「ポテトサラダ」(以下ポテサラ)といえば、家庭料理としてもお酒のおつまみとしても「ド定番」の部類に入るといっても過言ではないんじゃないでしょうか?
老若男女問わず愛され、家庭でも飲食店でもお惣菜コーナーでも当たり前のように鎮座し、同じ料理名なのにちょっとずつ違う……そんなポテサラをもっと掘り下げていきたい……!
というわけで今回は「いろんな人のいろんなポテサラ」を教えてもらう記事です! 各寄稿者の方には、
- 自分にとってのポテサラとは
- 自分的ポテサラレシピ
を教えていただきました。プロの料理人・料理研究家の方、普段からさまざまなお店を巡るグルメな方、日々の家ご飯を作り続けている方……とポテサラの多彩さに迫るために、あえていろんな方に登場いただいています。
ポテサラを作りたいな~と思ったときに使える「手間を減らす工夫」を盛り込んでくださった方も! ポテサラは正直「作るのが面倒」な料理ですが、気になるものがあったら作ってみてくださいね。
ミニマルポテトサラダ(イナダシュンスケさん)
「食の変態」との呼び声高い(?)イナダシュンスケさん。ジャンル問わず「食」に精通しているイナダさんの「引き算されたポテサラ」とは……!
著者:イナダシュンスケ
鹿児島県出身。京都大学卒業後、食品メーカー勤務などを経て円相フードサービスを設立。多ジャンルの飲食店を経営する傍ら、食にまつわる様々な情報を発信している。著書に『人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本』(扶桑社刊)『南インド料理店総料理長が教える だいたい15分!本格インドカレー』(柴田書店刊)
ブログ:食べるそして考える Twitter:@inadashunsuke
イナダシュンスケと申します。南インド料理専門店「エリックサウス」など、様々なジャンルの飲食店の業態開発やメニュー開発を手がける傍ら、食文化関連の本やレシピ本を執筆しています。
〈自分にとってのポテサラ〉ポテサラは「約束された料理」である
僕にとってポテサラと言えばなんといっても洋食屋風のごくオーソドックスな物が基本ですが、最近よく見るアボカドや生ハムなど凝った具材がゴロゴロ入ったようなのもやっぱりおいしいと思うし、逆にほぼジャガイモだけ、みたいなシンプルなのも好きです。要するにポテサラはどんなものでもおいしい!

同時にポテサラは人それぞれのこだわりがある食べ物でもあります。「キュウリ入れないで!」とか、「フルーツ許すまじ!」とか、「マヨネーズたっぷりじゃないと」とか、逆に「マヨネーズは控えめで」とか、みんなそれぞれに勝手な事を言います。
でも逆に言うとこの事こそが、ポテサラとはどう作っても勝手においしくなる「約束された料理」ということの証明なのかもしれません。
〈自分的ポテサラレシピ〉ミニマルポテトサラダ
約束された料理であるポテサラは、言い換えれば失敗しようのない料理でもあるわけですが、いざ作るとなると案外面倒でもあります。
最も面倒かつ避けられないのが「芋をゆでて熱いうちに皮を剥く」という部分ですが、これは以下の方法で一気に楽チンになります。
- 芋を半割りにしてゆでる
- 取り出したら、まず木べらなどで皮ごと軽く崩す
- お箸で皮をペロンと剥く
完全に柔らかくなったらボウルに取ります。そしてここで最重要ポイント!
— イナダシュンスケ (@inadashunsuke) July 15, 2020
2枚目の写真みたいに、木ベラとかでざっくり大きく崩します。
熱々のジャガイモの皮を剥くのが大変というのがポテサラ最初のハードルですが、この状態からなら箸でペロンと剥く事ができます。 pic.twitter.com/9bzO7lbhKy
具材となるきゅうりや玉ねぎなどの野菜を塩もみするのもちょっとした手間ですが、これも実は必須ではありません。僕は野菜を刻んだらそのまま調味料と一緒に熱い芋に混ぜてしまいます。
ミニマルポテトサラダ
— イナダシュンスケ (@inadashunsuke) July 15, 2020
[材料]
茹でて皮を雑に剥いたジャガイモの重量に対して
・玉ねぎスライス 10%
・きゅうりスライス 10%
・塩 1%
・酢 4%
・オイル 5%
[工程]
テキトーに混ぜる
調味料の基本も、「塩・オイル・酢」とごくシンプルに。オイルはサラダオイルやオリーブオイルなどお好みのもので。
これでいったん味を整えてしまえばマヨネーズは多くても少なくても、あるいはナシでも自由自在です。
これで「ミニマルポテサラ」完成です。
— イナダシュンスケ (@inadashunsuke) July 15, 2020
引き算の料理、徐々にジワジワおいしくなる味わいがお好きな方(変態)向けにはこれで完成です。この時点でいったんパーフェクトです。 pic.twitter.com/aOIA40qe7p
味付けも具材もあえてこのくらいシンプルに仕上げると、飽きのこない味で主食がわりにバクバク食べられるのです。
お店で売ってるポテサラの派手目な濃い味付けとは真逆ですが、家で食べるポテサラはこういうのが好きです。
今回はここに
— イナダシュンスケ (@inadashunsuke) July 15, 2020
(茹でたイモの重量に対して)10%のマヨネーズと3%のフレンチマスタード、そしてディルを足しました。
個人的にはポテサラに肉類を入れたくなくてマスタードとディルは必須だと思っていますが、そのへんは皆さまご自由に。
実際、マヨネーズは20%くらい入れると「いかにもなポテサラ」に pic.twitter.com/qVrIWi6NJz
僕はあとここに香草のディルとマスタードを必ず加えます。
このレシピに限らず、ディルはあらゆるポテサラの味わいをワンランク上げてくれるおすすめハーブ。ちょっと大きめのスーパーなら売ってます。買ってきたらとりあえずパックごとラップでくるんで冷凍しておけばOK。
あとは凍ったまま使う分だけ刻んで、残りはまた冷凍しておけるので、ぜひ常備してみてください!
