こんにちは! いまがわです。
わが家は、私、エンジニアの夫、1歳の息子の3人家族です。
私は普段、『デザイナー脂肪』というブログで、夫婦や育児に関する4コマを描いています。
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私がまだ育休中だったある日、始まりは1通の封筒でした……
夫はもともと、育児に協力的です。私の育休中は、必然的に子供と接している時間は私の方が長くなるため、わが家では「母親はプロジェクトマネージャー、父親は信頼できる外注さん」という役割で育児を分担していました。(現在は私の育休も終わって共働きなので、育児に関しては大体5:5の割合で対応しています。)
- 子供の成長に伴い、ご飯の量や対応方法は日々変化していきます。私の記憶力がイマイチというのもありますが、子供と接する時間が限られる中で、それらを全て記憶し、日々アップデートしていくのはなかなか大変です。そして、もしこれが仕事だったら? メインの担当者1人しか知らない仕様があるのに、ドキュメントは無い状態。その人が風邪で寝込んでしまったら……? 結構リスキーなプロジェクトに見えます。そういう思いもあって、育児の引き継ぎ資料をお願いしました。
夫から「引き継ぎ資料が欲しい」と言われたとき、最初は面倒くさいなと思ったのですが、結果から言うと、用意して大正解でした!
育児で毎日忙しい中、引き継ぎ資料を書くのは正直大変です。さらに「子供の仕様」は日々変わっていくため、都度更新も必要です。私はこのとき、つい睡眠時間を犠牲にしてしまったのですが……そこまでやる必要性はまったくありません! それぞれの家庭によって事情は違うので、自分たちに合ったペース・やり方で作っていくのが良いと思います。
また、わが家では引き継ぎ資料をDropbox Paperで作成しました。UI(ユーザーインターフェース)がシンプルで使いやすく、授乳中にスマホでポチポチ更新でき、リンクを共有すれば誰でもすぐアクセス可能なのが魅力です。今回は、A4サイズで2、3ページほどのボリュームになりました。
というわけで、今回は私が育児の引き継ぎ資料を作った話について書きたいと思います。
わが家の引き継ぎ資料に載せた6項目
まずは夫に知りたい情報をヒアリングし、わが家では以下の6項目を引き継ぎ資料に記載することにしました。
- 1.子供の基本情報
- 2.1日のスケジュール
- 3.離乳食について
- 4.薬の種類、塗る箇所
- 5.泣いたときのフローチャート
- 6.おでかけの荷物と遊ぶ場所リスト
1.プロジェクト概要(子供の基本情報)
始めにプロジェクト概要……ならぬ、授乳回数や時間、身長体重など子供に関する基本的な情報を書いておきます。アレルギーについても書いておくといいですね!
服のサイズは別になくてもいいのですが、息子は体重が重めで大きめサイズを買っているので書いておきました。
2.1日のスケジュール
これは引き継ぎ資料で一番必要です!!
夫は平日の昼間は仕事でいないので、1日の基本の流れを把握してもらうために書きました。仕事でも同じですが、業務の全体フローが見えていた方が、今何をやるべきなのか、今後何が発生するのかが分かって安心できます。
3.離乳食について
わが家の離乳食は、基本的に冷凍のおかゆ・野菜+ベビーフードのおかずです。私がはりきって作ったものほど食べてくれない……ので、ベビーフードは親友です。
和光堂のベビーフードに「栄養マルシェ」というシリーズがあるのですが、主食+おかずのセットにスプーン付きという神仕様なので、外出時や、他の人に預かってもらう間の離乳食にオススメですよ。
4.薬の種類、塗る箇所
塗り薬は、顔に塗ってはいけないもの、薄く塗るもの、コッテリ乗せるものなど種類がいろいろあり過ぎて覚えきれません!! なので塗る順番と名前、塗る箇所を書きました。以下は、息子に処方された薬の場合です。(子供の症状によって処方される内容は違うので、使い方はお医者さんや薬剤師さんに教えてもらいましょう。)
- 1. プロペト:お尻のオムツかぶれ全体と、首全体に塗る
- 2. アルメタ:オムツかぶれで特にひどいところに薄く塗る
- 3. リドメックス:首の赤いブツブツに薄く塗る
塗り薬って見た目が似ているものが多いので、できれば写真も載せておくと丁寧ですが、面倒ですよね。薬自体にも「お尻」「首」ってペンで書いておくと確実です。
