こんにちは。マダラさんと申します。
私の趣味は料理です。4人家族の3度の食事をほとんど自分が担当することもあります(念のために書きますが、自分が好きでやっています)。
▼調理器具にもそれなりに課金してきました
それしか用途のない「専用調理器具」が実はめちゃ便利……キッチン重課金男が推しを熱く語る
もう一つの趣味が釣り。釣った魚ももちろん自分でさばいて調理をするのですが、そのときに出たアラでダシをとり、それを煮込んでサッポロ一番を作るというライフワークを行っています。魚のダシの違いを比較するための基準がサッポロ一番塩らーめんなのです。
以前、この活動についてもソレドコで紹介しました。
アラを3時間ほど煮込む→丼1人前になるまで濃厚に煮詰める→サッポロ一番を作るという流れ。魚によって違う味わいになる。写真は鶏白湯スープのようなとろみがついたマハタのサッポロ一番
この記事に「機会があれば淡水魚でも試してみたい」と書いていたのですが、ソレドコ編集部から、
「マダラさん、淡水魚でサッポロ一番作ってみたいって言ってましたよね? やりませんか?
芦ノ湖の近くにRakuten STAY(楽天ステイ)の新しい施設ができまして。芦ノ湖で釣りをして、Rakuten STAYで淡水魚のサッポロ一番作って、っていうレポートをしてほしいんです」
というお誘いが。
淡水魚でサッポロ一番を作ってみたいとは思っていましたが、淡水釣りの経験もないですし、芦ノ湖で釣りをすることになるとは想像もしていませんでした。陸から釣るのかボートを出すのかさえよく分かっていない状況で、どんな魚が釣れるのか、そもそも本当に釣れるのか、何もかも未知です。
手探りになると思いますが、淡水魚のサッポロ一番は気になるところ。まさか続編を書くことになるとは思っていませんでしたが、何とか形にしたいです。
宿泊場所は一棟貸し切りのようなので、今回は一家4人で訪れてきました。
\いったんCMです/
Rakuten STAY(楽天ステイ)とは、楽天がプロデュースする宿泊施設。
一棟貸し切りタイプの施設(VILLA)が箱根の仙石原にオープン。今回訪れているのは北館ですが、近日、南館もオープンする予定です。釣りにも出かけやすい、芦ノ湖の近くです🐟
ほかにも、山中湖や淡路島などにあります!
無人チェックインできるので、人との接触を最小限におさえた滞在を楽しめます。
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※取材は、新型コロナウイルス感染対策を講じた上で実施しました
まずは芦ノ湖で釣りをして魚をゲットする
芦ノ湖での釣り(というよりも淡水釣り自体)は今回が初めて。
海ではカンパチから深海魚まで数々の大物を釣ってきましたので、今までの経験を生かしてなんとか芦ノ湖でもニジマスを釣り上げたい。そしてニジマスのダシの味を確かめ、サッポロ一番塩らーめんを食べたいと思います。
今回お世話になった貸しボート屋さんの「うえ乃」さんから事前に伺っていた情報は以下の通り。
- ワカサギはよく釣れるが日中になるとあまり釣れなくなる
- ニジマスはベテランか、よっぽど運がよくないと釣れない
- 朝一番がよく釣れるので朝5時頃に来た方が良い
(と聞いてはいたものの、レンタカーの都合もあり10時ごろに到着しました)
※出船時間は毎月変わるそうです。訪問前にご確認ください
サッポロ一番のためのダシをとるにはなんとかマス類を狙いたいところ(ワカサギでもいけなくはないかもしれませんが……)。まずはワカサギを確保して、それをエサにニジマスを狙いたいと思います。シビアな戦いになりそうです。
当日はあいにくのお天気でしたが、曇りで風もなく、パラパラと小雨が降る程度でしたので、小学4年生の娘も一緒にボートに乗ることにしました。
釣りに必要な道具はすべてレンタルでそろうので、手ぶらで来ても大丈夫だと思います。
今回借りたボートはローボート、いわゆる手漕ぎボートです。普段海で乗っている乗合船と違って、乗り込むだけでもかなり揺れます……。おっかなびっくり、ポイントまでエンジン付きボートで引っ張っていただき、釣り方のレクチャーを受けました。
【芦ノ湖での釣りのコツ】
うえ乃さんから教えてもらったのは
- 針先が底についたら、リールのハンドルを3回くらい巻いて待つ
- 時々ゆっくり上下に竿を上げ下げして誘う
というもの。
周りを見渡すと竿先をスッスッスと3回くらい上下させたり、両手に竿を持って交互にゆっくり上下させたりして誘っている人などがいました。 その日のヒットパターンの誘いを見つけるのが釣果を伸ばすコツらしいです。
まずはワカサギ釣りからスタート。
一般的に想像するワカサギ釣りは、真冬に凍った湖面に穴を開けて釣りをする穴釣りだと思いますが、ボートで夏に釣るワカサギ釣りは型も数も期待できるようです。
▼(編集部より)ちなみに、穴釣りの様子はこちらでレポートしています!