〈材料&レシピのまとめ〉ミニマルポテトサラダ
【材料】
- じゃがいも・・・好きなだけ
- 玉ねぎ・・・(ゆでて皮をむいたじゃがいもの重量に対して)10%
- きゅうり・・・(同)10%
- 塩・・・(同)1%
- 酢・・・(同)4%
- オイル・・・(同)5%
- マヨネーズ・・・適量
- ディル(あれば)・・・適量
- マスタード(あれば)・・・適量
【作り方】
- じゃがいもを半分に割ってゆでる
- 1を取り出したら木べらで崩し、箸で皮をむく
- 玉ねぎときゅうりをスライスする
- 2と3、調味料を適当に混ぜる。お好みでディルやマスタードを入れる
「ディル」を詳しく見る
「フレンチマスタード」を詳しく見る
「キッチンスケール」を詳しく見る
シンプルなだしポテサラ(梅津有希子さん)
だし愛好家の梅津有希子さんには、シンプルにだしのおいしさを味わえる「だしポテサラ」の作り方を教えていただきました。なめらかな仕上がりがなんともそそる……!
著者:梅津有希子
編集者・ライター、だし愛好家。書籍『世界一簡単なだし生活。』(祥伝社黄金文庫)では、「だしむすび」「あごだし湯豆腐」「だし巻き卵風フレンチトースト」など、旨味たっぷりの簡単だしレシピを紹介する。
公式サイト:http://umetsuyukiko.com/ Twitter:@y_umetsu
ライターで、だし愛好家の梅津有希子です。
『だし生活、はじめました。』『世界一簡単なだし生活。』という本を出しており、だし講座やイベントなども開催しています。
とにかくだしが好きすぎて、日々のごはんには自分でとっただしをフル活用。和食以外にも、洋風の料理や中華など、どんな料理にも使っています。
〈自分にとってのポテサラ〉いぶりがっことクリームチーズのポテトサラダ
飲みに行くとポテサラはよく頼みますが、 数年前、初めて居酒屋で「いぶりがっことクリームチーズのポテトサラダ」を食べたときは驚きました。
いぶりがっこのコリコリとした歯ごたえと、まったりとしたクリームチーズがじゃがいもとよく合い、とてもおいしかったです。まあ、酒飲みのためのポテサラですね(笑)。 最近出すお店が増えているので、見かけると必ず注文しています。
〈自分的ポテサラレシピ〉だしポテサラ
「ゆでるだけ」「焼くだけ」「あえるだけ」といった簡単なだし料理を考えるのが趣味で、かつおだしと塩で煮ただけの「だしじゃが」を作ってみたのがきっかけで生まれました。
食べてみたら、じゃがいもがだしをたっぷり含んで、とてもおいしかったんです。マヨネーズを使って作ったこともありますが、マヨネーズが強すぎてだしの風味が負けてしまうため、あえてだしと塩のみというシンプルな作り方にし、なめらかな仕上がりにこだわりました。
〈材料&レシピ〉だしポテサラ
【材料】
- じゃがいも・・・2個
- かつおぶし・・・15g
- 塩・・・小さじ1/2
- 水・・・500ml
【作り方】
- かつおだしをとる。鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら火を止めてかつおぶしを入れる。沈んだらザルで漉す。
- じゃがいもの皮をむき、適当に切る。鍋にじゃがいもとかつおだし、塩を入れて火にかけ、コトコト煮る。じゃがいもが煮えたら、だしが少し残っている状態(100mlが目安。煮込むうちにだしが減っていきます)で火を止め、じゃがいもをボウルに移す。
- スプーンの背などでじゃがいもをつぶし、少しずつだしを加えて(2でいもをゆでただしでOK)ペーストに近い状態にする
- 仕上げに、かつお節の糸削りをのせてできあがり。
だしを加えながらスプーンの背でじゃがいもをつぶし、なめらかなペースト状に
糸削りのほか、刻み海苔をかけてもおいしいです
じゃがいもは、煮くずれしやすい男爵がおすすめです。だしはしっかり濃いめにとるのがポイントなので、かつおぶしはたっぷりと使ってくださいね。刻み海苔をかけてもおいしいですよ。
「マッシュポテトの素」で作るポテサラ(いまがわさん)
育児中でもあるデザイナーのいまがわさん。ポテサラ作りの手間を極限まで省いてくれるソリューションを紹介してくださいました!
著者:いまがわ
UIデザイナー。たまに変ジニアな夫についての4コマを描きます。趣味は3Dプリンターでクッキー型を作ること。好きなケーキはフランクフルタークランツ。
ブログ:デザイナー脂肪 Twitter:i_magawa
こんにちは! 夫婦や育児に関するマンガを描いたりしている、デザイナーのいまがわです。
居酒屋で自家製ポテトサラダを見つけたらいつも頼んでしまいます。作る人によって千差万別のポテトサラダ、奥が深いですよね〜!
