はじめまして、ウォルサムです。「面倒くさい」と「テケトー」が頻出するブログを書く、自他ともに認める面倒くさがり屋。
そんなわけで料理だって手間ひまかけて出来上がる美味しいものよりも、手間いらずで美味しく出来上がる方が断然好き。そんな我が家に、ある日「電気圧力鍋」がやってきた。
内なべに食材を放り込んでスイッチを押したら、あとはほったらかしでOK。和食上級者の試金石ともいえる煮豆から、ご馳走っぽい肉料理やデザートまで、電気圧力鍋があればラクしていろんな料理をつくれちゃう。
我が家の食卓を変えた電気圧力鍋
じゃん。
これが我が家にやってきた電気圧力鍋(シロカ マイコン電気圧力鍋「クックマイスター SPC-101」)。気取らないルックスがまた、超高級調理家電が似合わない我が家のキッチンにぴったり。白もあるらしい。
炊飯器のように内なべに材料を入れて調理する仕様で、内なべは1.6Lの小鍋と同じサイズ。ひとり暮らし~二人暮らし向きといったところだろうか。
圧力調理はもちろんのこと、炊飯、蒸し調理、スロークッカーなど、調理タイプが豊富な優れもの。
<圧力調理>まずは黒豆の煮豆をつくります
☆黒豆煮
果たして何が美味しい黒豆のつくり方なのか頭を抱えつつも、行き着いたのがこちら。
【材料】
・ 黒豆 150g
・ 水 300ml
・ 砂糖 130g
・ しょうゆ 大さじ1
・ 塩 少々
【手順】
1.洗った黒豆をたっぷりの水にひと晩(8時間程度)浸しておき、水気を切る
(左)水にひと晩浸した黒豆、(右)水に浸す前の黒豆
2.内なべに黒豆と水と砂糖、しょうゆに塩を入れ、落とし蓋がわりのアルミ箔で覆って蓋を閉じる
3.メニューボタンから、<豆類>を選んでスイッチオン。加圧18分に保温60分で完成
鍋につきっきりじゃないので、掃除に洗濯にあるいはお昼寝してる間に出来上がり。ラクチン!
ふっくら黒豆煮をつくるポイントは、空気に触れさせないこと。「電気圧力鍋+落とし蓋」なら差し水の必要もなく、スイッチオンで密閉空間となるので、おまかせでもふっくらと煮上がる。
完成した黒豆はふっくらつやつや7割、皺あり3割くらいの出来。料亭で出てくる黒豆の足元にも及ばないけれど、じゅうぶんにふっくら。家で食べるにはこれでよし!
<圧力調理>大豆の水煮を使って甘くない豆料理をつくります
黒豆マイスターへの道は冬山登山なみの険しさだけど、大豆の水煮マイスターへの道は電気圧力鍋なら近所のお散歩レベルでもっと簡単。もしかしたら失敗する方が難しいレベルかも?
