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タオル、なんとなく選んでない? 意外と知らないタオルの選び方をタオルソムリエが解説

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タオル、なんとなく選んでない? 意外と知らないタオルの選び方をタオルソムリエが解説

おうちで過ごす時間が長くなって、タオルを使う回数も洗う回数も増えていますよね。
使う頻度が増えているからこそ、「もっといいタオルを使いたい!」と思い始めた方も多いのではないでしょうか。

今回はタオルソムリエでもある吉本ユータヌキさんに、「タオルの選び方」を解説してもらいました。タオルの種類や特徴を知れば、自分好みのタオルに出会えます。

タオル好き

<目次>

※吉本ユータヌキさんのこれまでの寄稿記事はこちら

タオルソムリエとは:タオルの習熟度を認定する資格

そもそも「タオルソムリエって何?」って思った方もいますよね。タオルソムリエとはこんな資格です!

  • 今治商工会議所・今治タオル工業組合が実施する検定試験
  • タオル選びのアドバイザー育成を目指し、2007年からスタート
  • タオルの「歴史」「文化」「技術」「製品」「顧客サービス」「ブランド」などタオルに関する習熟度を認定する
(※参考:今治タオル工業組合「タオルソムリエ」「募集要項」)

タオルソムリエ認定書タオルソムリエ認定書

なぜ僕が「タオルソムリエ」資格を持っているかというと……

むかし勤めていたのが、タオル製造に関わる会社だったのです。
クライアントからの要望や問い合わせに細かく対応できるように……と、タオルソムリエ資格取得が取り組みの一環としてありました。
当時は全然興味がなかったのですが、徹夜で勉強して、なんとか合格。

受験をきっかけに、タオルの種類や違いなどを知り、タオルに対してすごく興味を持つようになりました。

勉強するうちに「タオルってこんなに奥深いんだ!」と感動して、タオルが大好きに。仕事を通してあらゆるタオルに触れ、自分の好みを知り、今では用途や気分によってタオルの種類を使い分けるまでになりました。

タオルの素材:綿や麻など…特徴を知って自分好みのタオルを選ぶ

タオルの好みは人それぞれ

この記事はタオルの選び方をテーマにしていますが、「どのタオルがいちばん良い!」と優劣を付けることはしません。なぜなら、好みは人それぞれだから!

タオルって実は結構いろんな種類があるんですよ。素材ごとに簡単な特徴をお伝えするので、自分にあったタオルを見つけてもらえるとうれしいです。また、普段使っているタオルのタグなども確認してみてくださいね。

【コットン(綿)】 今回紹介する中でメイン素材となる綿は、おそらく皆さんが一番多く使用しているものじゃないかなと思います。
  • 肌触り:ふわふわ
  • メリット:吸水性・速乾性に優れている、扱いやすい
  • デメリット:縮みやすい、糸が抜けやすい
【リネン(麻)】 衣類やエプロン・テーブルクロスなど多様に使われるリネンですが、その理由は丈夫さにあります。また、綿とリネンを混ぜて作られている今治タオルもあります。
  • 肌触り:少しザラザラ
  • メリット:吸水性・速乾性・耐久性に優れている
  • デメリット:シワになりやすい
【マイクロファイバー】 最近見かけることが多くなった合成繊維の一種で、ポリエステルやナイロンを原料としているタオルです。安くて100円ショップなどで気軽に購入できるのがいいですよね。
  • 肌触り:なめらか
  • メリット:吸水性・速乾性に優れている、軽い、安く買える、汚れが落ちやすい
  • デメリット:肌を傷付ける恐れもある、静電気が起こりやすい

さらに次の項目で説明する厚さや織り方の違いで、本当に種類はたくさんあるのですが……
以下では肌触りが良く、素材の品質面で安心して使うことができる、個人的にもオススメの綿(コットン)を使ったタオルに限定して書いていきたいと思います。

タオルの肌触り

タオルを買うときのポイントは3つ

ここから本題に入ります! タオルを購入するときに知っておくと良いポイントを3つ紹介します。

  • 1. タオルの重さを示す単位「匁」、200匁を基準にしよう
  • 2. ライフスタイルに合った厚さを選ぼう
  • 3. 肌触りの良さは「織り方」を参考にしよう

