はじめまして。年間600杯のラーメンを食べ歩く、ラーメン女子の森本聡子です!
今日は「お取り寄せできる全国の絶品ご当地ラーメン」と「こんな楽しみ方もできる! 私流の簡単アレンジ」をお届けします!
……といきなり言われても、どこの誰かも分からない人間に……という声が聞こえてきそうなので(笑)、まずは「私とラーメンのこれまで」についてお話ししたいと思います。
◆
私は愛知県一宮出身で、ラーメンの食べ歩きをして約16年になります。「本当に食べているの?」「そんなに食べて飽きないの?」という質問をいただくことが多いのですが、本当に、ラーメンが好きなんです!
私がラーメンに魅了されたきっかけは学生時代にさかのぼります。
高校に入学したてでファッションに興味を抱いていた私は、何をするにも自分の意思で好きなものを買ったり使ったりしたいと思っていた、よくいる女子高生の一人でした。
そんな時、通学路に新しいラーメン店がオープンするとのことで、お小遣いを欲していた私はノーアポで面接を受けに突撃。
その度胸を買ってくださったのか雇ってもらえることになり、ラーメン人生の第一歩を踏み出したわけです。とはいえ、高校生に任せてくれるのはホール係で、私もそのこと自体に何か思うことはありませんでした。
バイトしていたラーメン店。私が撮影者として収めた記念の1枚
ですが、そのラーメン店が愛知ではあまり親しみのない博多ラーメンだったからか、出勤しても閑古鳥状態……。
「まかないで頂くラーメンはこんなにおいしいのに何故なのだろう」という素朴な疑問と、「このお店がなくなってしまうのではないか」という危惧から、空いた時間を使って繁盛店に内偵しに行くことに。そう、それが私の食べ歩き人生のスタートになったのです。
しかし内偵という大義名分のもと食べ歩いていたはずなのに、気づけばラーメンの食べ手側として「快感」を覚え始めてしまった私。
そりゃそうです。
だって繁盛店ということは、それだけ魅力があるということですからね。それに今となっては当たり前ですが、麺の弾力や太さ、だしの味わい、具材……当時の私にとっては「ラーメンにもこんなにさまざまな種類があるのか」「なんて奥深い世界なんだろう!」と、衝撃の連続だったのです。
そんなこんなでラーメン店のアルバイトを並行しつつも、地元愛知県を飛び越え、暇さえあれば東海地方をぐるぐる廻り、しまいには初めてのアルバイト代を握りしめて飛行機で豚骨ラーメンの本場、博多までラーメンを食べに行く始末。いつしか「ラーメン > ファッション」へと優先順位が変わっていきました。
その後、父の転勤で東京へ拠点を移し、もともと好きだったアパレル業界で働くことになるわけですが、ラーメンの魅力を忘れられるはずもなく、全国各地の食べ歩いたラーメンの記録をブログにつづっていました。
そして2018年には好きが高じてラーメンにまつわる会社を立ち上げることに。他にも2015年の横浜赤レンガでの初開催から今年4月の静岡開催で10回目を迎える、さまざまなお店のラーメンを集めたイベント「ラーメン女子博」を企画・運営したり、こういった執筆活動からラーメンジュエリー「ZURU+.」を販売したりと、幅広く活動しております。
(もちろん全てラーメンにまつわるお仕事です!)
ラーメン女子博 in 大阪の様子
また、2018年からは海外への食べ歩きやお取り寄せラーメンも始めています。
このようにずっと私をとりこにするラーメン。その魅力をより多くの人に届けたい! そんな思いから、食べ歩きといかずとも、まずは家庭で楽しめるように
- 取り寄せてでも食べてほしい全国のご当地ラーメン
- 楽しみ方が広がる私流の簡単アレンジ
を紹介します。
北は北海道から南は沖縄まで、一概にラーメンと言えどもその土地の気候やベースとなる味覚は異なり、まだまだ周知されていないご当地ラーメンはたくさんあります。
そんな中から今回私が厳選に厳選を重ねたラーメンは、ぜひとも人生で一度はご賞味いただきたい! と思う逸品です。皆さんもラーメンの世界を楽しんでみませんか?
※当記事の「ご当地ラーメン」とは、各地でよく食べられるラーメンの種類や、各地の有名店が手掛けるラーメンを指します
1.宮崎『桝元』の「辛麺」
まずは一品目。
宮崎の有名店『桝元』の辛麺です! 辛麺ブームの火付け役といっても過言ではないラーメン店。実店舗にも行ったことがあり、女性のお客さんが多かったのが印象的です。辛いけどクセになる味わいで、取り寄せ可能と知りテンションが上がりました!
