世の中には想像もつかないディープな趣味にハマっている人がたくさんいます。そんな沼の住人、略して沼人(ぬまびと)は、日々どんなアイテムを手に入れて趣味を深めているのか……。
そこで沼人たちに「最近買って大正解だったもの」を教えていただきました!
趣味にどっぷり浸かる沼の住人はいったいどんなものを買ったのでしょう? 紹介してくださったのはこの方々。
- 【テッパン趣味ver.】
- キャンプ沼・佐久間亮介(さくぽん)さん
- 筋トレ沼・ジグ・ザガーさん
- 料理沼・梅津有希子さん
- ジャニヲタ沼・あややさん
- ロードバイク沼・篠さん
- 【ちょっとニッチな趣味ver.】
- 生き物ハンティング沼・平坂寛さん
- 自作キーボード沼・ゆかりさん
- エクストリーム料理沼・小林銅蟲さん
- 自宅鮨沼・nanoha3さん
そんな世界あったの? そんなアイテムが存在してたの? という新発見が続々です。趣味自体はディープでも、教えてもらったアイテムは意外にも(?)めちゃくちゃ便利そうなのです……!
2019年10月の消費税増税を控えている今、ちょっとでも気になったものはチェックしてみませんか?
生き物ハンティング沼:過酷な現場にも連れて行ける2wayバッグ「オスプレイ ソージョン60」
「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 平坂寛のフィールドノート / Twitter
世界各地へ生き物ハンティングに出かける平坂寛さん。山に海、川とハードな場所を訪れることも多い平坂さんの「買ってよかったもの」、どんなマニアックな代物が出てくるのかと思いきや、めちゃくちゃ便利そうな「オスプレイ ソージョン60」を紹介してくださいました!
はじめて「ソージョン60」を購入して10年近くが経つ。
海外へ採集に出向く際に大きなストレスになるのが捕獲機材や衣類を詰めるバッグだった。というのも狙いの生物が棲む環境によっては山を登ったり、腰まで水に浸かったりというシチュエーションが珍しくない。
そのため登山用バックパックを使用していたのだが、生息地への道中には当然市街地も経由するし、舗装された道路を延々歩く場面も多い。そういう状況で重い荷物を背負い込むのは体力の浪費でしかないのだ。
といって、キャリー付きのスーツケースでは山中や水辺で動けなくなる。オートバイでの移動も困難だ。そこで場面に応じてキャリーケースとバックパックを使い分けられる本製品に白羽の矢が立った。
いい買い物だった。
サイズと剛性の割に軽量で、背負っても負担が少ない。シンプルだが痒いところに手が届く設計。そして何より、やたらタフ。
特にホイールは造りが非常に頑強で径も大きいため、多少の段差や荒れ地は強引に引き回してもビクともしない。ここ5年くらいはどんどん扱いがハードになっており、ちょっとした登山道や砂利浜もキャリーバッグスタイルで強行突破している。
とはいえ長年の超酷使に耐えている相棒である。いつダメになっても不思議ではない。そんなわけで先日、もう一つ同製品を注文しておいた。これであと10年は安心して旅ができる。
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自作キーボード沼:モノ作りに没頭させてくれる3Dプリンタ「Adventurer 3」
キーボードの開発を行うゆかりさん。自分好みにカスタマイズできる面白さにハマるともう後戻りできないといいます。そんな自作キーボードに欠かせないというアイテムが「3Dプリンタ」。高級キーボードを探すのも楽しいですが、自作のキーボード、新たな世界が開けそうな予感しかない。
僕は現在Lime40というキーボードを開発しています。
このキーボードは3Dプリントを使った立体的なキーボードで、この開発に欠かせないのがFlashforge社の3Dプリンター「Adventurer 3」です。
モノ作りが好きな人にとって自分が設計したものがみるみる出力され、数時間後には形になっているというのは思った以上に感動する経験であり、そんな夢を叶えてくれるツールが3Dプリンターと言えます。
しかし3Dプリンターは結構シビアな調整が必要で、格安のものを使うとプリント失敗などに悩まされることも多いという問題があります。
Adventurer 3は届いてすぐに何の調整も無しにすぐプリントを始めることができました。
また専用のスライサーソフト*1があるので作ったSTLデータ*2を出力することも非常に簡単な上、プリンタの不調に悩まされたこともほとんどありません。
僕にとって3Dプリンタはあくまでツールであり、作りたいものはその先にあります。ツールの調整に手間をかけるのも楽しいのですがそれは本意ではありません。その点仕上がりや挙動を心配することなく、安定してプリントしてくれるAdventurer 3は非常に買ってよかったと感じています。
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エクストリーム料理沼:独特のドロドロ感が出せる調理器具「ムーラン」でスープ・ド・ポワソンを作る
自身のブログで豪快すぎる料理の様子をたびたび発表している小林銅蟲先生。ソレドコでも7回にわたって破壊力がものすごい料理を披露してくれています。今回、「ムーラン」という新たな道具を手に入れたようです……!
