仕事やお出かけなど、シーンに合わせて服をコーディネートするように、髪型もアレンジしてみませんか?
Instagramで10万人以上がフォローしているヘアアレンジの達人! 美容師の溝口和也(@mizomizo0711)さんに、簡単にできるヘアアレンジをショート、ボブ、ロングの髪型別に教えてもらいました。
さらに、
- 仕事にぴったりな「きれいめスタイル」
- 友達とのちょっとしたお出かけ向け「リラックススタイル」
- デートにしていきたい「甘めスタイル」
の3パターンを、それぞれ紹介します。
ヘアアレンジに使うのは、「ゴールドのヘアピン(金ピン)」「クレセントコーム」「スカーフ」の3アイテム。ひとつ結びやおだんごといった定番のヘアアレンジも、ヘアアクセサリーを使うと、グンと華やかになるので、ぜひ試してみてください!
シンプルなショートヘアは「見せるヘアピン」で変化を
アレンジのパターンが少ないショートヘアも、前髪を作らず伸ばすことで、アレンジの幅がグッと広がります。アレンジの前に、毛先や全体を巻くと、ふわっと動きのあるスタイルに。
そして、結ぶ、編むといったアレンジが難しいショートヘアにおすすめなのが「ゴールドのヘアピン(金ピン)」 で、ねじって留めるアレンジ。
トレンドの金ピンは、普通は“隠すもの”として使うヘアピンを、あえて“見せるもの”として存在を主張するアイテム。1本ではなく何本も着けることで、とってもかわいく仕上がります。
【アレンジ1】ねじって作る、きれいめスタイル
時間がない朝でもすぐに完成するお手軽アレンジ。耳の後ろから、金ピンをさりげなく見せます。
- 片側のサイドの髪を束にし、ぐるぐるとねじる
- 毛先を指でおさえ、ねじった部分の毛を少しずつ引っ張って崩し、ラフな印象に
- 毛先を3本ほどのヘアピンで留める。下から上だけでなく、上から下にも挿すとホールド力がアップ
【アレンジ2】顔周りをすっきり見せるリラックススタイル
前髪をアップにして作るポンパドール。まっすぐではなく少しナナメにまとめることで、よりリラックスしたスタイルになります。あらかじめ全体をコテで巻くと、より無造作感がプラスされます。
- 前髪を左右どちらのななめ後ろに向けてねじる
- 毛先をおさえながら、ねじった部分の毛を少しずつ引っ張りふんわりと仕上げる。ランダムにピンを重ね着けして留める
【アレンジ3】愛らしさがつまった甘めスタイル
前髪を左右にアップするアレンジ。額を出すことで、明るく活発な印象を与えます。
- 手ぐしでざっくりと分け目を変えます。左右の髪が交互になるようジグザグに分けると、センター分けでもふわっとこなれた雰囲気に
- 片方の前髪をねじってアップにし、毛先をおさえて崩す
- 高めの位置でピン留めする
- ざくざくとピンで留め、もう片方の髪も同じようにねじって留める
ヘアピンは、まっすぐな方を下にするのではなく、ギザギザの部分を下にして挿すほうがしっかり留められます。複数本でピン留めする場合は、上と下から交互に刺したり、重ねて挿すことでより崩れにくくなります。
ねじったり結んだりした髪を崩すときは、毛先をおさえながら、こよりを作るように少しずつゆっくりほぐすと、自然なラフ感が演出できます。
定番のボブも“挿すだけ”で華やかに!
肩のあたりまで伸ばしたミディアムボブは、長さがなくてもアレンジが楽しめる定番のヘアスタイル。丸みを帯びたシルエットも、アレンジの前に毛先を遊ばせることで、ラフな印象に変わります。
ボブにぴったりなのが、三日月の形をした「クレセントコーム」。
ティアラのようなシルエットが女性らしさを演出してくれます。2つ使って、重ね着けしてもかわいい!
