
こんにちは。ライターの斎藤充博です。
野菜、食べてますか? 僕はテキトーに刻んだ野菜にドレッシングをかけたサラダをよく食べています。
改めて考えてみると、ドレッシングってものすごく便利ですよね。だって、サラダなどにかけるだけで味がビシッと決まり、料理が一品できてしまうじゃないですか。僕が好きな「それだけで味が決まる調味料」の一つです。
※「それだけで味が決まる調味料」が好きなので過去にはこんな記事も書いています
いつもは目に付いたドレッシングを買っているだけですが、素材にこだわりまくったいいドレッシングを使えば、超うまいサラダを毎日食べられるんじゃないだろうか……。
聞くところによると、地元の食材をふんだんに使用したり、販売ルートが限られていたりする「ご当地ドレッシング」もたくさんあるらしい。わざわざ取り寄せてでも食べたい! と思えるおいしいものが多いのだとか。
というわけで、料理研究家にして「ドレッシングマニア」でもあるMICHIKOさんに、おすすめの「ご当地ドレッシング」を教えていただきました。
MICHIKOさんはこれまで1,000本以上のドレッシングを食べてきており、50本くらいのドレッシングを常備しているというすごい人です。

自宅にある調味料を数えたところ300種類を超えていたそう(MICHIKOさん提供)

料理・調味料研究家、野菜ソムリエプロ、調味料ソムリエプロ。
「調味料」に造詣が深く、中でも「ドレッシング」が大好物でこれまでに1,000本以上を食べ比べてきた。
その知識を生かし、ドレッシングマニアとして「ヒルナンデス!」「バゲット」「ウワサのお客さま」などテレビ番組に多く出演し、おすすめのドレッシングを紹介している。
今回は、読者の皆さんにお取り寄せしてほしいドレッシングをセレクトしていただきました。「これにかけてほしい」素材や料理も教えてもらったのですが、サラダだけじゃなくて、肉や魚にそのまま使ってもいいそうですよ!
そして僕を含め、日常的にドレッシングを使っている3人で食べ比べてみます。

指圧師、ライター。よく家で食事を作るが、料理は苦手。うま味が強いものが好き。酸味が強いものは苦手。好きなドレッシングは「叙々苑 野菜サラダのたれ」。

料理ブロガー。以前はドレッシングを手作りしていたが、最近は何かと忙しく、購入することも多い。好きなドレッシングは神保町のビアホール・ランチョンの「トマトのドレッシング」。
Twitter:@buchineko_okawa

ぬいぐるみデザイナー。家庭では2人の息子の母として食事を作る。とにかく手早く食事を用意することを信条としている。好きなドレッシングはキユーピーの「キユーピー ノンオイルごまと香味野菜」。
Twitter:@sekonao / HP:https://www.sekonao.com/
※順不同

今日は「ご当地ドレッシング座談会」にお越しいただきまして、ありがとうございます。
ドレッシングを品評できる自信がないのですが……。私でいいんですかね。
私も詳しくはないですね。
大丈夫です! 今回はドレッシングマニアのMICHIKOさんにきちんとした解説付きで選んでいただいております。それで情報量は担保できているかと。
なら、記事としてはそれだけで十分なのでは……?
専門家じゃない人の意見もあった方がいいかなと思いまして。
それは確かにそうですね。
あと、うまいドレッシングをみんなと食べ比べてみたいし……。
本音が出ましたね(笑)。私も今日は楽しみにしていました。
いつもと違う味ばかり。7種類の「ご当地ドレッシング」を食べ比べてみた
【野菜編】
これから食べ比べるのはこの7種類。気になる商品名をタップするとそこに飛べます。

▲紹介する「ご当地ドレッシング」一覧▲
【1】「桷志田(かくいだ) 黒酢ドレッシング 柚子塩」まるでマーマレードのような甘み
主な素材:黒酢、柚子果汁、氷砂糖など
MICHIKOさん解説
- 江戸時代から代々黒酢を作り続けている醸造元のドレッシング
- 熟成した黒酢にはまろやかなうま味があって、黒酢で漬け込んだ柚子の香りがさわやかさを感じさせてくれる
- 食卓に手放せなくなる一品、今回のセレクトで「イチオシ」
その他のオススメ:刺身、ソテーやグリルした肉や魚
まずはMICHIKOさんの「イチオシ」というこのドレッシングから。
材料は黒酢と柚子なんですね。正直、いまの段階では味の想像がつかないです。
ポン酢みたいな味かなと想像しました。ポン酢なら何でも合うし。

