突然ですが「みかんの産地」といえば愛媛ですか? それとも和歌山?
もちろん、有名なみかん産地はほかにもありますが、真っ先に思い浮かぶ二大産地といえば、やっぱり愛媛と和歌山ではないでしょうか。
……と、申し遅れました。ライターの山田井ユウキと申します。実家が愛媛でみかん農家をやっておりまして、毎年秋になるとみかんが100個以上送られてきます。
そんな出自ですので、みかんといえば「愛媛」派。生まれたときから愛媛のみかんに囲まれていたため、「みかんは和歌山」といわれてもピンときません。
そんな話をソレドコ編集部員のTさんにしたところ、なんとTさんは和歌山出身! 「は? みかんといえば和歌山やし」と返され、某きのこVSたけのこのようなバトルが勃発しました。
しかし、有名産地の出身とはいえ、僕もTさんも単に「小さい頃からよくみかんを食べてきただけ」。愛媛と和歌山のどちらが真のみかん王国なのか? を競い合っても「ウチの方がおいしい!」という感覚論になりがち。
そこで今回は「愛媛と和歌山、真のみかん王国はどちらなのか」に決着をつけるべく“ちゃんとした人たち”によるプレゼンバトルを決行することにしました!
ということで、県内のみかんについて知り尽くしている愛媛県庁と和歌山県庁の職員さんです!!
プレゼンバトル参加者
【愛媛】
(左)愛媛県 ブランド戦略課 山口さん。好きなみかんの品種は「せとか」。
(右)愛媛県 農産園芸課 渡邉さん。好きなみかんの品種は「甘平(かんぺい)」。
【和歌山】
(左)和歌山県庁 食品流通課 稲葉さん。好きなみかんの品種は「はっさく」。
(右)和歌山県庁 果樹園芸課 田嶋さん。好きなみかんの品種は「春峰(しゅんぽう)」。
🍊和歌山:生産量が17年連続全国1位
🍊愛媛:「かんきつ」全体の生産量は44年連続全国1位
🍊愛媛:「みかん研究所」がある
🍊和歌山:雨に強いチート品種を偶然発見
🍊和歌山:蔵でみかんを貯蔵するシステムがスゴイ
🍊愛媛:ユニークで優れたブランド戦略
● 愛媛と和歌山が抱える「みかんの課題」
・みかんの消費量が落ち込んでいる!
・異常気象に人手不足……。農家さんも大変
※取材はオンラインで実施しました
【和歌山のみかん ここがスゴイ1】17年連続で生産量全国1位
本日は「真のみかん王国」を決めるプレゼンバトルにご参加いただきありがとうございます! 今更ですが、よく参加いただけたなと驚いております。
いえいえ。みかんと聞いたら負けられませんから!
今日はたっぷりと愛媛のみかんの魅力を語りたいと思います!
愛媛出身の山田井さんが無意識に愛媛びいきな進行をしないか、和歌山出身者としてしっかり見張ります!
(怖い)それでは、ここからはプレゼンバトルということで、それぞれの県のみかんの魅力を教えてください。先行は和歌山さんからお願いします!
分かりました! 「有田みかん」で知られる和歌山はみかんの収穫量が17年連続全国1位です!
ぬわー! 強っ!!
もう勝負ありでしょう!「生産量1位=王」ですよ!
生産量が多いということは、生産者が多いということでもありまして、栽培面積も7,330haと非常に広く、面積あたりの収穫量も多いのが和歌山の強みです。
これだけたくさん生産できるのは、篤農家(とくのうか)と呼ばれる高い技術を持つ生産者さんの存在が大きいですね。非常にありがたいことです。
生産量、面積、人材、技術……。わが故郷和歌山はパーフェクトなみかん産地!!
\やっぱりおいしい「有田みかん」/
【愛媛のみかん ここがスゴイ1】多種多様なかんきつを生産。総量は44年連続全国1位
ぐぬぬ……。生産量は愛媛も多いけど、確かに1位は長年、和歌山なんですよね……。
愛媛県内の主なみかん生産地は県南に偏っていますが、和歌山さんは県全体で生産されている上に、県内のみかん栽培の始まりは室町時代からという長い歴史も持っていらっしゃいます。
それが生産量1位という実績につながっているんでしょうね……。
冷静に褒めてる! 渡邉さん! は、反撃を!