そんな有名店の辛麺を、つけ麺風にアレンジしてみました。
材料(1人分)
- 【付け合わせ】
- レンコン ……15g
- ひき肉 ……50g
- 調味料
- 料理酒 ……小さじ1.5
- 醤油……大さじ1
- 砂糖……小さじ1
- 【つけ汁】
- 付属のスープのもと
- お湯……100〜120cc
- 白ご飯……大さじ3〜4杯
- 白ネギ……適量
- 七味唐辛子……適量
作り方
~付け合わせ~
- プライパンでレンコンを炒め、しんなりしてきたらひき肉も入れて炒める
- 調味料を合わせて仕上げる
~つけ汁~
- 沸騰したお湯にお米を入れてブレンダーで撹はんする
- 付属のスープのもとを入れて混ぜ合わせる
- 最後に七味唐辛子をかける
お米を入れて撹はんすることで粘着感が上がり、麺によく絡みますよ!
お好みで小松菜やほうれん草などの葉野菜を添えるのもおすすめです。ぜひ汗をかきながら夏に食べてほしいです。
2.青森「しじみラーメン」
さてさて、次は宮崎から本州最北端の青森へ飛びます! 日本屈指のしじみ貝の産地である青森から、十三湖で採れた大和しじみを使用したラーメンです。
たまたま会社のメンバーが昼食で食べていたのを味見させてもらったのが、このラーメンとの出会いです。貝が大好きなので、食べた瞬間にとりこになりました。
ちなみに私はラーメンの食べ歩きと負けないくらい、スナック巡りも好きでよく足を運ぶのですが、そんなお酒好きにぴったりなラーメンです。疲労回復、美肌効果など、食べて健康になれるいいとこ取り!
多くのお取り寄せ麺を見てきましたが、貝が付いてくるものは珍しいですし、さらにワカメも付いてくるし、なんてお得なんでしょう。
そんなしじみにバターを合わせて食べてみるのも、アリです。
材料(1人分)
- エリンギ……1/3本
- バター……10gほど
- ブラックペッパー……適量
- 青ネギ……適量
- 付属のしじみ
※分量は目安です。お好みに合わせて増やしたり減らしたりしてください
作り方
- バターを除く具材をフライパンで炒める(しじみは殻付きのまま炒める)
- 麺の上に炒めた具材とバターを載せれば完成。簡単!
写真では伝わりづらいのですが、熱々のスープにバターが溶け出し、しじみのうまみにコクが加わることで思わずKK(完食完飲の略語)しちゃうこと間違いなしの一杯です!
お好みでヤングコーンなどをトッピングすると彩りも華やかになりますよ。
3.福岡 『鳥志商店』の「博多中華そば鶏味」
南、北と来て、再び南へ。南は九州・博多からこちらのラーメン。
昨今、じわじわとブームの到来を感じさせる、博多名物の「水炊き」をもとにした鶏だしのラーメンです!
博多といえば豚骨ラーメンを連想しがちですが、水炊きラーメンも負けていません。鹿児島地鶏のうまみを活かし、水炊き鍋の〆でラーメンをすすったような幸福感を味わえます。
私が初めて食べた水炊きラーメンは、『金菜亭(きんさいてい)』というラーメン店の「はかたんめん」でした。ラーメン女子博に出店してくださった時に食べ、感動したのを覚えています。
あのおいしさを普段から味わえないものか……。いろいろ探した末に写真のラーメンにたどり着きました。
平打ち麺で、表面のちゅるん感と噛み応えの両方がそろっています。スープは濃過ぎず、かといってさっぱりし過ぎずの絶妙な濃度なので、あえてお肉(チャーシュー)をプラスして、がつんとボリューム満点なラーメンにするのもオススメです。
材料(1人分)
- チャーシュー……3~4枚
- メンマ……4~5本
- なると…… 3~4枚
- 三つ葉……2〜3枚
※分量は目安です。お好みに合わせて増やしたり減らしたりしてください
作り方
- チャーシュー・メンマ・なるとをカットし、三つ葉は洗って水切りしておく
- 麺の上に具材を載せる
先ほど紹介した通り、麺の食べ応えと、チャーシューとスープのうまみが相まって体に沁みます……。
チャーシューは横浜の大好きなラーメン店『唐桃軒』が作るチャーシューを使ってみました。ほんの少しトッピングを取り入れることで見た目もおいしく出来上がりました!