〈自分にとってのポテサラ〉母が作る王道ポテサラ
自分にとっての原点は、母が作ってくれた手作りのポテトサラダです。具材がたっぷりで食べごたえがあり、粒マスタードのプチプチ感が効いていてとてもおいしいんですよね。
メインディッシュを作りながら、時間も手間もかかるポテトサラダを作っていた母はすごいなと、自分が親になった今非常に感じます。
(PCはクリックで画像拡大、スマートフォンはピンチアウトで拡大できます)
〈自分的ポテサラレシピ〉マッシュポテトの素で作る超時短ポテサラ
そんな私の紹介するポテトサラダは、母のものとは反対の「マッシュポテトの素で作る超時短ポテトサラダ」です。
マッシュポテトの素を使えば、一番手間のかかる「皮をむいてゆでてつぶす」工程をスキップすることができ、お湯を沸かす時間を含めても約15分で完成します!
マッシュポテトの素は元々味付けされているタイプもあるため、ただ具材を混ぜるだけで、自分で味を整える必要がないのも楽です。もちろん粒マスタードやマヨネーズなど入れるとコクが出てもっと美味しくなりますよ。さらに上からフライドオニオンを振りかけるとオシャレに仕上がるので、超手抜きポテトサラダだとは誰にも気づかれません!
このマッシュポテトの素、ポテトサラダ以外にもコロッケやビシソワーズ作りの手間もかなり省いてくれるので家に常備しておいて損はないです。もちろんマッシュポテトとして食べるだけでも美味しいです。
私が今住んでいるドイツでも様々なポテトサラダがあるのですがスライスしたものをよく見かけます。日本のように粗くつぶしたタイプもありますが、どっちにしろマヨネーズはかなり多めです。
カリカリベーコンやゆで卵が入っているもの、ピクルス入りの酸味があるものなど、スーパーで何種類も気軽に手に入るので、我が家は近頃市販のポテトサラダばかり食べています。ドイツにお越しの際はぜひポテトサラダにも注目してみてくださいー!
〈材料&レシピのまとめ〉マッシュポテトの素で作る超時短ポテサラ
【材料】
- マッシュポテトの素・・・好きなだけ
- お湯・・・「マッシュポテトの素」の袋表示よりやや少なめ
- 牛乳(あれば)・・・適量
- バター(あれば)・・・適量
- きゅうり・・・好きなだけ
- ハム・・・好きなだけ
- コーン・・・好きなだけ
- マヨネーズ・・・適量
- 粒マスタード・・・適量
- フライドオニオン(あれば)・・・適量
【作り方】
- マッシュポテトの素を袋表示よりもやや少なめの湯で戻す。牛乳やバターを入れてもよい
- お好みの具材を用意する
- 1に2を入れ、混ぜる。マヨネーズや粒マスタードを入れてもよい。あれば仕上げにフライドオニオンをかける
「粒マスタード」を詳しく見る
「フライドオニオン」を詳しく見る
主夫の時短ポテサラ(OKPさん)
日々のご飯を作り続ける主夫でもあるOKPさん。「極力手抜き&時短で作ることを意識」し続けて編み出されたレシピを紹介してくださいました。
著者:OKP
東京の多摩地区で暮らすフリーランスな編集者、ブロガーで主夫。ブログ「I AM A DOG」にて趣味のカメラやアウトドア、日々の食事について書いたり、写真を撮って載せています。
ブログ:I AM A DOG Twitter:@iamadog_okp
〈自分にとってのポテサラ〉ポテサラに貴賎なし!
ブロガー&編集者で主夫のOKPと申します。
ポテトサラダ(以下ポテサラ)については博愛主義を貫いてまして、ポテサラに貴賤なしと捉えております。マヨネーズたっぷりねっとりポテサラも、実家の母親が作るリンゴ入りのポテサラも、クリームチーズやいぶりがっこが入った洒落た居酒屋のポテサラのどれも尊い、というか美味い。もちろんスーパーの惣菜ポテサラもよく利用させてもらいます。
近所の京王ストアでよく買ってるポテサラ
そんな自分なので推しのポテサラを尋ねられても当然1つに絞れず困ってしまうのですが、自分が作るポテサラとはタイプが異なるポテサラという視点から今回は“妻が作るサッパリしたポテトサラダ”を挙げてみました。
妻が何かのレシピを見て覚えたポテサラのようですが、ジャガイモはゴロゴロ感を残し、砕いたゆで卵入り、マヨネーズ控えめ。お酢を効かせてサッパリ味に仕上げてあるので、マヨラー傾向の私が作るポテサラとは真逆路線。でも美味い!
この記事のために久々に作ってもらった妻ポテサラ
妻ポテサラ、レシピを教えてもらえば自分で再現できないこともないと思うのですが、自分で作る味と違うのが新鮮なので食べたくなったらあえて作ってもらうのがお楽しみ。
〈自分的ポテサラレシピ〉主夫の時短ポテサラ
そして今回ご紹介する私のポテサラレシピ。
オーソドックスなポテサラを日々の食事の準備の際に、極力手抜き&時短で作ることを意識しているうちにこんな感じになりました。マジで普通のやつですけど……。
とっても普通なポテサラ
重要なのは使うジャガイモの形。種類でなく形。とにかくツルンとして凹凸の少ない芋を買う。たいていはメークインですが、ホクホク系の品種でもたまにツルツルなジャガイモがあるのでそれを買う。しっとりとかホクホクとか、芋の質はこの際気にしません。ポテサラにすればどちらも美味しいのだから!
