
まもなくハロウィンだ。毎年加熱していくコスプレ集団の中で目立つことは難しくなってきている。もはや既製品や中途半端な自作コスプレでは一番になれない。そこで今年注目なのが「ろくろ首」コスプレだ。
首が長くて目立つ。西洋妖怪が多い中、日本の妖怪は目立つ。ろくろ首はハロウィンにおけるブルーオーシャン、未開拓な狩場なのだ。そして実は、簡単に作れるのである。そこで今回はその作り方をご紹介したい。
用意したのは和服美人の実紅さんと……

次の7つの素材だ。

- 2メートルのアルミ板 3枚
- 発泡スチロールの円柱(高さ40cm、直径10cm) 3つ
- 発泡スチロールの人体頭部 1つ
- 190×50cmの布 1枚
- お面に顔を絵の具で描いたもの 1つ
- ウィッグ(髪) 1つ
- 接着テープ類
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まずはアルミ板を束ねて「首の骨」を作る。
当初2mmの板を3枚にしたが、強度が足りず、5本の方が良かった。

アルミ板に発泡スチロールの円柱をテープでつける。
この時、円柱同士のスペースに余裕を持たせるのがポイントだ。
余裕があることによって適度に「首の骨」を曲げられ、よりリアルになるからだ。

一方で和服美人も準備に入る。

寝起きのような状態で現れた実紅さんを美容院でセットする。

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一方こちらでは、肌となる布を首に巻きつける。

美人を描いたお面を「発泡スチロールの人体頭部」にとりつけ、首に固定する。

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和服美人も用意が整った。

「ろくろ首コスプレが上手くいきますように……」

ちなみに周りでは七五三を祝っていた。
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まずは黒のストールで顔を隠す。
美人をあえて隠すのが、和風コスプレならではのワビサビである。

ろくろ首をセットする。

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チラッ

ニョキニョキ

ジー

キレイだ。
さっきまでは和服美人だったが、それだけではハロウィンで勝てない。
首とともに個性がぐっとでて、先ほどの彼女よりも輝きを増しているのが分かる。

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ちなみに「ろくろ首」についてもっと知るには、書籍『大江戸化物細見』(小学館)がオススメだ。この本では「愛するろくろ首同士は首をからめ合う」といった様々な首での感情表現が載っているので、カップルでろくろ首コスプレをして愛を確かめ合うのも良いだろう。

ちなみにハロウィンが終わると、めっちゃ捨てにくいゴミになるのであらかじめ覚悟しておいてほしい。
「今年のハロウィンはろくろ首がブルーオーシャン」
今回言いたかったのはそれだけです。
よいハロウィンを!
撮影:大村祐里子
顔ペイント:趙燁
著者:劇団Webライター
ライター陣とモデルによるWebコンテンツの制作集団
gwebwriter@gmail.com