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親の思い子知らず!? これまで子どもに贈ってきたプレゼントたち

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こんにちは。わたしははなこ。4歳の娘に育てられている一児の母である。

2016年がもう終わろうとしている、という衝撃の事実に大人たちが困惑する中、子どもたちにとってはうきうきらんらん、特別な季節がやってきた。

そう、クリスマス。わが家の4歳の娘も目下、サンタに頼むプレゼントを鋭意検討中である。

プレゼントといえば、もらって嬉しいのはもちろんのこと、贈るのだってとても楽しい。子どもが生まれてから、その楽しさにますます目覚めたわたしである。

本日は、サンタにプレゼントをもらえなくなった哀しい大人であるわたしが、これまで自分の娘に贈ってきたさまざまなプレゼントについて振り返る。親と子の「モノに対する気持ち」のすれ違いに、思うようにいかないと感じることもあるけれど、やっぱりプレゼントするって楽しいよね!ということをぜひともお伝えしたいと思う。

3歳の誕生日にあげた「リカちゃん人形」

生まれて初めて娘が自分でプレゼントを選んだのが、3歳の誕生日である。

おもちゃ屋さんで「好きなものをひとつだけ選んでいいよ」と言われた娘が選んだのは、「リカちゃん人形」だった。なんと。わたしが子どもの頃、夢中で遊んだおもちゃを。娘よ、きみもか。

親子でお世話になりますと敬いつつ「キラかみリカちゃん」と、着せ替え用の洋服をプレゼントすることに。キラかみリカちゃんとは、付属のラインストーンやアクセサリーを使ってヘアアレンジが楽しめるリカちゃん人形のことである。

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家に帰るなり目をらんらんにしてプレゼントにかぶりついた娘は、それからしばらく夢中になってリカちゃんの服を脱がせた。大人の手を借りないと服を着せるのはまだ難しいらしく、とにかく脱がせるのであった。「パンツは脱がせなくてよい」の忠告も虚しく、リカちゃんはいつもノーパンになってしまっていた。

しばらく経つと、ヘアアレンジのコツをつかんだのか、娘のキラかみアイテム使いもいくぶん様になってきた。次第に、自前のヘアゴムも駆使してさまざまな髪型を創造するようになった。

……母の髪で。

そこはリカちゃんでやれよ!」とわたしが思ったのは言うまでもない。

3歳のクリスマスにあげた「シルバニアファミリー」

さて、サンタクロースのプレゼントシステムを娘が理解できるようになったこの年、「何をお願いする?」と彼女に聞いたところ、「シルバニアファミリー」と即答した。

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さすがはわが娘、お目が高い。

このシルバニアファミリーというのは、森の動物たちがモチーフのドールハウスである。娘はたびたび流れるテレビCMでその存在を知り、魅了されていた。そして何を隠そう、わたし自身も子どものころ、このシルバニアファミリーが欲しくて欲しくてたまらなかったのだが、ついぞ手に入れることができずに大人になってしまった。

そのことを長年悔いていたが、まさか自分の娘も同じものを欲しがるとは、人生わからないものである。

と、そんなわたしの戯言はさておき、わが家の良い子のもとにも、サンタは来た。

クリスマス当日、朝起きると「ママ……なにかおいてあるよ……!?」とびっくりした様子の娘。その視線の先には「はじめてのシルバニアファミリー」と書かれたハウスと、「ショコラウサギファミリー」の皆さんが鎮座していた。

娘は目をキラキラさせながら箱を開け、空に向かって「サンタさんありがとう」と礼を言った。

その日、保育園から帰宅した娘がさっそく遊び出すと、わたしも参加してさりげなく長年の夢を叶えることにした。細部まで作り込まれた家や小物には大変感激した。

相変わらず脱がせ上手の娘は、ウサギちゃんたちの洋服を脱がせて、自分で作ったお風呂に入れてあげたりしていた。そのくせうまく服を着させれないので、ウサギちゃんたちはやたら長風呂になるのがいつもの光景である。