メークインは皮むきがとにかく楽!?
なぜ、ツルツルの芋を選ぶか? って皮むきが楽だから。それだけ。ポテサラ作りにおいて面倒なポイントを洗い出すと、芋を茹でて皮むきする作業と、各具材をカットして下処理する行程。ここは極力手抜きしたい!
芋の加熱は電子レンジを使いますが、皮を先にむくか後にむくか……?
ここは宗派が割れそうですが(皮付きで行こう派も……それはそれでアリだけど私はむく)、熱々の芋の皮をむくのは大変なので先派です。そして皮むきを楽にするためのツルツル芋。包丁が上手に使えなくても、ピーラーで1個15秒程度です。
今回はメークインと凹凸の少ない男爵系(?)を各1個使用
その他の具材はにんじんと玉ねぎとベーコン。本当はきゅうりも使いたいけど、最近高いですし今回は極力にミニマム仕様ということで。
皮をむいた芋は一口大にカットして耐熱ボウルへ。多くのレシピでは500Wで7分前後のレンジ加熱が多いですが、経験上芋を加熱するだけなら強めのワット数を使って大丈夫なはず。ズバリ1,000Wで3分。固いと思ったら30秒ずつ追加加熱。芋の量で調整しましょう。
ジャガイモ2個に対してニンジン1/4本とタマネギ1/4個
芋を加熱している間にニンジンとタマネギをカット。市販ニンジンの皮むきは不要と思っている派ですが、そこはお好みで。私は軽くたわしで洗っていちょう切りに。ニンジンもレンジ加熱、1,000Wで30〜40秒くらいかな。タマネギは薄めにスライスしましょう。面倒なので水にさらしたりしません。
熱々のジャガイモをマッシャーで潰して、熱々のニンジンとタマネギを投入します。


今回はせっかくのソレドコ出演なので少し見栄を張って(?)ベーコンを炒めて、脂ごと投入します(この脂が美味い!)。熱々の芋とニンジン、ベーコンを投入しているうちに、タマネギにも熱が入って辛味は気にならなくなる……気がします。
ベーコンを炒めるなんて面倒ですよね、分かります。それなら水気を切った鮭缶を使うと簡単で美味しいです。というか鮭缶ポテサラめっちゃオススメです。
軽く塩コショウ、マヨネーズで好みの味に仕上げます。たっぷり作る場合、最初は少しマヨネーズは少なめにして、2日目以降でマヨを足しながら味変するのもいいと思います。
仕上げに黒胡椒をガリガリ、定番具材のキュウリをサボった分、足りない緑色を補うべく乾燥パセリでもふりかけておくと見栄えもよくなります。
こうして書き出すとそこそこ手間が掛かってるように感じますが、実際どれだけ効率化してもポテトサラダって手間の掛かる料理だと思います。なのであまり手順や材料は決め打ちせずに、毎度手元にある素材を使って、味付けも自由でいいんじゃないかなと。偉そうにレシピなんて紹介してしまいましたが、実際私の作るポテサラはいつも味が違う(笑)。
鮭缶やツナ缶を使っても、チーズを入れても、明太子を入れても、フルーツを入れても、お酢で味付けしても、ポテサラは常に美味しいのです。
今回のレシピだとベーコンの脂と黒胡椒のおかげでパンチの効いた味に仕上がるので、ビールのお供にも最適です。ポテサラ最高!
〈材料&レシピのまとめ〉主夫の時短ポテサラ
【今回使った材料】
- じゃがいも・・・中2個
※皮に凹凸が少なくむきやすいもの - にんじん・・・1/4本
- 玉ねぎ・・・1/4個
- ベーコン・・・お好みで
※炒めるのが面倒なら鮭缶を使うのも◎ - 塩コショウ・・・適量
- マヨネーズ・・・適量
【作り方】
- じゃがいもの皮をむいて一口大にカットする
- 1を耐熱ボウルに入れ、電子レンジで加熱する(1,000Wで3分。固ければ30秒ずつ追加で加熱する)
- にんじん(皮むきは任意)はいちょう切り、玉ねぎは薄くスライス、ベーコンは細切りにする。
- にんじんを電子レンジで加熱する(1,000Wで30~40秒)
- ベーコンをフライパンで炒める(もしくは鮭缶の水気を切っておく)
- 2をマッシャーで潰したら4のにんじん(熱いまま)、3の玉ねぎ、5のベーコン(脂ごと)を投入する
- 塩コショウ、マヨネーズで味を調え、仕上げに黒こしょう(粗挽き)をかけ、あれば乾燥パセリを振りかける。
野菜嫌いの作るポテトサラダ(タケルさん)
続いてはフォトグラファーのタケルさん。深夜に見ると後悔してしまうレベルの破壊力抜群な「ポテトサラダ」を紹介いただきました!
