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自転車の収納どうしてる? 玄関のスペースを活用した「吊り上げ式」収納アイデア

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推し活をしている人が「これ良い!」と思ったものを紹介しています

こんにちは! 潮風と申します。折り畳み自転車を購入してからサイクリングに目覚め、ついにはロードバイクを購入。ロードバイクのある生活をより充実させるために、サイクリングの記録や自転車関連の収納アイデアをブログで紹介しています。

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ロードバイク初心者としてサイクリングを楽しく過ごす一方で、ロードバイクの購入により一つの問題が発生しました。それは「ロードバイクの保管場所」です。雨によるサビは極力避けたいので玄関に置いていたところ、家族から邪魔だという不満の声が……。

そこで、家族の生活を害さず、私の快適な自転車ライフが送れるように「吊り上げ式自転車収納」を作ってしまいました! 同じように自転車の収納方法で困っている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、自分で作れる「自転車の収納アイデア」を紹介します。少しでも参考になるとうれしいです。


私にとってのDIYは身近なもの

そもそも、なぜ自分で作ろうと思ったのか。それには父の影響が大きく、DIY好きの父の様子を見て育った私は「生活の不便を自分で何とかする」という意識が根付き、いつしか一緒に楽しむようになったのです。

そのため、私は「家族から挙がる生活の不便」がきっかけとなって手を動かすことが多いです。とらえ方は人それぞれですが、DIYはすごく「身近なもの」だと私は考えます。

DIYの進め方

まずは家族の不満・要望をよく聞き、それをどう解消するか考えます。その際に、ブログなどにあるDIY先輩方のアイデアやホームセンターの方のアドバイスを参考にすることも。あとは材料を購入して工作に移るだけです。

  1. 家族の不満・要望を具体化
  2. ブログやホームセンターの方の声を参考にアイデアの落とし込み
  3. 材料を購入して工作
  4. 使ってみて、手直し
  5. 定期的に劣化具合などをチェックして、メンテナンス

素人が行うので、失敗なんて日常茶飯事。何度も手直しを行うことで家族が満足するものにしていきます。

DIYのお供たち

私がDIYをするようになって最初に買ったのが次の3つです。これらがあれば、インテリアの取り付けや木材の加工といった簡単なものは大抵こなすことができます。

  • ノコギリ
  • ドライバー
  • 金槌

もう少し大がかりなDIYには次の2つがオススメ。これがあるだけで、作業効率がぐっと上がります。

  • 電動ドリル(写真左)
  • インパクトドライバー(写真右)

例えば、木材と木材を接合するときにコースレッドというビスの一種を使います。まず木材に下穴を開け、そこにコースレッドで木材どうしをしっかりと結合するのですが、これを手作業で行うには大きな力を要します。

こういったときに、電動ドリルで下穴を開け、インパクトドライバーでコースレッドを取り付けると、とても簡単に接合することができます。実際にウッドデッキ作りでは大活躍しました。

私にとってDIYは身近なものであり日ごろから行っています。

玄関のロードバイクを片付ける「吊り上げ式自転車収納」

私のDIYの紹介はこの辺りにして、いよいよ「自転車の収納アイデア」の話を。

玄関には、家族の靴や傘があふれています。我が家は冬になるとスキーに行くので、さらにスキー板も保管しています。これにロードバイクが追加されたものだから……。家族(主に妻)の不満が爆発! 玄関周りをスッキリさせなければならなくなりました。

玄関の外に物置きがあるものの既に満杯状態。とはいえロードバイクはそれなりの重量があるので、持ち運びを考えると他の部屋での保管は避けたいです。

だったら、ロードバイクに人がぶつからないように玄関の高い位置に保管するのが望ましいのではないか。

でも、ロードバイクの重量では高い位置に持ち上げるのは大変なので、市販の自転車ハンガーでは使い勝手がいまいちか……。

……。

……。

そこで閃いたのが「紐でロードバイクを吊り上げる方法」です!

【作業をはじめる前に】必要な材料

材料はこちら。少ない予算で済みました。

  • 滑車
  • S字フック
  • 滑車を引っ掛けるための柱(パイプ)

重量のあるロードバイクを吊し上げるには、相応の強度が必要になります。ホームセンターの人にもヒアリングしつつ、太さ6mmの紐とそれに対応した滑車を購入しました。また滑車をつける柱にはイレクターを使うことにしました。

イレクターとは鋼鉄パイプの表面にプラスチック被覆をしたもので、上の写真にある白い棒状のものです。強度がある一方で、切断加工が容易でもあります。さまざまなジョイント部品が用意されていて便利なのも特長。これまでにもイレクターで自動車向けの車中泊ベッドの骨組みを作ったことがあり、イレクターを使ったDIYは経験済みです。

【作業をはじめる前に】使用する工具

使用した工具は「のこぎり」から時計回りに、以下の通りです。

  • のこぎり
  • イレクターハンドカッター
  • インパクトドライバー
  • 電動ドリル

私はイレクター用のパイプカッターを所有していますが、使用するイレクターの長さが決まっている場合は、購入時に必要な長さにカットしてもらうとよいと思います。

【作業工程1】土台を作る

では、ロードバイクを吊すための土台作りから始めていきましょう。

まずイレクターを天井に固定するために、イレクターの支えとなる木材を壁に取り付けます。電動ドリルで木材に下穴を開けて、コースレッドで壁に接合します。コースレッドの取り付けにはインパクトドライバーを。

