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観葉植物、もっとお迎えしたいけど部屋のどこにどう置いたらいいの? 植物に囲まれて暮らす3人に聞いてみた

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観葉植物、もっとお迎えしたいけど部屋のどこにどう置いたらいいの? 植物に囲まれて暮らす3人に聞いてみた

おうちで長い時間過ごすなら部屋を充実させたい! と、ステイホームをきっかけに観葉植物を育て始めた人も多いのではないでしょうか? ソレドコでも、観葉植物との暮らしを提案する記事を公開しました。

観葉植物と暮らすコツは、実はとてもシンプル。「植物の選び方&育て方」の基本を園芸家が教えます

今この文章を書いているソレドコ編集部員も、この記事をきっかけにサボテンを育て始めたのですが、お部屋に緑があると気分が変わりますよね。毎日、世話をしていると愛着も湧いてきます。

「もう一鉢増やそうかな」「今度は違う種類の植物を買ってみようかな」と考えることもあります……が、いざ部屋を見渡してみると、観葉植物がフィットする置き場所がない!

というわけで、今回は多種多様、たくさんの観葉植物に囲まれて暮らす3名の方に、

  • 《現在の植物との暮らし方》
  • 《植物の置き方ノウハウ》
  • 《植物を置く上で役立ったアイテム》
  • 《今後はこうしたいという展望》

を聞いてみました。

「観葉植物を増やしたいけど置き場所が……」と悩んでいる人はもちろん、「すでに増やしちゃったけどもうちょっといい感じにしたい!」という人にとっても、参考になるアイデアがたくさんあります。マネできそうなところから取り入れてみてくださいね。

【観葉植物と家具のレイアウトに悩んでいる方へ】賃貸マンションでの4つの工夫

SHINOSAN

SHINOSAN

初心者でも育てやすい観葉植物を選んで育ては増やし、育ては増やし、東京で細々と暮らす30代のボタニカル男子です。

ブログ:SHINOSAN no NIWA
Instagram:SHINOSAN NO NIWASHINOSAN NO IE

🍃ポイント🍃
  • 【どこに置いてる?】
    リビングに観葉植物をまとめて配置
  • 【どんな工夫をしてる?】
    座った際に見える高さにレイアウト
  • 【工夫をしてどうなった?】
    生活の中で常に観葉植物が目に入り、どこにいても緑を感じられるように

はじめまして。SHINOSANと申します。

建設会社で建築の設計をしている社会人10年目。都内で夫婦2人、1LDKの賃貸マンションで観葉植物を育てています。

私が観葉植物を育て始めたのは、都内で一人暮らしを始めたときでした。

それまでは、実家・大学時代を含めて全て北向きの部屋に住んでおり、直射日光が全く入らない部屋でしたが、一人暮らしのワンルームマンションは南向きであったため、「せっかくだから観葉植物でも育ててみよう」と思ったことがきっかけとなりました。

初めて購入した観葉植物は、素人でも育てやすいことで知られている「サンセベリア」でしたね。

「サンセベリア」を詳しく見る

土日のみしか世話ができないにもかかわらず、すくすく育っていく姿を見て「ほかの植物も育ててみたい」と思うようになりました。

一人暮らしで2年が経過したときの観葉植物たち一人暮らしで2年が経過したときの観葉植物たち

《現在の植物との暮らし方》リビングに31鉢の観葉植物を置いている

その後結婚し、現在のマンションに。引っ越し後も観葉植物を増やし続けています。

今のマンションは1LDKでLDKは13.6畳、寝室は7畳ほどありますが、LDKに観葉植物31鉢を置いています。

リビングの様子現在のリビングの様子

《植物の置き方ノウハウ》植物をまとめて配置、座った際に見える高さにレイアウトする

そんな我が家ですが、当初は家具と観葉植物のレイアウトにかなり悩みました。

それはリビングダイニングの間口が2.7mと狭く、奥行きが広い形状となっており家具を配置すると観葉植物のスペースがほとんどなくなってしまう状況だったからです。

間取り図

家具のレイアウトと観葉植物のディスプレイはどちらも妥協したくなかったため、理想のレイアウトをかなえつつ観葉植物を飾る方法として、4つ工夫したことがあります。

1. 観葉植物はまとめて配置する

いろいろな場所にディスプレイする方法もあるとは思いますが、さまざまな観葉植物をまとめて配置することで、一度に見れて、ボリューム感も出せます。

我が家のリビングダイニングは間口が狭いため、奥行きが狭く(24cm)幅が広い(3.6m)自作のテレビボードを作ることで、リビングに観葉植物をまとめてディスプレイしています。

