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調理の手間いらずなのに安定感のあるおいしさ。「和えるだけパスタソース」がいかに便利か語らせてほしい(本当においしい14商品リスト付)

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はじめまして。食レビュワーの大胡あすかと申します。

2019年からはTwitterで市販パスタソースのレビューをしています。2019年2~4月に116品を走破、その後は新製品を見つけ次第追加を繰り返して、2021年2月現在では130品以上の実食レビューを書いています。

和えるパスタソース

さて、昨今のステイホームを推奨されるご時世で自宅ごはんの回数も増えて、パスタや市販のソースを買う機会が増えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

市販パスタソースと一口に言っても、スーパーの棚にはさまざまな商品が並んでいます。

種類が多すぎてどれがおいしいのかわからないし、買ってみて好みじゃなかったらがっかり……と、つい普段買っているものをリピート。なかなか新しいものに手を出すきっかけがないものですよね。

そこで、本記事では130品以上を実食したわたしが

  • パスタソースの分類&解説
  • 加熱不要で便利な「和えるだけソース」を推す理由
  • 食べ比べた中でおいしかったおすすめ品

をご紹介していきたいと思います。今回の記事を、パスタソース開拓の参考にしていただければ幸いです。

【和えるだけパスタソース もくじ】

※先におすすめ商品を見たい! という方はこちらからどうぞ

🍝

市販パスタソースの種類について

おすすめ商品を紹介する前に、パスタソースの分類について。市販のパスタソースは大きく分けると、この2つになります。

  • 要加熱ソース
  • 和えるだけソース

それぞれについて解説していきましょう。

要加熱ソースって?

要加熱ソースの例

要加熱ソースの例

「要加熱ソース」はレトルトや缶詰、瓶詰などさまざまな形状のものが展開しています。電子レンジや湯煎で温めるものが多いですが、中にはフライパンでの調理が必要なものもあります。

一般的に具材が多く、内容量も大体1人前140g以上とボリューム感があるのが特徴です。2~3人前分くらいずつパッケージされているものも多いようです。

「和えるだけソース」って?

和えるだけソースの例。本記事で取り上げるのはこちら

和えるだけソースの例。本記事で取り上げるのはこちら

一方の「和えるだけソース」は加熱不要で、茹でたパスタに和えるだけで食べられるものです。「要加熱ソース」と比較して具材や内容量は少なめ。量が多くなると和えた時にパスタが冷めてしまうことから、1人前で最大80gくらいまでになっています。

合わせ調味料的な側面を持ち、調理の手間を極力かけず安定した味で食べられるのが特徴です。

今回はわたしがより多くレビューをしてきた「和えるだけソース」を中心に解説、実食してみておいしかった商品を紹介します。

「和えるだけソース」の利点って?

では、なぜ「和えるだけソース」なのか? という点についてですが、それは数々の利点があるからです。

わたしが思う「和えるだけソース」の利点
  1. 加熱不要で文字通り「和えるだけ」
  2. 便利な個食パック
  3. ハズレを引きにくい!
  4. 合わせ調味料としての力がすごい

1. 加熱不要で文字通り「和えるだけ」

加熱の必要がなく、茹でたパスタに和えるだけで大変おいしく食べられる究極の手軽さが最大の利点です

電子レンジでパスタ調理ができる容器を使えば、職場でも昼休みに熱々パスタを作ることさえ不可能ではありません!

2. 便利な個食パック

「和えるだけソース」はほとんどの商品が1人前ずつの小分けパックになっています。一人ごはんや、個々の好き嫌いに応じて作り分けるのに大変便利。

和えるだけソースは個食パックになっているものが多い

(わたしがパスタソースのレビューを続けられたのは、「和えるだけソース」が1人前ずつのパックになっていたから。レトルトソースは2人前など大きいものが多く、一人で走破するのは難しかったと思います)

3. ハズレを引きにくい!