フレンチの厨房とかで、鍋の上でなんかすごいゴリゴリやってるの見たことありませんか。あれがムーランです。 すりおろし刃に具材を乗せ、バネと金属板で押さえつけ手回しで漉したり絞ったりできる道具です。
先日スープ・ド・ポワソン(魚と香味野菜で作る欧風スープ)を作ったんですが、これは煮た具材を絞るだけだと特有のドロドロ感が出ません。かといってミキサーで完全粉砕するとペースト状になってしまいます。
やはりムーランであろう、ということで購入を考えていましたがこれが結構いい値段します。ご家庭で見掛けない理由ですね。 そんな折にたまたま寄稿依頼が来たのでただちに購入し、いざスープ・ド・ポワソンで実践してみました。
ムーラン的には魚の骨をすり潰してくれる訳ではないのであらかじめ骨を除いておかないと破滅するし、少しずつ具材を投入して回さないとすぐ限界を迎えるので、むしろ労力が激増する結果となりました。
しかし、それでもこちらが望む仕上がりを充分に得られたため料理的には大変いい感じになりました。
(たまたま冷凍庫にソフトシェル伊勢海老がいたのでそのまま入れてみました。でも煮るより揚げた方がうまいですね) これは地獄を見てもまた作ろうという気持ちになってしまいました。困ったね。いいけど。
使い手に気合があれば夢をある程度叶えてくれる、そんな道具だと思います。
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自宅鮨沼:1年使えば元をとれる!いいことだらけの「オールステンレスの柳刃包丁」
nanoha3さんといえば自宅鮨! 「お鮨とワインを合わせてみたいな」と思ったのがきっかけだったそうです。外で食べるより断然安く済んで好きなネタを好きなだけ食べられる……というのが自宅鮨の魅力。「もうさっそく始めたい」と思った方も多いでしょうが、自宅鮨を始める上で欠かせないのが「オールステンレスの柳刃包丁」です。
鮨を握るか否かにかかわらず、刺身を切るときに必要になるのが柳刃です。通常の包丁と比べて刃渡りが長く、一度の切りつけで刺身を切り出せます(何度も切ると表面が荒れて味が落ちます)。白身の薄切りも、数回練習すればそれっぽくできるようになります。小指と薬指で握って、肘を引いて切るのがポイントです。
この柳刃の良いところは、総ステンレスで錆びずに清潔なことと、京セラのロールシャープナーがあれば10秒で研げるので、切れ味の維持が非常に楽なことです。切れ味は良好で、指を切っても切っている最中は痛くないのも素晴らしいです(体験談)。もちろん扱いは十分注意する必要があります。
2万円となかなか良いお値段ですが、これは1年もあれば取り戻せます。というのも、刺身はサクで買うと、切って盛りつけてあるものより半額くらいのグラム単価で買えるからです。
100g400円のサーモン刺身サクと、50g400円のサーモン刺身盛り合わせ、価格も、鮮度や乾燥感も違うので、サクが圧倒的に良いです。
これからの季節、戻り鰹が200~300gのブロックで安く売りに出されます。腹側のサクを買ってきて大葉と茗荷を千切りにして、ポン酢&ニンニクを振りかけてやると、一杯やるのに最高です。
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キャンプ、筋トレ、料理……テッパン趣味編も公開中
ソレドコでTwitterやってます!
今回紹介した商品
【楽天市場】 オスプレイ ソージョン60
【楽天市場】 3Dプリンタ
【楽天市場】 ムーラン 調理器具
【楽天市場】 柳刃包丁 オールステンレス
【楽天市場】 京セラロールシャープナー