はじめまして、世界中のイヤホン・ヘッドホンが試聴・買取・購入できる専門店「e☆イヤホン」の岡田卓也と申します。巷では“イヤホン王子”という呼び名もいただいています。入社前は一人のお客として「e☆イヤホン」を利用しており、気が付けば100台超のイヤホン・ヘッドホンを所有していました。
イヤホン・ヘッドホンの専門店として大阪・日本橋で創業した「e☆イヤホン」は、2018年で創業11周年を迎えました。現在では、大阪日本橋本店、秋葉原店をはじめとして全国に5つの店舗を構えています。
また、アーティストがステージで使用するためのオーダーメイドイヤホン「カスタムIEM」(カスタム・イン・イヤー・モニターの略称。イヤモニとも呼ばれます)の輸入代理店や、メーカーの保証が切れてしまった商品の断線修理やカスタマイズを承る「eイヤホン クリニック」などのサービスも展開しています。
「底なしのイヤホン沼」に入り込んだきっかけは、名機「E2c」との出会い
僕は小さな頃から何に対しても好奇心旺盛な性格ではありましたが、オーディオへの好奇心を最大限に引き上げたのは、「iPod」との出会いでした。
当時、僕たちの世代で主流だった音楽再生機器は「MD Walkman」でした。容量の少ないMD(ミニディスク)にいかに多くの楽曲を詰め込むか、各社が音源を圧縮して格納する技術を競っていたように記憶しています。何枚もMDを持ち歩き、友達とMDを交換して、それぞれが作ったプレイリストを聴かせ合っていたのが懐かしいです。
その後、MP3プレイヤーが登場し、アップルの「iPod」が瞬く間に話題の中心となりました。当時のMD1枚の容量は140MB程度でしたが、iPodでは初代でも5GBと、ライブラリ全てを持ち運べる容量に驚いたことを今でも覚えています。iPodを手にしてから僕の運命ががらっと変わり、底なしのイヤホン沼へとどっぷりハマっていくこととなりました。
特に大きなきっかけとなったのは、「SHURE(シュア)」の名機「E2c」との出会いでした。
【楽天市場】 SHURE カナル型それまでは「イヤホンによる音の善し悪し」は、何となく分かる程度でした。しかし、「E2c」は今でこそ当たり前になった、イヤーピース(耳の穴に直接密着するパーツ。遮音性やフィット感、快適さのために交換する場合もあります)を用いる「カナル型」と、ケーブルを耳の上に通して装着する通称「SHURE掛け」(シュア掛け)で、安定した装着感に加えて高い遮音性を実現していました。
遮音性が高いことで、周囲の環境音やノイズに縛られずに、イヤホン本来の音を鼓膜に届けてくれます。僕は「E2c」を使い、今まで聴いていた曲を聴き直して「この曲にこんな音が入っていたのか!」と驚いていました。
そこからは、音楽を聴くだけが目的ではなくなり、イヤホンで聴ける良い楽曲、音源を探すようになってきました。
気が付けば、所有するイヤホン・ヘッドホンは100台を超え、お客として利用していた「e☆イヤホン」で働いており、TBSの番組「マツコの知らない世界」に3度出演するなど、好きなことが仕事になっていました。
Bluetoothイヤホンのすごさ・便利さをもっと伝えたい!
Bluetoothイヤホンといえば、ひと昔前は音質が悪いイメージがつきまとっていました。特に音の途切れとノイズは許容しがたいレベルだったと感じていました。しかし、iPhoneからはイヤホンジャックがなくなり、対応するスピーカーなど周辺機器も増えていく中で、ワイヤレス・Bluetoothイヤホンの製品はどんどん進化しています。
アップルのワイヤレスイヤホン「AirPods」のような、左右のイヤホン同士をケーブルでつながない完全ワイヤレスイヤホン(海外ではTrue Wireless Speakerと呼ばれ、頭文字をとって「TWS」と呼ばれています)も、音質が良くなってきています。
音楽を聴くためだけでなく、YouTubeで動画を見たり、スマートフォンのゲームの音を楽しんだりと、利用シーンもどんどん広がっています。
イヤホン・ヘッドホン専門店で働くスタッフとして、ひとりのイヤホン・ヘッドホンマニアとして、「買ってみたいけど種類が多過ぎてよく分からない……」という方に、「ワイヤレスってこんなにすごいの?」と感じていただきたい!
