かわいいもの好きのみなさん、こんにちは。
ちょっとまずはこちらをご覧いただけますか。
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なにこれ、かわいい......///
デコ系の食べ物に普段あまり惹かれない私なのですが、なんて言うんでしょう、
これは「かわいらしさ」と「美味しそう!」がちゃんと同居している気がします。
こちらはべこもちといいまして、北海道や東北地方に伝わる、昔ながらの郷土菓子。地域によってさまざまな風貌をしていますが、端午の節句や法事のお供え物として作られているそうです。それを小さくアレンジしたものが今じわじわと流行中らしく、デコもちとも言うそうです。
(くー! かわいい! 子どもに作ってあげたい! 子どもと作りたい!)
わたしのマントル部分に眠りし乙女心を大噴火させた、そんなべこもちとわたしの出会いは、こちらの一冊。
かねてよりこういった金太郎飴のような仕組みってどうやって作るんだろう、と知りたかったのもあって、材料と一緒に本を購入してみることにしました。
楽しさ・美味しさ・かわいらしさが共存。べこもちの基本の作り方
べこもちは、必要な材料も作り方も実にシンプル。
まずは材料と道具から。
用意する道具がやや多い印象ですが、お菓子作りをするご家庭なら既にお持ちのものも多いんじゃないでしょうか。
道具
材料
- だんご粉
- うるち米・もち米がブレンドされた粉。今まで団子といえば白玉粉だったのですが、だんご粉は安価でうれしい!
- 着色用の材料
- やはり子どもと作るものですし、ここはできるだけケミカルでないものをチョイスしたい。きなこ、ターメリック、抹茶、ココア、黒ごま(すりごま)の他、赤と黒と青は天然素材でできている着色料を購入しました
- 砂糖
- 本書では白砂糖とのことでしたが、家に常備している三温糖で代用しました
ざっくりとした作り方
べこもちの作り方を雑に説明しますと、
だんご粉に砂糖を入れてコネコネ → 着色料で色をつけてさらにコネコネ → いろいろな色のパーツを作って組み立てる。凝ったものを作るにしても、これが基本になります。
た、たのしい……!
この楽しさを言語化するならば、
ねんど遊び+お菓子作り+プラモデル作りが一緒になったハイブリッド食育……!!
コネコネしていると「食べ物で遊んじゃダメでしょ!」という、いにしえからの教えに背くかのようなうっすらとした背徳感が漂うんですが、「いえ、これは昔ながらの郷土菓子です!」と心の和菓子職人がさらにマウンティング。
初心者だからどうしても形がいびつになっちゃうんですが、そのゆがみさえも味があって脱力系イラストのようで愛おしい。
食べ方は、先ほど作ったべこもちを蒸し器で約15分蒸すだけ。できたてをいただきました。
気になっていたお味は、もっちり食感に控えめな甘さでいわゆる三色団子そのもの。
なじみのある安心の美味しさは量産しても問題なし。冷凍保存もできます。
基本がだいたい分かったので、オリジナルべこもちを作ってみる
簡単なものからスタートして徐々に難易度を上げていく── それが勉強でもお稽古事でも上達の近道。
分かった気になって、すぐ教科書を読み飛ばしてしまう子どもをそのまま大人にしたのがわたしです。というわけで基礎もそこそこに、オリジナルべこもちに挑戦! 断面の模様を自分好みのものにアレンジしちゃいます。
1.まずは下書き
どんな色が必要か、どんな組み立て方にするか、なんとなく構想しておきます。
私の個人ブログ「おなじといっしょ」のキャラを作ってみることに。
こんなテキトー設計図で果たして成功するのだろうか……
2.次に生地を作る
さっきはざっくり説明しましたが、ここでは詳しく見ていきましょう。
まずはだんご粉と砂糖を計量。
計量もすごく単純なので子どもに任せてみます
熱湯を入れて、耳たぶよりちょっと固くなるまでこねます。
生地の色付けは子どもが大好きな工程。好きな着色料を入れて、心置きなくこねてこねてこねまくっていただきましょう。
このあたりで子ども用のビニール手袋を用意しなかったことを後悔。
みんなは、ためわらずに買おう!