「氷上ワカサギ釣り」に人生で初めてチャレンジしたら、えらい目にあった(ヨッピー)
夏の水温の高い時期のワカサギ釣りは、小さい針が10本連なっている仕掛けで、エサ付けもいりません。子どもでも釣れるとのこと。このワカサギがニジマスを釣るエサになりますので、ワカサギが釣れないことには話になりません。
期待に胸を膨らませ釣りを開始しますが、朝一番のよく釣れる時間を逃していることもあるのか、全く釣れません……。
周りのボートでポツポツと釣れている場面を見かけます。ということは、魚がいないわけではないのですが、時合い(よく釣れる時間)は完全に逃してしまっているようです。厳しい予感が的中してしまったかもしれない……。
そんな中でも、釣りを始めて1時間くらいでしょうか、娘の竿が当たりを捉えたようで「プルプルする!」と言いながらリールを巻き始めています。
自分の竿にはまるっきり何の当たりもありませんでしたので半信半疑でしたが、なんと釣れてる! しかも一度に5匹も! 子どもを連れてきてよかった……。
さっそくワカサギを使ってニジマス用の仕掛けを用意。元気なワカサギを選んで、ニジマスが食いついてくるのを待ちます。
待っている間、並行してワカサギ釣りをするので忙しくすることになるのですが、その分子どもも飽きずにできているようです。
せめてワカサギだけでもたくさん持ち帰らねばとワカサギ釣りに一生懸命になるも、やはりワカサギもなかなか釣れません……。
もうダメかと半分諦めかけていたのですが、「何か釣れてるよ!」と言いながら娘がニジマス用のリールを巻き始めています。
確かに魚の引きがあることを確認しながら慎重にリールを巻いていくと……
まさかの大本命、ニジマスでした!!
これは本当にうれしかったです(本音をいうと、これでなんとか企画が成立する……と安堵した気持ちもあります)。厳しいと思っていた分、感動もひとしおでした。
このニジマスが釣れた後、さらにワカサギが少し釣れて釣りは終了。正味4時間ほどでしたが、子どもも最後まで飽きずに楽しめたようです。今まで釣りに関心を示さなかったのに、今回の釣りが楽しかったらしく、今度海釣りにも連れて行くことになりました。
正直なところ、私も「海より魚も小さいし、淡水釣りはそんなに楽しくないんじゃないか」と思っていたところがあったのですが、実際やってみたらめちゃくちゃ楽しかったです。
海釣りでは乗合船で沖まで連れて行ってもらい、魚がいる水深を指示されて釣りをします。しかし芦ノ湖のボート釣りは手探りで、いつ群れも回ってくるか分からないですし、船長の指示もない。不安でしたが、その分、釣れた時の感動も大きかったです。
淡水魚のサッポロ一番はどんな味がするのか
釣ってきたニジマスとワカサギを宿で調理していきます。
キッチンはこのような感じです(Rakuten STAY提供)
最新型の3口IHクッキングヒーターがあり、鍋や調理器具も基本的なものは一式そろっていますので、食材や調味料を持ち込めば料理はなんでも作れると思います。使いやすいキッチンでした。こんな豪華なキッチンでアラを煮詰めるのはなかなかない経験だと思います。
釣ってきたニジマスは三枚におろし、小麦粉をはたいてバターで焼いてムニエルに。
ほわほわに柔らかい身にバターのコクが加わり、とてもおいしかったです。
ワカサギは塩を振って水洗いし、ぬめりと鱗を落として天ぷらにしていただきました。
ホロホロと崩れる身に内臓のほのかなほろ苦さ。これよりおいしい天ぷら種はそうないなと思わせる、まさに絶品でした!
