家でお店の味を楽しめる「お取り寄せ」。最近は通販に対応したお店も増え、選択肢も広がっています。「家にいながらおいしいものが食べられて楽しい!」と、お取り寄せに目覚めた人も多いのではないでしょうか?
そんなお取り寄せへのハードルがグッと下がった人に向けて、普段からこだわって食を楽しんでいる計8人に、楽天市場で購入できる「いつもより贅沢&ちょっと高いけど何度もリピートしている」絶品お取り寄せ「お食事」&「スイーツ」を紹介してもらいました。
・【料理研究家】河瀬璃菜さん
・【グルメ通】在華坊さん
・【和牛マニア】小池克臣さん
・【たこ焼き神】ヨッピーさん
<いつもより贅沢&ちょっと高いけど何度もリピートしている絶品「スイーツ」編>
・【あんこマニア】さとう祐介編集長さん
・【チョコマニア】桜花さん
・【洋菓子マニア】菜子さん
・【どら焼きマニア】GANさん
この記事ではお食事編を紹介します。気になる商品をチェックして、お取り寄せの参考にしてみてください!
・【料理研究家】いつものご飯がおいしくなる万能調味料「海苔バター」&玄米「那智のめぐみ」
・【グルメ通】お店で食べて気に入った海鮮料理のタレ「香港式海鮮のたれ」&「鮒ずし」
・【和牛マニア】お取り寄せ和牛の中でも特にハマった「米沢牛100%粗挽きハンバーグ」&「神戸牛厚切りヘレステーキ」
・【たこ焼き神】好きな大阪グルメ「イカキュウリキムチ」&わなかの「たこ焼きセット」
「いつものご飯をおいしくする」お取り寄せ(河瀬璃菜)
料理研究家・フードコーディネーター。1988年5月8日生まれ。福岡県出身。レシピ開発、商品開発、食の企画やコンサル、レシピ動画制作、企画執筆、編集、イベントメディア出演、料理教室など食に纏わるさまざまな活動をしている。SONY XperiaのCMやKIRIN本麒麟の広告への出演などその活動は多岐にわたる。近年では地方を元気にするための6次化商品の開発に力を入れている。
新著『神レンチン あなたにやさしい電子レンジレシピ』発売中!
ブログ:河瀬璃菜(りな助) 公式ブログ
Twitter:@linasuke0508
こんにちは。料理研究家の河瀬璃菜です。
普段から、お取り寄せで気になる農産物や畜産物を買ったり、デパ地下で普段は手に取らない珍しい食材や調味料を買ったり、魚屋・八百屋・肉屋などの専門店で少しだけいいものを買ったりするのが好きです。
ちなみに、推しのスーパーマーケットは東京・御徒町にある魚介専門店の「吉池」! 普段から魚をよく食べているので、見たことがないような魚種や新鮮な魚介類をリーズナブルに購入できるところが気に入ってます。
今回は、いつものご飯がおいしくなるお取り寄せグルメを紹介します。
何度もリピートしているおすすめお取り寄せ
● たまな商店の玄米「那智のめぐみ」……810円
※参考価格
久世福商店の万能調味料「海苔バター」
久世福商店の「海苔バター」は、パンに塗っても、パスタにあえても、チャーハンの味決めに使ってもおいしい万能調味料です。
一般的な海苔の佃煮とは一味違う、バターの濃厚で芳醇な香りが特徴の1品。これが1つあるだけで、いつもの食パンがワンランク上の味わいになりますよ。
私のおすすめの食べ方は、切ったアボカドに乗せておつまみとして食べるアレンジ。お酒が進みます。すぐに無くなってしまうので、いつも一度に3つは購入してストックしています。
たまな商店の玄米「那智のめぐみ」
5〜6年前に初めて「那智のめぐみ」を食べてから、ずっと大ファンの玄米です。モッチモチの食感にクセのない甘み。「玄米ってこんなにおいしかったんだ」という驚きの玄米です。
私が開催している料理教室でも皆さんに知ってほしくてプレゼントすることがあるのですが、誰に食べてもらっても「感動した!」と言われます。
わたしの「お取り寄せ情報」収集術
お取り寄せサイトや雑誌を見るというよりは、SNSで自分が信頼できる人がおすすめしている商品を買いたくなることが多いです。ホームパーティーを開いた際にグルメな友人たちが持ってきてくれたものなどは、よくリピートしています! 自分と似た味覚を持ってる人の口コミは信頼できるので、安心感がありますね。
「お店で食べて気に入ってから、家でも食べている」お取り寄せ(在華坊)
1978年生まれ。横浜、野毛の坂の上在住。出張ついでの飲み歩き、美術館巡り、中華圏への旅と街歩きがなによりの楽しみな会社員。早く中国の路地裏で美味しいものを食べられる世の中になってほしい……。
ブログ:日毎に敵と懶惰に戦う
Twitter:@zaikabou
在華坊といいます。出張の多い仕事をしているので、出先で店を見つけて飲むのが何よりの楽しみです。