香りがすごくいいですね。食べてみましょうか。

ああー。ぜんぜんポン酢ではないですね。黒酢特有のコクのある酸味、柚子の苦みを含んだ柑橘の香り、そして甘みが強いです。
マーマレードみたいな感じがします。野菜にかけずにペロペロなめてもおいしそう……。
黒酢と柚子でどうしてこんなに甘くなるんだろう? と思ったんですが、説明を読んでみると氷砂糖を入れているみたいですね。だからマーマレードみたいなのかも。
ジャムみたいにパンに塗るのはどうだろう? ……いや、野菜を挟んでサンドイッチにした方がいいかな。

焼いた肉にマーマレードを入れたソースを使うことがありますが、このドレッシングをソースみたいに使ってもおいしそう。牛の赤身肉をレアに焼いて、そこに野菜ものせて、このドレッシングをかける。料理の完成度が高くなりそうですね。
※ぶち猫さんが低温調理で牛肉を調理している写真はこの記事で見られます
ゴージャス! うまそう。
ドレッシングなんてそんなに普段使っているものと差がないだろうと思っていたんですが、これは全然違いますね。1本目から予想もつかない味……!

【2】「有機ノンオイルドレッシング さんしょう」“醤油2.0”と呼ばせてほしい
主な素材:醤油、山椒、タマネギなど
MICHIKOさん解説
- 兵庫県で創業1910年の醤油蔵のノンオイルドレッシング
- 醤油はもちろん、材料の一つ一つが吟味されている。山椒は地元で手間をかけて作られたもの、タマネギは有機栽培されたもの
- 豊かな香りと辛味で極上の味わいに仕上がっている
その他のオススメ:肉料理、魚料理、パスタやお豆腐にも
山椒を使った醤油ベースのドレッシングなんですね。
しかも老舗醤油蔵のいい醤油を使っている。

これは醤油味で分かりやすくうまい! 激うま醤油汁というか、「醤油2.0」というか、「醤油デジタルリマスター版」というか。言いたいこと分かりますか?
分かります(笑)。
本当にその通りですね。醤油味のドレッシングですが、素材の良さが伝わってきて、全体のレベルが高い。
山椒の粒が入ってるんですが、これをかじると一気に山椒の風味が広がりますね……!
……本当ですね。最初は山椒の香りがそこまでしないかな、と思ったんですが、粒をかじると変わる。
サラダにもいいんですが、ステーキのタレとしても使えそうな味です。

合いそうー! 醤油ダレのステーキですね。
酸味がなくて、甘みもなくて、ノンオイルなので、私たちが普段イメージするドレッシングからはちょっと遠いですよね。その分、何にでも使えそう。
例えば、お刺身にかけるのもいいかもしれません。ちょっと時間がたって、そのままだとイマイチかなってお刺身を野菜の上にのせて、このドレッシングをたっぷりかけてあげる。
「刺身2.0」って感じですね。……すいません、「2.0」って言いたいだけですが。

【3】「お米だけでつくった日本生まれのおいしいドレッシング」常に野菜の味を引き立ててくれる新感覚の味
主な素材:米、米麹、塩麹、甘酒、米酢
MICHIKOさん解説
- お米だけでつくったドレッシング
- 砂糖の代わりに甘酒、塩の代わりに塩麹を使用、角がなく全体がマイルドな深みのある味わい
- お米の力で野菜本来の甘味をぐっと引き立てる
その他のオススメ:蒸し野菜や蒸した鶏肉、肉や魚のガッツリ系にも
材料が米、米麹、塩麹、甘酒、米酢……。本当に米だ。
米だけで作っているってすごいですね。
徹底している……。
それにしても、味の想像がつかな過ぎて、店頭にあっても手に取らないかも。
発酵系の味わいなのかな……。私は塩麹をミキサーにかけてタレみたいにして使うことがあるんですが、おいしいですよ。

やわらかい味わい……。
MICHIKOさんの解説に「マイルドな深み」ってありますが、その通りだと思いました。
おいしいと思いますし、味がもの足りないというわけでもない。ただ、ドレッシングがあまり主張してこないので、「何味?」って聞かれると、答えるのが難しいですね。なんて説明したらいいんでしょうか……。
新感覚ですよね。
味がぼんやりとしているというわけでもない。
酸味も塩味も甘味もあって、バランスがいいんですよ。でも決して前面には出てこない……。
令和のモテる男子像ってこういう感じなのかもしれない。
何の話ですか?
いまの関係ないので忘れてください。
たくさんかけても、やっぱり前面に出てこない。常に野菜の味を引き立ててくれるドレッシングですね。
それって、材料が「米」だからですかね。ごはんとおかずを一緒に食べると、おかずの味が引き立つみたいな。
そうかもしれません。
……いま思いついたんですが、このドレッシングをごはんにかけるとどうなるんだろう? ごはんの味が引き立つのかな?
やってみてください。

あっ! これはすごく酢飯の味がします!!!
なるほど……。
納得しました。甘み、酸味、塩味があり、ごはんの味が引き立っている。酢飯です!

