はてなブログで子育て中心の雑記「ちょろげ日記」を書いている、ちょろげと申します。
今回は「娘の成長にもっと気づきたい!」という気持ちから、「子どもの絵の飾り方」を変えてみたわが家の話をしたいと思います。

ドタバタの子育て1年目、2年目が過ぎ、早いもので娘が3歳になりました。少し余裕が出てきて、娘の成長をじっくりみられるようになってきたなぁ、と実感していました。
しかし、ある日のこと、そんな私の鼻っ柱をへし折る出来事が……。
娘の成長に気づけていない
娘が保育園の空き時間に描いて、持ち帰ってくる絵。いつも「線」のみ。
「黒とピンクが好きなのかぁ」とササッと回収していましたが、ある日、ふと線に丸が加わっていることに気づきました。なんだか人のようにみえなくもない。
ここでやっと娘に質問。
私「これ、なに描いてるの?」
娘「おとうさんとおかあさん」
私「!!!」
じつは娘は、私と妻を描こうと毎日頑張っていたのでした。もっと注意深くみていればその気持ちに気づけて、一緒に練習できたかもしれないのに……。
……そんなことがあって「もっと娘の成長を意識したい。そうして得られた気づきを娘にフィードバックしてあげたい」と考えるようになりました。
娘の絵は飾っていたが……
今までも、こうしておけば娘もうれしいだろうと、娘が保育園で描いた絵や、つくってくる工作品は壁に飾っていました。

当初は娘も「◯◯(娘の名前)が描いたの!!」と指をさして満足げでしたが、今や一瞥(いちべつ)もせず。
そりゃそうです。なんとなく飾っているだけ、しかも、張り替えが面倒なのでこのところ放置気味。これじゃ、なんのために飾っているのかわかりません。
そこで、絵を通じて娘を観察し、成長に気づきフィードバックするしくみづくり、題して「成長のみえる化」を試すことにしました。
簡単に絵を飾れるしくみをつくろう
まずは「娘が描いた絵を飾る → うれしくてまた絵を描きたくなる」というサイクルをつくるため、簡単だけどギャラリーのように絵を飾れる工作から始めることにしました。

いろいろ試した結果、「ダンボール、マスキングテープ、ゼムクリップでつくった額縁」を「画びょうと糸でつくったお手製ピクチャーレールに引っ掛ける」方法に行き着きました。

材料は、ダンボール、マスキングテープ、ゼムクリップ、画びょう、糸の5つ。どこのご家庭にもあったり、すぐ買えるシンプルなものばかり。
ダンボール、マスキングテープ、ゼムクリップで額縁をつくる
今回、大いに活躍するのが、ネットで買い物をすると自然とたまっていく「ダンボール」です。ちょうどいい大きさのダンボールが手に入ったら、飾る絵の大きさに合わせて切り取りましょう。おすすめは、底敷きや仕切りに使われているダンボール。切る手間が省け、かつゆがみが少ないです。
次に、絵を貼る面の上下左右に好みのマスキングテープを貼ります。いろんな柄のマスキングテープがあると、壁に貼ったときにカラフルな額縁になって楽しいです。

絵をダンボール額縁に固定するために使うのが、ゼムクリップ。ダンボール側面の隙間(波形になっているところ)にゼムクリップの両端を差し込みます。ライナーという固い紙2枚で波形の紙をはさんでいる、ダンボールの構造を利用するわけです。

最後に、ピクチャーレールの糸に引っ掛ける部分をつくります。カッターナイフで裏面のライナーと波型の紙を切り離すように端から端まで切り込みを入れます。このとき、マスキングテープを貼った表面の紙を切らないよう注意します。