もちろん、出張しなくても外食は大好き。発酵の奥深さ、スパイスの多様性、複雑な味の魅力にとりつかれ、都内や横浜市内の中華料理やインド料理を巡る日々です。甘いものも大好きで、最近はパフェの多様性、構成の妙味にも面白さを感じます。
街を歩きながら出会ったおいしい店も多くありますが、最近の情報源は主にTwitter。気になる店の情報に接すると、すぐにGoogle マップの「お気に入り」に登録しています。出張した際も、お気に入り登録した情報をもとにお店を探すことがあります。
食べたいものがあると気軽にあちこち行ってしまうため、お取り寄せは比較的少ない方でしたが、店で出会ったおいしいもの、地方で出会ったおいしいものを食べたいと思ったときは、取り寄せて自宅で楽しむこともあります。
今回は、お店で食べた後に気に入って何度も取り寄せているグルメを紹介します。
何度もリピートしているおすすめお取り寄せ
● 滋賀の名物「鮒ずし」……3,996円
※参考価格
古樹軒の「香港式海鮮のたれ」
広東料理に、白身魚を薬味と共に蒸す「清蒸鮮魚(チィンヂァンシィェンユイー、qīngzhēngxiānyú)」というものがあります。作りはシンプルですが、魚の質と鮮度が大事な上にタレの味が全体の仕上がりを左右するので、なかなか「これだ!」というものに出会うのが難しい料理です。
横浜中華街で人気のお店「南粤美食(なんえつびしょく)」でとてもおいしいハタの清蒸鮮魚に出会ったり、中国出身の知り合いの家で食べたりするうちに自宅でもやってみたくなり、実際に作ってみたものの、タレの味がうまく決まらないという悩みがありました。
そんなときにたまたま出会ったのが、この「香港式海鮮のたれ」でした。本格的な中華料理の普及に努めている東京・日本橋の「古樹軒」が販売する、海鮮料理のためのタレです。
袋には「レンジで簡単!」とありますが、自宅ではもう少し手を掛け、スーパーでウロコと内臓を取ってもらった鯛に香港式海鮮のたれとネギとショウガをかけて蒸してみることに。すると「あ! これ、店の味!」とびっくりするくらい、おいしい仕上がりになるのです……。
以来、この香港式海鮮のたれを何度も買い込んで、いい魚を安く買うたびに自宅で作っています。同じシリーズの「雲白肉のたれ」を使っても、簡単に本格中華の仕上がりになります。
滋賀の名物「鮒ずし」
「鮒ずし」との最初の出会いは、出張先の大阪でした。たまたま出会った滋賀県豊郷町の蔵元・岡村本家が経営する居酒屋「遊亀」で食べ、その味わいの奥深さに感動したのを覚えています。なお「遊亀」は今、京都・祇園にあります。リーズナブルでおいしいのでぜひ行ってほしいです。
鮒ずしは滋賀の名物で、鮒を米と塩を一緒に乳酸菌発酵させるなれずしの一種。癖のあるにおいや酸味といった独特な風味から敬遠する人も多いのですが、発酵が作り出す味の芸術に、私は大いにハマりました。これに精米歩合が高めの丁寧に醸した日本酒を合わせると最高なのですよ……。
地元以外ではなかなか買いにくいため、必然的に食べようと思うとお取り寄せになります。いろいろな店の鮒ずしをリピートしているものの、人によって味の好みもあるので、これ! というのを紹介するのは難しいのですが、最近取り寄せておいしかったのは「魚三」の鮒ずし。オスとメスがセットになっているのが特徴です。両方を一度に楽しめる上に、それぞれの味の奥深さも十分に堪能できました。
一般的に、鮒ずしは琵琶湖の子持ちの二ゴロブナで作られるものが多く流通していて、価格も高いのですが、個人的には子持ちのメスではなくオスの方が味わいが深いのでは……?という気がしています。
わたしの「お取り寄せ情報」収集術
お取り寄せだけでなく、おいしいお店についても、最近はほとんどTwitterで情報収集をしています。自分からもおいしいお店やおいしい食の情報を発信しつつ、たまたま似たような好みを発信している人を少しずつフォローすることで、自分だけの“最強のおいしいもの”タイムラインを構築しています。
ネットの情報で、文脈もなく単に「おいしい店」を紹介されても、それが自分の好みに合うかは分かりません。でも、Twitterにいるおいしいもの好きの人は、普段の呟きでその人の好みや食に対する思い入れ、人生観などを読み取ることができます。だから、自分と感性の合いそうな人の紹介するものは「おいしい」と信用できるのです。
特にハマった「和牛」のお取り寄せ(小池克臣)
横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。 ブログ「No Meat, No Life.」では年間250食にも及ぶ肉食についての詳細な記録を公開中。
ブログ:No Meat, No Life.