分かりました! 愛媛は「中晩柑を含むかんきつ類全体の生産量」で44年連続1位になった実績を持っています。
そもそも統計などの「みかん」は温州(うんしゅう)みかんを指しているのですが、愛媛は「みかん以外のかんきつ類=中晩柑」の生産が多く、40種以上の品種を出荷しています。生産量比率は温州みかん6:その他かんきつ4くらいですね。
僕も一番好きなのはポンカンです!
ふふふ、ポンカンは愛媛が生産量第1位ですからね……。
愛媛のかんきつ類の強みは「バラエティ豊かな品種を生産していること」なんです。県内で開発したオリジナル品種「紅まどんな」はゼリーのような食感で、近年は贈答品としても人気の高級品種です。
また、同じくオリジナル品種の「甘平」はシャキッとした食感で食べごたえがあり、非常に糖度が高くて、イチオシです。ほかにも、いよかん、河内晩柑、天草、はるみ、せとか、はるかなど、多くの品種が全国生産量1位を誇っています。
愛媛で生産されているかんきつの一部
愛媛のみかん農家生まれなのに、ぜんぜん知らなかった……! 愛媛は「かんきつの王者」であるといっても過言ではないですね。
品種の豊富さで反撃されるとは……。で、でもやっぱり「みかん」といえば「温州みかん」が王道ですから! ね! 田嶋さん、稲葉さん!!
和歌山ではなかなか他県のかんきつが手に入らないのですが、甘平はインターネットで買って食べたことがあります。おいしかったですねぇ。年間を通じて多様な品種が収穫できるのはうらやましい。
私も紅まどんなを食べたことがありますが、本当にゼリーみたいな食感で「うまっ」て思いました。スイーツ感覚でかんきつが食べられるのって幸せですよね~。
メロメロじゃないですか……。
愛媛の「紅まどんな」は、ライバルながらあっぱれ! なうまさ
\山田井さんも大好き! 「ポンカン」/
\一度は食べたい憧れの「紅まどんな」/
\「甘平」も気になります……/
【愛媛のみかん ここがスゴイ2】人気のブランド品種を次々生み出す「みかん研究所」
よーし! このまま一気に押し切ってしまいましょう!
では……。愛媛には「みかん研究所」があります。
品種開発のため、2008年に宇和島市(旧・吉田町)に設立されたみかん専門の研究所です。現在は紅まどんなと甘平をかけ合わせて開発された「紅プリンセス」という品種の栽培技術を研究中で、2025年に発売開始予定です。
愛媛が多様な品種を生み出せるのは、この研究所のおかげですね。
みかん畑に囲まれた「みかん研究所」
ひえ〜! 和歌山にはみかん研究所はないんですか!?
和歌山にも「果樹試験場」という研究施設はあります。ただ、愛媛さんのすごいところは、「みかん研究所」と名付けてしまうところですよね……。
実は私も過去に2回ほどみかん研究所を訪問したことがあるのですが、屋根にみかんのモニュメントがあるんですよ。
これです
確かに、名前も見せ方もうまいですね……。一般の人にも分かりやすいですし。ちなみに、みかん研究所は誰でも見学できるんですか?
いえ、普段は公開しておらず、たまに県内外から農家さんなどの視察を受け入れています。
残念、行きたかった〜! でも研究データが流出すると大変ですもんね。
【和歌山のみかん ここがスゴイ2】突然変異の品種「ゆら早生」がチート過ぎる
和歌山には「品種の強み」はないんでしょうか!?
すばらしい品種がありますよ! 温州みかんの一種「ゆら早生(わせ)」です!!
1995年に登録された極早生(ごくわせ)品種で、形は通常の温州みかんよりも丸く、青みが残っているのが特徴です。
極早生?
早く収穫できる品種のことです。
ひとくちに「温州みかん」といっても、10月に「極早生みかん」、11月に「早生みかん」、12月に「中生(なかて)みかん」、1月以降に「晩生(おくて)みかん」と、秋から冬にかけてひと月ごとに収穫できる品種が違うんですよ。
知らなかった……。
実はこのゆら早生、人工的に作られた品種ではなく、みかん畑で枝変わり(突然変異)したものなんです。
そんなことあるんだ……!
