それどこ

時間とお金がなくても極上の旅(気分)は味わえる!秋の夜長にじっくり読みたい旅エッセイ4選

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
推し活をしている人が「これ良い!」と思ったものを紹介しています

旅行に行きたいけど、時間もお金もかけられない!そんな人に向けて、お家にいながら旅行気分を味わえる旅エッセイ本を紹介します。

旅エッセイ本記事

連休中、旅行に行きたかったけどどこにも行けずに終わってしまった……!なんて人もいるはず。「せめて旅行気分だけでも味わいたい!」そんなを願望を叶えてしまう、話題作から名作の旅エッセイを紹介します。

『新装版 京都 ものがたりの道』彬子女王

先日「徹子の部屋」にご出演されたことでも話題の三笠宮家の彬子(あきこ)女王。英国オックスフォード大学へ留学されていた日々をつづられた『赤と青のガウン』が、30万部を超えるベストセラーとなったことでも知られています。

現在は、子どもたちに日本文化を伝える団体「心游舎(しんゆうしゃ)」の総裁を務められ、京都にお住まいです。

『京都 ものがたりの道』は、日本美術研究者としても活動される彬子さまが、通りの名にまつわる逸話から、神社仏閣の歴史、地元の人たちの季節折々の暮らしまでを生活者の視点から紹介された一冊。京のまち歩きに役立つ「ちょっと寄り道」や地図も掲載されています。

2024年7月に刊行された新装版は、持ち歩きに便利な新書サイズなので、本書を手に実際に京都の街を歩いてみてはいかがでしょうか。

『深夜特急1 香港・マカオ』沢木 耕太郎

ノンフィクション作家・沢木耕太郎さんの代表作のひとつ『深夜特急』は累計600万部を突破する旅文学の金字塔。26歳の「私」(沢木耕太郎)が、乗り合いバスでインドのデリーからイギリスのロンドンまで旅行する文庫版全6巻です。

産経新聞に連載された後、刊行された単行本は日本冒険小説協会大賞ノンフィクション・評論部門大賞、JTB紀行文学賞を受賞。

バックパッカーのバイブルとして愛読され、本書をきっかけにバックパックを背負って東南アジアの旅に出た人も多いといわれています。

1巻は、「私」が軌道に乗っていたルポライターの仕事を投げ出して出発した香港・マカオ編。街の熱気に酔いしれて、思わぬ長居をしてしまった香港の黄金宮殿という名の奇妙な宿屋の話や、マカオで「大小(タイスウ)」というサイコロ博奕(博打)に魅せられた話などが描かれています。

巻末には作家・山口文憲との対談「出発の年齢」や「あの旅をめぐるエッセイ1」も収録。読めば思わずひとり旅に出かけたくなってしまうかも。

『日本百低山』小林泰彦

日本全国、標高1500メートル以下の名山を100山集めた『日本百低山』。北海道・東北15山、関東42山、甲信越・東海20山、関西以西23山の、個性豊かな山々が収録されています。

文筆家・登山家の深田久弥さんが書いた『日本百名山』は、登山愛好者のバイブルといわれますが、本格的な登山の装備や特別な体力がなくても行けるのが低山の魅力。

半世紀にわたって日本各地の低山を登り続けてきたイラストレーターの著者が、十数年かけて100山を厳選。気軽に出かけて、歴史や伝説などを味わいながら楽しく歩ける、低山ならではの楽しみを、イラスト紀行で紹介しています。

「低山歩きの持ちもの」や「低山歩きの楽しみ」も収録。秋の紅葉シーズンのお出かけにも参考になりそうです。

『ひとり温泉、ひとり山、ひとり旅』月山もも

大人気温泉ブログ「山と温泉のきろく」を運営する女ひとり旅ブロガー月山ももさんのエッセイ『ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山』。2020年10月に刊行され、現在10刷のヒット作品。

ブログには温泉宿や山、飲食店の情報が満載ですが、本書はブログには書かれていないエピソードや思いを中心に、ひとり行動を楽しむためのノウハウや、エッセンスが詰め込まれています。

各章はひとり酒、ひとり温泉、ひとり山、ひとり旅に分かれており、それぞれの楽しめることの素晴らしさや、楽しむための方法がつづられています。

ひとり旅に行ってみたいけれど迷っているなら、本書が背中を押してくれるのではないでしょうか。