めっきり涼しくなってきたからこそ、秋の夜長にはホラー作品がおすすめ!秋の涼しさと恐怖でゾクゾクする名作から話題のホラー小説&漫画を紹介。
秋の到来を感じる今日この頃。読書の秋には、秋夜の涼しさと恐怖が相まって一層ゾクゾクしてしまう……そんなホラー作品を味わってみてはいかがでしょう。
恐怖と快感のスリリングなコンビネーションが醍醐味のホラー作品の中から、今回は映像化されている話題のホラー小説や漫画のおすすめ4作品を紹介します。
『変な家』雨穴
話題の覆面作家・雨穴さんのデビュー作にして100万部突破のベストセラー小説。2024年3月には映画版が公開され、10月23日にはBlu-ray&DVDが発売される予定です。
もともとウェブメディア「オモコロ」で公開された記事だったものが、YouTubeで動画として配信されたところ、再生回数2,000万回以上のバズ動画に。その後、2021年に書籍化されました。
知人が購入を検討している都内の中古一軒家の間取り図に存在する「謎の空間」。その間取り図を見た知り合いの設計士は、この家の「奇妙な違和感」を指摘するが……。不可解な間取りの真相とは……?
文庫版は「変な家」のすべての謎が解き明かされる完全版。登場人物の一人、設計士栗原による「文庫版あとがき」も追加収録されています。
『サユリ』押切蓮介
ホラー漫画の異才・押切蓮介さんの“最恐傑作”と呼ばれたホラー漫画『サユリ』。ホラー映画の鬼才・白石晃士さんが監督を務めた実写映画版『サユリ』が2024年8月に公開され、話題となっています。
神木家は家族7人で夢の一戸建てマイホームへと引越したものの、ありふれた幸せを満喫する間もなく、次々と不幸で不気味な悲劇がふりかかる。悲劇を引き起こしたのは……、この家に棲む“少女の怨念”。
底なしの恐怖と前代未聞のカタルシスが渦まき、怖いだけじゃ済まされない“進化系最恐ホラー”といわれています。完全版には描きおろしエピソードも収録。
「ソレドコ」では過去、押切先生に漫画を寄稿いただきました!
『リング』鈴木光司
ジャパニーズ・ホラー小説の金字塔といわれる『リング』は、続編『らせん』『ループ』『エス』『タイド』および外伝作品『バースデイ』が刊行されている『リング』シリーズの第1作。
中田秀夫さんが監督&高橋洋さん脚本で大ヒットした映画化作品は、ジャパニーズホラーブームの火付け役となり、2002年にはハリウッドでリメイクもされています。
1本のビデオテープを観た4人の少年少女が、同日同時刻に死亡。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き、調査を始めるが……。見た者は死ぬという“呪いのビデオ”をめぐる、恐怖のベストセラー小説です。
『フェイクドキュメンタリーQ』
ホラー小説の映像化ではなく、YouTubeから発信され書籍化された『フェイクドキュメンタリーQ』。
チャンネル登録者数30万人超で、YouTubeにおいてモキュメンタリー*1ホラーというジャンルを築いたパイオニア的存在です。個人撮影した恐怖映像が偶然見つかったという設定で、未編集の動画を流すスタイルが人気。特にテレビ制作スタッフが、呪いのビデオを追い求め死んでしまった様子が映った動画、『封印されたフェイクドキュメンタリ―』は、再生回数80万回を超えるほどの人気。
見ている人が恐怖の疑似体験をしながら、考察を楽しめるのも魅力です。
同書は、“この人、行方不明”のテーマのもと、チャンネル内で再生回数の多い、 『封印されたフェイクドキュメンタリー』『-(basement)-BASEMENT』『フィルムインフェルノ』『Sanctuary』等をもとにしたホラー短編集。動画未公開の書き下ろし2作品も収録されています。
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*1:モキュメンタリー(mockumentary)=mock(偽物の)とdocumentary(ドキュメンタリー)の合成語