ピンと糸でつくったピクチャーレールに掛ける
ピクチャーレールは、絵の大きさを意識しながら壁に画びょうを刺し配置、糸を張りめぐらします。あとはヒョイッと額縁を掛けるだけ。
絵自体はゼムクリップで額縁に固定しているだけなので、新しい絵が増えたら入れ替えるのも簡単。気に入った絵は、ダンボール額縁ごと保管しておけばいつでも壁に飾れます。
額縁をつくるようになってから、荷物が届いたときにダンボールの状態をチェックするクセがつきました。妻も「いいダンボールが手に入ったよ」と保管してくれるようになり、わが家に「いいダンボール」という概念が誕生しました。
絵を飾るといろんな「気付き」や「変化」があった
わが家はダイニングテーブル脇の壁に飾っているので、家族でご飯を食べていると自然と絵の話になります。そうして会話するうちに、一見適当に描いているようにみえる絵も、娘なりの考えがあって描いていることがわかってきました。

私「上に飾ってあるあの絵は、いろんな色があってきれいだよね」
娘「○○ちゃんがきいろ好きなの!」
私「そうなの?ほかの色は」
娘「あおいろは○○くん!」
私「○○(娘の名前)は?」
娘「あかー!」
どうやら、この絵はお友達の好きな色をちりばめて描いたそうです。周りをよく観察する娘の性格が出てているなぁと感心。
今までは娘の絵を見ても「上手に描けたねー」くらいしか伝えられませんでしたが、きちんと観察し、娘とお話をすることで「お友達のことよくみていてすごいなぁ」とか「いろんな色があって面白いね」とか、踏み込んだ感想を伝えられるようになりました。
そうして「娘が描いた絵を飾る → うれしくてまた絵を描きたくなる」というサイクルを回すうちに、娘の行動にも変化が出てきました。
娘「一緒にお絵かきしよ」
私「!!!」
いろんな遊びの選択肢の一つとして、私や妻から「それじゃあお絵かきしようか」と娘に促すことはありましたが、自分から主体的にお絵かきをするようになったのは初めて! それに加えて、私たちにお誘いまで!!
で、一緒に絵を描きはじめるようになって、とあることに気がつきました。娘は絵を描いたり色を塗るときにどうも力を入れすぎるようで、いつも使っているクレヨンだと大きさや硬さが合っていないようでした。

これは「一緒に」絵を描かないと気づかなかっただろうなあ……。ということで、持ちやすさと色の塗りやすさ(力を入れなくてもさっと塗れる)を重視して、新しいクレヨンを選んでみることにしました。
娘にぴったりなクレヨンを選ぶ
いろいろ試してみた結果、娘が好んで使うようになったのが、このふたつでした。
ひとつめは持ちやすさ重視の「はじめてのもちかたクレヨン」。持ちやすく細かな線を描けるので、わりと思ったとおりに描けるようです。

ふたつめは塗りやすさ重視の「カラリックス シルキーツイスター」。スティックペンタイプで、芯は繰り出し式のクレヨン。力を入れなくてもなめらかに濃い色で描ける、自分が思っていた色になるのがうれしいようでした。このクレヨン、実はもうひとつ特徴があるんですが、それはのちほど。
「自由な発想」もいいけれど、「お題」を与えてみる
これまで、「子どもは常識にとらわれない自由な発想力があるから」と、好きなように描いてごらん(温かい目)式で接していました。しかし一緒に絵を描くうちに「3歳児には違うのかも?」と思うようになりました。
たしかに、自由な発想力はあると思うんですよね。でも、そもそもま~るい丸とかなが~い線とかが上手に描けないんです。娘の様子を観察していると、表現したいものが思うように描けなくてイライラしているようにみえました。
「テーマ」を決める
そこで、まずは「テーマ」を決めてみることにしました。
例えば、いろんな丸を描いてみよう!とか、
なが~い線を描いてみよう! お父さんと勝負! とか、そんな感じです。
今のところ劇的な変化はありませんが、ちょっとずつ描けるものが増え、表現力が上がってきたような気がしています。何より娘が積極的にお絵かきするようになりました。
「観察」して描いてみる
さらに、最近は「想像して描く」だけじゃなくて、周りをよく観察する娘の性格に合わせて「観察して描く」ことも試してみています。
とはいえ「○○をよーく観て描いてみよう!」なんてのは3歳児にはなかなか難しいので、最初のお題は「お父さんとお母さんの顔」という身近なところからにしてみました。
妻に「どうやったらいいかなあ?」と相談すると、「うーん」と思案し、その足で買い出しに出掛け、画用紙をちょきちょきと切り始めました。そして……。
妻「この紙を黒でぬってー」
妻「のりでこの丸い紙にくっつけてー」
妻「お父さんの顔をよくみて、これに描いてみよう!」
なるほどこれなら目・鼻・口を意識して観察して描けます。

