オタクの遠征。それは、ライブにイベントにと、さまざまな現場に足を運ぶため、国内外に出かけること。大きな荷物を持って列車、飛行機、夜行バスなどで移動して現場に向かい、疲れた体でまた帰路につき、翌日は仕事……と、とかく遠征は大変です。しかし、そこにしかない“体験”を楽しみに、オタクは持ち物を厳選したり、便利なグッズを活用しながら、今日も遠征するのです。
そんな「遠征マスター」なオタクの方々に、遠征時に欠かせない「三種の神器」を伺ってみました。ご協力いただいたのは以下の方々。
それでは、さまざまなクラスタの「三種の神器」をとくとご覧あれ!
バンギャ・藤谷千明は<体が資本>
三種の神器その1:バタフライツイスト
折りたためるパンプスです。ヴィジュアル系のライブは、動きやすくヒールのない靴が推奨されている現場がほとんどで、移動用に履く靴とは別に、軽い&持ち運びしやすいバタフライツイストを用意しているバンギャルさんが多いです。また、10代~20代のバンギャルさんですと、カラフルなクロックスを履いていることが多く、見ていてかわいらしいです。
三種の神器その2:キレートレモン(ポッカ)
ヴィジュアル系のライブでは程度の差はあれ、ヘッドバンギングや、リズムに合わせて体を上下に揺らす「折りたたみ」など、体の一部を過剰に動かす動作が多いのです。その結果、疲れが溜まってしまうので、手軽にクエン酸やビタミンC、糖分が取れるキレートレモンは人気が高いように思います。移動で体が疲れやすい遠征であればなおさら欠かせません。まるでスポーツマンのようです。
三種の神器その3:メディキュット(ドクター・ショール)
言わずと知れた、寝ている間に足のむくみを解消してくれる便利アイテムです。開演前から開演後まで立ちっぱなしのライブ、長時間の移動など、遠征というものはとにかく脚に負担がかかります。場合によっては夜行バスで移動しそのまま仕事に行くケースもあるので、こういうアイテムで労っています。やっぱりスポーツの話のようですが、ライブの話です。
1981年生まれ。14歳の頃に黒夢など夢中になり(夢だけに……)今はヴィジュアル系を中心にフリーライターをやっています。市川哲史さんとの共著『すべての道はV系へ通ず。』がシンコーミュージックより発売中です。好きな会場は名古屋のホリデーネクストで、理由はタピオカや肉まんの販売があるからです。車酔いがひどいので、遠征には酔い止めが手放せません。
Twitter:@fjtn_c
演劇オタク・岡田育は<観劇を快適化>
三種の神器その1:のどぬ〜る ぬれマスク(小林製薬)
もう、ぬれフィルターのないマスクには戻れない! 海外から遠征する私、乾燥がひどいロングフライトでもたっぷり潤い、加湿器がないほどシケた安宿しか取れずとも安心。あるいは推しの尊さに口が開きっぱなしで呼吸が浅くなり異様に喉が渇く劇場内客席でも、はたまた帰路で思い出しニヤニヤが止まらないときの覆面にも使えます。
三種の神器その2:大判の綿ストール
劇場内は冷房が強いことも多く、推しの登場ともなればポーッとのぼせ上がり、とかく体温調節が難しい。カーディガン派の皆さま、騙されたと思って超大判の綿ストールを一枚、旅支度に加えてみてください。観劇中も最小限の動きで着脱可能、首に巻けて膝掛けにもなり畳めばコンパクト。グラム単位で荷物量を減らしたい旅先、厚手の服を増やすより断然便利です。写真は「CALICO」のもの、今秋の遠征でも大活躍予定。
三種の神器その3:書類ばさみ(リヒトラブ)
リヒトラブの「SMART FIT キャリングドキュメントA4」は、荷物の中で折れ曲がりがちな紙モノを一箇所にまとめ、細かく分類できる蛇腹式の書類ばさみ。チラシや舞台写真やクリアファイルなどの戦利品から、薄手のプログラムまで余裕で収納のマチ付きサイズです。舞台俳優ファンは観劇のあいまに推しへのお手紙をしたためがちなので、予備の便せんもたっぷりと。代金の建て替えがあればポチ袋も忘れずに!
