はじめまして。ポテトチップスファンのいちこと申します。物心がついた頃から30年以上、ポテトチップス漬けの生活を続けています。
現在も、毎週のように発売されるポテトチップスの新作を追い求め、好きなフレーバーがあれば人におすすめして回る……という具合に、ポテトチップスと共に人生を歩んでいます。
2019年現在、関東のコンビニに並ぶ主なポテトチップスメーカーは、カルビー・山芳製菓・湖池屋の3社。ニュースリリースを元に年間で販売される各社ポテトチップスの新作商品*1を数えてみたところ、この3社だけで約150種類にものぼります。
次々と発売されるポテトチップスを毎日のように追い求めていると、季節の移り変わりもポテトチップスで感じるようになります。例えば、春の「春ぽてと」、夏の「夏ポテト」、秋の「ア・ラ・ポテト」など。季節ごとの定番商品に再会する瞬間は、ポテトチップスファンにとっての季節の変わり目と言えるでしょう。
ポテトチップスは季節や流行に合わせた商品の入れ替わりが激しいジャンルなので、その多くはすぐに手に入らなくなってしまいます。しかし、美味しいポテトチップスに出会える場はコンビニやスーパーだけではありません。地域限定品や店頭には並ばない商品の中にも、魅力的なポテトチップスがたくさんあるのです。なんという豊穣ジャンル……!
私は、そういったポテトチップスを購入したいときに、通販を活用しています。
そんなわけで、今回は「通販で購入できる、ちょっと珍しくて美味しいポテトチップス」を紹介してみたいと思います。
【1】“ポテチ沼”にハマったきっかけの、香ばしい「ポテトチップス 北海道バターしょうゆ味」
大手メーカー・カルビーは、地域限定品を多く取りそろえていることでも有名です。その地域に行かないと購入できないものも、通販サイトで取り扱われている場合があります。
出会うたびに必ず購入するポテトチップスです
その中からまずご紹介したいのは、私が最も愛する「ポテトチップス 北海道バターしょうゆ味」です。
好き過ぎるあまり、小学校の遠足では2袋も持参しました。思えばこの出会いが私を「ポテトチップス沼」に引きずり込んだのでしょう。当時は期間限定の新作だったように記憶していますが、その後、北海道地域限定のフレーバーとして定着しました。
このポテトチップスの魅力は、なんと言っても香ばしさです。
鉄板の上で溶けるバターにしょうゆを垂らした瞬間のジュワッと後を引く香りがしっかりと再現され、カルビー定番の薄切りチップスの上で弾けます。
カルビーは「堅あげポテト」や「ポテリッチ」でもバターしょうゆ味を出すことがありますが、同じメーカーでもチップスが変わると味も変わるんですよね。甘さを前面に出したものもあれば、こってり感を押し出したものもある。そんな違いを楽しむのもポテトチップスの魅力ですが、私は「香ばしさ」が特徴の、この薄切りタイプが世界で一番大好きです。
先日、北海道へ行った際にコンビニをチェックしていたら、この北海道バターしょうゆ味がずらりと並んでいて「さすが本場だ……」とうらやましく思いました。
【2】チーズソースをディップしたかのような「とろっとチーズ味のカリカリポテト」
続いておすすめしたいのは、2016年に発売された「とろっとチーズ味のカリカリポテト」です。
こちらは「じゃがポックル」など、基本的に北海道地域限定の商品を出しているカルビーのブランド・ポテトファームの商品。ポテトファームは基本的に北海道産のじゃがいものみを使用した高品質のスナックを多く出しており、どの商品も本当に美味しいです。さすがじゃがいも王国・北海道……。この「とろっとチーズ味のカリカリポテト」は、そんなポテトファームの中でも今回おすすめしたいポテトチップスです。
「堅あげポテト」のようなケトルフライ(釜揚げ)系のチップスに北海道産のチーズが絡まったポテトチップスなのですが、このチーズ、パウダー状ではなくチップスにとろりと絡められているんです……!