著者:タケル
写真と猫と山が好きなデザイン・制作の仕事をしているおじさんです。冬は自家製ベーコンを作り、池波飯のことをブログに書いていたはずが、すっかり写真とカメラの話ばかりになっています。
ブログ:SpaceFlier Twitter:@TKL
模型を作ることにハマっているフォトグラファーのタケルです。山や森、生き物の写真や、フリー素材の提供をしたり写真集を作ったりしていますが、ソレドコさんにはなぜか燻製の人と思われているようです。写真やカメラのお話お待ちしております。
※編注:編集部内で「タケルさん=燻製の人」という認識を深めた記事
▶自宅キッチンでできる手軽な燻製料理。行楽の秋に持っていきたい燻製づくしの山弁当を作る
〈自分にとってのポテサラ〉苦手でもおいしいと思った「串カツ田中」のポテサラ
ポテサラ企画に参加しておいてなんなんですが、私はポテサラが苦手なんです。強いてこれまでにおいしいと感じたポテサラを挙げるとすれば串カツ田中のポテトサラダ。ベーコンフレークが振りかけられたジャガイモと味玉、気持ちばかりの葉物野菜にマヨネーズで自分の好みに合わせて仕上げられるところが気に入っています。
〈自分的ポテサラレシピ〉野菜嫌いの欲望爆発ポテサラ
そんなポテサラと縁遠い私ですが、「ポテサラ嫌いの頭の悪いポテトサラダでもいいんですか?」と編集の方に伺ったところ「ぜひそれで!」とお返事をいただいてしまったので、これをポテトサラダと呼んでいいのか判断しかねますが、スモーク肉でサンドした「肉ミルフィーユポテトサラダ」をご紹介いたします!
豚ロースに塩とコショウで下味をつけたものをピチットシート(食品用脱水シート)でくるんで一晩寝かせ、翌日熱燻(100℃前後)で30分ほどスモークします。
スモークできたら縦長になるようにスライス。
もうこのまま食べてもいいんじゃないかな……と誘惑に負けそうになりますが、グッとこらえてふかしたじゃがいもを粒マスタードとマヨネーズ、塩を少々を加えてマッシュ。肉に十分塩気があるので塩は気持ち程度で大丈夫です。
ゴロゴロ感が残るぐらいの加減でお願いします。
熱したスキレットにスライスしたスモークを敷き、マッシュポテトを盛り付け、フライドオニオン&ナッツをふり、またスモークを敷いてサンドしていきます。ここでは市販のミックス調味料(ピエトロの「フライドオニオン&ナッツ」)を使いましたが、フライドオニオンとクラッシュアーモンドなどで代用してもおいしいと思います。
最後にハラペーニョソースと粉チーズ、言い訳的にディルを添えて完成!
カロリーモンスターなルックスですが、マスタードとハラペーニョソースの酸味が上手く効いて、見た目とは裏腹にさっぱりとした味わいです。フライドオニオン&ナッツも香ばしさの幅を広げてくれるいい仕事をしてくれますので、忘れずにぜひ。
〈材料&レシピのまとめ〉野菜嫌いのポテサラ
【材料】
- 豚ロース塊肉・・・好きなだけ
- 塩コショウ・・・適量
- じゃがいも・・・2~3個
- 粒マスタード・・・適量
- マヨネーズ・・・適量
- 塩・・・少々
- フライドオニオン・・・適量
- ナッツ・・・適量
- ハラペーニョソース・・・お好みで
- 粉チーズ・・・お好みで
- ディル・・・適量
【作り方】
〈下準備〉豚ロースに塩コショウで下味をつけたらピチットシートでくるんで一晩冷蔵庫で寝かせる
- 100℃前後の熱燻で30分ほどスモークする
- 1を縦長になるようスライスする
- ふかしたじゃがいもに粒マスタード、マヨネーズ、塩を加え、ゴロゴロ感が残るくらいにつぶす
- 熱したスキレットに2のスモークを敷いたら、その上に3を盛り、フライドオニオンとナッツをパラパラとかけ、2のスモークをさらに上にのせる
- ハラペーニョソースと粉チーズ、ディルを添えたら完成
「ピチットシート」を詳しく見る
「スモーカー」を詳しく見る
「スキレット」を詳しく見る
「フライドオニオン&ナッツ」を詳しく見る
「ハラペーニョソース」を詳しく見る
行きつけのお店の揚げポテサラ(杉村啓さん)
醤油はじめ日本酒や調味料にも詳しい杉村啓さん(むむ先生)。行きつけのお店の「揚げポテサラ」についてご紹介いただきました。もちろんマヨネーズにもこだわりありです!
著者:杉村啓
醤油やお酒といった発酵や調味料をこよなく愛するライター。愛称(?)は「むむ先生」。おいしいお酒やおもしろいお酒の情報を聞きつけると現れたりします。最近では京都の街をふらふらと「いけず石」を求めてさまよっていたりもします。良い「いけず石」を見かけたらぜひご一報を。近著に『白熱日本酒教室』(星海社/漫画版全3巻/新書)、『グルメ漫画50年史』(星海社)、『醬油手帖』(河出書房新社)など。
ブログ:醤油手帖 Twitter:@mu_mu_
〈自分にとってのポテサラ〉行きつけのお店の「揚げポテサラ」
自分にとって今もっともなじみ深いポテトサラダは、京都は千本中立売にある『おでんと天ぷらとお酒 musubi kyoto』(以下musubi)の「揚げポテサラ」(380円・税別)です。
2019年にオープンして以来、何度となく訪れている「行きつけのお店」なのですが、ついつい注文してしまうのがこの「揚げポテサラ」なのです。
皮ごと揚げたじゃがいものパリパリ感と香ばしさ。いわゆる普通のポテトサラダのようななめらかな食感ではなく、結構ゴロッとしているところが食べ応えあります。にんにくとコショウが効いていて、これがまたお酒に合うこと合うこと!