こうしてシルバニアファミリーがわが家にずいぶん馴染んできたある日、おもちゃもだいぶ増えてきたので大掃除をしようと、「いらないものがあったら捨てようか」と娘に伝えると、

「これしゅてる」

と、シルバニアファミリーを持ってきた。

ママが使う! ママが使うから!」とわたしが半泣きで抗議したのは言うまでもない。

4歳の誕生日にあげた「おしゃべり変身モフルン」

このころになると、テレビCMで見るおもちゃを全て欲しがるようになっていたので、誕生日プレゼントを絞るのが大変そうだなあ、なんて思っていた。しかし、そんなわたしの予想とは裏腹に、娘は、プレゼントは絶対に「おしゃべり変身モフルン」にするという強い意志を表明してくれた。

モフルンとは、日曜の朝にABC・テレビ朝日系列で放送している「魔法つかいプリキュア!」のキャラクターで、「〜モフ!」と可愛らしくしゃべるクマのぬいぐるみである。「おしゃべり変身モフルン」は、その名の通り、手をにぎると可愛らしくおしゃべりしてくれるモフルンのぬいぐるみで、プリキュアに変身できるモードを備えている。

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誕生日当日、おもちゃ屋さんに連れて行っても他のものには目もくれず、モフルンのもとへまっしぐらな娘を見て「よっぽど欲しいのだな……!」とこちらもなんだか嬉しくなった。

購入したあとも「もう待ちきれない!」といった様子ですぐに箱を開けにかかる娘を手伝って、スイッチを入れる。……電池は別売りだった。電池を買いに走り、あらためてスイッチオン。「モフ!」という可愛らしい声が聞こえ、家族皆で「おぉ〜」と感嘆の声をあげた。

娘はその日、片時もモフルンと離れようとはせず、何度もお話ししたり、変身ごっこをして楽しんだ。きっとこのモフルンは、娘の親友となってこれからすてきな思い出をたくさん作っていってくれるに違いない。なんて素晴らしいこと! プレゼントしてよかった!!!

……と思ったその数日後、モフルンは、

常時スリープモードになっていた。

おやすみ変身モフルン」になってしまったモフルンを、夜な夜なわたしが抱きしめてやっているのは言うまでもない。

子どもへのプレゼント、思ったようにはいかないけれど……

「プレゼントするからには末長く遊んでほしい、大事にしてほしい」という贈り手(わたし)の気持ちと、そんなこととは知らず次から次へと興味を移していく娘。その心のすれ違いっぷりに、「思ったようにはいかないなあ」と感じてしまうこともあるのが正直なところだ。

一方でわたしは、かつて自分が家族や大切な人からもらったモノに思いを馳せている。そのモノたちは、残念ながら今はもうわたしの手元にないものがほとんどだ。

時を重ねるごとに、わたしに必要なものは変わってきたのだ。けれど、それらの思い出がわたしの中から消え去ってしまったわけではなかった。嬉しそうにプレゼントの箱を開ける娘を見るたびに、その思い出たちはありありとわたしの心によみがえった。

それが欲しいと強く願ったこと、所有できたときの喜び、破り捨てた包装紙のにおい、贈ってくれた人の笑顔。

プレゼントというのはきっと、渡したとき・もらったときにその役目を全うしているのだと思う。それならば、そのプレゼントが生み出してくれたひとつひとつの体験を、精一杯大事にしていこうじゃないか。娘にプレゼントを贈ることを通じて、そんなことを考えるようになった。

そしてわたしはそんな体験らに支えられて、今日ここに立っていられるのかもしれない。そう考えると、やっぱり、プレゼントって楽しい。贈るのも、もらうのも。

***


ある日の晩。

私「今日は、こはなちゃんにプレゼントがあります」

娘「え! なになに!」

私「ご飯のあとね」

娘「もしかして……さんりんしゃ!?」

私「……ちがうよ」

娘「ここたまハウス!?」

私「……いや」

娘「シルバニハミリー(シルバニアファミリー)のおともだち!?」

私「……。」

ほんと、プレゼントするって楽しいよ。

たぶんね!