
定期的に開催される、早川書房Kindle本超大セールが、今年の夏もやってきた!
同社のセールといえば、毎度毎度「えっっ、あの作品がもうセールに!?」と、SFファンをざわつかせる古今東西から集められた幅広いラインアップでおなじみです。
今回は、数多あるセール対象Kindle本から、「古典」「日本SF」「近年発表された名作」を軸に、傑作の呼び声の高いSF作品をまとめました。
なにを読もうかお悩みの方はぜひご参照あれ!
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海外SFの永遠の古典
『夏への扉〔新版〕』ロバート・A・ハインライン(著)
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恋人と親友に裏切られ、仕事も大切な発明も奪われてしまった主人公が、愛猫のピートと共に「夏への扉」を探す物語です。冷凍睡眠とタイムトラベルを駆使した大逆転劇から目が離せません!
1956年に発表された作品でありながら、精巧なタイムパラドクスの構築があまりにも見事。2009年には新訳版がリリースされており、より読みやすくなっているのも嬉しいポイントです。
これから初めてこの本を味わえる、未読の方が羨ましすぎると思えるほどの、名作 of 名作。まだ読んだことのない方は、超お得なセールの機会にぜひ読んでみては?
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック(著)
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本作は、放射能灰に汚染された地球を舞台に、逃亡した新型アンドロイドを「処理」する賞金稼ぎのリックが、人間と機械の境界で揺れ動く姿を描いた物語です。
サイバーパンクのオリジンといえる作品であり、あのSF映画の超マスターピース『ブレードランナー』の原作。これだけで読む価値あり、です!
AIやロボティクスが「眼の前に」「当然のものとして」存在する現代を生きる自分たちにとって、初出1968年の本作が示唆を与えまくっているというのが、もうすごい。いまだからこそ、ぜひ読んで、いや体感していただきたい圧倒的な世界です。
『 ニューロマンサー〔新版〕』ウィリアム ギブスン(著)
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『アンドロイドは電気羊の〜』が示した「後にサイバーパンクと呼ばれるもの」な世界観を決定的なものへと押し上げた超名作がこちら!
電脳空間への没入能力を奪われた凄腕ハッカーのケイスが、能力の回復と引き換えにヤバい依頼を引き受け、巨大な人工知能をめぐる陰謀に巻き込まれていく物語です。
いま読んでみると随所に古典感がありますが、それは本作を通過した無数の「サイバーパンクな」映画やらマンガを私たちがすでに摂取しているからに他なりません。
2025年には用語集などが追加された新版もリリースされています。いま、サイバーパンクの原典に触れられる幸運を逃す手はありませんよ!
日本SFを代表する傑作
『戦闘妖精・雪風(改)』神林長平(著)
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本作は、未知の異星体「ジャム」との果てしない戦いを背景に、「フェアリィ空軍」の深井零少尉が過酷な任務に身を投じていく物語です。
ここでストーリーの軸になるのが、彼が搭乗する戦術戦闘電子偵察機に搭載された、高度な自律型AI「雪風」との関係性!
人間不在の戦争や、人と機械の関係性について深く問いかけられる本作ですが、AIの社会実装が急速に進行するいま読んでみると、これまた示唆をビンビンに感じます。
日本におけるハードSFのひとつの到達点であり、圧倒的にクールな世界観をぜひ体感してください!
『虐殺器官』伊藤計劃(著)
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ゼロ年代SFの最高傑作といわれる本作ですが、個人的には国産SF史上における屈指の大傑作だと思っています。
徹底した情報管理社会によって平和を得た先進国に対し、後進国では大規模虐殺が頻発。その背後に潜む謎のアメリカ人ジョン・ポールを追い、情報軍の暗殺部隊に所属するクラヴィスが世界を巡る物語です。
登場するガジェットやミリタリー描写の圧倒的なカッコよさに加え、硬質かつクールな文体、人間の脳に組み込まれた「虐殺を司る器官」という設定や、言語学的関心を刺激する世界認識などなど……これらすべてが渾然一体となって、思わず「SFっておもしろい!!」と叫びたくなる、圧倒的な名作です。
本作で描かれる世界と地続きの続編『ハーモニー』も、言うまでもなく超おすすめです。
そして、伊藤計劃先生といえば上記2作品が語られることが多いですが、超名作ゲーム、メタルギアソリッドシリーズの1作をノベライズした『メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット』も最高です。
もうね、冒頭1行目を読むだけで「伊藤計劃先生ェ……」となること請け合いです。こちらは早川書房刊行ではなく、当該セールの対象商品じゃないけど……ごめん。
『マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕』冲方 丁(著)
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国産サイバーパンクの到達点のひとつと思うのが本作!
賭博師に爆殺されかけた未成年娼婦のバロットが、特例措置によって高度な科学技術で蘇り、知性を持ったネズミ型万能兵器ウフコックと共に、自身を殺そうとした男に立ち向かう物語です。
過激なバイオレンス描写から始まり、息詰まる電子法廷、そしてカジノでの命がけのブラックジャック対決まで、作者のアイデアが縦横無尽に炸裂するエンターテインメント性抜群の作品。少女とネズミのバディものとしても最高です!
3部作構成と長編ながら、圧倒的な熱量で駆け抜ける極上のSFサスペンス、ぜひこの機会に3冊まとめ買いし、一気読みしてみてはいかがでしょうか。
現代の大傑作
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディ・ウィアー(著)
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何度でも言います。以下の記事で書いた通り、ここ10年で筆者に最高の読書体験をもたらしたのは、間違いなく本作です!
記憶喪失の主人公が宇宙船内で目を覚ます場面から物語は始まります。やがて地球滅亡の危機を思い出した彼は、唯一の希望を探るミッションのなかで、(マジでマジで)想像を絶する出来事を経ながらも、絶望的な状況を切り拓いていきます。
緻密な科学描写による圧倒的な知的興奮と、人類が直面したことのない高い高い壁を越える、心温まるストーリーが完璧に融合した最高峰のSFです。
あとね、いい加減ネタバレ込みで存分に語り合いたいので、未読の方はそろそろ読んでくれ!頼むっ!
『三体』劉 慈欣(著)
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SF小説界における近年最大の出来事と言えるのが、中国の作家・劉慈欣が執筆した本作の大ヒットでしょう。 2015年にアジア人作家として初のヒューゴー賞を受賞して以降、世界的なブームとなり映像化が続いたのも記憶に新しいところ。
文化大革命で深い絶望を味わったエリート科学者の葉文潔が宇宙に発信したメッセージが、極限の環境に生きる異星文明「三体」を地球へと呼び寄せてしまう……という圧倒的なスケールの物語です。
3部作(全5冊)から成るビッグボリュームなので、お得なセールのいまこそ絶対に手に入れるべき!
早川書房の超セールは、名作の数々をお得に手に入れられる絶好のチャンスです。
今回紹介した8作品は、どれもSF小説の歴史に残る傑作ばかり。この夏はぜひ、日常(や地球の出来事)を忘れるような物語に浸ってみてください。
「この傑作が入っていないぞ!」という熱い推薦や、皆さんが今回購入したラインアップは、ぜひ本記事をシェアしつつ、SNSなどでシャウトしてみてください!
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