4.秋田「比内地鶏を使った地鶏ラーメン」
次は秋田県の豊富な自然で育てられ、日本三大美味鶏の1つに数えられる比内地鶏を使ったラーメンです。
お取り寄せラーメンを開拓しようと、何気なく通販サイトを眺めていた時に自分の直感が働き、ぜひとも食べてみたいと思ったラーメン。
商品到着後、試しに付属のスープをひと舐めした瞬間、麺にダイレクトにかけたくなるほどの衝撃が走った思い出のラーメンです。他にもいろいろなお店が比内地鶏ラーメンを出しているようなので、食べ比べてみるのもいいかもしれません。
特徴は、先ほど紹介した水炊き風地鶏ラーメンの白湯(ぱいたん)スープとは異なり、こちらは澄み切った清湯(ちんたん)スープであること。クリアなスープの外見からあっさりしたテイストかと思いがちですが、しっかりとした鶏のうまみとキレのある塩味が食欲を増進してくれます。
立て続けにラーメンと続いたので、今回はつけ麺にアレンジ!
材料(1人分)
- レモン……3〜4カット
- ライム……3〜4カット
- オクラ……2〜3本
- サラダチキン……3/1片 ※コンビニなどで売っているものでOK
- 三つ葉……2〜3枚
- 白ネギ……適量
※分量は目安です。お好みに合わせて増やしたり減らしたりしてください
作り方
- レモン、ライム、サラダチキンをカットし、三つ葉は洗って水切りしておく
- オクラは下処理をして茹でておく
- 麺を皿に盛り付け、具材をトッピングして完成
レモンやライムを絞ればさわやかな味わいが広がります。つけ汁は付属のスープ、または昆布だしでさっぱりいただくのもおすすめ。彩りも鮮やかで、暑い季節にぴったりの一品です!
5.兵庫『西海醤油』の「明石のりラーメン」
ここまでで4つの商品を紹介してきましたが、全国各地いろいろなラーメンがありますよね!
続いては明石の醤油蔵が作る、明石のりラーメンです。
インスタントラーメン研究家で、私も懇意にさせていただいている大山 即席斎先生が推薦するこのラーメンは、麺に明石の高級のりが練りこまれているためパッケージカラーそのままに麺まで緑です。
もちろん見た目で楽しませてくれるだけに留まらず、他のラーメンとは一線を画すオリジナリティに富んだ一品です。
この“のり感”をとことん味わおうではないか! ということでこんなトッピングをプラス。
材料(1人分)
- 磯のり……適量
- オクラ……2本
- 三つ葉……1〜2枚
※分量は目安です。お好みに合わせて増やしたり減らしたりしてください
作り方
- 三つ葉は洗って水切りしておき、オクラは下処理をして茹でておく
- 麺に具材をトッピングしたら、あっという間に完成
磯のりをさらにトッピングしても、ぺろりと食べられちゃいますよ。オクラと三つ葉を箸休めに、つつましくも気品のある和テイストのラーメンをご賞味ください!
6.福岡『秀ちゃん』の「博多豚骨ラーメン」
最後は、福岡の博多ラーメンの英雄『秀ちゃん』の博多豚骨ラーメンです!
もはや説明など不要かもしれませんが、大看板『博多だるま』の意志を引継ぎ、海外などにも進出しミシュランガイドにも掲載される超有名店であります!
伝統に裏打ちされた味わい深い豚骨スープ、そしてラーメンに革新をもたらしてくれるこの一杯には敬服の念しかありません。一生に一度は食べてもらいたいラーメンです。
このまま食べるのが一番おいしいのは分かってはいますが、たまには……ということでほんの少しだけトッピングさせていただき、エスニック風に仕上げてみました。
材料(1人分)
- チャーシュー……適量
- 煮卵……1個
- パクチー……お好みで
※分量は目安です。お好みに合わせて増やしたり減らしたりしてください
作り方
- 麺の上に具材をトッピングして完成!
昨今のブームとなっている蘭州拉麺(らんしゅうラーメン)のように、香草類をトッピングするお店も少しずつ増えてきています。スープの良さを壊さないよう気を付けつつ、豚ベースと相性のいいパクチーをトッピングしてみましたが、なかなかいい出来に仕上がりました!
また、豚骨×ピリ辛というのも定番なので、2食目に「食べるラー油」を添えてみるのも、これまた◎です。是非お試しください!
◆
この日本にはラーメンを提供するお店だけでも30,000店舗以上存在すると言われ、こういったお取り寄せ麺や袋麺などをあわせれば数え切れないほどの種類があるわけです。
皆さんがラーメンという文化を楽しんでいただける一つのきっかけになれたのであれば言うことはありません。当記事を最後までお読みいただき有難うございました。
そして、あなたのラーメンライフがより良いものになることを願っています!
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【楽天市場】 秀ちゃん 博多豚骨ラーメン
【楽天市場】 食べるラー油
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