文筆家。東京出身、NY在住。最新刊はエッセイ『天国飯と地獄耳』(キノブックス)。本場ブロードウェイの近所に住んでいながら片道13時間半かけて日本のミュージカルを観に来る女。今秋の現場は『タイタニック』と『生きる』、石川禅と鹿賀丈史を推しに。
Twitter:@okadaic
ドルオタ・ガリバーは<見ることも見られることも意識>
三種の神器その1:モバイルバッテリー&充電器類
現場のレポートを投稿したり、公式アカウントやファンの発信から情報を得たりと、SNSで情報が行き交う女性アイドル界隈において、いかにスマホの充電を切らさないかは死活問題! 安価で大容量タイプが買える昨今ですが、遠征には、軽量かつモバイルバッテリー自体の充電が早い小容量のものを2つほど携帯するのが個人的ベスト。コンセント付きのカフェ等で、効率的に充電を行うため、急速充電可能なACアダプターもあると便利です。
三種の神器その2:カメラ (コンデジ)
ファン撮影の写真がきっかけで「千年に一人の美少女」としてブレイクした橋本環奈さんを筆頭に、女性アイドルの現場が「撮影可能」であることはとても重要で、撮れるアイドルが増えています! 事前の発表がなくても突発的に撮影可能になるケースもあり、カバンにはいつもカメラを忍ばせています。とはいえ遠征で一眼レフを持ち歩くのはかさばるので、光学ズーム10倍以上の高機能ながら、持ち運びが簡易な高級コンデジ(愛用機はOLYMPUS STYLUS 1)がおすすめです。
三種の神器その3:身だしなみグッズ
握手会や特典会など、アイドルと至近距離で話せる機会が多いのも、女性アイドル現場の特徴のひとつ。こちらから一方的に見るだけでなく「アイドルから見られる立場」になったドルオタだからこそ、最低限の身だしなみは整えておきたい! 特に遠征中はちょっとした爪や鼻毛の伸びに遠征先で気が付くことも。爪切りや鼻毛切りはさみ、毛抜きなどの身だしなみグッズを携帯用サイズで常備しておくと何かと安心です。
アイドルのライブに通い始めて13年目。メジャーアイドルからインディーズ、地方アイドルのライブや握手会に、大阪から年間約300回ほど足を運んでいます。北海道から沖縄まで全国を回りますが、最近の遠征先は東京が多め。現在最もハマっている「推し」は乃木坂46の齋藤飛鳥と岩本蓮加、ラストアイドル・Love Cocchiの西村歩乃果です。
Twitter:@gulliverdj
K-POPオタク・チナは<気軽に渡韓>
三種の神器その1:推しグループの応援グッズ
韓国で開催されるイベントは、メンバーの名前が印刷された「ピケット(写真中央下)」と呼ばれるボードを持参して応援するファンが多いです。渡韓する際は、ピケットをはじめ、ペンライトやリストバンドなど、さまざまなグッズをファスナー付き書類ケースに収納して持参しています。ちなみにうっかりピケットを忘れても、現地のファンの方々が無料配布する文化があるので大丈夫(私のやつも以前いただいたものです)。
三種の神器その2:Tマネー
韓国を訪れる際に欠かせないのが「Tマネー」です。Tマネーとは日本のSuicaなどと同じいわゆる交通系ICカードで、加盟店では電子マネーとして利用できます。カード型(写真右上・左下)からストラップ型(写真左上)まで種類も豊富で、K-POPアイドルとコラボしたデザインも多いです。なんと私の推しグループは公式グッズでTマネーとTマネーケースが昨年発売されまして、現在は遠征の際、愛用しています。
三種の神器その3:電子はかり
韓国遠征時の強い味方といえばLCC。しかしLCCは手荷物の重量制限が厳しく、特に帰国の際は衣服や洗面道具、お土産を入れただけですぐ超過してしまい、別途料金がかかってしまうことも。そんなとき便利なのが「電子はかり」です。あらかじめスーツケースの重さを量っておけば、買うお土産の量も調節でき、空港に着いてからの心配が解消されます。1,000円前後でお手軽に購入できます。
26歳。中学生の頃からK-POPにハマり、推しグループは今年デビュー20周年を迎えた韓国最長寿グループSHINHWA。遠征の大半は韓国ソウルだが、地方都市や台湾への遠征にも挑戦中。不定期更新中のブログでは遠征先での思い出を綴っている。
ブログ:小鳥ちゃんと父鳥さん Twitter:@819cj820