リビングにまとめて配置リビングにまとめて配置

2. 背の低い植物は座ったときに目線に入る高さに配置する

背の低い観葉植物を床に置く場合、家具などによって見えない範囲が生まれてしまいます。

座った際に見える高さにレイアウトした方が、生活の中で常に観葉植物が目に入り、どこにいても緑を感じられるようになります。

座った際に見える高さにレイアウト座った際に見える高さにレイアウト

3. 水回りには「水差し」の観葉植物を配置する

キッチンカウンターにも観葉植物を置いていますが、キッチンスペースに土植えの観葉植物を置くのは少し衛生的に気になりますよね。

そのため、キッチンカウンターの観葉植物は全て水差しにして、コバエなどが発生しにくい清潔な状態を保つようにしています。

また、器もガラス製にしています。透明感があるので、さわやかな雰囲気を演出することも可能です。

キッチンカウンターに水差し観葉植物キッチン周りは水差しの植物で清潔感を

「観葉植物 水栽培」を詳しく見る

4. つる性の観葉植物は高低差を利用する

我が家にはポトスがたくさんあります。ポトスのように成長すると垂れ下がる観葉植物は、高い場所にディスプレイします。

つるを垂らすようにすることで、普通にディスプレイするよりも緑をより一層感じられるようになります。

ポトスは高い場所にレイアウトポトスは高い場所にレイアウト

「観葉植物 つる」を詳しく見る

《植物を置く上で役立ったアイテム》「Ecoforms」の植木鉢と「大和プラスチック」のプラントポット

部屋ではさまざまな種類の植木鉢を使用することで、使いやすさと見た目のバランスを取るようにしています。

そんな中でも、最近はインテリア的にも申し分ないプラスチック製の植木鉢に注目しています。

観葉植物が多くなればなるほど、水やりでの移動などが大変になってきますが、プラスチック製の植木鉢はとても軽いため、移動も容易になります。

また、陶器製のものに比べると価格が格段に安いという点も魅力的です。

1. インテリアとマッチする「Ecoforms」の植木鉢

「Ecoforms」の植木鉢は、カラーバリエーションも豊富。アースカラーをベースとしているため落ち着いた雰囲気となり、インテリアにもマッチしやすいです。

「Ecoforms」のプラスチック製植木鉢「Ecoforms」の植木鉢

2. ペイントしてもOK「大和プラスチック」のプラントポット

汎用性が高いものとして紹介したいのは、「大和プラスチック」のプラントポットです。

そのまま使っても良いですが、私はこのホワイトポットにペイントをしてオリジナルの植木鉢を作って飾っています。

ペイントは、マスキングテープで色を付けたくない部分をマスキングして、スプレーしています。

ペイントの仕方マスキングテープを貼る → そのままスプレー → マスキングテープを剥がす

ブロンズ塗装をして使用ブロンズ塗装をして使用

「プラスチック製 植木鉢」を詳しく見る

《今後はこうしたい》奥行きのあるしっかりとしたテレビボードをつくる!