枝変わり自体は珍しいものではないのですが、「見つける」のは極めて難しいんです。しかしゆら早生は、偶然、優れた観察眼をお持ちの篤農家さんのみかん農園で発見され、そこから品種登録されました。
最初は小玉で酸っぱくて、お世辞にもあまり評判がよいみかんではなかったのですが、雨が多かった年に非常においしく育ったんです。
一般的にみかんは雨が多いと糖度が下がりますが、研究の結果、ゆら早生は「雨に強い品種」ということが分かり、そこから評価が上がりまして。昨今は気候変動で雨に悩まされることが多いので、県内でもどんどん普及していて、生産量が伸びています。
「ゆら早生」の素晴らしさは、その“特殊な性質”にあり
めちゃくちゃチート品種だ。そんな品種が偶然できて、偶然発見されて……ってマンガみたい……。
そもそも極早生品種で品質が高いものはそう多くないので、ゆら早生は他県から見てもすばらしい品種だと思います。まだ食べたことがないので、個人的にも気になっています。
品種の話でKOしたかと思ったら、思わぬ反撃が……!
\ゆら早生、ふるさと納税で「予約」しておきません?/
【和歌山のみかん ここがスゴイ3】蔵で熟した甘〜いみかんが3月まで楽しめる!
それでは、引き続き和歌山の強みをプレゼンします! 海南市下津町の「下津蔵出しみかん」がスゴイ、です!!
蔵出しみかん……?
このエリアでは昔から、畑の中に木造・土壁造りの蔵を建て、そこで収穫したみかんを1カ月以上寝かせてから出荷する、という方法が取られてきました。
寝かせることで糖度が増し、酸が落ち着いてまろやかな味わいになる上に、通常、1月ごろに旬が終わってしまう温州みかんを3月ごろまで楽しめるんです。
その名の通り“蔵”で保管される「蔵出しみかん」
長く楽しめるのはうれしい!けど、腐ったりしないんですか……?
そこは適した収穫時期を見定め、温度や湿度などを適切に管理した蔵に貯蔵する、生産者さんの優れた技術あってこそですね。
こういったみかんの貯蔵技術は他県にもありますが、「下津蔵出しみかん」の特徴は、熟成用の蔵が畑の中にあること。生育環境に近付けることで、より良質な熟成が可能になるんです。
ちなみにこの蔵出しみかんを中心とした農業システムは、2019年に日本農業遺産*1にも登録されました!
愛媛には!? 愛媛には熟成システムはないんですか!?!?
愛媛にもいよかんを貯蔵して出荷時期をずらす仕組みはありますが、みかんの栽培地は傾斜地が多いので、畑の中に蔵を建てるのは一筋縄ではいきません。まさに長年の試行錯誤を経て作り上げられたシステムですね。感心しました。
ただ愛媛でも同時期に、特異な地形条件下での高いサスティナビリティ(持続可能性)を有している「愛媛・南予の柑橘農業システム」が日本農業遺産に登録されました。技術では負けていませんよ!
\ふるさと納税で「下津蔵出しみかん」を試してみよう/
【愛媛のみかん ここがスゴイ3】都市伝説も現実にしてしまう、優れたブランド戦略
もう、和歌山が真のみかん王国で決まりじゃあないですかねえ……(ニヤッ)。
なかなか手ごわい……けど、愛媛県には奥の手があるんですよ! そうですよね、山口さん!!
ふふふ……ではご紹介しましょう! ゆるキャラの「みきゃん」です!
かわいい~😊😊😊
みきゃんは2011年11月11日に誕生したキャラクターで、2015年には「ゆるキャラグランプリ」で準グランプリを獲得しました。
「愛顔(えがお)PR特命副知事」という役職に就いていて、県内外で愛媛の魅力をPRしています。チャームポイントはハートのお鼻、みかん色の鮮やかなボディ、みかんの花のしっぽです。
くっ……確かにみきゃんはかわいい……そして有名……!
まだまだありますよ! 「みかんといえば愛媛」のイメージを不動のものにしたアレが!
みかんジュースが出る蛇口です!
愛媛県民が他県民からよく言われる“都市伝説”が現実に!!
これがみかんジュース蛇口だ!
