オタクの現場では、会場の熱気や、掛け声・振り付けに全力を出したときの汗により、メイク崩れとの戦いになることが多いもの。いくら崩れにくいとされているファンデーションを塗っていても、帰る頃にはドロドロになっていることも少なくありません。
とはいえオタク仲間との写真はできるだけ盛りたいし、推しには自分史上最高のメイクで会いたいですよね。
そこで今回は、SNSなどで盛り上がっている「崩れないメイクテク」を実践し、どのテクニックが一番崩れにくいのかを検証してみました。今回はベースメイクに絞って調べてみます。
メイク崩れを気にすることなく、最高の自分で推しの応援に全力を注ぎましょう!
検証した人:比嘉桃子
1992年生まれ。フリーライターとして活動中。大学卒業後、銀行へ入社。3年勤めた後ライターへ転身。現在は「anan WEB 」「anan Beauty+」ほか美容ライターとして美容関連の記事を中心に活動中。化粧品検定1級取得済み。趣味はカフェ巡り、フェス、カラオケ。
某女性韓国アイドルにハートを射抜かれ、その翌日にはあらゆるツテをたどりにたどって来日コンサートに駆けつけた。
X(Twitter):@mcooo1325/Instagram:@mcooo1325
サイト:比嘉桃子のポートフォリオ
今回検証するテクニック3つ
崩れないメイクテクにはどのようなものがあるのか、SNSやWEB記事をくまなくリサーチ。さまざまなテクが存在していますが、その中でも特に最近よく見かけたり、効果が高そうだったりするもの3つに絞ってみました。
- キープミストで濡らしたスポンジを使ってファンデーションを塗布
- メイクの最後に霧吹きで水を吹きかけ、ティッシュオフ
- 顔を冷やしてからメイク
以上3つのテクニックで、本当にメイクが落ちにくくなるのかを検証していきます。
検証結果がわかりやすいよう、今回はすべての検証においてなるべく同じ条件となるよう調整しました。
【検証条件】
- テクニックを実践した直後の写真と、30分の半身浴後の写真を比較
- ベースメイクアイテム(下地、ファンデーション)は同じものを使用する
コンサート会場でメイクが崩れる主な原因は、熱気(湿気)、汗、涙の3点。
浴室は湿度がかなり高く、コンサート会場よりも過酷な状況。汗も同様、30分も半身浴をすればそれなりに汗をかいているため、現場でのメイク崩れを再現できそうです。涙については、今回はベースメイクのみでアイメイクの検証ではないため割愛しました。
ではさっそく検証していきましょう!
【テク1】キープミストで濡らしたスポンジを使ってファンデーションを塗布
まずはスポンジを使ったメイクテク。任意のスポンジにキープミストを十分に吹きかけ、ミストを含んだスポンジでファンデーションを塗布していきます。
実は筆者、このテクニックは何度も実践済み。ただし、ツヤ感のある仕上がりを求めてテクニックを使っていたので、今回は改めてメイクの崩れにくさに注目して検証してみました。
検証結果はこちら!
小鼻周りなどはテカリによるメイク崩れが多少気になるものの、頬などは大きな崩れが見られず。1つ目の検証から、かなり満足な結果となりました。
スポンジにミストを吹きかけるだけなので、手間もほとんどかかりません。
メイクの最後にキープミストを吹きかける、一般的に想定された使い方よりもメイクキープ効果を感じたので、これからも続けたいテクニックです!
ちなみに以前、このテクニックにクッションファンデーションを使用してみたのですが、あまり相性が合わず……。肌がファンデーションを弾いて密着せず、いつもより崩れの早さを感じる結果となりました。そもそも濡れたスポンジをクッションファンデーションの容器に使うことに抵抗があり、向いていないことを実感。
このテクニックを使う際は、ぜひリキッドファンデーションでお試しください!
【テク2】メイクの最後に霧吹きで水を吹きかけ、ティッシュオフ
続いてのテクニックは、ベースメイク完了後に霧吹きで水をかけ、ティッシュオフするというもの。
他の検証と同じアイテムを使って通常通りベースメイクを行った後、霧吹きを使って水道水を吹きかけ、ティッシュオフしてから半身浴を行いました。
30分の半身浴を行ったビフォーアフターがこちら。
このテクニック、すごくないですか?
かなり湿度の高いお風呂にいたのに、この崩れのない仕上がり。さすがにメイクしたての仕上がりと比べると、部分的な崩れは気になりますが、これくらいならメイク直しをしなくても気になりません。
霧吹きは100円ショップ等でも購入できるので、試しやすいテクニックです。
【テク3】顔を冷やしてからメイク
最後の検証は、顔を冷やしてからメイクをするというもの。肌の温度が下がることで、皮脂の分泌が抑えられ、メイク崩れが起きにくくなるという原理からきているテクニックのようです。
保冷剤をタオルで包み、顔全体をまんべんなく冷やしてからベースメイクをしていきます。
メイク完了後、30分の半身浴をした結果がこちら。
テク1、テク2と比べると、メイク落ちが気になる結果に。
汗をかきやすい小鼻だけでなく、頬のあたりも湿度にやられてメイク落ちが見られ、赤みが目立ちました。
そして、顔を冷やすという行為が、冬は寒すぎる……!
夏なら気持ちよくできるかもしれませんが、あまりの寒さに冬はやらないことを誓いました。もし冬に試したい場合は、しっかり防寒してからのお試しをおすすめします。
もっともメイク落ちを防げたのは「霧吹き」
3つのテクニックを検証してみた結果、30分の半身浴という過酷な環境下にて、もっともメイク崩れを防いでくれたのは「メイクの最後に霧吹きで水を吹きかけ、ティッシュオフ」というもの。
たった一手間を加えるだけなのに、ここまでメイク落ちに変化が出るとは思いませんでした。さすがSNSで騒がれていただけあります……!
1つ目のスポンジやパフを使ったテクニックも、個人的にはおすすめ。普段使っているスポンジやパフにミストを吹きかけるだけなので、普段のメイクとあまり工程を変えずに落ちにくくしてくれます。
コンサートや握手会など、推しと会う現場には鉄壁のベースメイクで臨みたいもの。
ぜひ今回ご紹介したテクニックを使って、最高の状態で推し活に臨んでみてはいかがでしょうか。