Twitter:@BMS12_NMNL
Instagram:@bms12_nmnl
和牛を愛し、和牛に愛されている肉バカの小池です。幼い頃から和牛の魅力に取りつかれ、今では年間250回以上和牛を食べる生活を送っています。
平日はほぼ毎日のように焼肉を中心に和牛を食べ、週末は主にお取り寄せで和牛を楽しんでいます。新型コロナウイルスによる外出自粛期間中は、外食を控える代わりに毎日のようにお取り寄せを利用していました。
今回は数ある和牛のお取り寄せの中でも、肉バカがハマってリピートしているお取り寄せ和牛を紹介したいと思います。
何度もリピートしているおすすめお取り寄せ
● 肉のヒライの「神戸牛 厚切りヘレステーキ」(300g)……9,720円
※参考価格
米沢牛黄木の「米沢牛100%粗挽きハンバーグ」
ブランド牛は日本全国に存在しますが、その中でもブランド定義が厳しくて希少なのが、山形県の米沢牛です。
山形県にはもともと、味に定評のある山形牛が存在しています。そんな山形牛の中でも、特定の地域で肥育され、生後月齢32カ月以上の雌牛だけが米沢牛を名乗れます。
和牛の味の決め手となる要素はいくつもありますが、特に重要なのは以下の2つです。
- 月齢(生まれてから育てられた月数)
- 一般的に、月齢は長い方が肉の味が濃厚になると言われている。黒毛和牛の平均的な月齢は27カ月程度なのに対し、米沢牛はそれよりも長い32カ月以上
- 雌牛
- 味が良い。雄牛は肉質がより柔らかくなるように去勢されてから肥育され、雌牛よりも体が大きくなり、サシも入りやすいが、味では雌牛に敵わない
これらの基準を満たした最高の和牛だけが、米沢牛と呼ばれるのです。
米沢牛を扱う老舗精肉店の米沢牛黄木で購入できるのは、そんな米沢牛を贅沢に使った「米沢牛100%粗挽きハンバーグ」です。米沢牛の味を知り尽くした料理人が、究極を目指して作り上げたハンバーグは、米沢牛100%で、肉の旨味がしっかりと感じられる粗挽き。ハンバーグをナイフで切り分けると、濃厚な旨味が溶け込んだ肉汁が流れ出し、口に運べば、肉そのものの味わいが口の中いっぱいに広がります。
また、ハンバーグの周りは国産豚の網脂(内臓の周りについている網状の脂)で包んであって、ジューシーさも倍増しています。このおいしさに魅了されて、肉バカは年に何回かリピートをしてしまうのです。
ハンバーグは冷凍の状態で送られてくるので、届いた日に急いで食べる必要はなく、食べる日をゆっくりと選べるのもうれしいです。
また、冷凍のハンバーグは電子レンジや湯煎で食べるのではなく、冷蔵庫でゆっくりと解凍し、フライパンで焼いて食べるようにと説明書に書かれています(フライパンでの焼き方も丁寧に書かれています)。ここからも、本当においしい米沢牛のハンバーグを食べてもらいたいという、お店の気持ちが伝わってきます。
肉のヒライの「神戸牛厚切りヘレステーキ」
高級なイメージのある和牛の中でも、最も高級なブランド牛と言えば兵庫県の神戸ビーフです。神戸ビーフは松阪牛・近江牛と並ぶ日本三大和牛の1つで、和牛の祖とも言える但馬牛という血統のみに許される称号なのです。
肉バカも和牛を食べれば食べるほどに、但馬牛という「血統」に魅了されました。月齢や雌牛と並んで和牛の味に影響する血統は、全ての和牛を「但馬牛」と「但馬牛以外」の2種類に分けると感じるほど大きな意味があります。
そんな神戸ビーフの中で、最も人気があり、最も高級な部位は何か? それはヘレです。ヘレとは関西での呼び名で、関東ではヒレと呼ばれるのが一般的です。ヘレの特徴は何と言っても繊細で滑らかな食感です。肋骨の内側の筋肉でほとんど動かないため、他のどんな部位よりも柔らかいのです。
そんな神戸ビーフのヒレを300gという超厚切りで食べられるのが、肉のヒライの「神戸牛厚切りヘレステーキ」。普段見かけるステーキとは別物の分厚さで、その塊はエアーズロックのよう。
