こんにちは! 文房具ライターのフミヒロです。突然ですが……
「手帳を楽しく上手に使えていますか?」
この質問に、素直に「YES!」と言える人は少ないのではないかと思います。
そんな人に、「小物文房具」を使って手帳を楽しく快適に使う方法を伝授します。すでに新しい手帳を買ったという人も、これから4月始まりの手帳を買うつもりという人も、ぜひお試しくださいね。
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そもそも手帳は「第二の脳」と言われるくらい、思考と効率の面で僕たちを助けてくれます。みなさんも一度は、予定を手帳に書き出すことで、頭がすっきりした経験があるのではないしょうか? しかし、「手帳まわりの小物文房具」を駆使すれば、きっとさらに素敵なヒントが見つかります。
今回、僕が紹介する小物文房具は「五感」がテーマです。五感は僕たちの気分を上げるエンジンですから、とっても大切なんです。では、順番に紹介しましょう。
視覚:手帳の検索力を上げるマーキングテープ
こちらはPLUS『マーキングテープ モジライナー』クローバーグリーンです。
この『モジライナー』は文字の上から引けるマーキングテープです。いくつか柄がありますが、特におすすめなのが「クローバー柄」です。緑色からエコな感じがしますし、いかにも自然という空気が漂って気分転換ができます。忙しい毎日の合間に、手帳を見てほっとひと息つくことができますよ。
このマーキングテープのいいところは、写真タッチのクローバーが文字を目立たせてくれること。蛍光ペンと違い、文字がにじまないのもうれしいポイントです。
おすすめの使い方は「検索スピードアップ」です。パラパラとめくっただけで、すぐに識別できます。例えば「アウトドアな予定は、このクローバー柄」と決めておけば、検索スピードはパソコン並みです。どこに何が書いてあるのかすぐに分からないと、手帳を持つ意味がないですからね。
この『モジライナー』が、みなさんの手帳検索を速くします。
モジライナー|マーキングテープ|デコレーション用品|製品情報 | プラス株式会社ステーショナリーカンパニー(PLUS Stationery)
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聴覚:クセになる音で気分を切り替える
聴覚を刺激する手帳まわりの小物文房具には、デザインフィル ミドリ『Belt Seal(ベルトシール)マグネット』がおすすめです。これは手帳・ノート・ファイルに、ペンホルダー付きのベルトを付けられる「ベルトシール」です。
何が凄いって、「音」が最高なのです。手帳を閉じるとき、そして開けるときに鳴る「パチン!」という音が気持ちよくて、気分を切り替えてくれます。あまりにいい音なので、この原稿を書いている横で、嫁が「これは私が欲しい!」とつぶやいてます。もう1個、買ってこなくては……。
クセになりそうな音はもちろんのこと、その便利さにも注目。
知り合いの文房具店の店長さんは名刺フォルダーに装着していました。たしかに太ってきたファイルに付けると便利です。手帳も同様に、ベルトがないものに付けるといいでしょう。知らぬ間に鞄の中で手帳が開き、紙にシワがつく心配からも解放されます。
装着方法はとっても簡単。シールの粘着力で貼りつけるだけのお手軽留め具なんです。大丈夫なの? と、その粘着力を心配される方がいるかもしれませんが、驚くほど安定しています。穴を開けないですむのもいいですね。
※こちらはペンズアレイタケウチさんの店長の「名刺入れ」です。
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嗅覚:「ふせん」で好きな香りをいつでも、どこでも
誰しも「好きな香り」があるのではないでしょうか。試しにその香りを思い浮かべてください。
……おそらく多くの人が、今この場でその香りをイメージし、心豊かな気分になったのではないでしょうか。このように嗅覚はとても敏感な器官なのです。そんな香りを楽しめる文房具があります。
それは「香りが漂うふせん」です。
なかでも最近とても人気なのがニチバン『アロマふせん』です。このふせん、軽くこするだけで香りが漂うので、手帳を開くたびに香りを楽しめます。僕はバラ柄のローズの香りをセレクトしました。リラックスしがてら手帳を開いていい香りをかげば、スケジューリングもはかどりそうです。
味覚:芋を使った愉快なスタンプ?