今まで処方されたものの一部。夫はアルメタとリンデロンの違いをなかなか覚えられませんでした
5.泣いたときのフローチャート
夫の熱烈な希望で、子供が泣いたときのフローチャートも作成しました。
普段やっていることをフローチャート化する必要なんてあるの?と思っていたのですが、思い返してみると、子供が泣いているときの夫の行動は、抱っこして終わりだったりで(子供はそのまま泣き続ける……)、私から見ると「何で原因を特定しないの!?」とハラハラする対応をしていました。
ただ夫は場数が少なくて対処法が分からないだけだったので、フローチャート化したことで具体的に次のアクションを取れるようになりました。
6.おでかけの荷物と遊ぶ場所リスト
- 抱っこひも
- オムツセット(オムツ3枚、おしりふき、BOS袋3枚)
- 離乳食セット(ごはん、おやつ、タッパー、スプーン、ビニール袋)
- ハンカチ2枚
- ポケットティッシュ
- よだれかけ2枚
- 水筒
赤ちゃん連れだと、少しのおでかけでも荷物が多くなりがちです。私自身よく忘れ物をするので、必要なものを載せておきました。
防臭袋「BOS」は防臭力のあるビニール袋で、出先でオムツを捨てるところがないときに、これに入れておきます。そのままバッグにずっと入れていたとしても一切臭いが漏れない魔法アイテムです。普通のビニール袋に比べると割高ですが手放せません!!
また、お出かけにオススメの場所はGoogle マップでマイマップを作って共有するのが便利です! 一言コメントを書けるのも良いです。
いざ、引き継ぎ当日
結婚式の参列当日。朝7時に家を出て新幹線に乗り関西へ!
帰宅は20時を過ぎる予定だったので、朝、子供の顔を見て「次起きている時に会えるのは明日の朝か〜」としんみり。
友人の結婚式は非常に感動的で、参列できてとても良かったです。普段大人との会話が少ないため「会話のキャッチボールができる!」「ごはんを温かいうちに食べていいの!?」ということにも涙が出そうでした。
一方、頭の中では「15時だからお昼寝中かな?」と、つい家のことを考えてしまい、完全に楽しめない自分が……そして帰路につきました。
結果&まとめ
私の不安とは裏腹に、夫は子供と2人きりで楽しく過ごしたようです。
この頃の息子は夕方〜お風呂までグズグズなことが多かったのですが、この日は泣き止まなくて困ったことも特になかったとか。
- 子育ては自動化しづらい上、少しのミスでリズムが大きく狂ってしまうことがあります。子供の世話はスケジュール通りにいかないことも多いのですが、基本の手順をテキストや図で確認できるとミスが減ると感じました。
この結婚式以降も妻は子供を私に任せて友人とよくご飯に行っています。子供が3歳くらいになったら、祖父母の家に1泊預ける、なんてこともできると良いなーと話しています。また、普段から育児に関する情報共有についてはなるべく効率化を心がけ、Wunderlist、Dropbox Paper、夫婦2人+BotのLINEグループなどの便利なツールを積極的に取り入れています。
Botが雨の予報を教えてくれたり、夫がオフィスから保育園に向かうときに通知をくれたりします
今回、私が普段やっていることを資料に落とし込んでみて、あらためて自分の育児を客観的に見るいい機会になりました。
夫も「丸1日1人で面倒が見られた」という成功体験を得たことで自信がつき、私も「夫になら任せて大丈夫」とお願いしやすくなりました。
また夫以外に子供を見てもらう場合も、この資料を共有すれば口頭で事細かに説明する必要がないので楽です。(キッチリこのルールを守ってというわけではないですよ〜とだけ付言しておきます。)
「引き継ぎ資料を作ってみたいけど、ちょっと大変そう……」という人は、まずは1日のスケジュールをスマホにメモってみるだけでもどうでしょうか? あとあと「あの時こんなスケジュールだったっけ?」という思い出にもなりますよー!
著者:いまがわ (id:i_magawa)
UIデザイナー。たまに変ジニアな夫についての4コマを描きます。趣味は3Dプリンターでクッキー型を作ること。好きなケーキはフランクフルタークランツ。
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