我が家は2×4(ツーバイフォー)の住宅で、壁の内側に45cmごとに柱が通っています。そこで、柱の位置に沿って下穴を開け、木材を固定しました。

次に、必要な長さに切断したイレクターをジョイント部品で接続して四角形を作り、先ほどの木材の上に固定します。

このときに、写真のようにパイプの両脇を木片で挟み、この木片をネジでしっかりと固定してパイプが前後にずれないようにします。また、イレクターの接続にフックタイプのジョイント部品を使うことで、位置調整や取り外しを可能にしています。


【作業工程2】滑車を取り付ける

滑車は紐の動きをスムーズにするために使います。

また、定滑車と動滑車を用いることで、ロードバイクを引っ張り上げるために必要な力を小さくしています。定滑車(1個)と動滑車(1個)を一つの組み合わせとして、吊り上げるロードバイクの前方と後方の位置に合わせて2か所設置します。

定滑車はS字フックを使って、天井のパイプに掛けます。動滑車には別のパイプがぶら下がっており、ここにロードバイクを引っ掛けるというわけです。そして、定滑車に掛けた紐の端を手前に引っ張ってロードバイクを吊し上げます。

動滑車に引っ掛けた紐の端は、天井のパイプに結んで固定します。「ある程度の重さのあるロードバイクを吊り上げること」「位置調整を何度かすること」を考慮し、今回は「馬つなぎ」という紐の結び方を選びました。

この結び方は、吊された自転車側から紐を引いても結び目がほどけることがなく、他方から紐を引くと簡単に結び目がほどけるという特長があります。

【作業工程3】吊り上げ紐の固定

ロードバイクを好みの位置まで引っ張り上げたあとに、手に持った紐を固定する必要があります。そこで、余ったイレクターの端材を使い、写真のような突起を複数用意しました。

これを壁に沿って縦に取り付け、吊り上げ紐の終端を輪にして突起に引っ掛けます。突起が複数あるので、引っ掛ける場所によって吊り上げ紐を固定する長さの調整が可能です。

突起から紐が外れないように、接着剤でイレクターキャップを突起の先端に付けました。このキャップはイレクターより少し太くなっているので、このキャップに紐が引っ掛かり、紐が外れなくなります。

【作業工程4】ロードバイクを吊り上げる

準備が整ったら、いよいよロードバイクを吊り上げます。

ロードバイクのハンドルステムと後輪の2か所にS字フックを通し、動滑車にぶら下がったパイプに引っ掛けます。そして、ロードバイクの前方と後方の定滑車に掛かった吊り上げ紐をそれぞれ手前に引っ張ります。

ロードバイクに傷をつけないよう、S字フックにクッションを設けるなどの工夫も。

ママチャリは約20kgの重さがあります。それに対して、私のロードバイクは約8kgとかなり軽いです。さらに今回は定滑車と動滑車を使っていますので、軽く引っ張るだけでOK。軽い力でロードバイクが吊り上がりました。

多少の滑車位置の調整を行ったところ、人にぶつからない高さ、位置が見つかりました。最後に手に持っている吊り上げ紐を先ほどの【作業工程3】の通りに固定すれば完了。

無事に妻のOKも出ました(^^♪

さらに、イレクターの柱には使っていない部分があるので、玄関に立てかけてあったスキー板も収納できて一石二鳥!


定期的にメンテナンスを

無事、自転車収納が完成しましたが、使っていく上で注意することがあります。今回の自転車収納なら「耐久性」がその一つです。例えば、使っている中で重量のあるロードバイクが落ちてきたら大変です。定期的に異常がないかメンテナンスする必要があります。

  • 木を固定しているネジの緩みがないか
  • パイプに結んでいる紐に緩みがないか
  • イレクターのジョイントに緩みがないか

このあたりが確認ポイントです。

構造が複雑な工作になるほど、注意すべき点に気づきにくくなります。そういう場合は、ホームセンターの人に工作イメージ図を見せて、アドバイスをもらうようにしています。

生活の不便を自分で工夫して改善していく

今回の自転車の収納に限らず、これから子供たちが大きくなるにつれ、衣類や学校の道具の収納をどうするかといった問題が出てきそうです。今度はそういった収納棚作りを楽しみつつ、家族が快適に生活を送れる家を目指します。

ところで、ときどきDIYを手伝ってもらっていた妻から「DIYは最初の一歩を踏み出すまでが大変で、始めてみると思ったより簡単」との感想が。最近では妻もホームセンターで買った石膏ボードフックでインテリアを飾って楽しむようになりました。生活がより楽しく豊かになりつつあります。

皆さんも生活するうえで不便なことや改善したいことがでてきたら、自分で解決してみませんか? DIYって意外に身近なものだと思いますよ!


著者: 潮風 (id:vent-de-shonan)

潮風

半導体設計に従事する40代理系パパ。湘南の潮風の吹くまま気の向くままに趣味を楽しんでいます。サイクリング、デジタルガジェット、ワイン、DIY、家庭菜園……。さて、次は何をしようか!?

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