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アラサーだって踊りたい! K-POPの完コピ動画が話題の“ODOOJI”メンバーにダンスのこだわりを聞いてみた

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仕事をがんばるモチベーション、日々の活力になる「ハマりごと」、皆さんは何かありますか? さまざまな「ハマりごと」を持つ方々の実態をQ&A形式で探ります。

今回お話を伺ったのは、K-POPアイドルをメインにしたカバーダンス動画で話題を集める「アラサーだって踊りたい。-ODOOJI-」のゆうきさんとTASUKUさん。

ODOOJIのカバーダンス動画は衣装やセットなど細部にまでこだわる「完コピ」っぷりも話題。ダンスへのこだわりや活動をする上でのモチベーション、K-POP、ダンス以外の「ハマりごと」などについてもお聞きしました。

※取材はリモートで実施しました

「ハマりごと」に関する10の質問

集合写真
メンバー(左上から時計回り)TASUKU、KUNI、DOARA、のぶゆき、ゆうき、YOUITCHY、SATORU

アラサーだって踊りたい。-ODOOJI-

2021年、30代前後の男性7名で結成。メンバーはDOARA、KUNI、のぶゆき、SATORU、ゆうき、YOUITCHY、TASUKU。BTS『Butter』の動画投稿をきっかけに、YouTubeなどの動画プラットフォーム上に定期的にアイドルグループのカバーダンス動画をアップしている。キレのあるダンスはもちろん、原曲アーティストの衣装やMVを彷彿とさせる撮影場所、カメラワークなど細部にまでこだわりが感じられる動画は軒並み話題となり、いずれも高い再生回数を記録している。

Q1. カバーダンスをするときのこだわりはありますか?

ODOOJI
ゆうき

A. 本家を忠実にカバーする、という意気込みでやっています。

ODOOJIではK-POPアイドル、その中でもガールズグループのカバーダンスをすることが多いですが、私含めメンバー全員、身体の使い方や振り付けの雰囲気はかなり研究して練習しますね。


あと、皆さん我々よりもシュッとしていらっしゃるので(笑)、僕らが同じように踊ってもまたちょっと違って見えたりとか、本家と同じ立ち位置で踊ってみると「めっちゃ間隔が寄って見えない?」というケースが度々あるんですよ。自分たちにフィットする落とし所を探りつつ、本家の雰囲気をできるだけ踏襲するようにしています。


Q2. どのカバーダンスも非常に完成度が高いですが、メンバーの皆さんはK-POPダンス、特にガールズグループのダンスカバー経験があったのでしょうか?

ODOOJI
ゆうき

A. ODOOJIの活動で初めてK-POPアイドルのダンスを踊ったメンバーもいます。

ODOOJIはメンバーのKUNIがBTSの『Butter』のMVを見て「手の甲にキスをする振り付けを踊りたい!」と思い立ち数珠つなぎでメンバーが集まったのですが、皆が最初からK-POP / K-POPダンスになじみがあったというわけではなくて。


「大学でダンスサークルに所属していた」「社会人になってからダンスを始めた」などダンス経験者で構成されていますが、踊ってきたメインジャンルはメンバーによって違います。私もこの活動をきっかけにK-POPダンスを踊るようになりました。


高校・大学の頃は結構ガツガツと大きく踊るというか、激しめなヒップホップダンスをメインにしていたので、身体の使い方が全然違うなと感じることも多いです。気を抜くと大きく動きすぎてしまうことがあって、綿密にラインを揃えることが重要なガールズグループの場合は、楽曲によってかなり悪目立ちしちゃうんですよ。個人的には、そのクセが出ないよう気をつけていますね。

ODOOJI
TASUKU

自分は大学のときに「スタイルヒップホップ」というジャンルをメインにしていました。イメージしやすいのは三浦大知さんのダンスでしょうか。


今までガールズグループのダンスカバーをしたことがなかったので、初めて踊ったときは、力の入れ方とか、ニュアンスなどをつかむのがなかなか難しかったです。特に女性らしい柔らかなラインを強調する振り付けも多いので、その点は今も試行錯誤しながらやっています。


Q3. カバーダンス動画を公開するまで、どのくらい練習・準備をしているのでしょうか?