大豆の水煮と、それを使った料理をつくります。
☆大豆の水煮
乾燥豆だって、かじれるほどに柔らかくなる。つくり方は次の通り。
【材料】
・ 大豆 120g
・ 水 500ml
【手順】
1.ひと晩(8時間程度)水に浸しておいた大豆の水気を切り、内なべにセットする
(左)水にひと晩浸した大豆、(右)水に浸す前の大豆
2.蓋を閉じて<お好み>ボタンから加圧時間8分にセットし、加圧が終了すれば完成 ※蓋を開けるのは加圧表示ピンが下がってから
☆大豆と手羽先の煮込み
では、出来上がった大豆の水煮を使って豆料理を。代表的なものだと五目豆だけど、五種類も材料を揃えるのは面倒くさい。三つの食材でつくれる豆料理でじゅうぶんさ。
【材料】
・大豆の水煮 1カップ半
・ 鶏手羽先 4本程度
・ 干しシイタケ 5個
・ しょうゆ・オイスターソース 各大さじ2
・ 砂糖・酒 各大さじ1
【手順】
1.干しシイタケを、1カップ半強(300ml程)の水に浸して戻しておく。または500wの電子レンジに2分半かけて、15分ほど放置でも可 ※もどし汁は後で使うのでとっておく
2.手羽先は、関節部分をキッチンバサミでカットし、酒としょうゆで下味をつけておく
3.みじん切りにしたしょうがを油を引いたフライパンに入れ、いい香りがしてきたら手羽先に焼き色がつくまで両面を焼く
4.電気圧力鍋の内なべに、手羽先・干しシイタケ・しいたけのもどし汁(300ml)、しょうゆ・オイスターソース・砂糖・酒を入れる
5.メニューボタンから<豆類>を選んでスイッチオン。18分加圧すれば完成
手羽先を焼きつけたフライパンは鶏の油を生かし、残り野菜(大根、ニンジン、葱など)をテケトーに内なべにぶち込んでスープにすれば無駄もなし。
<炊飯>続いてお粥をつくります
炊飯器みたいなルックスらしく、お米料理だってつくれちゃう電気圧力鍋。玄米だっておこわだって炊けるけど、つくって嬉しいのは、お粥。
☆お粥 アレンジして中華風にも
通常の計量カップより小さい付属のお米カップに半分のお米さえあれば、内なべいっぱいのお粥が完成するので、体調ダウンで外出したくない時にもお役立ち。
【材料】
・ 米 1/2合(約75g)
・ 水 600~700ml(かためのお粥が好きな人は、少な目で)
~ アレンジ編 ~
・ 千切りしょうが 適量
・ レタス 適量
・ あさりの水煮の缶詰 適量
【手順】
1.米をとぎ、30分ほど水切りする(体調が悪い時はすっ飛ばしてもOK)
2.内なべに米と水をセットし、メニューボタンから<おかゆ>を選んでスイッチオン。加圧時間18分プラスアルファ*1で完成
3.梅干に塩というオーソドックスなお粥に飽きたら中華風で。千切りしょうがにレタス、あさりの水煮の缶詰に、ゴマ油をひとたらしで完成
<圧力調理>ではメイン料理の肉料理を2品つくります
骨付き肉は旨味たっぷりで美味しいけれど、きれいに食べるのは面倒くさい。でも電気圧力鍋なら、骨付き肉を使った料理も身離れがよくなって食べやすくなるから便利。
☆1品目はアドボ
フィリピンの郷土料理・アドボにだって、チャレンジしやすくなる。
【材料】
・ 鶏手羽元 6本(300gほど)
・ にんにく みじん切り(大さじ1)
・ ピーマン
・ パプリカ(赤・黄) 各1個づつ
・ タマネギ 1/4個
・ しょうゆ 1/3カップ
・ 酢 1/4カップ
・ 砂糖 大さじ1半
・ オイスターソース 小さじ 1/2
・ 酒 大さじ2
【手順】
1.野菜はカットし、鶏手羽元はみじん切りにしたにんにくと油を引いたフライパンで、焼き色をつけておく ※省略可。ただし焼き色をつけておいた方が美味しい
2.内なべに、鶏肉・タマネギ・ピーマン・パプリカを入れ、調味液のしょうゆ・酢・砂糖・オイスターソース・酒を回し入れる
3.メニューボタンから<肉類>を選んでスイッチオン。加圧時間18分プラスアルファで完成
アドボには本来ゆで卵が入るものだけど、面倒くさいのでカット。なんちゃってではあるアドボだけど、正しい味噌汁や肉じゃがが存在しないように、国民食にして郷土料理のアドボにも、正しいアドボはきっと存在しないはず。だからこれでよし。
☆2品目は塊肉(牛肉)のウスターソース煮