【4】「辛美人奥津唐辛子ドレッシング」ビールを飲みたくなる辛さ
主な素材:発酵唐辛子、だし醤油、なたね油など
MICHIKOさん解説
- 3年熟成発酵させた「姫とうがらし」を使ったドレッシング、姫とうがらしは岡山県北部奥津温泉地域の特産品
- だし醤油やごま、昔ながらのなたね油を使っている
- ピリリとした濃厚な辛さがクセになり、思わずリピートしたくなるはず
その他のオススメ:冷ややっこ、餃子、カツオのたたき、卵かけごはんにも
見た目は完全に「餃子のタレ」です。
ラー油のような雰囲気がありますね。

サラダなのに、餃子を食べている気分です(笑)。ビールが飲みたくなる。卵かけごはんにもいいらしいですよ。
ここまでで一番パンチがありますね。
でも単なる餃子のつけダレじゃなくて、鰹節のうま味が強いです。ゆっくり食べると結構複雑な味わい……。
MICHIKOさんの説明にもありましたけど、発酵唐辛子って味わいが複雑になるんですよね。けっこう辛いので、小さいお子さんは要注意。そんなにものすごく辛いというわけではないんですが、「ピリ辛」の一つ上の辛さです。
なんだろう、いまどきのラーメンみたいな多重構造の味わいがある気がします。
実際に油そばのつけだれにしてもいいかもしれない。

あまりにも餃子のタレっぽいので、餃子を用意してもらいました。
おいしいんですが、餃子のタレにしちゃうと違和感がなさ過ぎる。

そうですよね。違和感がなさ過ぎて、餃子に使っちゃうのはちょっともったいなく感じる。
……その一方で餃子のタレを生野菜にかけても、きっとここまでおいしくはならないわけですからね。不思議です。

【5】「京都九条のねぎ塩ドレッシング」ネギの風味とうま味が舌の上で遊ぶ!
主な素材:九条ネギ、ゴマ油など
MICHIKOさん解説
- 京都伏見で伝統野菜といわれている「九条ネギ」を使用。九条ネギは葉ネギの王様と呼ばれ、香りの高さが有名
- 市販でよくある中華風味や、韓国風味のものとは違い、和風で塩ベースのあっさりした味わい
- 九条ネギの風味とうま味が舌の上で遊んでいるかのよう、魚や肉との相性も抜群
その他のオススメ:カツオのたたきやカルパッチョ、冷ややっこ、唐揚げ、豚の冷しゃぶ、焼いた豚バラにそのまま
解説の「九条ネギの風味とうま味が舌の上で遊んでいる」って表現すごくないですか。
本当に遊ぶんだろうか……。食べてみましょう。

これは……遊んでますね。
遊んでます、遊んでます。
僕はこれ、かなり好きです。ネギとゴマ油とニンニクの味。
ネギだけじゃなくてニンニクもきいていますよね。……それにしてもネギの風味が強いです。どうやってこんなに九条ネギの風味を出すんでしょうね?
「九条ネギをペーストにしている」って書いてあります。そういえば、九条ネギって、普通のネギとどこが違うんですか?
九条ネギは京野菜で、そもそも普通のネギとは品種が違います。普通のネギは白いところの方が多いですが、九条ネギは全体が青くて、香りも強いんです。
へー。京野菜と思うと、京都のはんなりした雰囲気もあるような気もする……。
MICHIKOさんは「焼いた豚バラに」と言っていますが、絶対に合いますね。なんならもう、豚バラ定食注文して、豚バラ本体は食べ終えて、その付け合わせの野菜をいま食べているような気分になっています!
豚バラを食べた気になれるのは、ダイエットにいいかもしれない(笑)。

【6】「宗田だし小夏ノンオイルドレッシング」スッキリで上品、おしゃれな味
主な素材:宗田節(そうだぶし)、小夏など
MICHIKOさん解説
- 高知県土佐清水市で獲れたマルソウダガツオを原料とした、濃厚なコクとうま味で知られる「宗田節」を使っている
- 同じく高知県で収穫したさわやかな酸味と甘みのある柑橘「小夏」を加えている
- 宗田節のだしがしっかりきいた香り高い味わいと、小夏の上質なうま味と上品な甘み、さわやかさが相性ピッタリ
その他のオススメ:油分を含む食材とよく合う、肉料理にもおすすめ
宗田節に小夏。……どっちも個性がすごい素材ですね。
見た目はジュースみたい。
見た目は相当おしゃれですが……食べてみましょうか。