いわゆる日常的に毎日食べるポテトサラダではなく「酒の肴」としてのポテトサラダなのですが、これが好きで好きで。ちびちびとつまみながらビールを飲んだり、日本酒を傾けて過ごすのが最高なのです。
〈自分的ポテサラレシピ〉揚げポテサラを再現
そんなmusubiの「揚げポテサラ」なのですが、昨今のご時世的に以前のように頻繁に訪れることが難しくなっています。そこで作り方を教えてもらいました。
【材料】
- じゃがいも・・・好きなだけ
- 油・・・切ったじゃがいもが浸るくらい
- 酸味の少ないマヨネーズ・・・適量
- 黒こしょう・・・適量
- おろしにんにく・・・適量
- オレンジ・・・適量
- 乾燥パセリ・・・適量
【作り方】
- じゃがいもをゆがいて1日冷蔵庫で寝かす
- 大きいじゃがいもは1/4に、小さいものは1/2にカットし、185℃の油で3分ほど皮ごと揚げる(皮と断面がパリッとするくらいが目安)
- 2をおおざっぱにつぶす
- 3に酸味の少ないマヨネーズ、黒コショウ、おろしにんにくを和え、隠し味にオレンジを少しだけしぼる
- 乾燥パセリを散らしてできあがり
以下、若干の解説です。
- 1. は寝かせることによってねばりが出て、甘みが増すそうです。なお、ゆがくときはお湯に塩を入れるとのこと。
- 2. は皮だけでなく、切った断面もやや高温の油で揚げることによって、香ばしさやパリパリ食感を増す意味があるそうです。
- 3. はいもの食感を味わってほしいから、つぶしすぎないようにしているとのこと。
- 4. のマヨネーズですが、酸味の少ないものを使ってください。酸味のファーストインパクトを減らして、食べやすく、かつお酒に合うようにしているそう(なるほど!)。オレンジも糖度が低めのものを選んだほうがいいそうです。これは隠し味なので本当に少しだけ。
というわけで実際に作ってみました!
まず酸味の少ないマヨネーズが必要ということで、今回用意したのがこちらの「リアルマヨネーズ」です(お店で実際に使われているマヨネーズとは異なります)。
アメリカの「リアルマヨネーズ」は日本のマヨネーズとは違って酸味が少なく、やや固めのクリーム状。クリームチーズに近づけたような味わいのマヨネーズです。サンドイッチなどにたっぷりと使うのもいいですし、野菜スティックをディップするのもいいですね。
揚げポテサラ作りに、このマヨネーズを使います。教わったとおり、じゃがいもを揚げ、マッシュし、マヨネーズを入れ、にんにくや黒コショウを加え……できました!(パセリを忘れていました!すみません)
これはこれでおいしいし、お酒にもばっちり合うんですが、やっぱりプロの味とはちょっと違いました。もうちょっとにんにくと黒コショウを多くすれば良かったかな? 今後いろいろ試していく余地があります。でも、おいしい。我が家の定番おつまみになりそうです。
まだまだ京都を訪れるのは難しいかもしれませんが、ぜひいつか本物をお店で味わってみてください!
【おでんと天ぷらとお酒 musubi kyoto】
- 住所:京都府京都市上京区中立売通七本松東入ル三軒町48-6
- TEL:070-4281-0643
- 定休日:不定休
- Instagram:https://www.instagram.com/musubikyoto/
※8席しかなく、かつワンオペなのでお店を訪れる際は電話予約をおすすめします。休みの日はInstagramで告知されます
コンビニの材料で作る手軽ポテサラ(narumiさん)
コンビニやチェーン店をおいしく活用するnarumiさん。今回はコンビニおつまみを組み合わせて作れるポテサラをなんと3種も! 紹介してくださいました。
著者:narumi
コンビニとチェーン店を愛する編集者&ポッドキャスター。ポッドキャスト「ドングリFM」で小ネタを放送中。コンビニ食材でダイエットに成功する本「やせたいならコンビニでおでんを買いなさい」(日経BP社)がベストセラーに。
Twitter:@narumi ポッドキャスト:ドングリFM
こんにちは。narumiと申します。
気軽な価格でおいしく飲み食いできるお店を見つけては食べに行ってみることが好きな人です。
〈自分にとってのポテサラ〉新しい概念を生み出した「串カツ田中のポテサラ」
私にとってポテサラといえば、居酒屋に行くと必ずと言っていいほど注文する料理なんですが、強く印象に残っているのは不思議なことに「串カツ田中のポテサラ」です。
いや、正直いうと、もっと美味しいポテサラを出すお店はたくさんあります。でも串カツ田中はポテサラに「ユーザー参加」という新しい概念を生み出したのです。
それがこちら。
(ぐるなび「みんなのごはん」より)
これが串カツ田中のポテサラです。なんと未完成の状態で出てきます。
すり鉢に入ったじゃがいも、マヨネーズ、味玉、ベーコンビッツ(と飾りのような1枚のレタス)。これらをお客さんが好きなように混ぜて、自分の手でポテサラを完成させます。