4つの工夫や植木鉢を用いて、リビングのDIYで作ったテレビボードを中心に植物を置いています(※テレビボードの作り方は過去にブログでまとめています ▶ 【DIY】テレビボード

このテレビボードは発泡スチロールのブロックの上に塗装した木材(SPF材)を置いているだけの簡素なもののため、粗が目立っています。

DIYで作ったテレビボードDIYで作ったテレビボード

次は奥行きのあるしっかりとしたテレビボードを作って、観葉植物を今以上に素敵にディスプレイしたいと思います。

部屋の全景


【とにかくスペースが限られている方へ】段差・高低差を意識して立体的に植物をレイアウトする

佐野裕一

佐野裕一

京都精華大学卒業。SNSやギャラリーにてイラスト、マンガを発信する傍ら300株ほどの植物と暮らす。

Twitter:@sunamerius

🍃ポイント🍃
  • 【どこに置いてる?】
    8畳の部屋に小さな観葉植物を中心に100鉢置いている
  • 【どんな工夫をしてる?】
    段差・高低差を意識して立体的に植物をレイアウト
  • 【工夫をしてどうなった?】
    限られたスペースで、植物を個としても全体としても楽しめるように

こんにちは。佐野裕一です。

滋賀県の片隅で植物を育てながら、絵や漫画を描いて暮らしています。

私が観葉植物に興味を持ちはじめたきっかけは小学生の頃のゲーム。

ポケモンが大好きで、特にゲームの中で秘密基地を作る遊びが好きでした。秘密基地の中ではいろんな家具やアイテムを設置でき、部屋の中に植物も置けるのです。

ゲームの中の世界では部屋に植物があるけれど、現実の家のスペースには植物がありません。私は実際に育ててみたくなり、父にホームセンターへ連れて行ってもらったのでした。

そこからのめり込んでいき、あれよあれよと言う間に増え、今は小さい植物を中心に、部屋に100鉢、ベランダに100鉢、庭に100鉢ほどあります

《現在の植物との暮らし方》狭いスペースに小さな植物をまとめて配置

部屋に100鉢

今、植物を育てている部屋は8畳ほどですが、以前はもっと狭いスペースで植物を楽しんでいました。

居住スペースの大半を植物に使っていたのですが、それはもう大変に狭く……。

主に育てていたのは、大きくならない植物や大きくなるのに時間がかかる植物。基本的に葉が柔らかい植物は成長が早いので、多くは多肉植物やチランジア(エアープランツ)です。

「多肉植物」を詳しく見る
「チランジア」を詳しく見る

一般的に植物は同じ品種では大きいものほど高値で、小さいものほど安価で手に入ります。

それは大きく育てるまでに、手間暇やコストを費やしているため当然なのですが、お金も置き場所もない私にとっては小さくて安い、しかも成長もゆっくりというのはメリットしかありませんでした。

小さくてゆっくり育つ植物というのは、狭いスペースでいくつかの鉢をゆっくりと大切に楽しめます。

このことから私は今でも小さめの植物が好み。大きい植物も魅力的ですが、私は小さな世界を拡大してゆっくり眺めるのが好きなのです。

ただ、小さな植物の収集にも一つ大きな問題が……。

それは小さいからついつい増やしてしまうこと。「あと一つくらい増えても変わらないのでは?」がずっと続いてしまうのです。

ある程度大きい鉢であれば、「これ以上はもう置けない」と踏ん切りもつきやすいかもしれませんが、小さいと場所がなくとも工夫すればある程度なんとかなってしまうのです。

けれどもいつしか、目の届かない子ができて失敗してしまいます。管理不行き届きですね。

大体そうやって歯止めがかかり今の数に落ち着きました。私の場合は今のメンバーがちょうど、仕事の息抜きの水やり、あるいは植え替えでうまくやっていける塩梅のようです。

園芸界隈で時折耳にする「置き場所は買ってから考えたらいい」というのは名言であり、詭弁である、と思います。

《植物の置き方ノウハウ》段差・高低差を作って立体的に植物を配置する

狭いスペースで植物を管理する際のポイントに「段差」があります。

ポイントは「段差」

例えば、小さなレンガやブロック、空の植木鉢やフラワーベースを利用することで、同じ高さの植物ばかりでも高低差を作れます。

「レンガ」を詳しく見る
「ブロック」を詳しく見る
「植木鉢」を詳しく見る
「フラワーベース」を詳しく見る

高低差があると数を並べても観察がしやすくなるほか、枝葉が干渉してしまうようなサイズ感の植物同士でも高さを変えることで日当たりや風通しを改善できます

また、高低差を意識して立体的に植物を配置することで表面積が増すのです。

そうすると限られたスペースでも植物を個としても、全体としてもより一層楽しめると思います。大変おすすめですよ。

(※スマートフォンから閲覧の際は、漫画の画像をピンチアウトしてご覧ください)