いよいよニジマスのアラでサッポロ一番を作ります。
ちなみに、過去にサッポロ一番にしてきたのはこれら。今のところ、一番おいしかったのはマハタ、次いでカツオです。マハタは鶏白湯スープのようなトロミがついて上品なスープに、カツオは強烈なうま味、青魚らしいほのかな酸味がサッポロ一番の粉末スープと相性抜群。
逆にマダイやノドグロ(アカムツ)はダシ単体だと非常においしいのですが、サッポロ一番にすると粉末スープに負けてしまう。
海の魚の場合は、おおまかな傾向として、青魚や磯物はサッポロ一番にするとおいしくなり、白身魚の繊細なダシはサッポロ一番に負けてしまうことが分かっています。淡水魚の香りは海の魚とはまた違うので、どんな結果になるか楽しみです(なお、初めて手に入れた魚は全てルーチンでサッポロ一番にすると決めているので、残念な結果になっても「損した」とは思っていません)。
さて、ムニエルにした残りのニジマスのアラを弱火でコトコト煮出してスープをとっていきます。今回は2時間ほど煮詰めました。
一般的に川魚は臭みが……というイメージを持っていたのですが、芦ノ湖のニジマスは臭みを全く感じさせません。むしろ海の魚とはまた違う独特な魚の匂いが漂ってきて食欲を誘います。
ワカサギは明確にキュウリっぽい香りなのですが、ニジマスはそこまで強い香りではなく、今まで釣ってきたどの海水魚でも感じたことのない香りでした。同じ魚になってしまいますが、例えるなら臭みのないサーモンっぽい香りだと思います(香りの表現は難しいですね……)。ダシ自体は繊細でしみじみおいしいといった味わいです。
十分ダシがとれたらアラをすくい、あとの作り方は水から普通にサッポロ一番塩らーめんを作るのと変わりません。
サッポロ一番塩らーめんの粉末スープには、カレーのようなスパイスの香りがあります。
今回のニジマスのサッポロ一番も、粉末スープの香りによってニジマスの風味はほとんど感じられなくなりましたが、味は抜群においしいです!
明確にニジマスを使っている! という強い主張があるわけではないのですが、ダシの旨味が下支えになっているようで、水で作った時よりも確実においしくなっています。
ダシは上品でクセがなく、強い個性がないという点では同じ白身魚のマダイのダシに近いのかもしれません。
手探りでの釣りの大変さで補正がかかっていることは否めませんが、釣りに同行した娘はもちろん、釣りに関与していない家族も絶賛していたので、思い入れだけでなくおいしかったのは間違いないと思います。
どこまでみなさんの役に立つかは不明ですが、淡水魚(ニジマス)でサッポロ一番を作る場合のまとめです。
- ニジマスのダシはあっさり上品でクセがなく、パンチの強い粉末スープに上書きされてしまう(海水魚で例えるとマダイに近そう)
- しかしうま味を下支えしてくれて、おいしいサッポロ一番になる
- アラのダシを最大限生かすなら、塩だけで味付けする汁物、骨を軽く炙って骨酒にするのがよさそう
現地の食材を買っていけば旅情を感じられる
淡水魚でサッポロ一番を作ってみるという目標は達成しましたが、このほかにも現地で食材をあれこれ買ってBBQをしました。
キッチン付きの宿だと現地で好きな食材をあれこれ買えて楽しいですね。今回は釣りをしましたが、食材をあれこれ買っていくと、宿におこもりでも旅情を味わえると思います。
食材を自分たちで買っていく際の注意事項としては、調味料は備え付けられていないこと。調理器具は基本的なものがそろっていますが、調味料は自宅から持っていくか、途中で買っていく必要があります。
買ったものはこれ。釣りの後、道の駅で野菜、近くのお肉屋さんでお肉とソーセージ、お豆腐屋さんで生揚げなどを買っていました。
「野菜セット」を詳しく見る
「ソーセージ」を詳しく見る
「BBQセット」を詳しく見る
「生揚げ」を詳しく見る
外は雨がパラパラしていたので、室内でお肉や野菜、生揚げなどをホットプレートで焼いていただくことに。