「なんて自由なポテサラなんだ…!」
私はこれに感動して以来、串カツ田中に行ったら必ずポテサラを注文し、じゃがいもをやや粗くつぶした状態で楽しむようにしています。
このポテサラの素晴らしさを知ってほしくて、わざわざグルメ媒体で記事にしたこともありました。
▶串カツ田中のポテトサラダがだいぶ斜め上だけど美味い理由 - ぐるなび みんなのごはん
〈自分的ポテサラレシピ〉じゃがいも+マヨ+味玉+○○
そういえば先日、「ポテサラくらい自分で作れ」といった内容のおもしろ発言がSNSで大きな話題となりましたが、実際、ポテサラは自作するとかなり面倒ですよね。
でも、この田中方式であれば意外と簡単にできるのではないか? 身近な食材で自分だけの田中方式コンビネーションを考えてみるのも楽しいのではないかーー。
そこで今回、コンビニの商品限定で「自分なりの田中」を編み出してみたいと思います。
まず用意するのは基本メンバーとして「じゃがいも」と「マヨネーズ」。これがないとポテサラ感が出ないマストの食材です。そして「味玉」。串カツ田中のポテサラが美味しいのは味玉を使用しているからだと信じているので、これもすべての組み合わせに入れることにします。
じゃがいも+マヨネーズ+味玉+◯◯
この組み合わせで自分なりの田中を見出すのがゴールです。身近なところでセブン-イレブンで探してみましょう。
選んだのは、普段からよく買っているコンビニおつまみたち。なんとなくこのへんかなーというテンションで選んでみました。
枝豆、いか塩辛、ザーサイ炒め、炙り辛子明太子、豚とろスモーク。
この中から美味しそうな組み合わせを考えると……
まずはこれか。
どうでしょうか。
じゃがいも+マヨネーズ+味玉+枝豆+炙り明太子 です。
これは絶対おいしいやつでしょ。
はい。適度に潰して混ぜたら完成です。
予想通り、めちゃくちゃ美味しいです。ちょい歯ごたえを残したじゃがいもに、明太子の塩辛いつぶつぶが絡んで、枝豆のコリっと感も加わって素晴らしい。
我ながらいい組み合わせだと思います。
この調子で次にいきましょう。こちら。
どうでしょうか。
じゃがいも+マヨネーズ+味玉+豚とろスモーク
小洒落たお店にはよく燻製の入ったポテサラがありますが、あれを豚とろスモークで再現してみようという魂胆です。
はい。適度に混ぜて完成、と。
うわーい、なんだこれ。バカみたいに美味いです。豚とろスモークのふわっと香る燻煙と奥深い塩気がポテサラに合わないわけがありません。
なんというか、ご飯がすすむポテサラになってしまいました。おかず力が高いし、とにかく美味いです、やばいこれ。
さて、そろそろ派手に失敗してもいい頃なんだけど……と思いつつ、じゃがいもと文字数が足りなくなってきたので、最後の組み合わせはこちら。
どうでしょうか。
じゃがいも+マヨネーズ+味玉+いか塩辛
酒盗や塩辛を入れたポテサラは気の利いた創作和食な居酒屋で出てくることがありますが、あれをイメージしました。
コンビニの塩辛でいいんだろうかと思いつつ、混ぜたら完成。
…。
……。
むちゃくちゃ美味いじゃん!
いかの塩辛のコリコリ感がざくざくに潰したじゃがいも食感にベストマッチ。塩気も絶妙で磯の香りが漂う完成されたポテサラです。
ここまでくるとポテサラって何でもありなんじゃないかと思えてきました。
じゃがいも+マヨネーズ+味玉+◯◯
この組み合わせに入れたらなんでも美味くなる説すらあります。
気づいたら20分ほどで3種類のポテサラを作ってしまいましたが、やはり田中方式だとポテサラ作りもだいぶ楽です。
じゃがいもは皮を向いて一口サイズに切ってレンチンすると茹で上がります。そこに味玉とマヨネーズを添えたら、あとは自分の好きな具を投入するだけ。
なんだか手巻き寿司パーティーみたいな感じで「ポテサラパーティー」でもできそうですね。
誰かやりませんか。じゃがいもとマヨは用意しておくので、みんなで1品ずつ具材を持ち寄ってさあ……。
〈材料&レシピのまとめ〉コンビニおつまみで作る田中方式ポテサラ3種
じゃがいも+マヨネーズ+味玉+枝豆+炙り明太子
【材料】
- ふかしたじゃがいも・・・2個
- マヨネーズ・・・適量
- 味玉・・・1個
- 枝豆・・・適量
- 炙り辛子明太子・・・2切れ
じゃがいも+マヨネーズ+味玉+豚とろスモーク
【材料】
- ふかしたじゃがいも・・・2個
- マヨネーズ・・・適量
- 味玉・・・1個
- 豚とろスモーク・・・1袋
じゃがいも+マヨネーズ+味玉+いか塩辛
【材料】
- ふかしたじゃがいも・・・2個
- マヨネーズ・・・適量
- 味玉・・・1個
- いかの塩辛・・・適量
【作り方】
- 全ての具材をすりばちに入れ、すりこぎで適当につぶして混ぜる
ポテサラ丼(京大カレー部)
日々カレーとスパイスの探求を行っている京大カレー部。カレーと同じくらいポテサラを愛してやまないという部員の方に寄稿いただきました!