そして、私と妻と娘の顔が完成!!
似てる! これ本当に私と妻がすごく似てるんです。そして、かつてなくうれしい。
娘に観察してもらって似顔絵を描いてもらうととんでもなくうれしい。これは新たな発見です。
一緒に見た「桜」を描こう!
ここまででかなり満足した私を横目に、妻がもくもくと作業を続けています。前からその片鱗はみせていましたが、ここにきて妻の工作好きが発覚。
妻「許されるなら、こういうのを延々とつくる仕事をしたい」
私「ん?これは?どうするの?」
妻「よし、桜をみに行こう」
というわけで、お弁当を持って家族3人一緒にお花見へ。そして家へ帰って……。
みんなで木に色を塗りました。「木は茶色だけじゃなくていろんな色があったよねー」とか、桜を思い出しながら塗り塗り。わが家の各種クレヨン総動員です。
ここで、先ほども紹介した「カラリックス シルキーツイスター」のもうひとつの特徴を紹介。水性のクレヨンなので、水を重ねると水彩画のようになるんです。
みんなで手分けして大きな紙にそれぞれのパーツを貼ると、
お花見! の絵が完成。
こちらの絵は大きくてさすがに糸では飾れないので、ピクチャーレールの配置を変えて、桜の絵のまわりに飾ってみました。
自ら体験したことを絵や工作で表現したのが印象深かったんだと思います。絵を見ながら、
娘「やっぱりおそとでたべるのはさいこうなんだよ」
と自慢げに話していました。
現在のわが家の壁
「成長のみえる化」を試し、娘が積極的にお絵かきするようになったり、妻の工作魂に火がついたりした結果、わが家の壁は「季節のイベント」をモチーフにした絵を飾るのが習慣になってきました。
来るべきこどもの日に向けて、お父さん鯉、お母さん鯉、娘鯉をつくり、娘に目を描き入れてもらいました。
お父さんとお母さんの目はこんなふうに描いてくれました。聞いてみるとにっこり笑ってるお目めだそう。素敵な表現です。
あとは、鱗を好きなように貼って、
完成図がこちら。
ほぼ100円ちょっとで手に入れた素材ばかりですが、娘のセンスと妻のアイデアがつまった素晴らしい壁になりました。
▼△▼
「子どもの絵を壁に飾る」という今まで当たり前にやってきたことでも、やり方を変えることで思っていた以上に娘の成長を捉えることができましたし、娘自身の行動の変化や成長もみえました。仕事に育児にと忙しい毎日でも、「子どもの成長をしっかり観察したい」という気持ちを持つことが、やっぱり大事なんだと思います。
もうすぐこどもの日、子どもの成長や性格をいつもと違う角度から観察し、振り返るきっかけに、今回紹介した方法で絵を飾ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、国によるとこどもの日は、
こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。
出典:e-Gov
という日だそうです。子どものことだけなく、妻への感謝も忘れずに!
今回紹介した商品
【楽天市場】 マスキングテープの検索結果
【楽天市場】 ゼムクリップの検索結果
【楽天市場】 画びょうの検索結果
【楽天市場】 シャチハタ もちかたクレヨンの検索結果
【楽天市場】 カラリックスシルキーツイスター CLST-24 の検索結果