レトルトや缶詰などと比較して、好みに合わない「ハズレ」を引きにくいことも特徴です。

「要加熱ソース」は内容量も具材も多めで大変さまざまな種類がありますが、反面、パッケージで選んで買った時に「なんだか思った味と違う」ということもしばしばでした。ソース自体の量や具材が多いと舌触りや風味、素材自体の味など食味の構成要素が多く複雑になっていくので、パッケージを見たときのイメージとの振れ幅が大きいのではないか……と分析しています。

「和えるだけソース」は先述の通り、合わせ調味料としての性質が強い商品です。各社とも工夫を凝らして個性ある商品を展開していますが、130種以上の「和えるだけソース」を食べ比べた経験からも、「パッケージを見て想像した味と違う」というほどの振れ幅を感じるものはありませんでした。

具材感の少なさは否めなくとも、味の安定感こそが「和えるだけソース」の持ち味です。

4. 合わせ調味料としての力もすごい

パスタ以外の食材の調味料としてアレンジ利用しやすいというお得な一面があります。

「和えるだけソース」で気に入ったものがあったら、マッシュポテトやチャーハン、お肉のソテーなどの味付けに使ってみてください。外さないおいしさですよ(この記事の最後でもアレンジレシピを紹介しています)。

価格でおいしさに差が出るの?

「和えるだけソース」は安価なのも魅力のひとつ。一番多く普及している2食入り1パックの実売価格は140円~300円程度で、つまり1食あたり70~150円です。

「要加熱ソース」は商品によって価格差も大きいですが、「和えるだけソース」の価格差はあまりありません。小売店のセール価格かどうかの方がずっと価格差に反映されます。

また、粉末タイプ / 液体タイプとソースの形状による性質の差はあれども、価格差によっての品質やおいしさが大きく変わることはありません。むしろ、自分の好みに合うかどうかが一番のポイントだと思います。

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「和えるだけソース」のジャンル分けとおすすめ商品

一昔前までは「和えるソースといえばたらこ!」と思われていましたが、現在は各メーカー工夫をこらしたさまざまなソースが販売されています。

ソースの系統を6ジャンルに分け、それぞれについて130種以上の「和えるだけソース」を実食してみた経験から、多くの方におすすめできそうな商品をピックアップしてご紹介したいと思います。

【たらこ系】和えるだけソースの定番!

和風パスタの鉄板、たらこや明太子を主体としたもの。たらこ(明太子)入りのオイルソースにトッピングの切り海苔という誰もが知る定番の形です。

和えるだけソースのパイオニアである『S&B 生風味たらこ』や、CMソングで一世を風靡した『キユーピー たらこ』を筆頭に、メーカー各社の和えるだけソースのシンボル的な商品ともいえる分野です。

1. 生風味たらこ(S&B)
生風味たらこ(S&B)
生風味たらこ(S&B)

生風味たらこ(S&B) 調理イメージ

トップバッターは『S&B 生風味たらこ』。今年で33周年というロングセラー商品で、多くの人が食べたことのある定番殿堂入りソースです。

魚卵らしいたらこの風味を生かすために、菜種油を中心としたシンプルな味わいの和え油が使われています。たらこの粒感は数あるソースの中でもトップクラスの満足感で、ソース、トッピングの切り海苔ともに量がたっぷりめなのもうれしいポイント。少し多めにパスタを茹でても、しっかりと受け止めてくれます。

『S&B生風味明太子』も、たっぷり明太子でおすすめです。

2. たらこ(キユーピー)
たらこ(キユーピー)
たらこ(キユーピー)

たらこ(キユーピー)

『キユーピー たらこ』は、殿堂入りの『S&B 生風味たらこ』と双璧をなす人気ソースです。

こちらはバター風味の加わったまろやかさが最大の特徴。たらこの粒感はS&Bと同じくトップクラスで、ソースと切り海苔もたっぷり入っています。
二大人気メーカーで迷った場合は、

  • バター風味が好みならキユーピー
  • たらこの魚卵風味重視ならS&B

と覚えておくと吉です。

『キユーピー明太子』もバター風味のたっぷり明太子でおすすめです。

3. 逸品からし明太子(マ・マー)
逸品からし明太子(マ・マー)
逸品からし明太子(マ・マー)

逸品からし明太子(マ・マー)調理イメージ

オイリーな和風たらこ系の中でも、香りが大変特徴的な柚子胡椒入りです。バター風味はなく、明太子と柚子胡椒、鰹節、昆布から成り立つ和風味。トッピング切り海苔が極細タイプでおいしいです。

