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「焚火台は人生の投資である」キャンプ初心者へ届けたい浪費の美学

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こんにちは、編集者の徳谷柿次郎です。のっけからビール片手に失礼します。すいません、飲まずにいられなくて……


目の前でこんなのがジュウジュウしてたら。そう、バーベキュー中なんです。

ただし、今日のバーベキューはひと味違います。


本日はこちらの「焚火台」を使います。

おじさんになると、焚火好き度が一気に上がりませんか? 日々の喧騒を忘れ、ただただ揺れる炎を見つめていたい……なんて思いに3日に一度は襲われません?


ただし、最近では、地面で直接焚火をすること(直火)はほとんどのキャンプ場で禁止されており、焚火台が欠かせません。


この焚火台、なかにはバーベキューグリルとしても使えるものもあるんです。アウトドア用品ってそういくつも買えませんから、2つの用途を兼ねてくれたらお小遣い的にも最高じゃないですか……?


ということで今回は、価格&目的に合わせて選べる3種の焚火台を紹介します!


焚火台 松竹梅

まずはピックアップした焚火台3種です。

約3,000円の超お手頃価格! シンプル構造の焚火入門機(※バーベキューグリルの機能なし)

Kalili/ファイアスタンド

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アンダー1万円で購入でき、バーベキューグリルとしても使用可能

Logos/焚火ピラミッドグリルEVO-M

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これぞ元祖・焚火台! ジャパンブランドのハイクオリティ品

スノーピーク/焚火台 M

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以上の3種を実際に使ってみるべく、友人たちとキャンプ場へやってきました。


湖のほとりでロケーションは最高です。

男女混合のおしゃれキャンパーたちの隣に陣取り、おじさんオンリーで楽しく焚火&バーベキューをしようと思います。


やさしい焚火入門


まずは焚火の基本・火おこしをおさらいします(知ってるよ! という人は飛ばしてください)。

上の写真のように、燃料は3種類あるといいですね。写真右から順に使います。


※スノーピークの焚火台を使用しています

まずは焚火台に「焚きつけ」をくべます。

小枝や枯葉などを現地調達しましょう。油分の多い松ぼっくりがあれば最高です。


焚きつけに直接点火してもいいのですが、 油分が少なかったり、湿っていたりすると火がつきにくい場合があります。

そんな時に備えて、着火剤を用意しておくのもオススメです。今回は固形タイプを使用。


焚きつけに火がついたら、「小さめの枝」をくべます。
こちらも現地調達で、適当なサイズにポキポキ折って放りこみましょう。だんだん火がいい感じに回ってきたら……


最後に「薪」です。
薪は事前にホームセンターなどで買うか、現地のキャンプ場で調達しましょう。


薪はそのままより、縦何等分かに割った方が使いやすいようです。友人のスーパーアウトドアマンが割ってくれています。

ちなみにここまでの火おこしのコツもすべてアウトドアマンに教わりました。持つべきものは友人ですね。


さて、いい感じに火がおこりました。

このまま暗くなるまでのんびり焚火を楽しんでもいいのですが、今日の目的は焚火台3種の実使用レポとバーベキューです。さっそく順に試していきましょう。


コスパ重視! のシンプルファイアスタンド


まず一つ目はKaliliのファイアスタンド。お値段なんと約3,000円! 飲み会を1回我慢すれば余裕で買えちゃう値段です。

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これは「とりあえず焚火をしてみたい」「安いのでいい」という人の入門機としてオススメ。バーベキューグリルとしての機能はなく、焚火のみを楽しむためのギアです。


しかし、あまり聞き慣れないブランドだし、ちゃんと使える……? と思う人も多そうです。ということで、実際に使ってみましょう。

構造は3本のフレームと特殊耐熱鋼のメッシュシートでできた実にシンプルなもの(アウトドアブランドに詳しい人には既視感のあるデザインかと思いますが……)。


焚火をしてみてビックリ。あっという間に火が回ります!