1. タオルの重さを示す単位「匁」、200匁を基準にしよう

「匁」。一見なんて読むか分からない漢字ですが「もんめ」と読みます。

匁はタオルの厚さや重さを示すもので、1匁=3.75g。

例えば「200匁のタオル」だと750g。タオルは一般的にダース単位(12枚)で計算されるので、1枚あたりは62.5gとなります。

……と、難しく書いちゃいましたが、一般的には200匁が多いです。

オンラインなどで購入する場合は、200匁以下だと少し薄い(軽い)かも、200匁以上だと分厚い(重い)かも、ぐらいの感覚で知っておくだけで大丈夫だと思います。

2. ライフスタイルに合った厚さを選ぼう

どうして匁なんて難しいことを書いたかといいますと、タオル選びでは"厚さ"も重要なポイントだと思っているからです。

簡単に厚いタオルと薄いタオルの特徴について説明します。

【厚いタオル】
  • 抱擁感があり、包まれたときの気持ち良さがある
  • 分厚い分、洗濯の際に乾きが遅い
  • 冬や部屋干しだと乾燥に時間がかかる
【薄いタオル】
  • 抱擁感に物足りなさを感じる(かもしれない)
  • 薄いのですぐにびしょびしょになってしまうが、乾きが早い
  • 部屋干しでも安心

と、当たり前のような特徴を書きましたが、タオル選びは肌触りの好みだけではなく、ライフスタイルに合った厚さを選ぶのも有効的だと考えられます。

例えば「日中は外出が多くて、基本的に部屋干しだわ……」という方は、薄めのタオルを選ぶのが実用的な面からはオススメです。

3. 肌触りの良さは「織り方」を参考にしよう

「厚いタオルだと気持ち良さそう」という声をたまに耳にしますが、実は肌触りの気持ち良さは厚さだけではなく、糸の捻り(ひねり)方や種類・太さなどで変わってきます。

ただ、糸の種類や太さなどはオンラインショップでは判断が難しい場合があるので、参考にすると良いのが"織り方"です。

織りとは、一般的なものでいうと地糸(織物の地を構成する糸)に対しての「ループ状になった糸(「パイル」と言います)」を指します。また、このパイルを加工したものもあります。

タオルの糸タオルを見るとループ状になった糸があります

例えば、肌触りを気持ち良くするために、ループの先をカットした「シャーリング加工」というもの。

シャーリング加工のタオルシャーリング加工のタオル

上の写真とは違い、ループの部分がないですね。ゴワゴワした感じが苦手という方や、肌が敏感な方はこれがいいかもしれません。

「タオル シャーリング加工」を詳しく見る

また、糸をひねらず柔らかく仕上げた「無撚糸」「甘撚り(あまより)」というものがあります。

撚り甘めのタオル甘撚りのタオル

甘撚りのタオルは、肌触りが柔らかい印象があります。

「タオル 甘撚り」を詳しく見る
「タオル 無撚糸」を詳しく見る

その他、よく耳にするパイルを作らない「ガーゼ織り」や少し弾力を持たせた「ワッフル織り」などもあります。

ワッフル織りのタオルワッフル織りのタオル

ワッフル織りは吸水性や凸凹の触り心地が良く、バスマットにも使われていることもあります。

「タオル ワッフル」を詳しく見る
「タオル ガーゼ」を詳しく見る

織り方はオンラインショップでも記載があるので、自分の好みを知っておくことで選びやすくなるかもしれません。

今治タオルのタグ今治タオルのタグ

ちなみにこのタグは、タオルソムリエ資格試験を実施している今治タオル工業組合さんが製造しているブランド「今治タオル」のもの。独自の品質検査をし「安心・安全・高品質」な商品ですので、買い物の際には参考にできるかと思います。

「今治タオル」を詳しく見る

好みやシチュエーション別のオススメタオルは

ここからは、実際に僕が使ったタオルの中から、いろいろな好みやシチュエーションに合わせてオススメのタオルをあげていきたいと思います。

1. 部屋干しの多い人向け

部屋干しの多い家庭や洗濯物の量が多い家庭には、乾きやすい薄めのタオルがオススメです。

我が家で使っているのはこのタオル。

東京西川 今治タオル HAREYAKA スリムバスタオル
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一般的なバスタオルより少し小さめで乾燥が早く、収納面でも便利。また、抗菌・防臭に強く、部屋干しにも最適なんです。

肌触りはふんわり柔らかい印象です。

2. ふわふわ感が好きな人向け

タオルに「ふわふわ感」を感じたい人は、通常よりも細い糸を使ったタオルはどうでしょうか?

紹介するのは、同じく「ふとんの西川」が開発したこのタオルです。

東京西川 今治タオル バスタオル まろやか
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上の「HAREYAKA」のシリーズとは別ですが、機能としては近いものがあります。細い極甘撚り糸を使用しているので、こちらの方がふわふわ感が強く、また吸収性・速乾性も強い印象です。

シンプルなデザインで使い心地も良く、個人的にはすごくオススメしたいシリーズです。

3. 厚めでリッチ感が好みの人向け

とにかく「厚くて抱擁感があるタオルが好き!!! 」という人には、パイルが長く、甘撚りのタオルを。

こちらがオススメ。

今治タオル バスタオル FUu
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甘撚り製法でパイルの密度にゆとりがあるので、肌触りが優しい! リッチ感もあるので、贈り物としても喜ばれるかと思います。