小さな植物と小さな庭。「小さな植物と小さな庭。」

《植物を置く上で役立ったアイテム》りんご箱と琺瑯トレイ

1. 実用性を兼ね備えたインテリアとしても重宝する「りんご箱」

今年、購入して一番良かったなと思うアイテムはりんご箱

リンゴ農家さんがリンゴを収穫したり運んだりする際に使われている木箱ですね。

りんご箱りんご箱の上の一隅

もともと家具でもなく室内利用を想定した収納用品でもありませんので、作りは無骨で粗野なところもありますが、こと植物との相性に関しては抜群です。

りんご箱には、使用感のあるものと使用前の新品のものがあります。

お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことで、実用性を兼ね備えたインテリアとしても重宝すると思います。

使用感のあるものは、植物の世話をする上で避けられない水濡れや土の汚れが全く気にならないというメリットもありますよ。

高さ30cm、幅60cmの木箱なのでちょうど良いサイズ感。重ねて使用して室内で観察しやすい高さにしています。中に園芸用品の収納もできます。

価格と使いやすさのバランス、実用性を加味してもなかなか良い買い物でした。

2. インテリア性が高く、植物を管理しやすい「琺瑯トレイ」

買って良かった物のもう一つが、「琺瑯(ほうろう)トレイ」です。

プラスチックトレイでも困ることはあまりないのですが、琺瑯トレイはインテリア性が抜群な点や長く使っても劣化せず、むしろ味わい深くなる点に価格以上のメリットを感じます。