その秘密は構造にあり。下側からも空気が入るため、燃焼効率が非常にいいようです。

そのおかげで、薪を灰になるまでしっかり燃やしきることができました。むしろ燃えるスピードがかなり早く、のんびり焚火を楽しむには合わないかも? というくらい。


畳んだ足にメッシュシートを巻きつけて専用袋に収納できるので、写真のように実にコンパクトにまとまります。


ということで感想は……


意外にアリ! と思いましたが、耐久性という面では構造がシンプルなだけに不安が残りそうです。メッシュシートのみ別売りもされているようですが、長く使いたいという人にはオススメできないかもしれません。


グリルにも使える技ありの小兵


お次は「水辺5メートルから標高800メートルまで」がブランドポリシーのアウトドア総合ブランド、Logosの商品。


Logosにはファミリー向けの商品が多くそろい、バーベキューグリル・焚火台のラインナップも豊富です。グリルと焚火台として兼用できる「ピラミッドグリル」もコンパクト、M、L、XLの4サイズ。値段は7,000円台です。

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今回は一番小さなコンパクトサイズを選びました。そのサイズ感はというと……


こんな感じ。ちっさ! と思ったかもしれませんが、1~2人で囲むならこれくらいで十分ではないでしょうか?


具材も結構載ります。胃袋に歯が生えてた若い頃と違って、大人になってお酒を飲みながらつまみを焼く程度なら、このくらいがちょうどいいのでは。

一気に焼きすぎて気付けばグリルの隅で肉が黒焦げ、なんて悲劇も回避できます。お、そろそろ焼けたかな……


ウマい! 自然の中で食べるとうまさが50倍くらいになるじゃないですか。直火で焼くからさらに50倍で総合するとうまさ2500倍なわけですよ。ちょっと盛りすぎましたかね。


注意しておきたいこととしては、コンパクトさゆえに薪は相当細かく割らないと入らないこと。焚火をするなら小枝がよさそうです。

ちなみに、バーベキューの燃料には、火力の安定した木炭がおすすめ。写真でも木炭を使用しています。

ということで感想は、


卓上でも使えるサイズなので、小ぢんまりとソロや2人で楽しみたい人向けですね。


こんなふうに男2人で網をつつくのもオツなもんですよ。ビールがすすむ……


憧れのジャパンメイド! 焚火台の真打ち登場


だいぶほろ酔い加減になってきたところで、最後に忘れちゃいけないスノーピークのご紹介です! 言ってしまえば今回の企画はこいつを紹介するためみたいなものです。

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スノーピークといえばものづくりの街・新潟県燕三条で生まれたアウトドアブランドで、「焚火台」の生みの親!

その魅力は、なんといってもその品質。仮説と検証を徹底的に繰り返して作られ、保証書はなし(つまり、ほぼ永年保証ということ……!)という点にブランドとしての自負が感じられます。


正直、焚火台買うならこれ! 間違いない! と言いたいところですが、他に比べるとお値段が結構するので迷うポイントかもしれませんね。


焚火台単体として使うならともかく、グリル使用には焼網、グリルブリッジなどオプション品の購入が必要。

本体自体もいいお値段なので、全て揃えると4万円オーバー。決して安くはありません……が、これからキャンプを本気で楽しみたいなら無駄ではないはずです!


原始時代を考えてみてください。一番モテたのは焚火ができるオスでしょう。火は体を暖め食物を調理する命の根源、その火のための道具がたった4万円で買えるんです!!!

つまりこれは人生の投資です。


機能面はさすがの一言ですよ。例えばオプションのグリルブリッジ。火から網までの距離を調整できる優れものです。


装着するとこんな感じに。


エビやホタテみたいな大物も焼けます。3~4人くらいは余裕で囲めますね。


収納面でも、専用バッグにオプション品までぴったり収まります。


細かいところまで気が利いていて、なにより頑丈。

僕の唱えている浪費の美学のその1「一生もの」は確実に満たしている一品です(ちなみにその2は「ローンなら誰でも買える」、その3は「死んだら一緒」)。


デメリットはあってないようなものです。買って間違いはないんですから!!


まとめ


仲間と焚火を囲んで酒を酌み交わす。こんな最高な時間は焚火台があってこそです。皆さんもこの夏、ぜひ自分の道具で焚火デビューしてみてはいかがでしょうか。

ああ、いいなあ火の揺らめきは……日頃のストレスが溶けていく……高かったけどスノーピーク買ってよかった……



(おわり)

著者:柿次郎とだんご

柿次郎とだんご

株式会社Huuuuのライター編集者ユニット。大阪出身の徳谷柿次郎(@kakijiro)、岡山出身の友光だんご(@inutekina)。二人で全国47都道府県を取材している。