透明なので分かりにくいですが、かかっています
これは……味の方も相当おしゃれですね。
私もおしゃれだと思いました。宗田節の味はあるのに、魚臭さはゼロ。
雑味がなくてクリアな味がします。ジュースみたいな見た目だけど、本当に飲めそう。飲んでもいいですか?
いいですけど、写真撮らせてください。こっそり飲むのはダメです。

ツンとこないですね。飲める。

ほんとだ。全然飲める。余談ですが、「飲めるドレッシング」って、「食べるラー油」みたいな日本語ですね……。
サラダのときはクリアな印象が強かったんですが、飲んでみると味の複雑さが分かりますね。
宗田節や小夏だけじゃなくて、タマネギやニンニクも入っています。
このクリアで透明な中にそんな食材が入ってるとは……。
こんなにバラバラの食材なのに味に統一感があって、食べても違和感がない。かなり高度なスキルですね。

【7】「雪下にんじんドレッシング」和風でも洋風でも使いやすそうな味わい
主な素材:雪下にんじん、トマト、タマネギなど
MICHIKOさん解説
- 地元産の野菜をふんだんに使ったオリジナルドレッシング
- 雪下にんじんは越冬させているため、甘みが強いのが特徴
- 雪下にんじんとタマネギの甘みと酸味が生きた、ストレートなおいしさ
その他のオススメ:市販のキャベツサラダをこのドレッシングで和えて、にんじんとキャベツのサラダに、レーズンプラスで
にんじん100%みたいな色合いですが、トマトやタマネギも入っています。
これも色がかなりきれいですね。

にんじんのドレッシングと思って食べてみると、タマネギやトマトの方を強く感じます。
トマトとタマネギでパスタソースみたいな味。
確かにパスタに良さそうです。
さっぱり系かと思いきや、かなりがっつりした味わいですね。
イタリアンを食べたあとみたいなボリューム感。
和風でも洋風でもいける味わいですね。どっちにも合わせられるし、使いやすそう!

【豆腐編】
以上で全てのドレッシングを食べ比べました。最後にそれぞれの好きなドレッシングをあげていこうと思うのですが……。
その前にソレドコ編集部から、「豆腐にドレッシングをかけて食べ比べてみてほしい」と要望がありまして。確かにMICHIKOさんの解説に「冷ややっこに合う」とされていたものが3つありました。
いいですね! 私も家で豆腐にドレッシングかけますよ。
今日食べ比べたドレッシングを使ったら、本当に「料理」って雰囲気が出そうですよね。
というわけで「有機ノンオイルドレッシング さんしょう」と「辛美人奥津唐辛子ドレッシング」と「京都九条のねぎ塩ドレッシング」を冷ややっこにかけてもらいました。

おしゃれな前菜みたいなのが出てきた。
3種類のドレッシングがかかっているの、アガりますね。
これだけバリエーションがあったら毎日家族に冷ややっこ出しても「また?」なんて言われなさそう。

それぞれが食べてみて「どれが豆腐に一番合うか」を言っていくことにしましょうか。
……僕は「辛美人奥津唐辛子ドレッシング」が一番好きですね……。豆腐の淡白な味に、複雑な辛味が映える気がして。
私は「京都九条のねぎ塩ドレッシング」がいいなと思いました。これは豆腐の味を引き立ててくれますよね。すごく料理として完成されていると思います。
私は「有機ノンオイルドレッシング さんしょう」かなあ……。このドレッシングは醤油感覚で使えるじゃないですか。基本的にはいつもの冷ややっこなんだけど、それがグレードアップした、みたいな。

見事に割れました。
どうしましょう。
これは……。もう3人で殴りあって決めるしかないか……。
それ以外に手段がないのならば仕方がないのかもしれません……。
えっ……。殴りあいは決定なんですか?
(みんな言っているだけで、実際に殴りあいは行われず、「みんな違ってみんないいね」ということになりました)

冷蔵庫に常備したい! みんなの「No.1ドレッシング」発表
では、全てのドレッシングの中から全員のNo.1を発表しましょうか。今日の結論です。
豆腐に関してはすぐに出たけど、今日食べた全てのドレッシングの中から選ぶとすると悩みますね……。
No.1じゃなくて、No.2まで出していいことにしましょう。
(3人しばし考え中)
それでは僕からいきますね。「冷蔵庫のドアポケットに2本入れるならこれかな」という軸で選んでみました。