「味覚」を刺激するというと苦しいかもしれませんが……(笑)、皆さんは「芋判(いもばん)」をご存じですか? 子どものころに作った方もいるのではないでしょうか。
芋判は秋の味覚「さつまいも」を半分に切って、その断面を彫り込んで判子にするというもの。この芋判と同じ原理で作られたスタンプで昨年ヒットしたのがPILOTの『フリクションスタンプ』です。これがなかなか気分を上げてくれるイカした文房具なんですよ。
さまざまな柄がある中、文房具仲間の間で話題になっているのが「さけび柄」です。僕は「ムンク柄」と呼んでいます。
時にはイマイチ乗り気になれない予定もありますよね。そんな時にポン! とこれを押します。するとどうでしょう……このムンク柄にクスッと笑いそうになりつつも、「絶対にこのムンクを消してやる!」という意気込みをかき立てる小生意気さがあるのです。僕も最初は半信半疑でしたが、実際に押してみると、まさにこんな気持ちになりました。
手帳はあなただけのプライベートゾーンです。ですので、お堅い内容のスケジュールに顔をしかめるばかりではなく、ところどころ遊び心を取り入れて息抜きしましょう。
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触覚:上質な感触に気分も上がる
最後は「触覚」ということで、超高級ブックマーク『ブックダーツ』を紹介します。薄いうえに丈夫で使いやすいということで、愛用されている方も多いと思います。僕もスケジュール帳には必ずこれを潜ませてあります。
このブックマークは金属でできているのに、とにかく薄いのが特徴です。僕も最初は「こんなに薄いの?」と、ビックリしたほどです。ある程度厚みがあると、ブックマークが増えるとかさばります。しかし『ブックダーツ』なら、そんなわずらわしさもありません。
そして、このメタリックな感触こそが、他と比べられないほどの優越感を僕にもたらしてくれます。「僕はいいモノを使っているんだ!」という気持ちです。それに、なめらかな手触りのおかげで紙が傷つかないのもうれしいポイントです。
さらに何度でも繰り返し使えるという良いところもあります。もちろん、紙のふせんもいいですが、シンプルなものを長く使う文化も大切にしたいですよね。
最後に:おすすめの手帳
さて、これまで手帳まわりの文房具についてお話ししてきましたが、肝心の手帳について僕のおすすめを紹介します。それは「マンスリー手帳」です。そう、カレンダーのように毎日がマス目になっていて、1ヶ月が見渡せるタイプのモノです。今回紹介した「小物手帳文房具」も大活躍してくれます。
そして、このタイプの手帳を選ぶときにポイントが3つあります。
1. フリースペースが多い
フリースペースが多いとたくさん書き込むことができ、ちょっとしたメモをとりたいときも重宝します。それに、「マーキングテープ」「ふせん」「スタンプ」で手帳に彩りを添えながら楽しく使っていくためには必須条件です。また、余白のスペースが大きいと考える空間が大きくなり、発想も豊かになりますよ。
2. 最低でもマス目の中に4行書ける
マス目の大きさは4行分が目安です。例えば上部の2行分は午前、下部の2行分は午後というように使い分けることができます。これだけあれば、ちょっとしたイラストも描けちゃいそうですね。
3. 月曜日始まり
月曜日から気持ちよく仕事をスタートするには心の準備が必要です。そのためには休日のスケジューリングが大切です。休日をだらだら過ごさないように、土曜日と日曜日がつながっている月曜日始まりの手帳がおすすめです。
いかがでしたか? 使いやすい手帳と「気分を盛り上げてくれる『手帳文具5選』」で、素敵な手帳ライフを楽しんでくださいね!
著者:イグチ フミヒロ (id:fumihiro1192)
文房具朝食会@名古屋を主催する「文房具ライター」です。特に好きな文房具は「万年筆」「ホッチキス」「クリップ」。愛知県岡崎市在住で、『愛知の文具王』と呼ばれています。
ブログ:『本と文房具とスグレモノ』
Twitter:@fumihiro1192