少々高いのですが、50年くらいは使えるのではないでしょうか。実際私が使っているものも50年ほど前のもののようです。

琺瑯トレイ琺瑯トレイに入れてまとめて管理

トレイがあると、そのまままとめて水をやれるなど、同じサイズ感の植物の管理がとてもしやすくなります。

室内でされる方はそんなに多くないかもしれませんが、室内での植え替えや剪定作業にも重宝しますよ。

(プラスα)室内やベランダで作業できる「防水仕様の園芸シート」

植物が増えてくると作業場所の確保に悩むことも。

最後に紹介するのは、折り畳んで収納できる防水仕様の園芸シートです。

トレイと60cm四方の園芸シートがあれば、狭い室内やベランダで土を扱う作業をしても全く問題ないでしょう。

価格も手に取りやすく、使わないときは収納でき、私の室内植え替え作業の必需品です。落ち着いた色味も気に入っています。

《今後はこうしたい》空中と日当たりの良くない場所に植物を

冬は庭やベランダの植物を室内に取り入れることを考えると、もうあまり鉢を置いて増やすことはできないので、今は植物を吊り下げることに興味があります。

どんな植物も吊り下げると、どこかに置いて観察するよりも観察できる角度が大幅に増えて面白いです。

植物は一番見栄えのする角度、ポジションというのが株ごとにあると思うのですが、普段と違う角度から眺めることで気付ける変化や魅力があります。

ほぼ全方位から観察できる吊り下げというレイアウトは、そういった機会を増やしてくれるのです。変化や魅力に気づけたときに人は面白いと感じます。

安全に吊り下げられる工夫とライトの増設が課題ですね。

植物を吊り下げる

ライトで透ける植物の葉を下から眺めるとき、大きな樹の下で木漏れ日を浴びるときのような幸福な気持ちになります。

「光に透ける葉を下から眺めることができる」ということも、個人的には植物を吊り下げることで得られる重要な面白さの一つです。

地表のスペースが埋め尽くされてしまい、上空に、樹上に活路を見出すというのは、植物の進化をなぞっているようです。

もう一つ興味があるのは、さほど日当たりの良くない方角の窓で、どのような植物をどのくらい健康的に育てられるのかを見定めること。

日当たりの良くない方角の窓

個人的には全ての窓辺に植物があってほしいなと思います。

植物のない窓はただの採光枠ですが、植物があるそれはキャンバスであり、小さな庭だと思うのです。

日当たりが悪くても植物を楽しめる方法をさらに模索していきたいです。

【植物が元気に育つ場所に置いてあげたい方へ】植物にとってどこが快適か考えてレイアウトする

JUNERAY

JUNERAY

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの花屋。たまにライター。

ブログ:JUNERAY
Twitter:@_June_ray

🍃ポイント🍃
  • 【どこに置いてる?】
    和室に観葉植物を置いている
  • 【どんな工夫をしてる?】
    「植物にとってどこが快適か」を優先してレイアウト
  • 【工夫をしてどうなった?】
    植物が元気に成長し、日光をほどよく遮ってくれる環境に

はじめまして、JUNERAY(ジューンレイ)です。

家具店や生花店などの職を経て、現在はフリーライター兼、生花店のディレクター&デザイナーとして活動しています。

植物と暮らすようになったのは5年ほど前、一人暮らしを始めてからのこと。

ハーブやミニトマトなどのかんたんな園芸を趣味にしていたので、今でもベランダでは食べられる植物を中心に、10〜20種類ほどを育てています。

植物は生き物だから、大切に長く育てていきたい。そのために植物にとって快適な場所に置いてあげたい、というスタンスです。

《現在の植物との暮らし方》日当たりがいい和室に観葉植物を置いている

部屋の様子

今、観葉植物を置いている部屋はこんな感じです。

我が家は和室がいちばん日当たりがいいので、畳の日焼けは入居2日目であきらめ、書斎&個人的なカフェスペース&仕事場として使うことに。

植物にとって何が快適かを優先した結果、この配置に行き着きました。私も緑に囲まれて安心します。

和室と植物をどう調和させるかは一見悩ましい問題ですが、畳のい草も植物ですし、置いてみると案外すんなりなじむものです。

和室で観葉植物がどうしても浮いた感じがする場合は、鉢の方に問題がある可能性もあります。

光沢のある材質や、モダンなシルエットなどは合わせるのが難しいので、鉢も「和室に置く家具」として選ぶと分かりやすいかもしれません。

私は壁の色に合わせて、マットなベージュやグレー、オフホワイトの鉢を選ぶようにしています。

「植木鉢」を詳しく見る

《植物の置き方ノウハウ》「植物にとってどこが快適か」を優先する

ここに置くに至った理由を写真とともに説明しますね。

リビング

これは我が家のリビング。棚に収まらない酒がひしめきあっていることを除けば、がらんとしています。一見こちらでも植物は置けそうですよね。

リビング

試しにストレリチアを置いてみました。家具店のカタログでもこのように、部屋の隅に観葉植物を置いている写真をよく目にします。

ですが、実はこの置き方はあまりおすすめできません。

多くの植物にとって、部屋の角は光量が少なく、風通しの悪い場所です。室内を照明で明るくしていたとしても、日光と比べるととても弱い光で、太陽の光が大好きな植物を置くには不十分です。

観葉植物は家具店でも売られているため、よくインテリアのような扱いをされますが、実際には成長する生き物です。

植物のある暮らしをする際は、「どこに置きたいか」よりも「植物にとってどこが快適か」を優先にレイアウトする方が、長く上手に付き合っていけるでしょう。

リビング

スペースがあるもののリビングに置くわけにいかず、悩みながら場所を移動していった結果、冒頭の写真のレイアウトに落ち着きました。

①直射日光を遮る薄手のカーテン
②スツールで高低差を出して風通しをよくする
③エアープランツなどは半分日陰になる場所に配置
④直射日光に弱い植物は大きい鉢の後ろか、窓から離れた場所に配置

今のところこの配置が快適らしく、どの植物も元気に成長しています。

書斎なので手前には本棚がありますが、植物が日光をほどよく遮ってくれるおかげで本が日焼けせず、仕事場としてもいい環境になりました。

リビング

こちらは寝室で、去年の冬ごろの写真です。

植物を窓辺に置きたいし、ベッドの頭の向きも窓に向けて、かつベッドサイドテーブルを置きたい……と考えた結果、ベランダへの出入りを楽にするために、テーブルを運びやすい軽いものにしました。