「ピザポテト」のチーズをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれませんが、これはその3倍くらいのチーズが絡まっているため、まるでチーズソースをディップしたかのような、リッチな食べ心地を堪能できます。難点はチーズが溶けやすいことなので、ビールと一緒に冷蔵庫に入れておいておつまみにするのがおすすめです。ちょっとずつ食べられるよう、小分けの袋に入っているのも嬉しいです。
【3】フライドポテトのようなホクホク感を堪能できる「GRAND Calbee(グランカルビー)」
カルビーにはたくさんの地域限定品がありますが、その中で最も高級感がある高嶺の花的存在といえば、2014年に誕生した「グランカルビー」ではないでしょうか。
店頭では大阪の阪急うめだ本店でのみ販売している、通常のポテトチップスの約3倍もある“超厚切りシリーズ”です。3倍と書いてありますが、5倍くらいはあるように感じる、おそらくこれまでに発売された中では最も厚いポテトチップスでしょう。
軽い食感のポテトチップスよりも、フライドポテトを食べているときのようなホクホク感としっとり感を味わえるのがグランカルビーの魅力です。
2017年からは「揚げて、炙る」という独自の製法を採用してリニューアルしたのですが、そのほのかな香ばしさが、「歯ごたえがあるのに口どけが良い」というグランカルビーの上品な魅力を引き立てているように感じました。
定番は「3種のチーズ味」「アンチョビ&ガーリック味」といったお酒のおつまみに合いそうなラインアップですが、期間限定フレーバーが出ることも。
先日、大阪へ行った際に店舗をのぞいてみたのですが、夕方とはいえ棚が見事に空っぽになっていたので、その人気ぶりに震え上がりました。
そんな高嶺の花ですが、実は阪急うめだ本店の通販サイトで購入することができるんです……! そんなわけで関東の自宅に帰宅してから購入しました。大阪にいなくても購入できるなんてありがたい! お酒と一緒に味わってみてください。
【4】料理にもぴったり! 「化学調味料 無添加 ポテトチップス」
北海道には、こめ油で揚げたポテトチップスが有名な深川油脂工業というメーカーがあります。私の住んでいる関東だと成城石井などの高級系スーパーで取り扱われているため、個人的にはちょっとリッチなポテトチップスというイメージです。
そんな深川油脂工業の商品でおすすめしたいのが「化学調味料 無添加 ポテトチップス」シリーズ。
うす塩味の原材料は「じゃがいも・植物油脂・食塩」のみとシンプル。じゃがいもの味を引き立てた深川油脂工業を代表する商品で、カラッと香ばしい食感ながら、かむごとにイモの甘味が広がります。最高に美味しい……。
特におすすめなのはガーリック味です。普通に食べてももちろん美味しいのですが、塩が効いていて、料理の付け合わせにぴったりなんです。おすすめは、砕いてチャーハンに入れたりポテトサラダに振りかけたりする食べ方。ガーリックの香りづけとともに、歯ごたえの良いチップスの破片が食感のアクセントになって楽しいです。フライドオニオンを入れる感覚で使えます。
ガーリック味はあまり店頭でも見かけないので、ネットで購入できるのはありがたいですね。
【5】かつお節が別添えされている「焼津発 かつお節ポテトチップス」
現在、私が開拓中のジャンルが「ご当地ポテトチップス」です。基本的には現地にしか売っていないものなので旅行先で手に入れていたのですが、最近ネットでも買えることを発見し、気になるものを購入しています。
中でも、静岡県焼津市のご当地ポテトチップス「焼津発 かつお節ポテトチップス」は、何度もリピート買いするほどお気に入りの商品。ご当地ポテトチップスとしても特に息の長い定番商品です。
珍しい注目ポイントが、別添えされている「ポテトチップス専用鰹節」。それもそのはず、この商品を販売しているのは、焼津の新丸正というかつお節の会社なのです。つまり、これはかつお節を美味しく食べるためのポテトチップスでもあるんですよね。
食べる直前にかつお節を袋に入れてシェイクすると、かつお節をふんわりまとったポテトチップスが出来上がります。ポテトチップスが割れないよう、そっと優しくシェイクするのがコツです。
そして、これが本当に美味しいんですよ……。和風だし味のポテトチップスと、開封したての新鮮なかつお節の香ばしさが絶妙にマッチしていて、食べる手が止まらなくなります。素朴なごちそうです。
【6】燻製の風味がクセになる「秋田名物 いぶりがっこポテトチップ チーズ味」
こちらは、最近食べたご当地ポテトチップスの中でも特に気に入っている「秋田名物 いぶりがっこポテトチップ チーズ味」です。