よくお客さまから聞くお話をもとに、最新のBluetoothイヤホン・ヘッドホンを、下記の目的別に紹介します。
☆飛行機や新幹線に長時間乗る時に使いたい
☆「ついどこかになくしてしまう」のを避けたい
☆音楽を聴きながら仕事の会話もしっかりしたい
☆お子さんの耳を守って家族で音楽や動画を楽しみたい
☆ちょっとしたプレゼントとして贈りたい
スポーツに集中したい人に「完全ワイヤレスイヤホン」
運動時にイヤホンを使用される方は多く、特にワイヤレスイヤホンをジョギング時に使用している方を多く見かけます。運動時に使用するイヤホンに求めたいのは、「イヤホンが運動を阻害しない」「耐水性の高さ」「適度な遮音性」の3点です。また、「eスポーツ(esports)」も盛んになってきている今、音質にもこだわりが求められてきています。
「イヤホンが運動を阻害しない」は最も重要な点に挙げられます。実際にジョギングなどの運動をする際に、イヤホンが気になってしまって集中できなかったという方も多いと思います。装着感に不安があったり、音が途切れたりすることがないものを選びたいですね。また、ケーブルが身体と接触することで起こる「タッチノイズ」が気になる方も多いと思います。
運動時の快適性を確保するために「完全ワイヤレスイヤホン」をおすすめします。特にスポーツをする際にオススメなのがJBLとUNDER ARMOURのダブルネームイヤホン「FLASH」です。
商品名:UA SPORT WIRELESS FLASH ブラック
型番:【UAJBLFLASHBLK】
完全ワイヤレスイヤホンは、バッテリーをイヤホン本体に搭載することでサイズが大きくなる場合が多いのですが、「FLASH」は本体サイズがコンパクトで、スタビライザー(イヤーフック)を使用することで安定した装着が可能です。さらに「FLASH」は「IPX7」(防水規格の等級)の防水性能を持っているため、雨の日の着用はもちろん、激しく汗をかいても安心して使えます。ケースそのものが「IPX5」に対応しているのも特徴ですね。
「FLASH」では周囲の環境や利用シーンに合わせて、外音を取り込む量をコントロールできます。左側のロゴを一度押すと音楽の音量が下がって会話を聴き取りやすくする「トークスルー機能」、さらに左側のロゴを2度押すと周囲の環境音を取り込む「アンビエントアウェア機能」を搭載しています。
スポーツ時の新定番イヤホンとして、人気を誇るイヤホン「FLASH」を、ぜひ使用してみてください。
飛行機や新幹線に長時間乗る場合でも落とさない「ネックバンドタイプ」
旅行や出張などで飛行機や新幹線に乗車しているときには、アナウンスを聴き取りたかったり、移動中に話しかけられたりと、イヤホン・ヘッドホンを着け外ししなければならない場面が意外と多いものです。
狭い機内や車内で、完全ワイヤレスの製品を誤って落としてしまうと、探すのが非常に困難です。そこで、首に掛けておけるネックバンドタイプのBluetoothイヤホンがおすすめです。ネックバンドタイプのイヤホンにもさまざまな種類がありますが、その中でも定番中の定番「Bose QuietControl 30 wireless headphones」をおすすめさせていただきます。
商品名:QuietControl 30 wireless headphones
Bose独自の耳に乗せるような装着感のイヤーピースは、長い間使う場合でも、外耳を圧迫しないので耳が痛くなることがあまりありません。そして「QuietControl 30 wireless headphones」の最大の特徴でBOSEの代名詞ともいえる「アクティブノイズキャンセリング」機能が素晴らしいのです。ノイズキャンセリング効果の高さはもちろん、長時間使用していても不快にならず、違和感のない絶妙なノイズキャンセルの効き具合は、BOSEならでは。
ネックバンドタイプはサイズがやや大きくなってしまいますが、大きい分だけバッテリーを搭載できるので、10時間の連続再生が可能となっています。長時間のフライトにも耐え得るBluetoothイヤホンをお探しなら、「QuietControl 30 wireless headphones」がぴったりです。
「ついついどこかにやってしまう」という方へ、なくし物追跡機能を搭載したヘッドホン
Bluetoothイヤホン・ヘッドホンにはコードやケーブルがないため、ともすれば自分の部屋や外出先、お店などでなくしたり、見失ったりしがち。「どこかに置いてきてしまった!」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか? しかし、今はなくし物を追跡する機能を備えた、最先端のBluetoothヘッドホンが存在するのです!
