「自分で何かオリジナルのものを作ってみたいけど、何から始めたらいいか分からない」と、ハンドメイドに憧れはあっても、難しそうで一歩踏み出せない、と感じていませんか?
実は、初心者でも気軽に始めやすく、さまざまな作品が作れると人気なのが「レジン」を使ったハンドメイドです。この記事では、そんなレジンを使ったハンドメイドを始めるために最初に必要なものを紹介します。
レジンとは?
レジンは英語で樹脂の意味を持ちますが、ハンドメイドに使われるレジンは一般的に液体タイプの合成樹脂のことを指します。この液体に特定の光(主に紫外線)を当てると、化学反応を起こして固まる、という性質を持っています。
この性質を活かして、ピアス・イヤリング、ネックレスなどのアクセサリーをはじめ、キーホルダー、おしゃれな雑貨など、透明感あふれる様々なオリジナルアイテムを作ることができます。
レジン作品のサンプル(画像参照元:楽天市場)
レジンにはいくつか種類があります。
- UVレジン 紫外線(UVライト)を当てると固まります。太陽光でも固まりますが、時間がかかり不安定なため、通常はUVライトを使います。
- LEDレジン LEDライトの光で固まります。UVライトでも固まるものが多く、硬化時間がUVレジンより短いのが特徴です。
- エポキシレジン(2液性レジン) 主剤と硬化剤という2つの液体を正確に混ぜ合わせることで、化学反応により時間をかけて固めます。ライトは不要ですが、硬化に1日〜数日かかり、扱いも難しいため、主に中級〜上級者向けのレジンです。
最近はUVライトでもLEDライトでも固まる「UV-LED対応」と書かれたものが多く、レジン初心者の方が最初に使うなら、これが一番使いやすいです。
レジンクラフトに必要なもの
レジン関連のアイテムは、 100円ショップ、手芸専門店、Amazonや楽天をはじめとしたECサイト などで手に入ります。 場所によって品揃え、品質、価格帯が異なりますので(例えば、100円ショップは手軽ですが品質は様々、手芸専門店やオンラインストアは種類が豊富で専門的なものが見つかります)、自身の予算や作りたいものに合わせて、どこで購入するか検討してみてください。
必須アイテム
レジン液
作品のベースとなる最も重要な材料。これが固まることで、作品になります。
まずは「UV-LED対応」と書かれたものを選ぶと、ライトを選ばず安心です。
レジン液には粘り気(粘度)の違いがあります。
- 低粘度(サラサラ): サラサラしているので、作品の形を作るための型(モールド)の隅々まで流れやすく、気泡も抜けやすい傾向。
- 中粘度: バランスが良く、モールドにもコーティングにも使いやすい。
- 高粘度(ぷっくり): 表面をぷっくりと盛りたい時(コーティング)に向いています。
初心者はまず「中粘度」か「低粘度」から試してみると扱いやすいはず。また、アクセサリーなどを作る場合はハードタイプを選ぶのが一般的です。

硬化用ライト(UVライト / LEDライト / UV-LEDライト)

レジン液を光で硬化させるための機械で、UV/LEDレジンには必須となります。
選ぶ際は、まず使うレジン液に対応しているか確認しましょう。多くのレジン液に使える「UV-LED対応」タイプが万能でおすすめです。
モールド(シリコンモールド)
レジン液を流し込み、形を作るための「型」です。100円ショップでもさまざまな種類のモールドが販売されています。

素材は、柔らかくて完成品を取り出しやすい「シリコン製」が定番。形はたくさんありますが、最初はシンプルな円形や四角形などから試すのが失敗しにくくおすすめです。
ピンセット、調色スティック(混ぜ棒)・調色パレット(混ぜ皿)
ピンセットは細かいパーツの配置などに使います。
選ぶ際は、先端が細いものが作業しやすいです。まっすぐなストレートタイプを基本に、カーブタイプもあると、パーツを置く角度などによって使い分けられて便利です。
調色スティック(混ぜ棒)・調色パレット(混ぜ皿)はレジン液に色を付けたり、ラメなどを混ぜたりする際に使います。
スティック(混ぜ棒)は専用品もありますが、つまようじなどでも代用できます。パレット(混ぜ皿)は、シリコン製のものがレジンが固まっても剥がしやすく、繰り返し使えて便利です。こちらもクリアファイルを小さく切ったものなどで代用可能です。
保護手袋・マスク
レジン液の肌への付着や、作業中の成分吸入を防ぐための安全対策として準備しておくように。手袋は、レジン液が染み込まないニトリルゴム製などを選びましょう。マスクは普段使っているような不織布マスクで大丈夫ですので、作業中は忘れずに着けてください。
作業用マット
作業する机などが、レジン液で汚れるのを防ぐための敷物があると便利です。こぼれたレジン液が固まっても簡単に剥がせるシリコン製のマットが後片付けしやすくおすすめです。もし手元になければ、クリアファイルや汚れてもいい厚紙などを敷いて代用しましょう。
シリコンマットは、底のないパーツにレジンを流し混むときの土台にもなります。
フレームタイプのパーツにレジンアレンジをした作品例(画像参照元:楽天市場)

あると便利なアイテム
着色剤(液体、パウダーなど)
レジン液に色を付けるためのアイテム。液体タイプは透明感を保ったまま色付けでき、パウダータイプはパール感やメタリック感を出すことができます。様々な色があるので、表現の幅が広がります。
封入パーツ
レジンの中に閉じ込めてデザインのアクセントにするための飾りです。ドライフラワー、ラメ、ホログラム、ビーズ、チャームなど種類も豊富にあり、好きなパーツを入れることで、オリジナリティあふれる作品が作れます。
ヤスリ・研磨フィルム
モールドから取り出したレジンの縁には、バリ(はみ出した薄い部分)が残ることがあります。これを削り取ったり、表面の曇りや傷を磨いてツルツルに仕上げたりするのに使います。

エンボスヒーター
レジン液を混ぜたり流し込んだりする際に、どうしても気泡が入ってしまうことがあります。エンボスヒーターの温風を当てると、気泡が消えやすくなり、作品の透明度が格段にアップします。(※ドライヤーは風が強すぎてレジン液が波打ってしまうためおすすめできません)
アクセサリーパーツ
作ったレジンパーツをアクセサリーとして身につけられるようにするための金具類も準備しておきましょう。これらがないと、ただの「レジンのかたまり」で終わってしまいます。
接続金具であるヒートンや丸カン、ピアス金具、ネックレスチェーンなど、作りたいアクセサリーによって必要なパーツが変わってきます。また、取り付ける場合にはニッパーなどの工具や、接着剤などの準備も忘れずに。
レジンクラフトを始めるにあたって必要なものを紹介しました。手軽に100円ショップなどを中心に準備するのもいいですし、モールドなどは繰り返して使えるので、いくつかこだわりのものを選んでもよさそう。まずは、簡単なものから作ってみてはいかがでしょうか。
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