ファミリー向けブランドのマ・マーですが、明太子に限っては数あるソースの中でも辛味強めに仕上がっています。辛めが好きな方は『マ・マー 逸品からし明太子』『マ・マー 生風味からし明太子』がおすすめです。

4. 炙りたらこ(キユーピー)
炙りたらこ(キユーピー)
炙りたらこ(キユーピー)

炙りたらこ(キユーピー)調理イメージ

和えるだけたらこ系はオイリーなつぶつぶソースがほとんどですが、こちらはフリーズドライの焼きたらこが入った珍しい和風ソースです。

バター風味はなく、鰹出汁で仕上げた和風味。オイルソースとフリーズドライの乾燥具を混ぜるタイプで、この具はトッピング扱いではなくきっちり麺と混ぜた方がおいしくいただけます。あっさり和風系が好きな方におすすめのたらこソースです。

【ペペロンチーノ系】個性豊かなジャンル

イタリアンの基本ペペロンチーノは、これだけで各社さまざまなタイプが販売されています。辛味の強いもの、弱いもの、上品系、がっつり系など、同じペペロンチーノでも味の傾向はそれぞれ違っていて、選びがいがあります。ぜひお好みのものを見つけてほしいと思います。

5. ペペロンチーニ(青の洞窟)
ペペロンチーニ(青の洞窟)
ペペロンチーニ(青の洞窟)

ペペロンチーニ(青の洞窟)

大人向けブランドらしく、イタリアンの基本に忠実なシンプルなペペロンチーノです。

他のペペロンチーノソースよりオリーブオイルに重きを置いているだけあって香りがよく、トッピングのパセリもたっぷりで香ばしいです。

オイルには唐辛子とにんにくの風味がしっかり閉じ込められていて、ごまかすことない王道の塩味が楽しめます。

6. 超にんにくペペロンチーノ(オーマイ)
超にんにくペペロンチーノ(オーマイ)
超にんにくペペロンチーノ(オーマイ)

超にんにくペペロンチーノ(オーマイ)調理イメージ

香ばしい、芳しい! とにかくにんにくが好きな方におすすめです。

おろしにんにく、刻みにんにく、ローストガーリックペースト、ガーリックオイル、これでもか! というほどにんにくをたっぷり使ったソースに、さらにトッピングのフライドガーリック!

ソース自体の辛味は比較的弱めです。ステイホーム期間なら、にんにく三昧でも怖くないですね。

7. 燻製ベーコンのペペロンチーノ(キユーピー)
燻製ベーコンのペペロンチーノ(キユーピー)
燻製ベーコンのペペロンチーノ(キユーピー)

燻製ベーコンのペペロンチーノ(キユーピー)調理イメージ

ペペロンチーノ系の中でもとくに個性的なメニューがこちら。

にんにくをベースに、ほんのりとアンチョビやドライトマトの味が出ているオイルソースと、強い主張の燻製ベーコンやフライドガーリックの乾燥具が相まって、ジャンキーでおいしい複雑系ペペロンチーノに仕上がっています。赤いオイルソースでしっかりめの辛味です。

【クリーム系】「和えるだけソース」の進化を感じるジャンル

カルボナーラやカチョエペペなど、クリームやチーズ系のものをここに分類しています。メーカーの努力のたまもので、和えるだけなのに、要加熱のレトルトソースに引けを取らない味のものがたくさんあります

トッピングとして黒胡椒などが別添えされていることがほとんどで、そのフレッシュな辛味と香味は、逆にレトルトソースにはない魅力になっています。

クリーム系のソースは時間が経って冷めると固まってしまうので、ぜひ熱々のうちに食べてくださいね!

8. 濃厚カルボナーラ(オーマイ)
濃厚カルボナーラ(オーマイ)
濃厚カルボナーラ(オーマイ)

濃厚カルボナーラ(オーマイ)調理イメージ

「和えるだけソースはここまできたか……!」と進化を感じざるを得ない力強い一品です。

チーズと卵の風味がしっかりとしたカルボナーラに、別添えの粗挽き黒胡椒をトッピングすることで辛味と香味が新鮮に立ち上がります。キユーピーのカルボナーラもおいしいのですが、別添え黒胡椒も付いているこちらに軍配が上がります。ただし、取り扱っている小売店が少ないのが玉に瑕です。