いぶりがっことは、燻製にした干し大根を米ぬかで漬け込んだ、秋田県名産の漬物のこと。私はいぶりがっこが大好きなので見つけた瞬間に即買いでした。
何より、まずしっかりとした燻製の風味を感じられるのがポイント。 開いた瞬間はじゃがいもの香りが強いのですが、口に入れた瞬間にジュワッっと燻製の香りが漂います。いぶりがっこは燻製を漬物で食べているような気がするほどスモーキーな風味の強さが魅力の食べ物ですから、それが再現できているだけでかなりポイントが高いと感じました。
漬物の食感をイメージしてか、歯ごたえの良いギザギザカットをチョイスしているところも、まさにいぶりがっこという感じでうれしい。
その上で「チーズ味」と銘打っているために、どことなくスモークチーズの風味も感じられて二度美味しい……。いぶりがっこなのか、スモークチーズなのか……? なんて考えながら食べていると、いつの間にかなくなっています。
ご当地ポテトチップスは、その土地の名産を知るきっかけにもなるのが楽しいジャンルです。現状、各社公式サイトなどを見ても商品一覧がないので地道に探すしかないのですが、見かけたらなるべく買うようにして、いつかポテトチップスの全国マップを作りたいという夢を抱いています。
【7】うに感がすごい! 即完売した人気の「うにまみれ味」
「わさビーフ」で知られる山芳製菓は、基本的に定番商品よりも新商品をコンビニに送りだすという“遊軍スタイル”。話題になった新商品などは、店頭でなかなか見つからないこともあります。
例えば、2019年5月に発売された「うにまみれ味」は、発売日の夕方にはすでに売り切れ店が続出していたほどのヒット商品。2019年7月現在はもう店頭で見かけることもほぼありませんが、通販サイトではまだ購入できます。
うにせんべいを食べるときに、うにパウダーがたくさんついているものを選んで食べてしまうことってあるじゃないですか(ありますよね?)。この「うにまみれ味」は、うにパウダーがいっぱい振りかけられている、まさに文字通りのうにまみれ……! そう、全部のチップスがうにまみれという満足度が高い一品なのです。
うにの再現というよりは「概念としてのうに」と言いたくなるような濃厚な旨味のみを凝縮したようなフレーバーです。通販で手に入るうちにぜひ食べてみてほしいです。
【8】じゃがいもの美味しい瞬間を閉じ込めた「工場直送便」
湖池屋は、定番商品の他に、今金男しゃくや三方原馬鈴薯といったじゃがいもの銘柄を冠するオリジナル商品を通販しています。
どれも熱いのですが、初めての通販におすすめなのは、完全受注生産かつ製造から3日以内に出荷するという「工場直送便」でしょうか。
油っぽくないのに“揚げたて感”のあるカラッとした食感を、さっぱりしたうす塩味が引き立てています。 じゃがいもの美味しい瞬間を閉じ込めたかのような繊細な味わいは、きっと工場直送だからこそのものでしょう。
さらに、トッピングとして「鹿児島 枕崎産かつお節」と「有明産 焼き海苔」も付いてくるのがポイント。そして、これが本当にどちらも合う!まるで料理のような、贅沢なポテトチップスです。
ポテトチップスは、定番のおやつでありながら、常に新たな工夫が凝らされた新作を次々に生み出すジャンルでもあります。
新商品に驚いたり、感動したり、定番のおいしさを再発見したり……。ポテトチップスの魅力は、身近にありながら、こうしていつも新鮮な驚きを与えてくれるところにあると思っています。
新作を追い掛けるのも、お気に入りをリピートするのも、お取り寄せを開拓するのも同じくらい楽しい。そしてメーカーはもちろん、チップスのカットやフレーバーなどから食べ比べをしてみるのもおすすめです。
ご紹介した中に気になるポテトチップスが1つでもあったらうれしいです。どうぞ楽しいポテトチップスライフを……!
著者:いちこ
好きなものが多すぎて首が回らない生活を送りつつ、最愛ジャンルは常にポテトチップスな会社員です。心のベスト1は出会った時からカルビー「北海道バターしょうゆ味」。そして山芳製菓の「厚さ2.0倍」シリーズの復活を心から願っています! 末長くポテトチップスを楽しむためにも健康に気をつけたいというのが目標です。Twitter : Twitter
ブログ : イチニクス遊覧日記/ポテトチップス・ラブ
▼ 今回紹介した商品
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*1:ここではポテトチップスを“じゃがいもをスライスして揚げたスナック菓子”とし、オーザックやチップスターなど、粉状のポテトを成形したものは成形ポテトスナックと呼んで別カテゴリで捉えています