しかし、ひとたびナイフを入れれば、その柔らかさは豆腐のようです。輸入の牛肉とは違った、ホロホロとほどけるような柔らかさと、舌を包み込む優しい味わいにうっとりとしてしまう。
安いわけではないですが、この味を知ってしまうと、年に1度か2度はリピートしてしまうのです。ただし、最高のステーキを味わう金額としては決して高くはないはずです。
わたしの「お取り寄せ情報」収集術
和牛のお取り寄せ情報は、SNSでフォローしているお店などの投稿を見てよく注文しています。また、新規の店舗については、楽天市場のランキングや口コミなどを参考にして、気になるものから購入する場合が多いです。
イチオシの「大阪グルメ」お取り寄せ(ヨッピー)
大阪出身、東京都在住のフリーライター。「寝ている時間を除き、家に連続5時間以上居ると嫌になって外出したくなる」という性質、及び「週に8回銭湯に通う」という習慣を持っていたため自粛生活で大打撃を受けている。
ブログ:ヨッピーのブログ
Twitter:@yoppymodel
ヨッピーです。僕は基本的に、SNSなんかで流れてきて気になったものは即座に買うようにしています。「おっ、これええやんけ」の「ええ」ぐらいのタイミングでポチります。連打します。
例えば最近だと、グルメではないのですが、自宅に簡易的な水風呂を設置している人がいたのをSNSで見て速攻で買ってしまいました。思いのほかデカくて邪魔なので、奥さんに「せめて買う前に相談くらいしてよ」と怒られています。
そんな気になったものをすぐに取り寄せてしまう僕が何度もリピートしている、最近ハマっているお取り寄せグルメを紹介します!
何度もリピートしているおすすめお取り寄せ
● わなかの「たこ焼きセット」……1,188円
※参考価格
山田商店の「イカキュウリキムチ」
山田商店は僕の地元・大阪にあるキムチの名店で、実家の冷蔵庫には山田商店のキムチが常備されていました。それが!! 今では!! 通販で買える!!!!!
特におすすめなのが「イカキュウリキムチ」で、「送料かかるからまとめて買った方が得よね~」とか思いつつ1.2kg入りとかのデカいやつを買うのですが、それでも1週間くらいでなくなるくらいにはうまいです。すぐなくなるので、だいたい月に一度は買うほどリピートしています。
そして酒のつまみにもぴったり! コイツと焼酎の水割りを装備してオンライン飲み会に参加すれば、3時間でヘベレケ!
わなかの「たこ焼きセット」
僕は「たこ焼き神」を自称しておりまして、以前別の媒体で書いた「大阪のたこ焼きの記事」「東京のたこ焼きの記事」「たこ焼きのレシピ」のたこ焼き3部作が今でも検索上位に君臨し続けており、SNSなんかでも「ヨッピーさんのレシピでたこ焼き作ったらおいし過ぎ!! 神!!」みたいな扱いを受けております。まさに神やぞ!!! ひれ伏せ!!!!!
そんなたこ焼き神こと僕が愛用しまくってるのがこちら、大阪を中心に展開しているたこ焼きの名店「わなか」のたこ焼き粉とソースが一緒になった「たこ焼きセット」。3カ月に一度は買ってます。
これでたこ焼きを作ると、味のランクがさらに2つほど上がります。「これぞ、大阪のたこ焼き!」という、ダシの効いたトロトロしたたこ焼きはまさに名店「わなか」の味! ぜひ皆さんも使ってみてください。
わたしの「お取り寄せ情報」収集術
山田商店は「そういや実家にいるときに食べてたあのキムチ、おいしかったな~」と思って検索してみたら「通販あるやんけ!」ってテンションがゴチ上がりしたパターンですが、普段はSNSなんかで流れてきて気になったやつは割とすぐポチる感じです!
食卓がおいしさであふれそうなお取り寄せを紹介していただきました。オススメのお取り寄せについて、皆さんもぜひTwitterのハッシュタグ「#リピートお取り寄せ」で教えてください!
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※2020年7月1日12:50頃、タイトルの表現を一部改めました。