9. カニのトマトクリーム(キユーピー)
カニのトマトクリーム(キユーピー)
カニのトマトクリーム(キユーピー)

カニのトマトクリーム(キユーピー)

カニの風味とマスカルポーネチーズのまろやかさがマッチした、大変リッチな味わいのソースです。トマトの具材感もあり、70gと量も多く満足感も高いです。多くの和えるだけソースを食べてきた中でも、とくにコスパの良さで推せる一品だと思います。

【イタリアン系】和えるだけでこの味が!? と驚くものも多い

ペペロンチーノやクリーム以外のイタリアンをここに分類しています。定番のバジルソースやトマトソース、ボンゴレなど、和えるだけでこの味が? と驚くものも。たらこ系やペペロンチーノ系に飽きたらおすすめしたいスタンダードなジャンルです。

10. コク旨ガーリックトマト(オーマイ)
コク旨ガーリックトマト(オーマイ)
コク旨ガーリックトマト(オーマイ)

コク旨ガーリックトマト(オーマイ)調理イメージ

レトルトソースにはたくさんあれど「和えるだけソース」にはなかなかないトマト系ですが、このソースはもう15年以上販売されているロングセラーです。

トマトとにんにくの旨味がしっかりあって、トッピングのフライドガーリックもいい仕事をしています。シンプルだけど後引くおいしさで、ここ何年もずっと自宅のストックに1つは入れています。

11. ボンゴレビアンコ(キユーピー)
ボンゴレビアンコ(キユーピー)
ボンゴレビアンコ(キユーピー)

ボンゴレビアンコ(キユーピー)調理イメージ

あさりと白ワインの風味がしっかりと感じられる大人向けの味わい

あさりの身や唐辛子も入っていて、和えるだけソースの割に具材感もあります。安いながらも2回分入りで、大変おいしく優秀なボンゴレソースです。60gと多めのさらっとしたソースなので、和える手間さえほとんどないのもいいですね。

あさりの出汁がおいしいので、記事末で紹介しているアレンジレシピのリゾットに使うのもおすすめです。

【創作和風系】メーカーの創意工夫が楽しめるジャンル

たらこ系以外の和風のもの、メーカーオリジナルの創作メニューをここに分類しています。

あっさりしたものからこってりしたものまで、一口に和風といっても味も方向性もさまざまで、メーカーの創意工夫が感じられるジャンルです

おにぎり風、お茶漬け風の味から焼きそばのようなもの、油そばを彷彿させるものもあり、極めて個性的で選ぶ楽しみも大きいです。

12. きのこと野沢菜にんにくしょうゆ味(マ・マー)
きのこと野沢菜にんにくしょうゆ味(マ・マー)
きのこと野沢菜にんにくしょうゆ味(マ・マー)

きのこと野沢菜にんにくしょうゆ味(マ・マー)調理イメージ

20年近くロングセラーの和風ソース。野沢菜ときのこが入った旨味のあるにんにく醤油味のオイルソースは、シンプルながら味のバランスが良く、完成度がとても高いです。

「醤油味の和風スパゲッティ」と聞いて多くの人が想像する味が、まさにこのソースの味に近いと思います。トッピングの極細切り海苔もGood!

我が家のストックにいつも揃えてあるリピート品です。

13. だし香る和風カルボナーラ(キユーピー)
だし香る和風カルボナーラ(キユーピー)
だし香る和風カルボナーラ(キユーピー)

だし香る和風カルボナーラ(キユーピー)調理イメージ

もっとも創作っぷりを発揮している斬新なメニューが、こちらの和風カルボナーラ。

豆乳をベースにしたまろやかな優しいカルボナーラかと思いきや、カツオのふりかけ風チップやベーコンビッツが加わって、他にはない複雑で和ジャンクな味わいを作り上げています。

斬新ながらもとてもよくまとまったおいしいパスタに仕上がっており、他にはない味なのでぜひ一度食べてみてほしいソースです。

【喫茶店系】しっかりした味付けでお腹の満足感も◎

ミートソースやナポリタンなど、懐かしの洋食的なソースをここに分類しています。レトルトソースの同系統に比べると具材感は少ないものの、味はとてもおいしくまとまっており、手間なしでこのお値段なら全然OKと思えるはずです。1人前70~80gほどと和えるだけソースの他ジャンルより内容量は多め。しっかりした味付けも手伝ってお腹の満足感が高いのもポイントです。