1位が「京都九条のねぎ塩ドレッシング」。さっきも言いましたが、「焼いた豚バラ肉」の幻覚が見えてしまったので、これは相当強いドレッシングだなと。
2位は「辛美人奥津唐辛子ドレッシング」です。野菜だけじゃなくて、ごはんにも合いそうなんですよね。卵かけごはん、やってみたくてしょうがないです。きっと最高なんじゃないでしょうか。
どっちも分かりやすい味で、使い道が想像しやすいのがいいなと思いました。
私は「素材の味が生きている」ドレッシングを2つ選んでみました。

1位は「京都九条のねぎ塩ドレッシング」。ネギの味がすごく強くて、純粋においしいです。サラダにもいいし、豆腐にもいいし、斎藤さんみたいに豚バラもいいですね。この季節だったら、私は冷しゃぶにかけたいですね。本当に何にでも使えそうです。
2位は「宗田だし小夏ノンオイルドレッシング」。これは意外性が強くて、まったく私が想像もしていないような角度から作られているドレッシングでした。和風にも洋風にも使えそうで、しかもおしゃれな味になるのはすごいです。
みんな説得力がすごくて、聞いているとブレそうになる……。私は「個性的な味わい」という視点で選んでみました。

1位は「桷志田(かくいだ) 黒酢ドレッシング 柚子塩」です。甘くて酸っぱくて、すごく好きな味でした。いままで食べたことのない味のドレッシングで、インパクトが強い。
2位は「お米だけでつくった日本生まれのおいしいドレッシング」ですね。麹が使われているので、好き嫌いが分かれそうな気がしますが、やっぱりクセになります。

野菜にかけるだけじゃない! ドレッシングの奥深さを知ってしまった
今回、7種類食べましたが、本当にいろんなドレッシングがあってびっくりしましたね。味が全然違う。
こんなに幅広くドレッシングを作れるんだな、という気持ちになりますね。生産者さんがすごく工夫しているのはよく分かりました。
それに「お米」みたいに意外な食材が使われているのに、ドレッシングとして成立していて、ちゃんとおいしいのも驚きです。
ドレッシングをかける対象は野菜だけじゃなくてもいいっていうのは発見ですよね。
そうですよね。卵かけごはんにドレッシングとか、あまり想像したことなかったです。
そのぶん「ドレッシング」って一体何だろう……? っていう定義の部分に疑問が湧いてはきましたが。
もっといろいろな料理に試してみても面白いのかもしれません。
というわけで、ドレッシングの世界の奥深さを思い知った我々でした。ドレッシングは手軽に使えて、食卓がレベルアップするので、もう購入不可避です。知る前にはもう戻れません……。
「ドレッシングはドアポケットに2本まで」と決めていたんですが、もっともっと冷蔵庫の中がドレッシングで増えることになりそうです。
最後に今回の食べ比べでは紹介し切れなかった、MICHIKOさんのおすすめをどうぞ!
【おまけ1】「北海道302トマトドレッシング」トマトをそのまま食べているような感覚
主な素材:サンマルツァーノトマト・タマネギ、セロリ、ワインビネガーなど
MICHIKOさん解説
- 江別産のサンマルツァーノトマト(加工用のトマト)など原材料の約93%が北海道産
- トマトをそのまま食べているような具だくさんドレッシング
その他のオススメ:肉や魚によく合う、炒め物に
【おまけ2】「加賀野菜 金時草ドレッシング」ピンク色で幸福感を感じる
主な素材:金時草など
MICHIKOさん解説
- 加賀野菜の一つである金時草の赤紫色の葉の特徴を生かしたピンク色のフレンチドレッシング
- 色鮮やかなだけでなく、クセがなくて食べやすい
その他のオススメ:肉や魚、海藻類(ワカメなど)にもよく合う、パスタとからめてソースにも
【おまけ3】「バーニャカウダ 信州味噌ドレッシング」濃厚なコク、食材によく絡まる
主な素材:信州味噌、醸造酢、醤油、タマネギなど
MICHIKOさん解説
- 信州松本で創業百十余年の味噌醤油蔵がつくるドレッシング
- トロミがしっかりあるので、なめらかで柔らかな舌触り、食材によく絡まる
その他のオススメ:バーニャカウダ、ソテーした肉や魚料理
おまけも気になる~! 皆さんも、ネットでいろいろなドレッシングを探してみると楽しいかもしれませんよ。
ほかにもあります! こんなに便利な調味料
撮影:小野奈那子