著者:京大カレー部
「カレーは愛。愛こそカレー。それがジャスティス」をモットーにカレー愛好家たちが集う京都大学のサークル。さまざまなカレーやスパイスの探求を行う。
公式サイト:https://kyodaicurryclub.jimdo.com/ ブログ:カレー部日記
Twitter:@kyodaicurrybu
京大カレー部のひかるです。京大カレー部ではカレーをメインに、さまざまな料理の研究をしています。普段の研究の成果として、自分たちで考えたカレーを一日限定で販売したり、部員が書きためたレシピを本として出版させていただいたりしています。最近、僕個人としてはアメリカの丸ごと肉料理を作るため、オーブンと格闘する毎日です。
〈自分にとってのポテサラ〉議論→実験した結果「実家のポテサラ」に行き着いた
僕は数ある野菜料理の中でもポテトサラダがめっちゃくちゃ好きです。ただ同じ「ポテサラ」といっても、好みは人それぞれということを実感する出来事がありました。
実は先日、「ポテサラはどうしたら一番美味しいか」と、同じ大学の友人と議論に。最初の論点は「マヨネーズは多めがいいか、少なめがいいか」というものです。
友人は「マヨネーズを入れすぎるとこってりしすぎて野菜そのものの味が楽しめない」と言い、一方の僕は「マヨネーズのまろやかさが全ての野菜たちをまとめあげているから多めの方がおいしい」と主張。結局、お互い一歩も譲らず、決着はつきませんでした。
そのうち、もう一つの論点が見えてきました。それは「玉ねぎに火を通すか、通さないか」。
友人は「生の玉ねぎだからこそ出せるシャキシャキ感、ゴロゴロとした存在感こそが正義!」と言いますが、僕も負けていられないので「加熱してメイラード反応を起こした方が甘みと深みが増すから明らかに加熱した方がいい!」と反論します。
議論だけしていても両者譲る気配が見られないので「実験」してみることにしました。以下を組み合わせて、全部で4通りのポテサラを作ります。
- マヨネーズ多め / 少なめ
- 玉ねぎ生 / 加熱
4種類食べ比べてみた結果……身もふたもない結論ですが、友人は「マヨネーズ少なめ×玉ねぎ生」を推し、僕は「マヨネーズ多め×玉ねぎ加熱」を推す結果になりました。
人それぞれ味覚は違うという当たり前の話ではありますが、食べ比べながら友人と話していると「自分たちは実家のポテサラに大きく影響されている」ことがわかりました。
僕はマヨ多め・玉ねぎ加熱派の家で育ったため、それが普通だと思っており、いちばんおいしい! と思っていたのでした(友人もそう)。当たり前の結論といえばそうかもしれませんが、議論と実験をしていなければポテサラの好みが人それぞれということも、実家のポテサラに影響されていることも知ることはなかったでしょう。
議論自体は終幕したように見えますが、ここで話は終わりません。
友人の実家ポテサラについて聞いていると、衝撃の事実が発覚したのです。なんと「実家ではご飯にポテサラをのっけてソースをかけるポテサラ丼をよく食べていた」というではないですか……ポテサラとご飯……!
最初は驚きましたが、聞いているうちになんだか美味しそうに思えてきました。ちょうど実験で作ったポテサラが余っていたので熱々のご飯に乗っけてソースをかけて食べてみると……
おいしい……!
初めて食べるはずなのに、なんだか懐かしい感じがします。なんといってもじゃがいもの匂いの安定感がすごい。
結局、この議論&実験の日以来、ポテサラを作ると必ず半分はそのまま、半分はお茶碗にのっけています。
〈自分的ポテサラレシピ〉ポテサラ丼
というわけで、僕の実家のポテサラ+知人がくれたヒントを合体させた「ポテサラ丼」を紹介します。
【材料】(4人分)
- じゃがいも・・・中4個
- きゅうり・・・1本
- 玉ねぎ・・・小1/2個
- ハム・・・3枚
- 卵・・・2個
- マヨネーズ・・・大さじ6
- 酢・・・小さじ1
- 砂糖・・・小さじ1/2
- 塩こしょう・・・少々
- ウスターソース・・・適量
【作り方】
- じゃがいもは皮付きのまま5%の塩水でゆでて下味をつける。卵もゆでておく
- じゃがいもをゆでている間に薄切りにしたきゅうりを塩もみしておき、みじん切りした玉ねぎを電子レンジで加熱する(500W 3分くらい)。ハムは好みの形に切っておく
- 1のじゃがいもを熱いうちに皮をむき、酢、塩こしょうを加えて潰しながら混ぜる
- 2のハム、きゅうり、玉ねぎと粗みじんに切ったゆで卵、マヨネーズを混ぜる(ポテトサラダが完成!)
- 熱々のご飯に4のポテトサラダをのせ、お好みでソースをかけながらいただく
ポテトサラダは1日置くと味がなじんでさらにおいしくなりますよね。1日目はそのまま、2日目以降はぜひポテサラ丼で食べてみてください!
ポテサラ丼にかけるソースはウスターソースがオススメ。好みによって、マヨネーズを追加するも良し、醤油をかけるも良し!
京大カレー部員としてはスパイスとの相性も気になるところ……ということであれこれ試してみた結果、個人的にはブラックペッパー、山椒、七味、カレー粉、レモンペッパー、クミンあたりが美味でした。
たかがポテトサラダ、されどポテトサラダ。ポテトサラダの研究はまだまだ続きます(もちろんカレーも!)。
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🥔🥒🧅🥕🥔
こんなにバラバラになるもん? ってくらい、十人十色なポテサラ模様でした。きっとみなさんにも「推しポテサラ」があるはず! ぜひTwitterなどで「自分的ポテサラ」を教えてくださいね~!
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