【アレンジ1】「くるりんぱ」で簡単きれいめスタイル
たった3ステップで作れるお手軽スタイル。シンプルなアレンジも、ヘアアクセサリー次第でガラッと雰囲気が変わります。
- 左右どちらかのサイドの髪を束ねて耳のうしろのあたりで結ぶ
- 毛束を結び目の上で2等分にする。中心に穴を作り、毛先を上から下に向けてくるっと1回通して「くるりんぱ」をし、ラフに崩す
- 結び目の上に引っ掛けるようにクレセントコームをぐっと挿しこむ。後ろの毛束を少しだけクレセントコームにかけると、より自然な印象に
【アレンジ2】ルーズすぎない、おだんごリラックススタイル
ボブの長さだとハーフアップが定番なおだんごも、クレセントコームを2つ使えばしっかりと髪全体を持ち上げることができます。
- 全体をゆるく巻いたあと、サイド〜トップの髪を持ち上げて束ねる
- 毛束をゴムでしばる。最後のひとしばりは、毛束を折りたたんで房を作るように、くるんとおだんごを作る
- ゴムの結び目を隠すように毛先を巻きつけ、最後にヘアピンでしっかり留める
- おだんご部分は、崩れないよう気をつけながらゆっくりほぐしてボリュームを出す
- 残った髪の毛をまとめておさえて、クレセントコームを下から上に向けて挿す。おくれ毛はアイロンでカールを作ると、こなれ感がアップ
【アレンジ3】ちょっとしたパーティーにもぴったり甘めスタイル
ふんわりとしてかわいいロープ編み。あらかじめ全体を巻いてボリュームアップするとよりかわいく仕上がります。クレセントコームをプラスすることで、少し上品な印象も。
- サイドの髪をすくって2つの毛束に分け、クロスさせたあと上にきた毛束をねじる。同様に、下の髪を上に持ってきたら、今度は逆回転の方向にねじって……を繰り返し「ロープ編み」にする
- 編んだ毛先を押さえながら、ピンで留めて固定
- 逆サイドの髪も同様にロープ編みにし、ピンで固定する
- どちらか片方のロープ編みをおさえるようにクレセントコームを挿す
アレンジしやすいロングヘアはいろんな表情を楽しんで
鎖骨から肩甲骨のあたりまで伸びたロングヘア。そのままだと重めなので、太めのコテで巻いてふわっとエアリーなスタイルに。
いろんなアレンジが楽しめるロングヘアにおすすめなのが「スカーフ」。
首に掛けたりバッグに巻いたりと、1枚あると便利なスカーフは、もちろんヘアアレンジにも使える優秀アイテム。不器用でもアレンジしやすい細いタイプのものも(撮影は90cm×90cmの大判スカーフを使用)。
【アレンジ1】「いつものひとつ結び」が変わるきれいめスタイル
「髪をうしろに束ねただけ」のひとつ結びも、スカーフがあればガラリと雰囲気がかわります。とっても簡単なので、朝の時間がほんの少しでも余ったら、いつもと違う雰囲気のアレンジにチャレンジしてみてはどうでしょう。
- 髪をうしろで束ね、トップ〜サイドを自然に崩す
- 結び目の前、毛束の下の方にスカーフの先を通す。毛束の中に通すことで、スカーフがほどけにくくなる
- スカーフの長さに合わせて1〜2周ほど結び目のまわりに巻きつけ、上で結ぶ
- スカーフの両端は、毛束の下にくるようにそのまま下ろす
【アレンジ2】カチューシャ風リラックススタイル
スカーフをカチューシャのように使うアップスタイル。髪を低い位置でまとめる「ギブソンタック」で、襟足まですっきり見せて。
- 低い位置でひとつ結びを作る
- 結び目のすぐ上にスカーフをあてる
- 毛束をスカーフごと巻き込んで「くるりんぱ」をし、キュッとしばる
- サイド〜トップの毛を崩したら、スカーフをフェイスラインに沿って前頭部に持っていく。このとき、スカーフを耳にかけておくとサイドがスッキリする
- 前に持ってきたスカーフの先をクロスして180度ねじる
- 余ったスカーフの先は、中に折り込むようにして隠す
- ひとつ結びの毛先を「くるりんぱ」でできた穴に上から通し、Uピンでしっかり固定して「ギブソンタック」を作る
- ピンが外れないようにおさえながら髪を軽く引き出して崩す
【アレンジ3】スカーフと一緒に編み込む甘めスタイル
スカーフでリボンを作ったあと、そのまま三つ編みと一緒に編み込むとガーリーな印象に。
- サイドを残し、後頭部の髪だけでハーフアップを作る
- 「きれいめスタイル」と同じく、ハーフアップの毛束の中にスカーフの先を通す
- リボン結びを作る
- スカーフを両サイドの髪に合わせて3つの毛束を作る
- スカーフを巻き込んで三つ編みを作り、ほぐす
- スカーフと毛先をゴムで一緒に結ぶ
スカーフの折りたたみ方
【1】裏面を上にして広げ、中央に向けて両角を折る
【2】〜【4】1と同じように、繰り返し中央に向けて折っていく
【6】適度な細さになったら、さらに中央で半分に折り重ねて使う
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