特にお肉屋さんで購入したソーセージが絶品で、お肉よりも早く食べられていきました。焼いたそばから熱々のソーセージにかぶりついて飲むビール、最高に決まっています。
普段と違う空間でのBBQが子どもたちも本当に楽しかったようで、いつもよりたくさん食べてくれました。
自分たちで好きなものを選び、好きに調理するのはおいしいものが間違いなく食べられるという点としては最高ですが、準備であまりゆっくりできないので、あらかじめ用意されている食材セットを利用するのもありですね。
お部屋の設備が充実していて、大人も子どもも満足
施設そのものも充実していたので紹介したいと思います。大人も子どもも大満足でした。
温泉
お部屋のお風呂はかけ流しの温泉。24時間入れますので最高の一言につきます! 到着すぐ、朝起きてすぐと目一杯堪能しました。
また周りが木々に囲まれた中で自然を感じながらの足湯もでき、こちらも最高です。子どもたちは時間があれば足湯に入ってパシャパシャ遊んでました。
お部屋について
とにかくきれいという感想につきます。ベッドもダブルサイズが4台に、ロフトにも寝具があり、どこで寝ようかと悩むのもまた楽しい。
大型テレビやプロジェクターでYouTubeはじめ動画が楽しめますので、大人も子供も飽きずにくつろげる空間になっていました。
子どもたちはかくれんぼをしたり枕投げをしたり温泉に入ったりプロジェクターでアニメを観たり、終始楽しそうにしていました。ちょうど夏休み期間だったのですが、良い思い出となったようです。
大人はマッサージチェアが気に入り、隙があればマッサージチェアで身体の疲れを癒していました。
(編集注)北館では、マッサージチェアはN102号室、N104号室限定です
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家族旅行はもちろん、いまは難しいですが、鑑賞会などのオタ活にもおすすめです! 集まれる日のためにぜひ「Rakuten STAY」覚えておいてくださいね。
▶どんな施設があるか見てみる
Rakuten STAY - 楽天ステイ公式サイト
朝食付きプランでは、自分で焼いて作るフレンチトーストとスムージーのセットが冷蔵庫に用意されています。
まとめ
まさか淡水魚でサッポロ一番を作るために芦ノ湖へ行って、こうして記事を書くことになるとは思ってもみませんでした。
このような情勢ですが、釣りはオープンエアでボートに乗ってしまえば密になることもありませんし、Rakuten STAYはタブレット端末を使ってのチェックイン/チェックアウトなので第三者に直接会わないのもよかったです(念のため、我が家は夫婦そろってワクチン接種×2回をすませてから出かけました)。
箱根、芦ノ湖周辺は観光スポットも豊富にありますし、またいつか親子で訪れたいですね。
淡水釣りも楽しかったので、また他の魚を釣り上げてサッポロ一番にしたいと思います!
釣りとサッポロ一番作りに興味がわきましたか?
著者:マダラさん
1978年生まれ。会社員。Twitterで知り合ったライターの玉置標本さんが作る同人誌『趣味の製麺』の製作に携わる。第1回、2回10分ラーメン選手権や第9回、10回さるハゲカレー大会で優勝する。趣味は釣りと製麺と料理全般。
Twitter:@madaraudon
Instagram:@madaraudon
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今回紹介したもの
「Rakuten STAY VILLA 箱根仙石原」の情報を詳しく見る
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「ニジマス」を詳しく見る
「サッポロ一番 塩らーめん」を詳しく見る
「生のフレンチトースト」を詳しく見る
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