塊肉を使ったお料理も、短時間で柔らかーく仕上がるので重宝する。ウスターソースを使えば、簡単だけどレストランで出てくるビーフシチューっぽい味に化ける優れもの。
【材料】
・ 牛ロース塊肉 300g
・ 芽キャベツ 10個
・ タマネギ 1/2個
・ ズッキーニ 1本
・ ブラウンマッシュルーム 4個
・ ウスターソース 1/2カップ
・ 赤ワイン 1/4カップ
・ 野菜ジュース(無塩) 1缶(190g)
・ オレガノ 少々
【手順】
1.野菜(芽キャベツがなければキャベツ1/4個でも代用可)はカットし、牛ロース塊肉はフライパンで焼き色をつけておく
2.内なべに、牛ロース塊肉・芽キャベツ・タマネギ・ズッキーニ・ブラウンマッシュルームを入れ、調味液のウスターソース・赤ワイン・野菜ジュースを加え、あればオレガノ少々も加える
3.メニューボタンから<肉類>を選んでスイッチオン。加圧時間18分プラスアルファで完成
煮崩れた野菜、特に芽キャベツがとっても美味しくなるので、芽キャベツの出回る春先にこそつくりたいレシピ。
<蒸し調理>最後にデザートをつくります
蒸しものもおまかせな電気圧力鍋では、デザートだってつくれちゃう。少量、1個だけからつくれるところが無駄なしでよし。
☆抹茶プリン
容器「WECK Mold Shape230」1個分の抹茶プリンに挑戦。
【材料】
・ 卵 1個
・ 牛乳 140cc
・ 砂糖 18g
・ 抹茶 小さじ2
・ ひと口羊羹 半分(30g程)
【手順】
1.まずは市販のひと口羊羹の半分を細かくカットし、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(500w)に20~30秒かける
2.スプーンで混ぜると、あんこペーストの出来上がり。型にはバターを塗っておく
3.電子レンジで牛乳を軽く温めておき、そこに溶きほぐした卵を加えて「牛乳液」をつくる
4.別のボウルに抹茶を入れ、温めた牛乳液を少しづつ加えてよく混ぜる。最後に砂糖を加えて「抹茶プリン液」をつくる
5.内なべに分量外の水130mlを入れ、そこに蒸し台を置く
6.抹茶プリン液を型に流し入れ、蒸し台の上に型を置く
7.<お好み>ボタンから加圧時間1分にセットしてスイッチオンで完成
あんこペーストは、冷えると羊羹に戻る。抹茶プリンが甘さ控えめなので、羊羹あんこペーストの甘さがちょうどいいアクセントに。この手法を使えば、黒糖あんペーストも白あんペーストも桜あんペーストも思いのまま。
***
と、副菜や気取らない主菜に気合の入った主菜、お粥にデザートまでつくれて大活躍中の電気圧力鍋。各種調理機能がついた高級炊飯器と何が違うのさ? と、疑問にも思わず便利に使っている。
電気圧力鍋の好きなところ
我が家は1ヵ月に5キロのお米を消費するかどうかという、お米消費量が少ない家庭。麺類もパンも餅もまんべんなく食べている家庭。置き場所も困る炊飯器に大枚はたくのは抵抗がある……。
だから、炊飯器ちっくなコンパクトな調理家電でちょうどよし。ボタン1つでいろんな調理に対応してくれるうえに、お手頃な値段もいいところ。レジ前でつい買い物カゴに入れてしまう新製品のチョコやガム並みにハードルが低い。
さらには本体を除く内なべ、ふた本体、圧力切替弁やパッキンにいたるまで水洗いが可能*2なところも、手入れがしやすくて気に入っている。重い鍋は洗うのも大変で、使うのも億劫になりがちだもの。
こんな電気圧力鍋を使いこなしてラクしてます。
※記事内で紹介したレシピは、電気圧力鍋に付属されていたレシピや他の料理本などを参考にアレンジしたものです
著者:ウォルサム (id:waltham70)
暇なので、自分のために雑記ブログを書いているオウチスキーです。きれい・美味しい・かわいい・楽しいによく反応します。
ブログ:クローズドなつもりのオープン・ノート Twitter:@duodecimx2
*1:加圧ピンが下がるまで鍋の蓋が開かない仕様になっているため、加圧終了後に即中身が取り出せるわけではありません。プラスアルファには、鍋が開けられるようになるまでの待機時間という意味合いが含まれます
*2:食洗機不可