僕も大学生時代、県外に進学したのでよく聞かれました。「愛媛って蛇口からみかんジュースが出るんでしょ?」と……。
出るわけない!
えっ! 出ないんですか!?
えっ!!
それくらいよく噂される都市伝説なんです(笑)。
「ポンジュース」でおなじみのえひめ飲料さんにも同様の問い合わせがけっこうあったみたいで、それなら本当に作ってしまうかということで、松山空港で開かれるイベントに合わせてみかんジュース蛇口を設置したのが始まりです。
最初はイベントのためだったのですが、現在は他社さんが県内のいくつかの場所に常設しているようです。
昔から愛媛にはみかんジュースが出る蛇口があるんだとばかり思っていました……。愛媛さんは本当にブランディング戦略がお上手で、勉強になります。
蛇口から出るみきゃん
🍊「みきゃん」はグッズもたくさん!🍊
「みきゃん」を詳しく見る
🍊愛媛といえば「ポン〜ジュ〜ス〜」🍊
ポンジュースを詳しく見る
さて……どちらも一歩も引かずのプレゼンバトルだったわけですが……。
和歌山さんはみかんの生産量も日本1位ですし、みかん作りについては愛媛よりも長い歴史を持っていらっしゃいます。これからも切磋琢磨してがんばっていきたいですね。
こちらこそ、みかん研究所から生み出されるバラエティ豊かな品種の数々や、ブランディング戦略など非常に参考になりました。
愛媛も和歌山も、相手へのリスペクトが半端ない。
おなじ「みかん」の生産に力を入れる県同士ですからね。お互いにないものを尊重しあって盛り上げていきたいと思っています!
ウッかっこいい……。勝敗をつけようとしていた僕たちが愚かでした……。これはもう、結論は一つしかないですね。愛媛と和歌山、どっちも真のみかん王国ということで!
異議なし!
「こたつにみかん」が当たり前でなくなるかも……。みかんが抱える課題
さて、愛媛のみかんも和歌山のみかんも最高〜! という結論に至ったところで、ここからは消費者にはなかなか見えづらい「課題」についてもお聞きしたいと思います。
うわさによると、みかんの消費量が落ち込んできているのだとか……。
はい。愛媛だけでなく、全国のかんきつ類の産地で、「消費量の減少」とそれに伴う「生産量の減少」は大きな課題となっています。
なぜ消費量が減少しているのでしょう。
理由のひとつに、食の多様化や嗜好の変化があります。1965年頃には愛媛だけで60万トンもあった温州みかんの生産量ですが、現在は日本全体で80万トン弱にまで落ち込んでいます。
極めつきはコロナ禍。これまでは東京や大阪の大都市でフェアや試食などのPR施策を行っていましたが、新型コロナの影響で実施が難しくなっています。
ただ、県としては生活様式の変化をチャンスと捉えて、人気お笑いコンビのティモンディさんを起用したWeb広告配信やSNSでかんきつの栄養面をPRするなど、新たな施策を展開し、認知度向上を図っています。
和歌山では加工品ではなく生果のみかんを食べてほしいという思いから、県内の小学校の給食にみかんを出す取り組みを行っています。もっと身近にみかんを感じてもらい、魅力を知ってほしいですね。
あと、みかんの消費量が減っている理由のひとつに「むくのが面倒」があるのではと予想しています。むきやすい「バナナ」は逆に消費量が伸びていたりするので。
そこで、和歌山では「有田むき」というむき方を広めようと、PRに力を入れています。
有田むき?
果頂部(かちょうぶ・ヘタのない方)から指を入れてみかんを半分に割り、さらに半分に割って4分割し、下から押し出すようにして口に運ぶ食べ方です。
「有田むき」でむいたみかん
もともとは生産者さんが畑でさっとみかんを味見するときに使っていたむき方なんですが、和歌山県内ではこうやって食べる人がとっても多いんです。手が汚れづらいので、ぜひ試してみてほしいです!