で、できました。5色のカラフルなべこもち生地。
ちなみに自然のもので「青」っていったい何使ってるんだろうと思ったら、藻類のスピルリナだとか。へー。
3.適当設計図をもとにパーツを切り出して組み立てる
適当設計図を見ながら必要なパーツを切り出します。
そして組み立てます。
切ってみると、お!? これはなかなかの再現度! しかもかわいいじゃん。
気をよくしたわたしたち親子、調子に乗って次々にべこもちを作ったのですが、
子どもの集中力切れ、だんご粉切れ、わたしのテキトーさという3重奏のアクシデントにより、できあがったのはこちら。
どなたですか……?
町のお祭りの出店で出会ったような、何かのまがい物感。君はあれか、でんきを ためる せいしつのやつか。
かたちは いびつでも、あじは ばつぐんだ!
というわけで蒸してみます。
蒸すとひとまわり大きくなるので、べこもち同士の間をややあけたほうがベター
青のスピルリナは熱に弱いのでしょうか。水色の生地はすっかり色が抜けてしまいました。
4.いざ実食
まずはフルーツポンチに浮かべてみました。
サイダーの海を泳ぐ、わたしたち一家
こちらは冷凍保存していたべこもちをお弁当にプラスした様子です。
卒園を控えたむすめの『最後のお弁当』という記念日を忘れていて、朝になって大慌て! べこもちのおかげで、なんとか様になりホッとしました。
冷凍のままお弁当箱に入れると保冷剤代わりになるし、食べる頃にはちょうど自然解凍されていて、これからの季節にもぴったり。
なげやりなカニカマはどうか見ないでほしい
まだまだ終わらない。もっと! 子どもと作るべこもち
楽しかったね、また作りたいねぇ、とむすめと話していると
「くみたてるところもやりたいな……」と遠慮がちにおずおずと申し出たむすめ。
それに対し、だめだめ。あそこは難しいからね、なんてしたり顔で答えてしまい、あとになって猛反省。
一緒に盛り上がっときながら、スネ夫のように突き放すわたし
後日、子どもが組み立てまでできる方法がないか、考えてみました。
【その1】巻き寿司
海苔、シャリ、具材(マグロ、きゅうり)に見立てた生地を用意。
巻きすを使い、巻き寿司と同じ要領でくるっと巻く。
寿司というよりSUSHIと言った方がしっくりくるポップなやつ
醤油に見立てたみたらしのタレでいただきます
【その2】積み上げ方式
フォトショップでドット絵のデザインを書いて、
プリントアウトしたデザイン画を見ながら四角柱のパーツを積み上げていく。
真剣でたのしそうな時の子どもの愛くるしさよ
6歳児でもできた!
デザイン画と比べてもなかなかの再現度! むすめも大満足でした。
子どもも大人も楽しいべこもち
べこもちのいいところは、大人も夢中になれるところ。
子どもの願いも叶えられたことだし、と家族が寝静まった頃、こそこそ私もオリジナルべこもちに精を出してみました。
量産されるアート。オランダの画家、ピエト・モンドリアンの代表作「コンポジション」なべこもち。もちなのにシャレオツ。
「アートとべこもち」というギャップのある組み合わせにピンと来たわたし。
調子に乗って(モナリザをべこもちで作ってだな、それを庶民食の代表けつねうどんに浮かべて......ククク....これって最高にシュール!)と挑戦してみたものの、不発に終わったのがこちら。
わたしの技量だと、モナリザはただの不機嫌な真知子巻き(わからない世代はググろう)の人になってしまいました。
せっかくの週末なのに雨だった、そんな不本意なおこもりDAYに「べこもち作り」はもってこいです。手間はかかるけれど、その分時間も稼げるということで母的にベリーグッド。
今回の執筆にあたり、べこもち充となりつつあるわが家。
まだしばらくはべこもち熱が続きそうです。
フリーランスwebデザイナーのわたし。夫とむすめ、そして生まれたての“おとうと”の4人家族。育児にまつわる、おもしろかったこと。もやもやしたこと。夫とともに自営業で生計を立てつつ“丁寧なくらし”がしたくて、もがいたりする話を記録しています。
ブログ:おなじといっしょ
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