14. ミートソースフォン・ド・ヴォー仕立て(キユーピー)
ミートソースフォンドボー仕立て(キユーピー)
ミートソースフォンドボー仕立て(キユーピー)

ミートソースフォンドボー仕立て(キユーピー)調理イメージ

和えるだけなのにミートソースまで……良い時代になりました。レトルトソースと比較すると具材感の少なさだけは否めませんが、まるでハンバーグのような濃厚でずっしり感のある味。1.8mm級の太めスパゲッティに合わせても、それをしっかりと支える力強さです。

キユーピーの和えるだけミートソースは2種類販売されており、こちらは肉の味わいの濃いドミグラスソース風です。もう一つの『キユーピー ミートソース 完熟トマト仕立て』はトマトの酸味がさわやかなフレッシュ感のあるミートソースとなっており、どちらもおいしいので好みや気分で選ぶのがおすすめ。

(応用編)「和えるだけソース」有名メーカー各社を解説

ここまでおすすめ商品を紹介してきました。この先は「応用編」としてもっと自分好みのソースを探しやすくなるよう、メーカーごとの特徴をお伝えしようと思います。

あくまでわたしが食べ比べたり調べたりした中でたどり着いた見解です。

【S&B】和えるだけソースのパイオニア

「和えるだけソース」の老舗、パイオニア的存在であり、殿堂入りともいえる『S&B生風味たらこ』を生み出したメーカーです。ラインナップはどれも基本に忠実で安定しておいしく、ソースやトッピングの量もたっぷりめです。

個人的には『S&B バジル』の古風なイタリアンらしい味そのものと、お料理での利用価値を大プッシュしています。

「S&B」のパスタソースを見る

【キユーピー】今風の味付けで外さないおいしさ

マヨネーズで有名なキユーピー製の「和えるだけソース」は、オリジナルの創作メニューや定番メニュー、そのどれもが今風の味付けでおいしいです。

どんな世代の人がどれを買ってもおおよそ外さないだろうと思います。パスタソース開拓初心者にも安心なメーカーです。

「キユーピー」のパスタソースを見る

【日清フーズ(マ・マー、青の洞窟)】ターゲット別に数ブランド展開

マ・マーは子育てファミリー向けのブランド。子供が食べやすいよう、全体的に甘めの味付けが多い印象で、胡椒なども別添になっています。トッピングのきざみ海苔が他社とは違う極細タイプで、大変食感が良いです。

一方の青の洞窟はちょっぴり高級路線の大人向けのブランドで、正統派イタリアンを再現したものが多いです。

また、Paletteという新しいブランドも。こちらは袋ラーメンのような1人前の円盤風乾麺と、和えるだけの1人前レトルトソースを好きな組み合わせでバラ買いできるものになっています。

「マ・マー」のパスタソースを見る
「青の洞窟」のパスタソースを見る

【ニップン(オーマイ)】ハマると熱烈なリピーターになるかも

最近、日本製粉からニップン(nippn)へと社名変更したメーカーですね。

定番ブランドのオーマイは、パッケージや商品名が大変わかりやすく、味のイメージがつきやすいブランド。パッケージの印象で選んでも、期待通りの味を出してくれる安心感があります。また、創作和風メニューの味が個性的でおいしいです。好みにハマると熱烈なリピーターになります。

「オーマイ」のパスタソースを見る

【無印良品】クリーム系ソースがおいしい

無印良品はレトルトカレーのこだわりぶりがすごいと有名ですね。「和えるだけソース」はどれも全体的にクセがなく、上品なアレンジだと思います。とくに「うにクリーム」や「海老クリーム」など、クリーム系ソースが秀逸です。

「無印良品」のパスタソースを見る

【ブルドッグ】ロングセラーの粉末ソース

驚きの粉末パスタソース『まぜりゃんせ』を生み出したメーカーです。100円ショップなどで購入できる安さも魅力。とくにロングセラーの『まぜりゃんせ・梅じそ』は和製バジリコともいえるような、他にはないオリジナリティーの高い味です。