ODOOJI
TASUKU

A. 1曲丸々カバーするフルバージョンの場合、約1カ月。

ODOOJIの活動は平日メインなんですが、とはいえ日中は全員働いているので、集まって練習できるのは大体終業後の20:30〜23:00まで。限られた時間の中でディテールまで詰めなければならないので集中して練習し、10回前後で仕上げるようにしています。


他にも衣装の準備や撮影場所など色々なことを考えて撮影に臨んでいるので、曲を決めてから公開までだと1カ月くらいはかけているかな。撮影はメンバーの知り合いでカメラが得意な方が何人かいて、協力してもらっています。


ショート用の動画の場合は「この曲踊ろう!」と決めてから30分〜1時間くらい練習して、そのまますぐ撮影しています。

Q4. カバーダンスの撮影をするときの「衣装選び」はどうしていますか?

ODOOJI
ゆうき

A. ファッション好きのメンバーが専属スタイリストのようになってきました(笑)。

活動初期の頃は各自で曲やアーティスト本人のイメージに近そうなものを悩みながら用意していたんですが、最近はDOARAというファッションに関心が高いメンバーがスタイリストのような動きをしてくれていて。


「ゆうきにはこれがいいんじゃないか」みたいな感じで、各メンバーに似合いつつ、かつ本家の雰囲気に近い衣装を用意してきてくれたり、全体の衣装バランスを考慮したイメージ案を準備してくれたりしています。


より本家に近づけるため必要に応じて既製品にパーツをつけてリメイクしたり、丈を変えてアレンジしてみたりと着こなしに創意工夫を凝らしていますね。

衣装

LE SSERAFIM『UNFORGIVEN』をカバーした際の衣装。MVに出てくるウエスタンの雰囲気を表現しています。全員の足元が注目ポイントで、レザーの布に細かく切り込みを入れて、白と黒の色違いでお揃いのフリンジブーツを履いているかのように見せるため手作りしました(ODOOJI)


Q5. ODOOJIの活動を「やっていてよかった! 楽しい!」と感じる瞬間は?

ODOOJI
ゆうき

A.撮影をして、動画を公開したときの「達成感」!

正直、学生時代は一日中踊れたのに、今は1曲通しで踊っただけでヒーヒー言っちゃうんですよ(笑)。でも、大人になっても学生の頃みたいにダンスが好きなメンバーで集まって一つの作品を作るために色々試行錯誤しながら完成させて……というのはやっぱり達成感があります。


それと、最近は少しずつ動画を見てくれる方も増えていて、コメントでポジティブな反応をもらったり、直接「ODOOJIさんの動画を見てダンスを始めました」と声をかけていただいたこともあったりして。純粋にうれしいですし、「しんどくてもやってよかったな」と毎回思います。

ODOOJI
TASUKU

A. 動画へのポジティブな反応があったときは、純粋にうれしい。

ゆうきと同じく、やっぱりコメントなどでポジティブな反応をいただけるとモチベーションになりますし、やっていてよかったなと思いますね。


思い出深い経験でいうと、LE SSERAFIMのダンス動画を公開したときに、ご本人たちが実際にテレビでODOOJIの動画に言及してくださったことがあって、めちゃくちゃびっくりしましたね。気恥ずかしさと「どこで見てくださったんだ……!」という色んな感情がありましたが、この活動をしていなかったら得られない経験だったと思います。

ODOOJIの動画概要欄では、カバーした楽曲に絡めた説明が毎回掲載されている。
画像はLE SSERAFIM『FEARLESS』カバーダンス動画の概要欄より

Q6. 「推し」の歌手・グループはいますか?(K-POPに限らず)

ODOOJI
ゆうき

A. 最近はKISS OF LIFEが気になっています。

2023年に韓国でデビューした4人組のガールズグループなんですが、タイトル曲(表題曲)も収録曲もどれも好みで。自分が中学生くらいの頃によく聴いていた洋楽の雰囲気を感じる要素があって、どことなく懐かしさも感じています。

ODOOJI
TASUKU

A. XG!

XGにめちゃくちゃハマっています。楽曲もですし、服装とかアートワークとか全てが良すぎるんですよ……!

Q7. ODOOJIの活動の軸である「K-POP」「ダンス」以外でお二人が今「ハマっていること」はありますか?