エアコンの風にさらされると植物の葉が弱ってしまうことがあるので、冬場でもエアコンの近くには置かないようにしています。

部屋作りをする際に、よくある流れとして、

  • 人の導線を考える→家具を配置する→空いているスペースに植物を置く

となりがちですが、これだと植物にとって快適な場所を確保するのが難しくなります。

とはいえ、家具を選ぶ前から観葉植物を選び始める余裕があるケースは少ないはず。お気に入りの家具を買ってから、植物のために人や家具がどこに場所をあけてやれるか考えるのが、上手な共生への第一歩と考えています。

植物のためのスペースの探し方(※優先順)
①太陽の光が当たる場所を探す
② ①の場所が植物の特性に合っているか(直射日光が当たらないか、風通しはいいかなど)を考える
③エアコンの風が当たる場所を避ける
④高低差を出して風通しをよくする
⑤人の目につきやすいところにあるか
⑥成長しても大丈夫な広さがあるか

※家でペットを飼っていらっしゃる方は、ペットにとって危ない配置になっていないか配慮する必要があります。

《植物を置く上で役立ったアイテム》深めの受け皿とバークチップ

1. 和室の畳でも大丈夫な「深めの受け皿」

たまに「和室に鉢を置いて、畳は大丈夫ですか」と聞かれますが、鉢の受け皿を深いものにしておけばおおむね問題ありません。

受け皿の下が蒸れないように、たまに配置換えをするのがおすすめです。

2. 土への抵抗感が少なくなる「バークチップ」

バークチップ

バークチップとは、松などの樹皮を砕いたものです。

よく「食卓の近くに土を置きたくない」というお話をうかがいますが、バークチップで土を覆うことで、抵抗感が少なくなるように思います。

バークチップ

土の乾燥を防ぐ効果がありますが、多湿にならないように注意が必要です。

私は換気のようなイメージでたまにバークチップを混ぜたり、新しいものに取り替えたりしています。

(プラスα)観葉植物を購入するときのポイント

観葉植物を買う場所、といえば園芸店のイメージでしたが、近ごろはネットショップを利用される方も増えています。

生花店さんや園芸店さんが運営するネットショップも増えてきましたし、専門店までの外出が難しい方にはおすすめです。

気に入った植物を見つけたときは、購入する前に育て方を調べて、おうちの環境で快適に過ごせそうか確認しておきましょう。

植物の成長期に当たる暖かい季節は、植え替え用の鉢と土もまとめて買っておくのがおすすめです。

「観葉植物 育て方」の本を詳しく見る

《今後はこうしたい》仕事部屋を植物園のようにしたい!

植物というペット

冒頭の部屋で、テーブルに座ると視界はこんな感じです。

元気な葉っぱに囲まれて仕事をするのは存外気持ちのいいもので、このまま仕事部屋を植物園のようにしてしまおうかと目論んでいます。

よく観察してお世話をすればするほど、植物はみずみずしく成長して、元気と癒やしを与えてくれるもの。

これから観葉植物を迎える方は、ぜひペットを迎えるような気持ちで、小さな生き物と過ごす時間を楽しんでくださいね。

🍃🍃🍃

植物のディスプレイ方法について、三者三様の考え方やテクニックを教えてもらいました。

お部屋の条件は違っても、植物をまとめて配置する、植物を置く高さを意識する、植物に合った置き場所を考える……共通点もありましたね。

おうちの雰囲気にマッチする観葉植物やディスプレイ用のアイテムを揃えて、皆さんもお部屋に緑を増やしてみませんか?


植物と暮らそう!

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公開記事や発掘ネタなど、あれやこれやつぶやいています!


今回紹介した商品

「Ecoforms 植木鉢」を詳しく見る
「大和プラスチック プラントポット」を詳しく見る
「りんご箱」を詳しく見る
「琺瑯 トレイ」を詳しく見る
「受け皿 深め」を詳しく見る
「バークチップ」を詳しく見る