これ有田むきっていうんだ……! 子どもの頃から今まで、当たり前のようにこうやって食べていました。
有田むきをすると、みかんの皮が四つ葉のクローバーみたいな形になるんですよ。“幸運が訪れるむき方”としてアピールしていこうかなと思っています。
気候変動に人手不足。農家さんの苦労
もう一つ、生産現場で大きな課題になっているのが、気候の変動です。
近年は毎年、異常気象が続いていて、特に2018年の豪雨では壊滅的な被害が県内のみかん産地を襲いました。みかんの収穫量減少など実害はもちろんのこと、何よりも影響が大きかったのは、多くのみかん農家さんが農業を継続するか悩んだことでした。
宇和島市奥南地区の被害の様子。その他、多くのエリアでみかんの木が土砂と一緒に流れてしまった
せっかく育てたみかんが収穫前に全滅したら、心が折れますよね……。
ええ……。ただ、多くのボランティアさんのサポートで立ち直ってくださった農家さんもいました。支援いただいた方にも、続けることを決断してくださった農家さんにも、感謝してもしきれません。
県としては今後も、災害に強い産地づくりを強く推進していきたいですね。
和歌山も「台風の通り道」というイメージがあるのですが、豪雨被害は深刻なのでしょうか?
県内の降雨量自体は昔からそれほど変わっていないのですが、雨の降り方が変化しています。
昔と違い、今は降るときはまとまって降り、降らないときはまったく降らないのです。そうなると、豪雨被害はもちろん、逆に干ばつの被害も起きやすくなる。
県としては、雨の影響を受けづらい栽培方法や、適切な灌水(かんすい)、異常気象に強い品種の開発などを進めているところです。
あと深刻なのは、やはり担い手不足。具体的には、年間の新規就農者が100人弱なのに対して、離農していく人は1,000人以上います。
近年は、紅まどんなや甘平のような品種が好まれますが、耕作放棄地を出さないため、従来から生産されていた品種も大切にしていく必要があります。
耕作放棄地が増えると山に入る人が減り、鳥獣害が発生しやすくなる課題も生まれますので、しっかりとした対策が必要です。
実家もそうですが、農業は大変ですし、簡単に儲かるわけでもないですもんね……。
優れたみかんの産地は、水はけがよく日当たりがよい傾斜地であることが多いのですが、これは「機械化が難しく、人手不足に陥りやすい」というジレンマも抱えています。特に愛媛は傾斜のきつい産地が多くて……。
とはいえ、最近の農業ブームもあり、就農する人も増えてきてはいます。また、収穫シーズンには県外から手伝いにきてくださる方もいらっしゃいます。
そういった方に「愛媛で就農したい」と思っていただけるよう、今以上に愛媛の魅力を発信していきたいですね。
いきなり移住して農業を始めるというのもハードルが高いので、和歌山ではまず観光と収穫体験を打ち出し、県内外の方とゆるやかなつながりを作って就農へとつなげています。移住後はまずは生活を整えることが重要なので、市町村によっては住まいの紹介も行っていますよ。
また、新規就農を希望される方には、県のWebサイトで分かりやすくご案内しています。
確かに、興味があってもどうしたらいいか分からない人は多そうです。
そして何より大事なのが農家さんの所得増加です。
例えばゆら早生のような優秀な品種は「売れ」ますから、農家さんの収入につながりやすい。ただ、突然変異した品種はいわばアイドルの原石のようなもので、そのまま放置してもデビューできません。
県内試験場などがサポートして、しっかりと原石を磨いてデビュー=農家さんが安心して栽培を始められるところまで育てる必要があります。農家さんが所得を増やせるよう、品種開発や販路の拡大などを担うのが行政の役割だと思います。
行政やみかん農家さんがいろんな課題に立ち向かった結果として、僕たちのもとに「おいしいみかん」が届いているんですね。
これからも、もっとみかん業界が盛り上がってほしい! そのためにはモリモリみかんを食べないと! 愛媛&和歌山の皆さん、本日はありがとうございました!
皆さんもこの記事を読んで、みかんが食べたくなってきたのでは?
みなさんの「みかんの思い出」や「推しみかん(かんきつ)」「いやいや、みかん王国といえば◯◯でしょ」といった声は、ぜひぜひコメントで教えてください。
そして「そういえば最近、みかん食べてなかったな~」という方は、ぜひ久しぶりのみかんを堪能してみてください!
やっぱり、日本の冬はみかんでしょ!
聞き手・文:山田井ユウキ
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*1:重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域(農林水産業システム)を農林水産大臣が認定する制度