUSBメモリを読み込むと、こんな感じで表示されます。

マシンでUSBメモリを読み込むと、こんな感じで表示されます

CM300の液晶はタッチパネルになっているので、ここでパーツの位置を調整することもできる

CM300の液晶は小さいですがタッチパネルになっているので、ここでパーツの調整をすることもできるみたいです。今回はしなかったけど……

シートを切るときの速さや圧をこの画面で設定します

シートを切るときの速さや圧力を設定します。これも設定をミスると深く切れたり切れなかったりするので、試行錯誤が必要です。今回使ったカッティングシートは写真の設定でいい感じに切れました

前準備がいろいろありましたが、いよいよシートをセットしていきます。付属のカッティングマット(台紙)にカッティングシートやグリッターシートなどをセット。

粘着カッティングマットにカッティングシート類をセット

そしてマシンから「カット」を選択すると、すごい勢いでマシンが動いて1分くらいでだいたい切り終わります。マジで爆速。そしてきれい。


カッティングマシンが動いている様子

最初はこのカッティングマット(台紙)にセットするのめんどくさいな……と思ってたんですが、全然ずれないので失敗率は下がると思います。

うちわに貼る

うちわ作成で一番めんどくさいところ(文字切り)が爆速で終わったので、あとは貼っていくだけ。で、今回貼るのは完全に手動でやりました。不要な部分を先にはがすとこんな感じ。

不要な部分をはがした

上に重ねるパーツを貼り合わせていくとこんな感じ。

そして、それをうちわ本体に貼ると……こうなります!

大谷翔平くん応援うちわ爆誕

爆速で文字が切れるのでファンサ(?)うちわも作ってみました。

大谷翔平くんファンサちょうだい!うちわ

今のとこ現場で使う予定がないので視認性を求めても意味がないんですが、この世で最も視認性が良いとされている配色(蛍光黄色土台×黒文字)の4連うちわも作ってみました(ミニサイズだよ)。マジでこの配色のうちわを人生で一番作っている自信があります。

三者凡退うちわ

せっかくうちわを作ったのでうちわを持ちながら観戦(テレビだよ)してみます。

大谷翔平くん応援うちわで実況を見る

モザイクがかかっているのは大人の事情だよ

投手での登板はなかったので三者凡退うちわは出番なく……。

正直特に熱心なファンというわけでもないのですが、オタクの本能でうちわを持ってるだけでめちゃくちゃ応援する気持ちが強く湧いてきたので「現場に行く予定がなくても、とりあえず応援したいもののうちわを作ってみる」というのもありなのかもしれません。

大谷翔平くん応援うちわで試合観戦

今回のうちわにかかった材料費ですが、

  • カッティングシート(グリッター2枚・白3枚・黒3枚)
  • うちわ(白うちわ2本・蛍光ミニうちわ4本)

3本分で1,320円程度となりました! 1本400円! 公式より安い!(公式はよいお顔がプリントされてますからね……!)

初めてのマシンで設定に手間取ったので、制作時間は全部で3時間くらいはかかってしまいました。初回だからであって、2回目以降は今回の設定が使えるので、もっと短縮化されると思います。

普段使っているマシンだと、設定に慣れているのでファンサうちわ4本(蛍光黄色土台×黒文字・フチなし)でも本当にデータ作成からうちわ完成まで、30分くらいで終わるのでドームコン前夜によく突貫でうちわを作っています。手で切ってたらほんとに(私には)絶対無理なので……。

突貫じゃないうちわでも、手で切ったことある人は分かると思うんですが、丸っこいフォントをきれいに切るの、めちゃくちゃ難しいので、複雑な文字でもきれいに切ってくれるのがめちゃくちゃ助かります。

もはやカッティングマシンのないおたく人生は考えられないので、今持ってるマシンが使えなくなっても、おそらく新しいマシンを買ってしまうでしょう……。

実のところ、自担の名前うちわは7年くらい同じやつを使っている(特に劣化もしていないので変えどころがなく……)ので、流行りっぽいデザインのうちわが作れて楽しかったです。さて、次は誰のうちわを作ろうかな!!!

今回紹介した商品

カッティングマシン
うちわ(土台)
カッティングシート
グリッターシート

こんな応援うちわもあります