【プライベートブランド】定番の味がもっとお手頃に

スーパーやコンビニ各社などで扱うプライベートブランド商品にも「和えるだけソース」が登場しています。メーカー品より一段安い価格設定で2食入り100~130円前後という価格帯。たらこ、明太子、ペペロンチーノなどの人気定番品の展開がほとんどです。上記の食品メーカーのOEM品も多いです。

「みなさまのお墨付き パスタソース」を詳しく見る

(応用編)「和えるだけソース」アレンジレシピ

こちらも応用編。「和えるだけソース」の合わせ調味料としてのポテンシャルを生かしたレシピを紹介します。

「和えるだけソース1人前」に対して、

  • 炭水化物(ごはんやじゃがいもなど):200g
    または
  • お肉やお魚:250g

くらいの加減がポイントです。

レシピ「和えるだけソースのじゃがいもアリゴ」

調理例:『コク旨ガーリックトマト』使用のピザ風アリゴ

調理例:『コク旨ガーリックトマト』使用のピザ風アリゴ

【材料】

  • マッシュポテト粉末をお湯で戻したもの・・・200g
    (レンチン or 蒸したじゃがいも同量を潰したものでもOK)
  • お好みの「和えるだけパスタソース」・・・1人前
    (明太子、ペペロンチーノ、カルボナーラ、バジル、トマト、にんにく醤油、ミートソースなど自分が好きな味のもの)
  • ピザ用ミックスチーズ・・・目安は50gくらいだが、好きなだけ!
    (チーズなら何でもOK。量が少なくても、何ならなくても大丈夫)

【作り方】

  1. レンジOKの容器でマッシュポテトにソースを混ぜる。
  2. 1にチーズを入れ、電子レンジ(500W)で1分。温め足りなければ、様子を見ながら追加で10秒ずつかける。
  3. 取り出したらよく混ぜて完成。
    味が薄い時は、少しだけバターや食卓塩を混ぜてください。

「マッシュポテト粉末」を詳しく見る

レシピ「和えるだけソースのリゾット」

調理例:『ボンゴレビアンコ』使用のあさりリゾット

調理例:『ボンゴレビアンコ』使用のあさりリゾット

【材料】

  • ごはん・・・200g
  • クリーム系かイタリアン系の「和えるだけパスタソース」・・・1人前
  • 水・・・80cc

【作り方】

  1. 材料全てを小鍋かフライパンに入れ、よく混ぜてから火にかける。
  2. 全体がなじむように混ぜ、ふつふつと全体が沸き立ったら、好みの濃度に煮詰めて完成。
    お好みで粉チーズなど加えてもおいしいです。味が薄い時は、少しだけバターや食卓塩を混ぜてください。

さらなる「パスタソース沼」へのお誘い

具が少ないからと侮るなかれ、「和えるだけソース」は日々どんどんおいしくなっています。ストックしておけばいろいろとアレンジ利用もでき、疲れた日にはなんとかごはんをつないでくれる。なんと健気でかわいいやつでしょう!

いくつかおすすめのパスタソースを紹介しましたが、見た目以上に懐の深い「和えるだけソース」の世界はまだまだ語り尽くせません。

ちなみに、なぜわたしがパスタソースのレビューを始めたかというと、自分用の備忘録として感想メモを書いたことがきっかけでした。

最初に、初めて買ってみた新商品、次にいつも買っているリピート商品……もともとデータ閲覧や比較が好きだったこともあり、自宅にあったストックからレビューをはじめたら、もっとたくさんのデータを集めたいなと欲が出てきてしまい……!

結局、次々と食べたことのないソースを買い揃え、手に入るかぎりのソースをレビュー。今も新商品を見つけるごとにレビューを継続中です。よかったらこちらも覗いてみてくださいね。

 

この記事をきっかけとして、皆さんにそれぞれ新しいパスタソースとの出会いがあると嬉しいです。楽しいパスタライフを願っています!

著者:大胡あすか

ゲーム業界と縁が深い兼業ライター。
レビューを公開して以降は「パスタソースの人」と呼ばれることも多い。
趣味が広範囲過ぎて一向に人生の時間が足りず、やむなく定期的に入れ替えつつ色々と楽しんでいるオタク気質。
最近のマイブームは、錬金術師になった気分でアロマ精油の調合をすること。 Twitter:@OHGO_ASUKA

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今回紹介した商品

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