ただし、乾燥には時間がかかるので、冬場や部屋干しの多い方はご注意を。

4. 赤ちゃんがいる家庭向け

赤ちゃんの肌は敏感なので、肌触りの良いガーゼ加工がされていると安心です。

我が家でも愛用しているのはこれ。

ベビーポンチョ 今治 Fit-Use
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赤ちゃんのお風呂上がりにこれがあるだけで、かなり助かりますよね。このまま包んであげられるので、お風呂以外の用途でも使えます。

見た目がすごくかわいいので、出産祝いなどに最適かと思います。

5. 僕のタオルの選び方

僕が今よく使用しているのは、東京西川さんのタオルです。

特に1. でオススメした「HAREYAKA スリムバスタオル」は、かさばらないし、乾きやすい。それに実際使ってみるとバスタオルでなくても、これぐらいの大きさで十分だと気付いたので、リピート購入して使っています。

また、個人的な好みですが……

  • 身体を拭くときは「吸収性の良い綿の甘撚り」
  • 洗面場にかけておきたいのは「通常パイルの厚め」
  • 枕に敷くのは「ガーゼ素材」

と、使い分けています。

皆さんも関連商品などをチェックして、自分の好みのタオルを探してみてくださいね。

「東京西川 タオル」を詳しく見る
「タオル 綿 甘撚り」を詳しく見る
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タオルを良い状態で長く愛用するためのポイントは4つ

ここまでオススメのタオルを紹介してきましたが、タオルは一度給水状態が悪くなると、元に戻らないといわれています。

なので最後に、タオルを良い状態で長く愛用するために知っておくと良い情報をお伝えして終わりたいと思います。

1. 風通しの良い日陰で干すと◎

タオルは直射日光で長時間干しているとカラカラになってしまい、ふんわり感や吸水性を失ってしまいます。

適度な直射日光も良いですが、オススメは風通しの良い日陰で時間をかけて乾燥させることです。

直射日光はNG

また、部屋干しの場合も同様に、洗濯物通しに適度な風が通る間隔を開けておき、扇風機などに当てておくのがオススメです。

2. 購入したらまず水洗い

購入したら、まずたっぷりのお水で水洗いするのがオススメ。洗剤は使わなくて大丈夫です。こうすることで地糸が引き締まり、糸がほつれにくくなるといわれています。

3. 柔軟剤はできるだけ使用しない

柔軟剤を使うとタオルがふわふわになると思ってる方も多いですが、実は糸がほつれやすくなったり、肝心な吸水性が失われてしまったりします。

なので、できる限り洗剤のみで洗い、使用していく中で、硬さを感じたときにだけ柔軟剤を使うのがオススメです。

僕自身も資格を取るまでは知らなかったのですが、実はタオルのタグや注意書きなどに書かれていることなのです。

4. 干す前に少し振ると乾燥後柔らかくなる

干す前にパン! パン! と叩くように伸ばしていませんか? そうすると乾燥後にパイルが硬くなってしまい、肌触りが少し悪くなってしまうことがあります。

なので、干す前にそよ風が吹く程度に10秒ほど優しく振りましょう。糸の中にも空気が通ってパイルが立ち上がり、乾燥後の肌触りがすごく良くなりますよ。

タオルを干す前に

というわけで、誰でも簡単にできるタオルを長く使うための技を紹介しましたが、推奨は購入したお店やメーカーからの注意書きに従うことです。

タオルの注意書きなんて今更……と思うかもしれませんが、改めて読んでみると知らなかったことが書いてあるかも。これまで無意識のうちにタオルの寿命を削ってしまっていたかもしれませんよ。

これからはチラッと読んでみて、良いタオルをできる限り長く良い状態で使ってくださいね。

***

タオルの種類ってたくさんあって、記事を読んだだけでは理解しきれないと思いますが、自分の好みや生活に合ったタオル選びができるようになると、生活クオリティがグーンと上がって快適になりますよ。

なので、タオル売り場などで自分好みのタオルを見つけたら、そのタグをのぞいてみたり、ちょっと織り方を気にしてみたりしてくださいね。そうして少しずつ自分の好みを知っていってもらえたらと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました! それでは、みなさんも良いタオルライフを~!

「沼人」たちの選び方を知る

著者:吉本ユータヌキ

大阪出身、滋賀在住の3児の父親であり、漫画家兼イラストレーター。タオルの勉強をするまでは柔軟剤をガンガン使ったり、直射日光で半日干したりしていたので、いろいろと衝撃を受けてここまでやってきました。

Twitter:@horahareta13
吉本ユータヌキさんの寄稿記事一覧

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今回紹介した商品

「東京西川 今治タオル HAREYAKA スリムバスタオル」を詳しく見る
「東京西川 今治タオル バスタオル まろやか」を詳しく見る
「今治タオル バスタオル FUu」を詳しく見る
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