ODOOJI
ゆうき

A. 色々考えた結果、やっぱり「K-POP」が一番のハマりごとかも。

もともとK-POPに限らず音楽全般が好きですが、ODOOJIの活動をするようになってから、より音楽としてのK-POPの関心度が高まったと思います。

韓国の音楽番組は放送後すぐYouTube上にもステージ動画がアップされるので、その情報を追っているだけでも常に新しい音楽との発見があるのが楽しいです。

ODOOJI
TASUKU

A. 「絵を描くこと」にハマっています。

元々美術作品が好きで、大学も芸術系の学校を出ていて。美術館とかにもよく行っていたんですけど、最近は自分で「描く」のが楽しいですね。

平日はODOOJIのダンス練習があってなかなか時間もとれないので(笑)、休みの日はタブレットでイラストを描く時間を大事にしています。居心地いい部屋になるよう、インテリアについて考えたり、雑貨を買い集めるのも「ハマりごと」かも。


TASUKUさんはカバー動画投稿時のアートワークにも協力。
(アラサーだって踊りたい。-ODOOJI-のInstagramより)

Q8.人生で、最初に「ハマりもの(ハマりごと)」ができたのはいつ頃ですか? また、それは何ですか。

ODOOJI
ゆうき

A. 小学生のとき、宇多田ヒカルにハマりました。

ベタですみません(笑)。でも、一番最初に「音楽っていいな」とすごく感じたのは宇多田ヒカルさんだったなと思います。コンサートのチケットが無事当たったので、8月に行ってきます!

ODOOJI
TASUKU

A. マイケル・ジャクソンと映画『チャーリーとチョコレート工場』。

家族がもともとマイケル・ジャクソン好きで、その影響でライブDVDなどを小学生くらいに見て「格好いい……!」となった記憶があります。『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』も家族で映画館に観に行きましたね。

あと『チャーリーとチョコレート工場』は多分小学生のときに見たんですが、色彩の豊かさに衝撃を受けた記憶があります。芸術系に関心を持つようになったきっかけかもしれません。

Q9.これまでの人生の中で「ハマった」もののうち、共通するなと感じる部分はありますか?

ODOOJI
TASUKU

A. 「表現」することが好きなんだなと思います。

ダンスもですが、絵を描くことも何かを「表現」できる手段の一つ。心の中で感じたことを直接言葉にするのって難しいじゃないですか。でも、ダンスや絵を描くことで自分の感情を表現することはできる。好きなことであるとともに、表現することを通して色んなことを発散しているのかもしれません(笑)。

Q10.「ハマりもの」「好きなもの」があることで、生活にどんな楽しみが得られると思いますか?

ODOOJI
ゆうき

A. 生活に刺激を与えてくれる。

社会人になるとどうしても仕事が生活の中心になってしまいますよね。もちろん仕事を一生懸命頑張ることは当然のことだし、とても素敵なことですが、好きなことや熱中できるヒト・モノ・コトがあれば自然とオン・オフの切り替えができると感じていて。そうした気分転換・リフレッシュの時間があるからこそ、また新鮮な気持ちで日常が過ごせる、というサイクルが生まれるのはいいことだと思いますね。

あとはODOOJIの活動がきっかけで繋がったメンバーもいるので、好きなことを同じように好きな人たちと一緒に楽しめる、そんな出会いがあることもハマりごとがある良さだと思います。

ODOOJI
TASUKU

A. ハマりごとが複数あると“味変”みたいな楽しさもある

ゆうきと同じく、ハマりごとがあると自然と生活にメリハリがつきますね。あと、自分はダンスやK-POP以外にも絵を描くことが好きだったり、インテリアについてあれこれ考えるのが好きだったりと「ハマりごと」は比較的多い方だと思っていて。

「最近ダンスばっかりやっていたから、今日は絵を描く時間をとろうかな」とか「今度の休みはインテリアショップに行ってみようかな」など選択肢が複数あるので、ベースの生活に変化をもたらしてくれる要素が沢山ある。なので、基本の土台があって、それを“味変”する楽しさもあるなと思います。人生におけるスパイスですね!

ーーありがとうございました!

聞き手:ソレドコ編集部

お話を伺った方:アラサーだって踊りたい。-ODOOJI-
(Youtube:アラサーだって踊りたい。-ODOOJI-/X:@30demoodoritai/Instagram:@odooji

ゆうきさん

LE SSERAFIMの動画ではSAKURAのポジションを全て担当(2024.05公開時点)。普段は医療職として働いている。

TASUKUさん

NMIXXの『O.O』カバー動画ではソリュンのポジションを担当。普段は教育関係の仕事をしている。

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