商品名:Venue
型番:【S6HCW-L003】
アメリカの人気ブランド「Skullcandy」から登場した「Venue」は、ノイズキャンセリング機能を搭載するBluetoothヘッドホンですが、ただの便利なヘッドホンではありません。仮にどこかに忘れてもヘッドホンの位置が分かるんです! 「とにかく忘れっぽい」という人の悩みを解決してくれます。
紛失防止タグ「Tile」(タイル)機能を搭載していて、スマートフォンからBluetoothの電波が届く範囲であれば、ビープ音でヘッドホンを探し出すことが可能です。部屋の中で「Venue」が見つからない時などに、スマートフォンアプリからビープ音を鳴らす指示を出せば、ヘッドホンの位置が分かります。
さらに「Venue」がBluetoothの電波の届かない場所にある場合には、最後にBluetooth通信ができた場所を地図上で検知・確認できます。「Tile」にはユーザーコミュニティがあり、他のTileユーザーが紛失した「Venue」の近くを通ると、その位置をクラウドで確認することも可能です。
音楽を聴いて仕事していても、会話だってちゃんとできる「ながら聴きイヤホン」
e☆イヤホンの事務所では、イヤホン・ヘッドホン専門店という性質上、勤務中もイヤホン・ヘッドホンで音楽を聴きながら作業するスタッフが多くいます。しかし、イヤホン・ヘッドホンを使用していると、電話応対やちょっとしたコミュニケーションなどでロスが起こる場面も。そんな時に便利な「ながら聴きイヤホン」としてスタッフの間でブームになったのが、「SONY Xperia Ear Duo」です。
商品名:Xperia Ear Duo
型番:【XEA20JP B】
イヤホンを着けていても耳をふさがず、会話と音楽を両方聴ける仕様になっています。指向性が高く、周りの人には自分の聴いている音楽が漏れにくい! という、新しい音楽・コミュニケーション体験が可能です。仕事中も常に音楽を聴いていたい方にオススメな一台です。
お子さんの耳に優しく、家族で使える安全なBluetoothヘッドホン
タブレットやスマートフォンの普及で、子どもがYouTubeなどの動画を見るシーンが増えています。僕にも5歳と2歳の子どもがいて、最近ではiPadを使ってYouTubeの動画を見ることにハマっています。そしてiPadを取り合ってけんかになることもしばしば……。
外出先や移動中に子どもがグズってしまった時に、iPadで動画を見せることがあります。そんな時に使用しているのが子どもの耳に優しいヘッドホン「BuddyPhones」シリーズです。子どもにとって安全なヘッドホンを選びたい親御さん&お子さんにおすすめです。
商品名:BuddyPhones Play
BuddyPhonesのラインアップ全てに、ボリュームレベルの最大値を85デシベルとする音制御回路が内蔵されています。
BuddyPhonesのラインアップの中でも特におすすめなのが、「PLAY」(プレイ)です。Bluetooth対応ヘッドホンで、音量レベルは3段階で調整可能。4つのリスニングモード(幼児用/子ども用/トラベル用/スタディー用)に切り替えられます。特に「スタディーモード」は声が聞き取りやすいモードなので、お子さんの語学学習などに最適です。
さらに、分配器(スプリッター)の付いた有線ケーブル「BuddyCable」も付属していて、最大4台までのBuddyPhonesをつなげて音楽を聴くこともできます。
1日で約2,000個売れた! ちょっとしたプレゼントに良いBluetoothイヤホン
Bluetoothイヤホンをちょっとしたプレゼントやお礼の品として送りたい! そんな方におすすめなのがTaotronics(タオトロニクス)の「TT-BH07」です。TT-BH07はe☆イヤホンで最も売れたBluetoothイヤホンです。多い時には1日で約2,000個販売したことも!
商品名:TT-BH07
おすすめポイントのひとつが価格です。Bluetoothイヤホンといえば1万円くらいの価格帯をイメージされる方もいらっしゃいますが、約3,000円程度の価格で気軽に手に入れられる機能性十分なイヤホンです。さらに、カラーバリエーションは全部で6色あり、相手の好みに合わせて選べるのも良いですね。
そして、単に「お手頃価格だから売れる」というだけではありません。通常、BluetoothはSBCというコーデック(音声を圧縮する方式)が使用されますが、「TT-BH07」ではさらに高音質なaptXというコーデックにも対応しています。またIPX6相当の防水性能も持ち合わせており、運動時にも問題なく使えます。
e☆イヤホンのお客さまレビューで満足度星5つを獲得しているイヤホンで、3,000円くらいの製品とは思えないほどしっかりとした音を鳴らします。プレゼントだけではなく自分用にもぜひ!
☆ ☆ ☆
最近では毎日数機種のイヤホン・ヘッドホンが発売されていて、非常に多くの種類が存在しています。どれを選んで良いか分からないという方も多くいらっしゃるかと思います。もし違いがよく分からないという方は、ぜひ「e☆イヤホン」の実店舗にもお越しください。専門のスタッフが、用途やご予算、よく聴く曲などをお伺いし、お客さま一人一人にぴったりのイヤホン・ヘッドホンをご提案させていただきます!
味覚などと同じように、イヤホン・ヘッドホンの音質や装着感の好みは人それぞれ違います。イヤホン・ヘッドホンを選ぶ際には、試聴してみて「今使っているイヤホンと比較する」「同じ曲の同じ箇所で比較する」ことを心掛けると、それぞれの製品の違いが分かりやすくなりますよ。
著者:岡田 卓也
イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」執行役員。学生時代に買ったSHUREのイヤホンに感銘を受け、イヤホンの奥深さにハマる。イヤホンの所有数は100機種を超え、TBS「マツコの知らない世界」に3回出演するなど、イヤホン・ヘッドホンの魅力を様々なメディアで発信している。
公式サイト:イヤホン・ヘッドホン専門店【e☆イヤホン】
ブログ:イヤホン・ヘッドホン専門店eイヤホンのブログ
今回紹介した商品
【楽天市場】 SHURE カナル型
【楽天市場】 UA SPORT WIRELESS FLASH
【楽天市場】 QuietControl 30 wireless headphones
【楽天市場】 Skullcandy Venue
【楽天市場】 Xperia Ear Duo
【楽天市場】 BuddyPhones Play
【楽天市場】 TaoTronics TT-BH07
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