コスプレイヤー・穴子は<ベストコンディションで撮影に挑む>
三種の神器その1:化粧落とし&美容液などのスキンケア用品
夜行バスで化粧をしたまま寝ると、翌日の撮影写真はどの角度で見ても360度VRブス、という悲しい結果になります。ですから、夜行バスではスッピンが基本! 職場からそのまま出陣する際は、人気のないサービスエリアのトイレでササッとメイクを落とし、マスクで顔面をカバーして就寝! かさばらないよう、ホテルに置いてあるクレンジングオイルや、試供品の美容液などをケチケチ溜めて少しずつ使っています。
三種の神器その2:簡易裁縫セットやボンドなどの応急処置セット
私の作った衣装が壊れないわけない! という絶対の自信から、遠征先にはコスプレ衣装の応急処置セットは絶対に持っていきます。特にG10さまをはじめとしたボンド類やグルーガンさま、両面テープさまはいくつあっても構わない! 遠征先では何かあったときにお店を探すのも一苦労。持てば持つほど「私は大丈夫」という気持ちになるお守りのような、かけがえのない尊い存在です。最初から壊れない衣装作れよってご意見、最も過ぎて最敬礼。でも疑わざるを得ないでしょ。
三種の神器その3:休足時間(ライオン)
コスプレするキャラクターによっては、ヒールやら厚底やらで、終わるころには足がパンパンになります。しかしみんな大好き休足時間さまを貼ると、象足レベルが100から20に下がる! 贅沢に3枚×2象足使い、私は足の裏とふくらはぎ全てを覆います。においがきつくないのも助かりますねー。コミケなどで差し入れとしていただく時もあるのですが、ありがた過ぎてスクラム組みそうになるコスプレイヤーは、私だけじゃないはず。
なんだかんだで約10年コスプレやってる社畜。最近はアズールレーン、ドールズフロントラインにはまっている。月1回は関西の田舎の方から東京に繰り出し、スタジオでコスプレして人生の辛さを全て忘却している。
Twitter:@a_n_a_g_o
ジャニオタ・あややは<プチプラアイテムを活用>
三種の神器その1:うちわ&うちわケース
ジャニヲタの応援アイテムの代名詞と言えば、うちわ……! 私も遠征時には必ず持っていきます。しかし横31cm✕縦42cmのこのアイテム、遠征時に持ち歩くには結構大きい。でもせっかくならば包装されているビニールもそのまま綺麗に保管したい。ということで、私は3COINSで販売されているうちわケースか、クリアファイルを2枚使いビニールの形を維持しながら持ち運ぶことが多いです。
三種の神器その2:双眼鏡
ドームなどの大きな会場に遠征した際、自担の姿を追いかけるのに双眼鏡は必須! 遠征時は、傷が付かないよう内側がクッションになっているLANVIN en Bleuのポーチ(雑誌の付録)に入れて持ち歩いています。双眼鏡本体は、もう少し性能の良いものへの買い替えを検討したものの、遠征時の重量的負担を考え、軽いケンコーの「ウルトラビューパステル 10×25DH」 を使い続けています。
三種の神器その3:チケットケース
左が昨年まで使用していた100円均一のチケットケース。右が今年Kis-My-Ft2のツアーグッズとして販売されたマスクケースです。本来はマスクを入れておくものですが、チケットを入れてみたらぴったりだったので重宝しています。ライブのチケットだけでなく、飛行機のチケットなど、遠征に必要なチケットは全て一緒にしておくので、ポケットがいくつか分かれているものが使いやすいです。
高知在住。ジャニヲタ歴17年。現在はKis-My-Ft2北山宏光担当。アイドルと名の付くものは何でも美味しくいただきます。今は絶賛PRODUCE48沼を泳いでいる。IZONEみんな可愛くて推しが決まらない。日本国内ばかり遠征してきたけれど、今猛烈に韓国に行きたい!!
ブログ: それは恋とか愛とかの類ではなくて Twitter:@hraom
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どの三種の神器にも、それぞれのクラスタの傾向やこだわりなどが詰め込まれていました。「これ、いいかも!」と思ったアイテムはぜひチェックして、楽しい遠征ライフを!
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